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677.回れ右

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「ここでの用は済んだことですし、帰りましょう」
「そうだな」

 ハンターは出口へと向かった。

「どこに行ってるのですか?」
「どこって帰るんだろ?」
「来た道を戻ろうとしたと?」
「当たり前だろ」
「それは……」

 ヒーラーが困惑気味に槍士に視線を送った。それを受けて肩を竦めつつ槍士が言う。

「帰りはあっちだ」

 槍士の指差す先には転移陣が在る。
 ハンターはハッとして回れ右した。
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