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14章 初めての家族旅行兼新婚旅行 ~お城はやっぱり危険なトコロ~

あなたを助けるために2*

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「よいしょっと・・・なんか、こうしてエルの寝込み襲うのって、助けるためってわかっててもドキドキするかも・・・」

あたしはまずエルの服を脱がせようとしたけど、体格差や腕力的にすべて脱がせることができず、はだけさせるのが限界だった。
でも、そのはだけた感じが妙に生々しいと言うか、ものすごくいやらしい感じに仕上がってしまった。

「うぅ・・・相変わらずのお色気魔人め。その色気をちょっとでも分けてよね!」

悪態をつきながらエルの上に跨り、まずは優しくキスをする。
何日かぶりのエルとのキスは、嬉しいけど反応が返ってこない分少し切ない。

「ん・・・起きたら蕩けるようなキスいっぱいしようね、エル・・・ちゅ」

そのまま首や胸にキスをしながら、所々にシルシをつける。エルみたいにうまくつかないのは悔しいけど、その分数で勝負だ!と思って、ここぞとばかりにつけてやった。もちろん服を着ても見える場所にもだ。

優しく、しゅにっ、しゅにっ、と手でエルのモノを擦りながら胸の先端をチロチロと舐める。
眠ってても感じてくれているのか少しずつ先端がぷっくりしてきて、手でしごいているモノも少しずつ固さを帯びてきた。
胸の先端をカリッと甘噛みすると、手の中にあるエルのモノがピクンッと反応してさらに硬くなり、ちゃんと感じてくれているんだと嬉しくなる。

「ふふっ、エルもココが弱いんだね。良いコト知っちゃった~♪・・・て、いかんいかん。今は治療中!エルに早く魔力をあげないと!!」

すっかり目的を忘れかけたあたしは、一度深呼吸してから気持ちを切り替える。

大きくなってきたものの、まだ挿入れるには早い状態のソレ。
あたしもまだそんなに濡れていないので、もう少し愛撫した方が良いだろう。

「・・・となると、やっぱりお胸でご奉仕だよね」

あたしは、エルの下半身側へ移動してからベビードールの前リボンを解き、ぽろんっとお目見えした胸で優しくエルのモノを包み込む。
胸で何度かもにゅんもにゅんっと優しく包み込むと、エルのモノは先走りを垂らしながらどんどん熱く、硬くなってきた。

「んっ、もうこんなに?・・・ふふっ、眠ってても感じてくれてるんだね。嬉しい・・・ぁむっ、ちゅるっ」

胸で挟んだまま口に咥え、一生懸命奉仕する。
もっと気持ち良くなって欲しくて無我夢中で舐めたり吸ったりしていると、はちきれんばかりに大きくなったエルのモノがそろそろ弾ける寸前なのでは?と気付く。
このまま口で受け止めようとさらに奉仕を続けたところで、あたしはふと肝心なことを思い出した。

「あ!ダメだダメだ!今はエルをイカせることが目的なんじゃなくて、魔力をあげなきゃいけな・・・ひゃぁぁっ!」

慌てて口を離すも、時すでに遅し。
エルの剛直は、ビクンッ、ビクンッと痙攣しながらあたしの髪や身体を大量の白濁で汚していった。
“やってしまった”と思う反面、久しぶりに感じるエルの“雄”の匂いに、あたしの下腹部はきゅんっと疼き、触れてもいないソコから蜜が溢れるのを感じる。

「ん、熱ぃ・・・せっかく綺麗に洗ったのに、髪も服もドロドロ・・・眠ってるのに、エルに汚されちゃった」

自分にかけられた精液をペロッと舐めながら、下着の割れ目から自分の濡れ具合を確認すると、一度も触れていないはずのソコはぐっしょりと濡れ、すでに準備万端のようだ。

恥ずかしい・・・でも、早くナカに挿入れたいという矛盾した気持ちを抱えながら、エルの上に跨る。下着の割れ目を指で開きながら位置を調整し、ずぶずぶと硬さの衰えないエルの剛直を飲み込む。
ナカを押し広げられる圧迫感は少しあるけど、それよりも身体全体がエルを迎え入れていることに悦び、快感に酔い痴れてしまう。


(ずっ、ぐちゅっ、じゅぶっ)


「・・・っぁ、ふぁっ、深ぃ・・・」


忘れてた。あたし、この体位だと深すぎて全然動けないんだった。

挿入れてから思い出すとか間抜け過ぎると思いながら、奥深くまで挿入らないよう手で身体を支えようとしたけど、手がプルプル震えて長く持ちそうにない。
仕方なく前のめりになって奥まで挿入はいらないようにしようとしたけど、それはそれで敏感な秘豆が刺激され緩やかな快感が身体全体を襲った。
待ちに待った快感に悦ぶ身体は、”もっとエルを感じたい”とアソコを擦りつけるよう無意識に腰を動かし始めてしまう。

「今は、魔力をあげるの優先しなきゃ、ハァッ、いけない、のに・・・ん、ぁ、そこ擦れるの、気持ち良ぃ・・・」

とりあえず回復薬を手にしてから魔力をあげようと、エルの身体に上にそのまま倒れこみサイドテーブルに手を伸ばす。すると、胸の先端とエルの身体がちょうど触れあって、ピリッと静電気が走ったような快感が自分を駆け巡り、エルのモノをきゅんきゅん締め付けながら、またさらに腰が動いてしまう。

「ぁっ、やっ、ダメなのに・・・気持ち良い、ふぁぁぁぁっ」


エルの身体を使ってこんな自慰みないなことしてる場合じゃないのに・・・
あたしはエルに魔力をあげなきゃダメなのに・・・


心の中でそう思った時、身体の中にあるぽかぽかして温かいモノがス――――っと自分からエルの方に向かうのを感じる。“これが魔力付与だ”と思った直後、自分の身体が鉛のように重くなり指先が冷たくなっていくのを感じ、めちゃくちゃ慌てて思わず叫んでしまった。

「わ~~~~っ!!タンマタンマ!!!そんなに魔力持っていっちゃダメ!!ちょっと返してぇぇぇぇ!!!」

すると、再び温かいモノが今度は自分に少しだけ返ってくるのを感じ、指先にも体温が戻る。


・・・――――え?魔力与奪って、こんなアバウトな感じで良いの?
あたしの気持ち次第で調整できるなら、回復薬飲みながらあげる量を思い浮かべたらできちゃうんじゃない??


しかも、魔力をあげる時の脱力感はあるけど、エルから魔力をもらう時と違って自分の魔力が返ってくる時は蕩けそうなほどの甘い快楽はない。
そうと決まれば、回復薬を片手に魔力をどんどこエルにあげてさっさと回復させよう!!


「・・・―――――問題は、どれが激マズ回復薬かって事だよね・・・」


魔力付与について突破口が見えたものの、激マズ回復薬回避方法については未だ不明のままだった。





「んく、ごくっ・・・・・・ぷはぁ、とりあえずこれもセーフっと。・・・エル、あたしの魔力、8割あげるね」


少しずつコツを掴んできたあたしは、今みたいに割合を口にしながらエルに魔力を与えている。
回復薬半分を飲むと、あたしのブレスレットの石が満タンを示す青色になり、“8割”とあげる量を指定すると、石はオレンジになるからまた回復薬を半分飲む・・・こんな感じで、順調にエルに魔力を与えていた。

そして、ミナトちゃんの癒しの水のそばにある透明色の回復薬から飲んでいるから、今の所激マズ回復薬には当たっていない。ちなみにミナトちゃんが置いていったのは妖精の粉入りの“超癒しの水”なので、透明だけどよく見ると虹色の粉がキラキラしてるので見分けやすかった。


「・・・さて、問題はここからだよね・・・」


透明色の回復薬と本数の多かった綺麗な青色の回復薬を飲み終え、現在残っているのは緑色の回復薬4つと紫の回復薬2つ、オレンジとピンクが各1つと真っ黒の回復薬が2つだった。
ちなみにエルは、顔色が少し良くなった気がするけど未だ起きる様子はない。
だけど、あたしのナカに挿入ったままのエルのモノは今もしっかりと起きているし、すでに何度かあたしのナカに精を放っている。

やっぱり魔力をもらう側というのは甘く蕩けそうな快楽を感じるようで、魔力を与えている最中にエルは何度か果てていた。
エルの努力(?)によりすっかり開発されたあたしの身体は、すっかり”中イキ”がクセになってしまったので、魔力を与えてる最中に吐精されるとその快感であたしも達してしまい、そのたびミナトちゃんの超癒しの水にお世話になる・・・というのを繰り返している。

何が言いたいのかというと、現在あたしのお腹は回復薬と癒しの水でたぷたぷなのである。


「うぅ・・・もうちょっと頑張ったら一度中断してお手洗い行こう」



この選択をめちゃくちゃ後悔することになるなんて、その時のあたしは思いもしなかった。
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