491 / 512
【番外編&after story】
先代様の介抱とお仕置き2* inノルンside
しおりを挟む
◇
「あの、先代様・・・これは?」
「うむ。エリュシオンから貰った服らしきモノだ」
「・・・」
えっと、私が聞きたかったのは、“誰から貰ったか”ではなく“なぜ私がコレを着るのか”です。
しかも、エリュシオンから貰ったモノがあることは先ほども伺いました、先代様・・・
先ほどの発言からも充分イヤな予感はしていたけれど、貰っていたモノが服なのは予想外だった。
というか、先代様ってばいつの間にエリュシオンから物をもらうほど交流を深めていたのかしら?変なコトを吹き込まれていなければ良いのだけれど・・・
それにしても、この見た事もない服やウサギの耳を模った髪飾り・・・コレを付けていったい何の意味があるというの?
「あの、先代様・・・」
「大丈夫だ、ノルンの体調は万全ではないとわかっておる。だから、今回は我がこの手で優しく全身マッサージを施してやろうと思ってな」
「全身、マッサージ・・・?」
嘘だ。このような服、マッサージに向いているわけがないし、明らかに情欲を秘めた瞳の先代様がマッサージだけで済ませるわけが・・・―――――――
「ちなみに、その恰好は我を心配させた“仕置き”のようなモノだ」
「・・・っ」
「この服は“こすぷれ”と言って、サーヤのいた世界で男女がいつもと異なる雰囲気を楽しみたい時に着る服らしい。いつものノルンも良いが、たまにはいつもと違ったお主で楽しませ・・・いや、見せてくれ」
「・・・・・・」
やっぱり嘘だった!さっきは横になってるだけで良いって言ったのに、“楽しませる”って私を抱く気満々じゃないですかっ!!
心の中では不服を申し立てたい気持ちでいっぱいだけれど、先代様に愛されている証拠なのだと嬉しい気持ちもありなんだか複雑だ。
でも、最終的に私はこの方を許してしまうのだろう。
惚れた弱味というのは実に恐ろしいモノである。
この後のことで思わずため息をついている私とは裏腹に、ご機嫌になった先代様はおでこや頬、口唇などに甘えるような口付けをしてから私が弱い耳を舐めたり甘噛みしてくる。
「んっ、ぁ・・・先代様、耳、ダメ・・・っ」
「そのような反応を見せられては、このまま組み敷きたくなるな」
「やっ、そういったことはお風呂を出てから・・・って、あっ!」
「くくっ、ノルンもすっかりその気になったようだな」
「!!!・・・~~~~~~っ、先代様のせいじゃないですかっ、バカぁ!」
恥ずかしさと怒りでいっぱいになり、吐き捨てるような台詞を言ってから私は風呂へと駆け込み、貰った服を抱えたままペタンと脱衣所に座り込む。
「先代様の、バカ・・・」
私は地の精霊を統べる王なのに、先代様の前だとどうしてもペースを崩されてしまう。
けれど、“精霊王”ではなく“女”として先代様が接してくれるのが嬉しいのも事実。
「絶対、泉で先代様にあれこれされたの、精霊達に見られたわよね?はぁ、どんな顔して会えば良いの・・・」
複雑な気持ちを抱きながら、私はとりあえずお風呂に入る事にした。
◇
どうしよう。
どうしたらいいの?
まさかこんな事になるなんて・・・
私は今、かつてないほどのピンチを迎えている。
大怪我をしたとか命の危険があるわけではないのだけれど、それと同じくらい私の中では大事件が起こっているのだ。
原因はもちろん、エリュシオンから貰ったモノである・・・―――――
(コンコンッ)
『ノルン、ずいぶん時間がかかっているが、まだ風呂から上がっていないのか?それとも着替えに苦戦しているのか?』
「っ!!」
よりによってこのタイミングで先代様が呼びに来るなんて・・・
いえ、ちょっと待って。
もしかして先代様・・・今の状態がわかっててちょうど着替え終えたこのタイミングで来たんじゃないの??
『どうした?・・・もしや、着替え終えた自分の姿に驚いて動けなくなっているのか?』
「―――――!!!」
間違いない、先代様は確信犯だ。
よくわからないけれど、絶対そんな気がする。
もうもうっ、サーヤのいた世界にあったモノで、エリュシオンから貰ったという時点で気付くべきだった!
マデリーヌや、時折サーヤ本人からエリュシオンの鬼畜な所業を散々聞いてるのだから、先代様とエリュシオンの交流がある時点でいつかこうなることは予測できたはずなのに・・・
反省していても仕方ない。
とりあえず早くこの場から立ち去らないと・・・って、どこに行けばいいの?
こんな格好を他の仲間や精霊達に見られたら、それこそ私、皆に顔向けができなくなってしまう・・・!!!
私が困惑している間に、無情にも先代様はドアごと鍵を破壊し、脱衣所へと入って来てしまった。
「おぉ、ノルン。無事なようで何より・・・―――――」
「ゃ、いやっ!見ないでぴょん!!」
「は?・・・ぴょん?」
「――――――!!!」
思わず両手で口を塞いだけれど、もちろん手遅れだ。
見られた・・・そして、聞かれてしまった・・・
この胸がほぼ見えているような水着のような服だけでも卑猥なのに、変な感触のする”たいつ”がよりいやらしさを醸し出し、ウサギの耳の髪飾りやお尻の辺りにふわふわの尻尾まで付いた卑猥を通り越してふざけているのかと言いたくなる恰好。
それに加え、なぜか語尾に“ぴょん”が付いてしまうという、未だかつてないほど恥ずかしくて誰にも見られたくなかったこの姿を、先代様に知られてしまった・・・―――――――
「うぅ、もういやぴょん・・・消えたい、ぴょん」
「・・・」
私としてはふざけている気は一切ないのに、勝手に出てしまう語尾のせいで真剣さが一切伝わる気がしない。
こんな卑猥な服に、ウサギの耳のような髪飾り、しかも変な語尾までつくようなこの状況はホントにサーヤの居た世界で流行していたの?!絶対嘘に決まっているっ!!
しかも、ウサギの髪飾りを付けてから語尾がおかしくなったから外したいのに、何かの魔法がかけられているのかどうしても外せない。
先代様に変なモノを渡すわ、髪飾りに変な魔法をかけるわ、絶対エリュシオンのせいよね?!
何てことしてくれるのよっ!次会った時、絶対に文句言ってやるんだからっ!!!
半泣き状態になりながら諸悪の根源であるエリュシオンへの文句を考えていると、不意に先代様に抱きしめられお尻の辺りにあった尻尾の飾りを触られた。
「ひゃぁっ?!や、ぇ?この尻尾って飾りじゃ、ぴょん・・・」
「くくく・・・エリュシオンの作るモノは実に面白い。本当に性感帯になっているようだな」
「は?性感帯って・・・ぁ、やぁっ、そんな握りしめちゃダメぴょ・・・ぁんっ」
「どれ、こっちはどうだ?」
「ひぅっ、やだ、耳まで・・・ぅ、ぁっ、噛んじゃ、ダメぴょん・・・んぅっ」
信じられないことに、この“ばにーすーつ”とやらに付いていた飾りの尻尾と髪飾りであるウサギの耳は、エリュシオンの魔法により私の性感帯の一部になっているらしい。
ホントになんてモノ作って先代様に渡してくれちゃってるのよっ!!
エリュシオンのバカぁぁぁっ!!!
「あぁぁっ、耳と尻尾同時は・・・も、許してぴょん・・・」
「くくっ、せっかく風呂に入って新しい服を着たのに、ここまで濡れると意味がないな」
先代様の言うとおり、胸もあそこも一切触れられていないのに、耳と尻尾への刺激だけで太ももから愛液が伝うのが自分でもわかるくらい濡れている。
気持ち良いけれど、直接触れられているわけじゃないのでどこかもどかしくて、私は無意識に足を擦り合わせていた。
「くくくっ、ずっとお預けではノルンも辛いだろう?今楽にしてやるぞ」
「ふぇ?それって、どういう・・・」
先代様はゾクリとするような悪い笑みを浮かべながら、私が存在すらも気付かなかった下腹部辺り留め具を外し、”たいつ”の上から蜜が溢れた中心を指で撫で回す。
「ぁ、あぁぁっ」
「くくっ、いつもより濡れておる。そんなに尻尾や耳が気持ち良かったか?・・・それとも、この状況に興奮しているのか?」
「―――――っ!!」
敏感になっている尻尾に触れながら、ナカへ指を挿入しようとする先代様。
けれど、思うようにナカに届かないため「もうコレは不要だな」と呟いた先代様は、いきなりタイツを引き裂いた。
(ビッ、ビリビリィ—――ッ!!)
「やぁぁぁぁぁぁっ」
「くくっ、最初に聞いた時は何が良いかわからなかったが、実際やってみるとなかなか楽しいではないか」
「せっかく着たのに、なんで破くぴょ・・・んぁっ、あぁぁぁっ」
先代様は、私が試行錯誤しながら頑張って着た服・・・というか、不思議な素材の靴下のような”たいつ”をあろうことかビリビリに破き、ばにーすーつをずらしてあそこをぐちゅぐちゅと掻き混ぜ始めた。
欲しかった刺激ではあるけれど、状況が状況なだけに今の私はただひたすら困惑するばかりだ。
「案ずるな、ノルン。この“たいつ”は、元々このように破くモノらしいぞ」
だからっ!!そういうことじゃないんですってば、先代様っ!!!!!!
「んんっ、ぁ、ふっ・・・も、無理・・・立って、いられないぴょん・・・」
壁にもたれかかったまま先代様にしがみ付くしかできなかった私は、いろんな意味で限界を迎えていた。いっそのことこのまま意識を失った方が楽になるのでは?とすら思い始めていたけれど、普段と違うこの状況を心から愉しんでいる先代様はそれすらも許してくれなかった。
「んんっ・・・ふぁ、んっ」
「んっ、愉しみはまだこれからだというのに、気をやる事は許さぬぞ、ノルン」
「・・・」
妖精の粉を与えながらされる口付けで回復してしまい、意識を失うことが叶わなかった私が見たのは、完全に欲情しきった雄の瞳で私を見つめる先代様だった。
・・・先代様、私の回復を優先させる気、まったくないですよね・・・?
あと、エリュシオン・・・ホントに覚えてなさいよ・・・
≪おまけ≫
(ゾクゾクゾクッ)
「???!!!」
「ん?どうしたの、エル」
「いや、なんだか悪寒が・・・」
「え?風邪でも引いた?最近もずっと研究室に籠りっぱなしだから疲れてるんじゃない?ちなみに、今は何を作ってるの?」
「今は、お前から教えてもらった“ばいぶ”というのを作っている」
「えぇ?!あんなモノ作ってるの??さすがにこの世界では需要ないと思うんだけど??」
「大丈夫だ。開発に乗り気で、全面的に協力してくれる上客がいるからな」
「えぇぇ??!!」
※上客→もちろん先代様の事です(笑)
--------------------------
※バニースーツでコスプレえっちの巻。
やっぱりタイツは破くモノかと←
「あの、先代様・・・これは?」
「うむ。エリュシオンから貰った服らしきモノだ」
「・・・」
えっと、私が聞きたかったのは、“誰から貰ったか”ではなく“なぜ私がコレを着るのか”です。
しかも、エリュシオンから貰ったモノがあることは先ほども伺いました、先代様・・・
先ほどの発言からも充分イヤな予感はしていたけれど、貰っていたモノが服なのは予想外だった。
というか、先代様ってばいつの間にエリュシオンから物をもらうほど交流を深めていたのかしら?変なコトを吹き込まれていなければ良いのだけれど・・・
それにしても、この見た事もない服やウサギの耳を模った髪飾り・・・コレを付けていったい何の意味があるというの?
「あの、先代様・・・」
「大丈夫だ、ノルンの体調は万全ではないとわかっておる。だから、今回は我がこの手で優しく全身マッサージを施してやろうと思ってな」
「全身、マッサージ・・・?」
嘘だ。このような服、マッサージに向いているわけがないし、明らかに情欲を秘めた瞳の先代様がマッサージだけで済ませるわけが・・・―――――――
「ちなみに、その恰好は我を心配させた“仕置き”のようなモノだ」
「・・・っ」
「この服は“こすぷれ”と言って、サーヤのいた世界で男女がいつもと異なる雰囲気を楽しみたい時に着る服らしい。いつものノルンも良いが、たまにはいつもと違ったお主で楽しませ・・・いや、見せてくれ」
「・・・・・・」
やっぱり嘘だった!さっきは横になってるだけで良いって言ったのに、“楽しませる”って私を抱く気満々じゃないですかっ!!
心の中では不服を申し立てたい気持ちでいっぱいだけれど、先代様に愛されている証拠なのだと嬉しい気持ちもありなんだか複雑だ。
でも、最終的に私はこの方を許してしまうのだろう。
惚れた弱味というのは実に恐ろしいモノである。
この後のことで思わずため息をついている私とは裏腹に、ご機嫌になった先代様はおでこや頬、口唇などに甘えるような口付けをしてから私が弱い耳を舐めたり甘噛みしてくる。
「んっ、ぁ・・・先代様、耳、ダメ・・・っ」
「そのような反応を見せられては、このまま組み敷きたくなるな」
「やっ、そういったことはお風呂を出てから・・・って、あっ!」
「くくっ、ノルンもすっかりその気になったようだな」
「!!!・・・~~~~~~っ、先代様のせいじゃないですかっ、バカぁ!」
恥ずかしさと怒りでいっぱいになり、吐き捨てるような台詞を言ってから私は風呂へと駆け込み、貰った服を抱えたままペタンと脱衣所に座り込む。
「先代様の、バカ・・・」
私は地の精霊を統べる王なのに、先代様の前だとどうしてもペースを崩されてしまう。
けれど、“精霊王”ではなく“女”として先代様が接してくれるのが嬉しいのも事実。
「絶対、泉で先代様にあれこれされたの、精霊達に見られたわよね?はぁ、どんな顔して会えば良いの・・・」
複雑な気持ちを抱きながら、私はとりあえずお風呂に入る事にした。
◇
どうしよう。
どうしたらいいの?
まさかこんな事になるなんて・・・
私は今、かつてないほどのピンチを迎えている。
大怪我をしたとか命の危険があるわけではないのだけれど、それと同じくらい私の中では大事件が起こっているのだ。
原因はもちろん、エリュシオンから貰ったモノである・・・―――――
(コンコンッ)
『ノルン、ずいぶん時間がかかっているが、まだ風呂から上がっていないのか?それとも着替えに苦戦しているのか?』
「っ!!」
よりによってこのタイミングで先代様が呼びに来るなんて・・・
いえ、ちょっと待って。
もしかして先代様・・・今の状態がわかっててちょうど着替え終えたこのタイミングで来たんじゃないの??
『どうした?・・・もしや、着替え終えた自分の姿に驚いて動けなくなっているのか?』
「―――――!!!」
間違いない、先代様は確信犯だ。
よくわからないけれど、絶対そんな気がする。
もうもうっ、サーヤのいた世界にあったモノで、エリュシオンから貰ったという時点で気付くべきだった!
マデリーヌや、時折サーヤ本人からエリュシオンの鬼畜な所業を散々聞いてるのだから、先代様とエリュシオンの交流がある時点でいつかこうなることは予測できたはずなのに・・・
反省していても仕方ない。
とりあえず早くこの場から立ち去らないと・・・って、どこに行けばいいの?
こんな格好を他の仲間や精霊達に見られたら、それこそ私、皆に顔向けができなくなってしまう・・・!!!
私が困惑している間に、無情にも先代様はドアごと鍵を破壊し、脱衣所へと入って来てしまった。
「おぉ、ノルン。無事なようで何より・・・―――――」
「ゃ、いやっ!見ないでぴょん!!」
「は?・・・ぴょん?」
「――――――!!!」
思わず両手で口を塞いだけれど、もちろん手遅れだ。
見られた・・・そして、聞かれてしまった・・・
この胸がほぼ見えているような水着のような服だけでも卑猥なのに、変な感触のする”たいつ”がよりいやらしさを醸し出し、ウサギの耳の髪飾りやお尻の辺りにふわふわの尻尾まで付いた卑猥を通り越してふざけているのかと言いたくなる恰好。
それに加え、なぜか語尾に“ぴょん”が付いてしまうという、未だかつてないほど恥ずかしくて誰にも見られたくなかったこの姿を、先代様に知られてしまった・・・―――――――
「うぅ、もういやぴょん・・・消えたい、ぴょん」
「・・・」
私としてはふざけている気は一切ないのに、勝手に出てしまう語尾のせいで真剣さが一切伝わる気がしない。
こんな卑猥な服に、ウサギの耳のような髪飾り、しかも変な語尾までつくようなこの状況はホントにサーヤの居た世界で流行していたの?!絶対嘘に決まっているっ!!
しかも、ウサギの髪飾りを付けてから語尾がおかしくなったから外したいのに、何かの魔法がかけられているのかどうしても外せない。
先代様に変なモノを渡すわ、髪飾りに変な魔法をかけるわ、絶対エリュシオンのせいよね?!
何てことしてくれるのよっ!次会った時、絶対に文句言ってやるんだからっ!!!
半泣き状態になりながら諸悪の根源であるエリュシオンへの文句を考えていると、不意に先代様に抱きしめられお尻の辺りにあった尻尾の飾りを触られた。
「ひゃぁっ?!や、ぇ?この尻尾って飾りじゃ、ぴょん・・・」
「くくく・・・エリュシオンの作るモノは実に面白い。本当に性感帯になっているようだな」
「は?性感帯って・・・ぁ、やぁっ、そんな握りしめちゃダメぴょ・・・ぁんっ」
「どれ、こっちはどうだ?」
「ひぅっ、やだ、耳まで・・・ぅ、ぁっ、噛んじゃ、ダメぴょん・・・んぅっ」
信じられないことに、この“ばにーすーつ”とやらに付いていた飾りの尻尾と髪飾りであるウサギの耳は、エリュシオンの魔法により私の性感帯の一部になっているらしい。
ホントになんてモノ作って先代様に渡してくれちゃってるのよっ!!
エリュシオンのバカぁぁぁっ!!!
「あぁぁっ、耳と尻尾同時は・・・も、許してぴょん・・・」
「くくっ、せっかく風呂に入って新しい服を着たのに、ここまで濡れると意味がないな」
先代様の言うとおり、胸もあそこも一切触れられていないのに、耳と尻尾への刺激だけで太ももから愛液が伝うのが自分でもわかるくらい濡れている。
気持ち良いけれど、直接触れられているわけじゃないのでどこかもどかしくて、私は無意識に足を擦り合わせていた。
「くくくっ、ずっとお預けではノルンも辛いだろう?今楽にしてやるぞ」
「ふぇ?それって、どういう・・・」
先代様はゾクリとするような悪い笑みを浮かべながら、私が存在すらも気付かなかった下腹部辺り留め具を外し、”たいつ”の上から蜜が溢れた中心を指で撫で回す。
「ぁ、あぁぁっ」
「くくっ、いつもより濡れておる。そんなに尻尾や耳が気持ち良かったか?・・・それとも、この状況に興奮しているのか?」
「―――――っ!!」
敏感になっている尻尾に触れながら、ナカへ指を挿入しようとする先代様。
けれど、思うようにナカに届かないため「もうコレは不要だな」と呟いた先代様は、いきなりタイツを引き裂いた。
(ビッ、ビリビリィ—――ッ!!)
「やぁぁぁぁぁぁっ」
「くくっ、最初に聞いた時は何が良いかわからなかったが、実際やってみるとなかなか楽しいではないか」
「せっかく着たのに、なんで破くぴょ・・・んぁっ、あぁぁぁっ」
先代様は、私が試行錯誤しながら頑張って着た服・・・というか、不思議な素材の靴下のような”たいつ”をあろうことかビリビリに破き、ばにーすーつをずらしてあそこをぐちゅぐちゅと掻き混ぜ始めた。
欲しかった刺激ではあるけれど、状況が状況なだけに今の私はただひたすら困惑するばかりだ。
「案ずるな、ノルン。この“たいつ”は、元々このように破くモノらしいぞ」
だからっ!!そういうことじゃないんですってば、先代様っ!!!!!!
「んんっ、ぁ、ふっ・・・も、無理・・・立って、いられないぴょん・・・」
壁にもたれかかったまま先代様にしがみ付くしかできなかった私は、いろんな意味で限界を迎えていた。いっそのことこのまま意識を失った方が楽になるのでは?とすら思い始めていたけれど、普段と違うこの状況を心から愉しんでいる先代様はそれすらも許してくれなかった。
「んんっ・・・ふぁ、んっ」
「んっ、愉しみはまだこれからだというのに、気をやる事は許さぬぞ、ノルン」
「・・・」
妖精の粉を与えながらされる口付けで回復してしまい、意識を失うことが叶わなかった私が見たのは、完全に欲情しきった雄の瞳で私を見つめる先代様だった。
・・・先代様、私の回復を優先させる気、まったくないですよね・・・?
あと、エリュシオン・・・ホントに覚えてなさいよ・・・
≪おまけ≫
(ゾクゾクゾクッ)
「???!!!」
「ん?どうしたの、エル」
「いや、なんだか悪寒が・・・」
「え?風邪でも引いた?最近もずっと研究室に籠りっぱなしだから疲れてるんじゃない?ちなみに、今は何を作ってるの?」
「今は、お前から教えてもらった“ばいぶ”というのを作っている」
「えぇ?!あんなモノ作ってるの??さすがにこの世界では需要ないと思うんだけど??」
「大丈夫だ。開発に乗り気で、全面的に協力してくれる上客がいるからな」
「えぇぇ??!!」
※上客→もちろん先代様の事です(笑)
--------------------------
※バニースーツでコスプレえっちの巻。
やっぱりタイツは破くモノかと←
0
お気に入りに追加
2,857
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
悪役令嬢なのに王子の慰み者になってしまい、断罪が行われません
青の雀
恋愛
公爵令嬢エリーゼは、王立学園の3年生、あるとき不注意からか階段から転落してしまい、前世やりこんでいた乙女ゲームの中に転生してしまったことに気づく
でも、実際はヒロインから突き落とされてしまったのだ。その現場をたまたま見ていた婚約者の王子から溺愛されるようになり、ついにはカラダの関係にまで発展してしまう
この乙女ゲームは、悪役令嬢はバッドエンドの道しかなく、最後は必ずギロチンで絶命するのだが、王子様の慰み者になってから、どんどんストーリーが変わっていくのは、いいことなはずなのに、エリーゼは、いつか処刑される運命だと諦めて……、その表情が王子の心を煽り、王子はますますエリーゼに執着して、溺愛していく
そしてなぜかヒロインも姿を消していく
ほとんどエッチシーンばかりになるかも?
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
【R18】悪役令嬢は元お兄様に溺愛され甘い檻に閉じこめられる
夕日(夕日凪)
恋愛
※連載中の『悪役令嬢は南国で自給自足したい』のお兄様IFルートになります。
侯爵令嬢ビアンカ・シュラットは五歳の春。前世の記憶を思い出し、自分がとある乙女ゲームの悪役令嬢である事に気付いた。思い出したのは自分にべた甘な兄のお膝の上。ビアンカは躊躇なく兄に助けを求めた。そして月日は経ち。乙女ゲームは始まらず、兄に押し倒されているわけですが。実の兄じゃない?なんですかそれ!聞いてない!そんな義兄からの溺愛ストーリーです。
※このお話単体で読めるようになっています。
※ひたすら溺愛、基本的には甘口な内容です。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…【短縮版】
うすい
恋愛
【ストーリー】
幼馴染の男3人と久しぶりに飲みに集まったななか。自分だけ異性であることを意識しないくらい仲がよく、久しぶりに4人で集まれたことを嬉しく思っていた。
そんな中、幼馴染のうちの1人が乳首当てゲームにハマっていると言い出し、ななか以外の3人が実際にゲームをして盛り上がる。
3人のやり取りを微笑ましく眺めるななかだったが、自分も参加させられ、思わず感じてしまい―――。
さらにその後、幼馴染たちから次々と衝撃の事実を伝えられ、事態は思わぬ方向に発展していく。
【登場人物】
・ななか
広告マーケターとして働く新社会人。純粋で素直だが流されやすい。大学時代に一度だけ彼氏がいたが、身体の相性が微妙で別れた。
・かつや
不動産の営業マンとして働く新社会人。社交的な性格で男女問わず友達が多い。ななかと同じ大学出身。
・よしひこ
飲食店経営者。クールで口数が少ない。頭も顔も要領もいいため学生時代はモテた。短期留学経験者。
・しんじ
工場勤務の社会人。控えめな性格だがしっかり者。みんなよりも社会人歴が長い。最近同棲中の彼女と別れた。
【注意】
※一度全作品を削除されてしまったため、本番シーンはカットしての投稿となります。
そのため読みにくい点や把握しにくい点が多いかと思いますがご了承ください。
フルバージョンはpixivやFantiaで配信させていただいております。
※男数人で女を取り合うなど、くっさい乙女ゲーム感満載です。
※フィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。
【R18】悪役令嬢を犯して罪を償わせ性奴隷にしたが、それは冤罪でヒロインが黒幕なので犯して改心させることにした。
白濁壺
恋愛
悪役令嬢であるベラロルカの数々の悪行の罪を償わせようとロミリオは単身公爵家にむかう。警備の目を潜り抜け、寝室に入ったロミリオはベラロルカを犯すが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる