魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

５８０．宣伝

　数日も経つと、猟師よりも血眼になって魔法使いを捜す者が出始めた。
　商人だ。
　彼らは魔法使いの宣伝力に目を付けた。
　魔法使いが食レポをした料理の店には毎度行列が出来るのだ。
　これを逃さない手はないだろう。魔法使いに自分の商品を宣伝して貰えば売上倍増間違いなしだ。
　しかしやはり見付からなかった。

『せめてどうやったらあの動く画が作れるのか知ることができれば！』

　そう叫ばれても魔王は頭を掻くばかり。

「さすがにカメラは貸し出せないな」