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482 大はしゃぎ
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跳ねっ返り三人組は回廊の壁を叩いたり床を踏み付けたりと大はしゃぎ。
「すっげ、光ってる! これがダンジョンか!」
「一生この目で見ることは無いと思ってたのに、こんな近くに在ったなんてな!」
「あいつら、こんなの独り占めしてたなんて許せねぇぜ!」
あいつらとはルキアス達のことだ。
「これからはあいつらだけにいい思いをさせるもんか」
「だな!」
「っと、こんな所に止まってないで先行こうぜ」
「「おう」」
第一階層まで来た三人組は入口から覗き込む。
「「「うっわっ!」」」
「魔物だ!」
「気持ち悪っ!」
彼は爬虫類や両生類が苦手なようだ。
「魔物を攻撃してるのは魔道具か?」
「あいつらが置いてったのか?」
「知るかよ。それより見ろ。魔石があんなに転がってるぜ」
「おお、すげー。あんだけあれば一生遊んで暮らせるんじゃねぇか?」
彼は販売額と買取額の差や、一ヶ月分の生活費が幾らくらいかをよく判っていない。
「一生は無理だ。でも一年や二年は好きなだけ遊べるだろ」
五十歩百歩である。
「じゃあ、拾うしかねぇな!」
「魔物はどうする?」
「あれとは戦いたくねぇ」
「だな。気持ち悪いし、あの魔道具が倒してくれるんだからほっとこうぜ」
「向こうまで行かなきゃいいんだからな」
「おっし、じゃあ、拾おうぜ!」
三人組は砲台と砲台の合間に転がる魔石から拾い始めた。ルキアスとザネクが箒で掃いて移動させた時に迎撃エリアより手前で凸凹に填った魔石が転がっている。
しかし近場に転がる魔石は多くない。
「これっぽっちか、あっちにはあんなに転がってるのに」
近場を拾い終わればもっと向こうが気になって来る。砲台の迎撃範囲では今も新しく魔石が落とされているのだ。
「拾いに行くか?」
「しかし魔物がな……」
「見てみろ。ヤツらあの辺りからこっちには来れてねぇぞ」
「言われてみれば……。でも、あんまり近付くのもなぁ」
「熊手でも使えばいいんじゃねぇか?」
「それだ!」
欲に負けた三人組は魔法の射線を避けて四つん這いで進む。その頭上を魔法が通過する。
「怖っ!」
「頭上げるなよ」
「上げられねぇよ!」
三人は迎撃エリア付近に到達した。できるだけ身体を低くして手を伸ばし、魔石を掻き寄せる。
「ザクザクだぜ!」
「大儲けだ!」
ところが彼らは魔石を拾うのに夢中になりすぎた。
気付かぬ内に「もっと向こう」「もう少し向こう」とジリジリと奥へと進む。
そして一人がジャリッと言う音を聞いて振り向けば、目の前に魔物が居た。
「すっげ、光ってる! これがダンジョンか!」
「一生この目で見ることは無いと思ってたのに、こんな近くに在ったなんてな!」
「あいつら、こんなの独り占めしてたなんて許せねぇぜ!」
あいつらとはルキアス達のことだ。
「これからはあいつらだけにいい思いをさせるもんか」
「だな!」
「っと、こんな所に止まってないで先行こうぜ」
「「おう」」
第一階層まで来た三人組は入口から覗き込む。
「「「うっわっ!」」」
「魔物だ!」
「気持ち悪っ!」
彼は爬虫類や両生類が苦手なようだ。
「魔物を攻撃してるのは魔道具か?」
「あいつらが置いてったのか?」
「知るかよ。それより見ろ。魔石があんなに転がってるぜ」
「おお、すげー。あんだけあれば一生遊んで暮らせるんじゃねぇか?」
彼は販売額と買取額の差や、一ヶ月分の生活費が幾らくらいかをよく判っていない。
「一生は無理だ。でも一年や二年は好きなだけ遊べるだろ」
五十歩百歩である。
「じゃあ、拾うしかねぇな!」
「魔物はどうする?」
「あれとは戦いたくねぇ」
「だな。気持ち悪いし、あの魔道具が倒してくれるんだからほっとこうぜ」
「向こうまで行かなきゃいいんだからな」
「おっし、じゃあ、拾おうぜ!」
三人組は砲台と砲台の合間に転がる魔石から拾い始めた。ルキアスとザネクが箒で掃いて移動させた時に迎撃エリアより手前で凸凹に填った魔石が転がっている。
しかし近場に転がる魔石は多くない。
「これっぽっちか、あっちにはあんなに転がってるのに」
近場を拾い終わればもっと向こうが気になって来る。砲台の迎撃範囲では今も新しく魔石が落とされているのだ。
「拾いに行くか?」
「しかし魔物がな……」
「見てみろ。ヤツらあの辺りからこっちには来れてねぇぞ」
「言われてみれば……。でも、あんまり近付くのもなぁ」
「熊手でも使えばいいんじゃねぇか?」
「それだ!」
欲に負けた三人組は魔法の射線を避けて四つん這いで進む。その頭上を魔法が通過する。
「怖っ!」
「頭上げるなよ」
「上げられねぇよ!」
三人は迎撃エリア付近に到達した。できるだけ身体を低くして手を伸ばし、魔石を掻き寄せる。
「ザクザクだぜ!」
「大儲けだ!」
ところが彼らは魔石を拾うのに夢中になりすぎた。
気付かぬ内に「もっと向こう」「もう少し向こう」とジリジリと奥へと進む。
そして一人がジャリッと言う音を聞いて振り向けば、目の前に魔物が居た。
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