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228 島の姿はそれぞれ
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地図を頼りに島を探し、それらしき島が見付かれば座標を調べて地図に書き込んで行く。地図に無い島が見付かった時はその座標をメモ書きし、可能な範囲で地図にも書き込んだ。
そうして幾つかの島を回ってみた二人だったが、やはりそれらしい物は見付からない。それ以前に上空からだけでははっきりしない部分も多い。
島の姿形は様々だ。海岸線なら砂浜であったり、磯であったり、岩壁であったりで、島によってはそれらが組み合わされている。内陸部も砂地、草地、森、岩場、荒野など、どれか一色で染め上げられていたりもすれば、幾つか組み合わさったりもしている。
はっきりしないのはそれらの地形で陰になる場所だ。上からでは見えない。極め付けが森で、木の葉に隠れて地表の様子がまるで見られない。
「降りてみるしかないな」
ザネクでなくてもこの結論に達するのは容易だっただろう。
「でも、もう少し見て回ってからでいい?」
「何か気になるのか?」
「うん。地図に載らないくらい小さい島はどうかなって」
第四階層までは何かしらの目印が在ったのだ。第一階層は背景に埋没しつつも宝そのものが表面に露出していた。そして恐らくカピバラがその周辺に居て目印になっていた。第二階層は茂みが目印で、中に分け入れば半ば露出していた。第三階層、第四階層は如何にもの場所に在った。
第五階層でいきなり全くのノーヒントで埋もれている宝を探さなければならないとは考えにくい。
「なるほど? それっぽい場所が小さい島ってことか」
「うん」
「判った。それで行ってみよう」
「ありがとう!」
ここまで地図を頼りに島を探していたのを止め、地図に在る島は目印にするに留めて合間を埋めるように進路を取る。
つまりは虱潰し。これで探している範囲に宝箱が無かったらとんだ骨折り損だが、その可能性は低いと見ている。それと言うのも第四階層までは満遍なく宝箱が分布していたためだ。何も階層の全てを見て回らなくても、ある程度の範囲に何かしらが存在する筈だ。
そうして探すと、ここまで見落としていた暗礁と見紛う島、ほぼ岩を見出した。
「ねぇ、あれって」
「ああ。何か直感が当たりだって囁いてるぜ」
二人は頷き合って、その島に降り立った。
そうして幾つかの島を回ってみた二人だったが、やはりそれらしい物は見付からない。それ以前に上空からだけでははっきりしない部分も多い。
島の姿形は様々だ。海岸線なら砂浜であったり、磯であったり、岩壁であったりで、島によってはそれらが組み合わされている。内陸部も砂地、草地、森、岩場、荒野など、どれか一色で染め上げられていたりもすれば、幾つか組み合わさったりもしている。
はっきりしないのはそれらの地形で陰になる場所だ。上からでは見えない。極め付けが森で、木の葉に隠れて地表の様子がまるで見られない。
「降りてみるしかないな」
ザネクでなくてもこの結論に達するのは容易だっただろう。
「でも、もう少し見て回ってからでいい?」
「何か気になるのか?」
「うん。地図に載らないくらい小さい島はどうかなって」
第四階層までは何かしらの目印が在ったのだ。第一階層は背景に埋没しつつも宝そのものが表面に露出していた。そして恐らくカピバラがその周辺に居て目印になっていた。第二階層は茂みが目印で、中に分け入れば半ば露出していた。第三階層、第四階層は如何にもの場所に在った。
第五階層でいきなり全くのノーヒントで埋もれている宝を探さなければならないとは考えにくい。
「なるほど? それっぽい場所が小さい島ってことか」
「うん」
「判った。それで行ってみよう」
「ありがとう!」
ここまで地図を頼りに島を探していたのを止め、地図に在る島は目印にするに留めて合間を埋めるように進路を取る。
つまりは虱潰し。これで探している範囲に宝箱が無かったらとんだ骨折り損だが、その可能性は低いと見ている。それと言うのも第四階層までは満遍なく宝箱が分布していたためだ。何も階層の全てを見て回らなくても、ある程度の範囲に何かしらが存在する筈だ。
そうして探すと、ここまで見落としていた暗礁と見紛う島、ほぼ岩を見出した。
「ねぇ、あれって」
「ああ。何か直感が当たりだって囁いてるぜ」
二人は頷き合って、その島に降り立った。
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