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476.パーティー登録
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冒険者登録は簡単に終わる。申込用紙を書いてギルドカードと案内を貰うだけだ。魔王のする事だから魔力登録なんて事もしない。登録者に疑似生命の使い魔を貼り付けるので、ギルドカードも単に登録したことを目で見える形にしただけである。
だからパーティー登録も申込用紙を書くだけ。特別なことは何もないし。強いて言うなら魔法使いが周囲の視線に応えるように妖しく腰を蠢かせていたくらいだろう。
「簡単すぎて逆に気味悪いな」
「気味悪いと言ったら後の連中だ」
ハンターの言葉で剣士が振り向いた。
「うぉっ! 目が血走ってやがる!」
「どうするんですか? これ……」
ヒーラーは咎め立てするように魔法使いを見た。
「先に帰ってて。あたし、ちょっと挑戦してみるから」
「ええ……」
「はあ……。まあいいんじゃねぇの? マホもほどほどにしとけよ?」
「そぉね。ほどほどがいいわぁね」
既に肉体に火が点いているのだろう。声も表情も淫靡と化している。
「ひ、引き上げよう」
「「お、おう」」
男達は顔を若干引き攣らせつつ、若干前屈みになりつつ、ヒーラーと一緒に冒険者ギルドを後にした。
だからパーティー登録も申込用紙を書くだけ。特別なことは何もないし。強いて言うなら魔法使いが周囲の視線に応えるように妖しく腰を蠢かせていたくらいだろう。
「簡単すぎて逆に気味悪いな」
「気味悪いと言ったら後の連中だ」
ハンターの言葉で剣士が振り向いた。
「うぉっ! 目が血走ってやがる!」
「どうするんですか? これ……」
ヒーラーは咎め立てするように魔法使いを見た。
「先に帰ってて。あたし、ちょっと挑戦してみるから」
「ええ……」
「はあ……。まあいいんじゃねぇの? マホもほどほどにしとけよ?」
「そぉね。ほどほどがいいわぁね」
既に肉体に火が点いているのだろう。声も表情も淫靡と化している。
「ひ、引き上げよう」
「「お、おう」」
男達は顔を若干引き攣らせつつ、若干前屈みになりつつ、ヒーラーと一緒に冒険者ギルドを後にした。
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