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三〇 新製品を売りましょう
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雪も溶け、草萌える四月なのだが、困った。非常に困った。薩摩揚げの主原料たる鱈の値段が許容範囲を超えてしまった。原価割れまでは起こさないが、利益が殆ど出ない。
一旦仕入を保留して他に良いものがないか探してみると、サメが叩き売られていた。
サメも擂り身の原料の一つだ。だけどあたしの薩摩揚げに使うのは難しい。きっと味が変わり過ぎてしまう。
それでも、一〇キログラムで一〇〇円程度でしかない値段は魅力だ。だからサメを使った新商品を考えてみる。蒲鉾か竹輪かな? しかし、蒸し蒲鉾は臭みが前面に出てきやすい。竹輪は焼き目の香ばしさで臭みを抑えられはするが、作るのが大変である。間を取って焼き抜き蒲鉾だろうか。
漠然としたままだったが試作をしないと始まらない。鱈をいつもの量だけ仕入れ、加えてサメも大量に仕入れた。
いつものように薩摩揚げを作る傍ら、サメの身を細かく切って流水に晒す。尿素やアンモニアを抜くためなので三〇分程度は晒し続ける。この時、身を細かくし過ぎると水気をうまく切れなくなるし、細かくしないと臭みが抜けないので、切る大きさには気を使う。
水に晒した身を絞って水気を切り、塩を加えて擂り身にして練る。十分に粘り気が出たものを丸めて蒸せば、蒸し蒲鉾の完成だ。蒸さずに焼けば、焼き抜き蒲鉾になる。
両方を試作してみたが、どちらも蒲鉾独特の臭みが気になる。自分で食べる分には気にする程でもないのだけど、この町の住人にとっては気になる臭さだろう。
結局、臭みをどう消すかの良い案が思いつかないまま、開店の時間を迎えた。
お客さんを待つ間も臭み消しのことを考えていたが、どうにも思考が空回りする感じで何も思い浮かばない。そんな中、配達の依頼が入ったので南の集落へと走った。
ぶもぅ。
牛の声だ。牛、牛、牛……。
牛と言えば牛乳。牛乳と言えばバター。あ、あれ? お菓子じゃないんだからバターじゃ駄目だ。
巻き戻って、牛乳と言えばチーズ。
ん? これだ!
チーズ入り蒲鉾であれば、チーズの風味で魚の臭みを抑えられる筈だ。それに、日本では沢山売られていて実績も有る。
早速思い付きを試すべく、配達ついでにチーズを仕入れた。
どう言う風にチーズを加えるか。角砂糖程度の大きさに切ったチーズを混ぜ込むのも考えられるが、それだと多分チーズ入り蒲鉾ではなく、チーズ味蒲鉾になってしまう。それはそれでも良いのかも知れないけれど、チーズが原型を留めていた方が味の変化が有って良いんじゃないかと思う。
次に考えるのは、一つ一つチーズに擂り身を巻き付けるか、擂り身でチーズを挟んだ大きなものを作って切り分けるかだ。
大量生産し易いのは切り分ける方だが、道具の問題が有る。加熱の途中でチーズが流れ出さないようにするために枠が必要だ。しかし、受け入れられ易いと思われる焼き抜き蒲鉾にしたいので、木枠は使えない。鉄枠を特注するとしても、出来上がるのがいつになるか判らない。そんな判らないものは待っていられないので駄目だ。
必然的に一つ一つ巻き付けるしかない。
形や大きさは薩摩揚げと同じで良いだろう。薩摩揚げより一回り小さく、厚さも半分くらいにチーズを切り分けて擂り身でくるむ。くるんだものは薩摩揚げとほぼ同じ大きさになっている。
それをフライパンに載せて焼く。膨らんで、こんがり焼き色が付けば完成だ。
なんだか四角い笹蒲鉾みたいである。あれはどうやって形を作っているんだっけか……。
型だ。
考えてみれば、薩摩揚げも型が有ると生産性が上がる。だけど慌てて作る必要はない。薩摩揚げの一個分の分量はお玉の擦り切りの半分にしているので、型が無くても何とかなっている。型は追々作るとしよう。
それはさておき、出来立てを試食する。
ぱくり。もぐもぐもぐ。
うふふふふ、我ながら癖になりそうである。
勿論、明日から販売開始だ。値段は薩摩揚げと同じ五〇円にする。
チーズ入り蒲鉾、略してチーカマの販売初日は、簡単なポップ広告も用意した。
「いらっしゃいませーっ」
「ケールの方のテンプラを八個頂戴」
いつの間にか薩摩揚げのことを「テンプラ」と呼ばれるようになってしまっている。あたしが「テンプラ」と言ったのはメリラさんに言った一度きりの筈なので、それが広がる筈はない。多分、薩摩揚げしか売ってない所為で屋号が混同されてしまったのだ。
そして、冒険者以外のお客さんも増えてきている。このお客さんもそんな一人だ。
「本日に限り、薩摩揚げを一〇個お買い上げ頂きますと、新製品のチーカマを一個おまけいたしますが、お買い上げは八個で宜しでしょうか?」
あたしはポップ広告を指し示した。ポップ広告には、チーカマ新発売とおまけキャンペーンの告知をしている。
「あら、そうなの? じゃあ、テンプラは一〇個貰おうかしら」
「ありがとうございます。締めて五〇〇ゴールドになります」
こんな感じで、若干多く買っていくお客さんも居る。
このチーカマのキャンペーンが一日限りなのは、おまけをが当たり前に思われないようにするためだ。そうなってしまうと、販売促進の筈が裏目に出る。
そんな一日限りのキャンペーンでも一定の効果は有った。薩摩揚げを一〇個買って帰ったお客さんの中には、翌日早々にチーカマを買いに来た人も居たのだ。
その時たまたま来店したお客さんも、前のお客さんがチーカマを買っていたためなのか、チーカマを一つ買ってくれた。
誰かが買っているのを見ると自分も欲しくなる心理って有るような気がする。
しかし、一個五〇円と言うこともあり、ものは試しとばかりに買っていくお客さんも多い。もしかしたらキャンペーンをしなくても大丈夫だったのかも知れない。
どんまい、あたし。
◆
五月になると鱈が品薄になり、売れば赤字になる程に高騰してしまった。赤字になっては商売にはならないので、薩摩揚げの材料を鱈からシーバスとボラに切り替えた。
しかし、擂り身とは言え、素材の違いを感じ取るお客さんは居るものだ。
「テンプラの味が変わったか?」
「はい。季節によって捕れる魚が違うものですから、材料の魚を変えました」
こんなやりとりが幾度か繰り返されてしまったため、混ぜる野菜をアスパラガスとチャイブに変えた。明らかに見た目が違えば判りやすいと考えたのだ。これは人参が品薄だったことも影響している。
その結果として、チーカマばかりを買うようになってしまったお客さんも居れば、逆に頻繁に訪れるようになったお客さんも居る。全体の売り上げとしては特に影響は無いので一安心である。
下旬には、薩摩揚げやチーカマの木型も作ったことで、若干ばらつきの有った形が安定したものになった。
売り上げも順調に伸びている。
◆
六月には目標の五〇〇個が完売する日も出始めた。
ここ暫くは平穏無事な日々が続いている。商売も順調で気分は明るい。
あたしの望んだ生活が実現した気がする。
実際には全くの平穏と言う訳ではない。あたしの配達中、店に侵入しようとした泥棒が捕まったことが二回有った。泥棒達は侵入できそうなのにできず、ムキになったらしい。
ふふん、拘束魔法での戸締まりは万全なのだ。
冒険者ギルドとは相変わらず疎遠だ。別に用事が有る訳でなし、このままでも不都合は無い。多分、二度と訪れないだろうと漠然と考えている。
迷宮の中からの配達依頼は、ここ三ヶ月来ていない。
一旦仕入を保留して他に良いものがないか探してみると、サメが叩き売られていた。
サメも擂り身の原料の一つだ。だけどあたしの薩摩揚げに使うのは難しい。きっと味が変わり過ぎてしまう。
それでも、一〇キログラムで一〇〇円程度でしかない値段は魅力だ。だからサメを使った新商品を考えてみる。蒲鉾か竹輪かな? しかし、蒸し蒲鉾は臭みが前面に出てきやすい。竹輪は焼き目の香ばしさで臭みを抑えられはするが、作るのが大変である。間を取って焼き抜き蒲鉾だろうか。
漠然としたままだったが試作をしないと始まらない。鱈をいつもの量だけ仕入れ、加えてサメも大量に仕入れた。
いつものように薩摩揚げを作る傍ら、サメの身を細かく切って流水に晒す。尿素やアンモニアを抜くためなので三〇分程度は晒し続ける。この時、身を細かくし過ぎると水気をうまく切れなくなるし、細かくしないと臭みが抜けないので、切る大きさには気を使う。
水に晒した身を絞って水気を切り、塩を加えて擂り身にして練る。十分に粘り気が出たものを丸めて蒸せば、蒸し蒲鉾の完成だ。蒸さずに焼けば、焼き抜き蒲鉾になる。
両方を試作してみたが、どちらも蒲鉾独特の臭みが気になる。自分で食べる分には気にする程でもないのだけど、この町の住人にとっては気になる臭さだろう。
結局、臭みをどう消すかの良い案が思いつかないまま、開店の時間を迎えた。
お客さんを待つ間も臭み消しのことを考えていたが、どうにも思考が空回りする感じで何も思い浮かばない。そんな中、配達の依頼が入ったので南の集落へと走った。
ぶもぅ。
牛の声だ。牛、牛、牛……。
牛と言えば牛乳。牛乳と言えばバター。あ、あれ? お菓子じゃないんだからバターじゃ駄目だ。
巻き戻って、牛乳と言えばチーズ。
ん? これだ!
チーズ入り蒲鉾であれば、チーズの風味で魚の臭みを抑えられる筈だ。それに、日本では沢山売られていて実績も有る。
早速思い付きを試すべく、配達ついでにチーズを仕入れた。
どう言う風にチーズを加えるか。角砂糖程度の大きさに切ったチーズを混ぜ込むのも考えられるが、それだと多分チーズ入り蒲鉾ではなく、チーズ味蒲鉾になってしまう。それはそれでも良いのかも知れないけれど、チーズが原型を留めていた方が味の変化が有って良いんじゃないかと思う。
次に考えるのは、一つ一つチーズに擂り身を巻き付けるか、擂り身でチーズを挟んだ大きなものを作って切り分けるかだ。
大量生産し易いのは切り分ける方だが、道具の問題が有る。加熱の途中でチーズが流れ出さないようにするために枠が必要だ。しかし、受け入れられ易いと思われる焼き抜き蒲鉾にしたいので、木枠は使えない。鉄枠を特注するとしても、出来上がるのがいつになるか判らない。そんな判らないものは待っていられないので駄目だ。
必然的に一つ一つ巻き付けるしかない。
形や大きさは薩摩揚げと同じで良いだろう。薩摩揚げより一回り小さく、厚さも半分くらいにチーズを切り分けて擂り身でくるむ。くるんだものは薩摩揚げとほぼ同じ大きさになっている。
それをフライパンに載せて焼く。膨らんで、こんがり焼き色が付けば完成だ。
なんだか四角い笹蒲鉾みたいである。あれはどうやって形を作っているんだっけか……。
型だ。
考えてみれば、薩摩揚げも型が有ると生産性が上がる。だけど慌てて作る必要はない。薩摩揚げの一個分の分量はお玉の擦り切りの半分にしているので、型が無くても何とかなっている。型は追々作るとしよう。
それはさておき、出来立てを試食する。
ぱくり。もぐもぐもぐ。
うふふふふ、我ながら癖になりそうである。
勿論、明日から販売開始だ。値段は薩摩揚げと同じ五〇円にする。
チーズ入り蒲鉾、略してチーカマの販売初日は、簡単なポップ広告も用意した。
「いらっしゃいませーっ」
「ケールの方のテンプラを八個頂戴」
いつの間にか薩摩揚げのことを「テンプラ」と呼ばれるようになってしまっている。あたしが「テンプラ」と言ったのはメリラさんに言った一度きりの筈なので、それが広がる筈はない。多分、薩摩揚げしか売ってない所為で屋号が混同されてしまったのだ。
そして、冒険者以外のお客さんも増えてきている。このお客さんもそんな一人だ。
「本日に限り、薩摩揚げを一〇個お買い上げ頂きますと、新製品のチーカマを一個おまけいたしますが、お買い上げは八個で宜しでしょうか?」
あたしはポップ広告を指し示した。ポップ広告には、チーカマ新発売とおまけキャンペーンの告知をしている。
「あら、そうなの? じゃあ、テンプラは一〇個貰おうかしら」
「ありがとうございます。締めて五〇〇ゴールドになります」
こんな感じで、若干多く買っていくお客さんも居る。
このチーカマのキャンペーンが一日限りなのは、おまけをが当たり前に思われないようにするためだ。そうなってしまうと、販売促進の筈が裏目に出る。
そんな一日限りのキャンペーンでも一定の効果は有った。薩摩揚げを一〇個買って帰ったお客さんの中には、翌日早々にチーカマを買いに来た人も居たのだ。
その時たまたま来店したお客さんも、前のお客さんがチーカマを買っていたためなのか、チーカマを一つ買ってくれた。
誰かが買っているのを見ると自分も欲しくなる心理って有るような気がする。
しかし、一個五〇円と言うこともあり、ものは試しとばかりに買っていくお客さんも多い。もしかしたらキャンペーンをしなくても大丈夫だったのかも知れない。
どんまい、あたし。
◆
五月になると鱈が品薄になり、売れば赤字になる程に高騰してしまった。赤字になっては商売にはならないので、薩摩揚げの材料を鱈からシーバスとボラに切り替えた。
しかし、擂り身とは言え、素材の違いを感じ取るお客さんは居るものだ。
「テンプラの味が変わったか?」
「はい。季節によって捕れる魚が違うものですから、材料の魚を変えました」
こんなやりとりが幾度か繰り返されてしまったため、混ぜる野菜をアスパラガスとチャイブに変えた。明らかに見た目が違えば判りやすいと考えたのだ。これは人参が品薄だったことも影響している。
その結果として、チーカマばかりを買うようになってしまったお客さんも居れば、逆に頻繁に訪れるようになったお客さんも居る。全体の売り上げとしては特に影響は無いので一安心である。
下旬には、薩摩揚げやチーカマの木型も作ったことで、若干ばらつきの有った形が安定したものになった。
売り上げも順調に伸びている。
◆
六月には目標の五〇〇個が完売する日も出始めた。
ここ暫くは平穏無事な日々が続いている。商売も順調で気分は明るい。
あたしの望んだ生活が実現した気がする。
実際には全くの平穏と言う訳ではない。あたしの配達中、店に侵入しようとした泥棒が捕まったことが二回有った。泥棒達は侵入できそうなのにできず、ムキになったらしい。
ふふん、拘束魔法での戸締まりは万全なのだ。
冒険者ギルドとは相変わらず疎遠だ。別に用事が有る訳でなし、このままでも不都合は無い。多分、二度と訪れないだろうと漠然と考えている。
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