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【番外編&after story】

先代様の介抱とお仕置き2* inノルンside

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「あの、先代様・・・これは?」
「うむ。エリュシオンから貰った服らしきモノだ」
「・・・」

えっと、私が聞きたかったのは、“誰から貰ったか”ではなく“なぜ私がコレを着るのか”です。
しかも、エリュシオンから貰ったモノがあることは先ほども伺いました、先代様・・・

先ほどの発言からも充分イヤな予感はしていたけれど、貰っていたモノが服なのは予想外だった。
というか、先代様ってばいつの間にエリュシオンから物をもらうほど交流を深めていたのかしら?変なコトを吹き込まれていなければ良いのだけれど・・・

それにしても、この見た事もない服やウサギの耳をかたどった髪飾り・・・コレを付けていったい何の意味があるというの?

「あの、先代様・・・」
「大丈夫だ、ノルンの体調は万全ではないとわかっておる。だから、今回は我がこの手で優しく全身マッサージを施してやろうと思ってな」
「全身、マッサージ・・・?」

嘘だ。このような服、マッサージに向いているわけがないし、明らかに情欲を秘めた瞳の先代様がマッサージだけで済ませるわけが・・・―――――――

「ちなみに、その恰好は我を心配させた“仕置き”のようなモノだ」
「・・・っ」
「この服は“こすぷれ”と言って、サーヤのいた世界で男女がいつもと異なる雰囲気を楽しみたい時に着る服らしい。いつものノルンも良いが、たまにはいつもと違ったお主で楽しませ・・・いや、見せてくれ」
「・・・・・・」

やっぱり嘘だった!さっきは横になってるだけで良いって言ったのに、“楽しませる”って私を抱く気満々じゃないですかっ!!

心の中では不服を申し立てたい気持ちでいっぱいだけれど、先代様に愛されている証拠なのだと嬉しい気持ちもありなんだか複雑だ。

でも、最終的に私はこの方を許してしまうのだろう。
惚れた弱味というのは実に恐ろしいモノである。

この後のことで思わずため息をついている私とは裏腹に、ご機嫌になった先代様はおでこや頬、口唇などに甘えるような口付けをしてから私が弱い耳を舐めたり甘噛みしてくる。

「んっ、ぁ・・・先代様、耳、ダメ・・・っ」
「そのような反応を見せられては、このまま組み敷きたくなるな」
「やっ、そういったことはお風呂を出てから・・・って、あっ!」
「くくっ、ノルンもすっかりその気になったようだな」
「!!!・・・~~~~~~っ、先代様のせいじゃないですかっ、バカぁ!」

恥ずかしさと怒りでいっぱいになり、吐き捨てるような台詞を言ってから私は風呂へと駆け込み、貰った服を抱えたままペタンと脱衣所に座り込む。

「先代様の、バカ・・・」

私は地の精霊を統べる王なのに、先代様の前だとどうしてもペースを崩されてしまう。
けれど、“精霊王”ではなく“女”として先代様が接してくれるのが嬉しいのも事実。

「絶対、泉で先代様にあれこれされたの、精霊達あの子達に見られたわよね?はぁ、どんな顔して会えば良いの・・・」

複雑な気持ちを抱きながら、私はとりあえずお風呂に入る事にした。





どうしよう。
どうしたらいいの?

まさかこんな事になるなんて・・・


私は今、かつてないほどのピンチを迎えている。
大怪我をしたとか命の危険があるわけではないのだけれど、それと同じくらい私の中では大事件が起こっているのだ。


原因はもちろん、エリュシオンから貰ったモノである・・・―――――


(コンコンッ)

『ノルン、ずいぶん時間がかかっているが、まだ風呂から上がっていないのか?それとも着替えに苦戦しているのか?』
「っ!!」

よりによってこのタイミングで先代様が呼びに来るなんて・・・

いえ、ちょっと待って。
もしかして先代様・・・今の状態がわかっててちょうど着替え終えたこのタイミングで来たんじゃないの??

『どうした?・・・もしや、着替え終えた自分の姿に驚いて動けなくなっているのか?』
「―――――!!!」

間違いない、先代様は確信犯だ。
よくわからないけれど、絶対そんな気がする。

もうもうっ、サーヤのいた世界にあったモノで、エリュシオンから貰ったという時点で気付くべきだった!
マデリーヌや、時折サーヤ本人からエリュシオンの鬼畜な所業を散々聞いてるのだから、先代様とエリュシオンの交流がある時点でいつかこうなることは予測できたはずなのに・・・

反省していても仕方ない。
とりあえず早くこの場から立ち去らないと・・・って、どこに行けばいいの?
こんな格好を他の仲間や精霊達に見られたら、それこそ私、皆に顔向けができなくなってしまう・・・!!!


私が困惑している間に、無情にも先代様はドアごと鍵を破壊し、脱衣所へと入って来てしまった。


「おぉ、ノルン。無事なようで何より・・・―――――」
「ゃ、いやっ!見ないでぴょん!!」
「は?・・・ぴょん?」
「――――――!!!」

思わず両手で口を塞いだけれど、もちろん手遅れだ。


見られた・・・そして、聞かれてしまった・・・


この胸がほぼ見えているような水着のような服だけでも卑猥なのに、変な感触のする”たいつ”がよりいやらしさをかもし出し、ウサギの耳の髪飾りやお尻の辺りにふわふわの尻尾まで付いた卑猥を通り越してふざけているのかと言いたくなる恰好。
それに加え、なぜか語尾に“ぴょん”が付いてしまうという、未だかつてないほど恥ずかしくて誰にも見られたくなかったこの姿を、先代様に知られてしまった・・・―――――――

「うぅ、もういやぴょん・・・消えたい、ぴょん」
「・・・」

私としてはふざけている気は一切ないのに、勝手に出てしまう語尾のせいで真剣さが一切伝わる気がしない。
こんな卑猥な服に、ウサギの耳のような髪飾り、しかも変な語尾までつくようなこの状況はホントにサーヤの居た世界で流行していたの?!絶対嘘に決まっているっ!!
しかも、ウサギの髪飾りを付けてから語尾がおかしくなったから外したいのに、何かの魔法がかけられているのかどうしても外せない。

先代様に変なモノを渡すわ、髪飾りに変な魔法をかけるわ、絶対エリュシオンのせいよね?!
何てことしてくれるのよっ!次会った時、絶対に文句言ってやるんだからっ!!!

半泣き状態になりながら諸悪の根源であるエリュシオンへの文句を考えていると、不意に先代様に抱きしめられお尻の辺りにあった尻尾の飾りを触られた。

「ひゃぁっ?!や、ぇ?この尻尾って飾りじゃ、ぴょん・・・」
「くくく・・・エリュシオンあやつの作るモノは実に面白い。本当に性感帯になっているようだな」
「は?性感帯って・・・ぁ、やぁっ、そんな握りしめちゃダメぴょ・・・ぁんっ」
「どれ、こっちはどうだ?」
「ひぅっ、やだ、耳まで・・・ぅ、ぁっ、噛んじゃ、ダメぴょん・・・んぅっ」

信じられないことに、この“ばにーすーつ”とやらに付いていた飾りの尻尾と髪飾りであるウサギの耳は、エリュシオンの魔法により私の性感帯の一部になっているらしい。

ホントになんてモノ作って先代様に渡してくれちゃってるのよっ!!
エリュシオンのバカぁぁぁっ!!!

「あぁぁっ、耳と尻尾同時は・・・も、許してぴょん・・・」
「くくっ、せっかく風呂に入って新しい服を着たのに、ここまで濡れると意味がないな」

先代様の言うとおり、胸もあそこも一切触れられていないのに、耳と尻尾への刺激だけで太ももから愛液が伝うのが自分でもわかるくらい濡れている。
気持ち良いけれど、直接触れられているわけじゃないのでどこかもどかしくて、私は無意識に足を擦り合わせていた。

「くくくっ、ずっとお預けではノルンも辛いだろう?今楽にしてやるぞ」
「ふぇ?それって、どういう・・・」

先代様はゾクリとするような悪い笑みを浮かべながら、私が存在すらも気付かなかった下腹部辺り留め具を外し、”たいつ”の上から蜜が溢れた中心を指で撫で回す。

「ぁ、あぁぁっ」
「くくっ、いつもより濡れておる。そんなに尻尾や耳が気持ち良かったか?・・・それとも、この状況に興奮しているのか?」
「―――――っ!!」

敏感になっている尻尾に触れながら、ナカへ指を挿入しようとする先代様。
けれど、思うようにナカに届かないため「もうコレは不要だな」と呟いた先代様は、いきなりタイツを引き裂いた。

(ビッ、ビリビリィ—――ッ!!)

「やぁぁぁぁぁぁっ」
「くくっ、最初に聞いた時は何が良いかわからなかったが、実際やってみるとなかなか楽しいではないか」
「せっかく着たのに、なんで破くぴょ・・・んぁっ、あぁぁぁっ」

先代様は、私が試行錯誤しながら頑張って着た服・・・というか、不思議な素材の靴下のような”たいつ”をあろうことかビリビリに破き、ばにーすーつをずらしてあそこをぐちゅぐちゅと掻き混ぜ始めた。

欲しかった刺激ではあるけれど、状況が状況なだけに今の私はただひたすら困惑するばかりだ。

「案ずるな、ノルン。この“たいつ”は、元々このように破くモノらしいぞ」

だからっ!!そういうことじゃないんですってば、先代様っ!!!!!!

「んんっ、ぁ、ふっ・・・も、無理・・・立って、いられないぴょん・・・」

壁にもたれかかったまま先代様にしがみ付くしかできなかった私は、いろんな意味で限界を迎えていた。いっそのことこのまま意識を失った方が楽になるのでは?とすら思い始めていたけれど、普段と違うこの状況を心から愉しんでいる先代様はそれすらも許してくれなかった。

「んんっ・・・ふぁ、んっ」
「んっ、愉しみはまだこれからだというのに、気をやる事は許さぬぞ、ノルン」
「・・・」

妖精の粉を与えながらされる口付けで回復してしまい、意識を失うことが叶わなかった私が見たのは、完全に欲情しきった雄の瞳で私を見つめる先代様だった。




・・・先代様、私の回復を優先させる気、まったくないですよね・・・?


あと、エリュシオン・・・ホントに覚えてなさいよ・・・






≪おまけ≫


(ゾクゾクゾクッ)

「???!!!」
「ん?どうしたの、エル」
「いや、なんだか悪寒が・・・」
「え?風邪でも引いた?最近もずっと研究室に籠りっぱなしだから疲れてるんじゃない?ちなみに、今は何を作ってるの?」
「今は、お前から教えてもらった“ばいぶ”というのを作っている」
「えぇ?!あんなモノ作ってるの??さすがにこの世界では需要ないと思うんだけど??」
「大丈夫だ。開発に乗り気で、全面的に協力してくれるがいるからな」
「えぇぇ??!!」



※上客→もちろん先代様の事です(笑)





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※バニースーツでコスプレえっちの巻。
 やっぱりタイツは破くモノかと←
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