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14章 初めての家族旅行兼新婚旅行 ~お城はやっぱり危険なトコロ~
あなたを助けるために
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◇
ミナトちゃん達とエルやセイルを救出し、無事に森の家に帰ってきたあたし達は、とりあえずエルを2階の寝室へと連れて行った。
加護を得るため寝込んでいたあたしに魔力を与えるため、ライムントさんの魔法を使う話になった際、媒体としてベルナートさんとエルの髪が必要だったらしく、エルは長くて綺麗だった黒髪を背中の辺りまでバッサリ切ってしまった。
以前あたしがエルの呪いを解くために髪を切った時、髪の長さは魔力量に比例してるんだから簡単に切るものではないと怒られたのに・・・こんなに短くなったなら魔力量だってだいぶ減っていたはずだ。
それなのに、昨日あたしにあんなにたくさんの魔力を・・・――――――
「エル・・・目を覚ますよね?」
「セイたん、大丈夫って言ってたの。だから、エルぱぱきっと起きるのよ」
「そうだね。ただ、おにーさんの回復には時間がかかるだろうって言ってたよ」
「大丈夫だよ、あのエリュシオンだもの。すぐに起きるって」
ベルナートさんがエルを運び、洗浄魔法をかけてからベッドへと寝かせてくれた。
程なく駆け付けてくれたマデリーヌさんが、現在エルの様子を診てくれている。
「顔色は悪いけれど、身体は全く問題ない・・・やっぱり、ノルンと同じみたいね・・・」
「ノルンさんと同じって・・・ノルンさんも今こんな状態なんですか?」
「ええ、ノルンったら結界を内部から無理矢理破壊なんて無茶なことをするものだから、大量に魔力を消費しちゃったのよねん♡今は先代様がそばについて、時々回復薬を飲ませているみたいだから大丈夫よん♡♡」
「そうですか、良かった・・・」
エルの事ばかりに目がいってしまい、ノルンさんがそんな状態になってるなんて知らなかった。
今こうしてエルを連れ帰って来れたのは、結界を破壊してくれたノルンさんのおかげなのに・・・
「大丈夫よん♡元気になったらまたノルンに、美味しいご飯をご馳走してあげてねん♡あの魔牛カツ、ノルンも先代様もお気に入りみたいなのよん♡♡もちろん私もだけれど♡」
「はい!その時はたくさん作ってご馳走させていただきます」
「ありがと♡・・・さて、エリュシオンの話に戻るわねん♡」
エルの話に戻すと言ったマデリーヌさんの口調と態度が、さっきまでのほんわかした雰囲気から真剣な顔へと変わり、あたしは思わず拳をぎゅっと握りしめた。
「エリュシオンは、正直ノルンよりも消費が激しい状態よ。私も魔力を分け与えられるけれど、一度に与えられる量がどうしても少ないの」
「だったらあたしが・・・―――――」
「確かにサーヤちゃんが魔力を与えるのは効果的だわ。けれど、どう考えてもサーヤちゃんの魔力量はエリュシオンよりも少ない。調整しつつ自分で回復しながら与えないと、サーヤちゃん自身も危険な状態になる。・・・与える魔力量を調整する事はできる?」
「・・・っ」
“できますっ!”って言いたかったけど、調整なんて今までしたことないから言葉に詰まってしまった。
今までの魔力与奪は、たいていエルが調整してくれていたからあたしは何も考えずに身を委ねているだけ。
ホントにあたしって、何もかもエル任せなんだなと申し訳なくなる。
だけど・・・―――――――
「・・・確かに、魔力量の調整なんてやったことはありません。でも、自分にできる事があるのに何もやらずに待つのは嫌です!」
「サーヤちゃん・・・」
「あたしはいつも、エルに助けられてばかりなんです!こういう時こそ、あたしがエルを助けられるなら助けたい・・・いや、絶対に助けてみせますっ!!」
「・・・」
あたしの意思が固い事を悟ったのか、マデリーヌさんはため息をつきながらも了承してくれた。
「ふふっ、ホントに二人揃って仕方のない子達ね・・・わかったわ。けれど、絶対に無理はしないこと。これだけは約束してちょうだい」
「はいっ!気を付けます!!」
「サーヤまま。ここに、癒しの水と回復薬、あるだけ置いておくの」
「ミナトちゃん・・・」
「僕、今家に居る人達に、回復薬持ってる人がいないか聞いて集めてくるよ」
「俺、研究室とか森の家とかで回復薬探して、ありったけ持ってくる!」
「カイトくん、ベルナートさん・・・」
「ふふっ、そうと決まれば、皆それぞれ行動開始よん♡・・・ほら、サーヤちゃんも早く準備なさいな♡」
マデリーヌさんの掛け声で、ミナトちゃん達は散り散りに行動を開始し、あたしはなぜか浴室へと押し込まれた。
「え、あの・・・あたしの準備って?」
「うふふ♡エリュシオンに魔力をあげるってことは、肌を重ねるって事でしょ?部屋には遮音の結界張っておいてあげるから、身体を綺麗に磨いて、起きた時にエリュシオンが喜ぶ格好でシテあげなさいな♡♡」
「えぇぇぇ??!!」
待って待って!確かにエルに魔力を与えるのに一番効果的なのはえっちする事だから、結界張ってくれるのはわかるしありがたい。
だけど、エルが喜ぶ格好ってナニ??!!そこまでする必要ありますか???!!!
とりあえず、言われた通り軽くシャワーを浴びて、エルが好きだと言っていたボディソープで身体を洗う。
意識がなく、魔力が足りないエルの治療のためという大義名分があるのに、なんだか変にドキドキしてきた。
とりあえず、下着はあっても邪魔になるかもしれない。じゃあコスプレ・・・いやいや、確かにミニスカナースを持ってるけど、今それを着るのはどう考えてもおかしいだろう。
「・・・無難に、ベビードールかなぁ」
あたしはごそごそと荷物の中からベビードールを探し、一度も着用したことがないモノを手に取った。
実は、キャロさんが作った下着やベビードールは、密かに今お貴族様から注目され始めている。
”唯一身体を許す殿方にだけ見せる特別な下着”
という触れ込みで試しに販売したら、モニカがすっかり気に入り貴婦人達とのお茶会で宣伝までしたものだから、”王妃様オススメ!”みたいな箔までついてしまって人気はうなぎ登り。
オーダーメイドで、現在は3か月待ちの状態らしい。
今回旅行に行く前にお店に寄ったら、“より男性を誘惑する魅惑的なデザイン”という事で考案した試作品をもらったので、今回はこれを着ようかなと思う。
黒のリボンや肩紐、レースをベースに上品で濃淡鮮やかな紫や銀糸の刺繍入りというエレガントさと、両胸の中心に割れ目があり着たままでも胸の先端がお目見えするという、一見上品に見えて超いやらしいデザインのベビードール。
しかも、下着にも割れ目が入っているため、着用したままえっちも出来てしまうという優れモノだ。
・・・いや、優れモノなのかどうかはわからないけど。
とにかく、正常なエルの前で着たら絶対にお仕置きされるであろうえっちなデザインなので、喜ぶかどうかは別にして着るなら今しかないシロモノだ。
ドキドキしながらシャワーから上がると、ベッド横のサイドテーブルには15~20本ほどの様々な色をした回復薬とミナトちゃんの癒しの水らしき小瓶。
そして、マデリーヌさんからの書き置きがあるだけで、部屋には誰もいなかった。
「えっと、なになに・・・」
●〇マデリーヌさんの手紙●〇●〇●〇●〇
サーヤちゃんへ
部屋には遮音の結界を張っておいたわん♡
明日の朝くらいまでは効果が続くはずだから、それまでは安心して励んでちょうだいねん♡
あと、ミナト達がありったけの回復薬をサイドテーブルに置いて行ったので、使って下さいな♡
ちなみに、透明の液体はミナトの癒しの水よん♡
そうそう、ベルナートがエリュシオンからもらった激マズ回復薬を数本混ぜちゃったみたいなの♡
ちゃんと回復する方みたいだけれど、なるべく飲まないよう注意してちょうだいねん♡♡
リーちゃんより♡
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
・・・え?ちょっと待って。この中に激マズ回復薬が数本混ざってるの??!!
嘘でしょ?!なるべく飲まないようにって言われても、どれが激マズ回復薬かわからないから気を付けようがないじゃないかっ!!
もうもうっ!ベルナートさんのバカぁぁぁぁっ!!!
「うぅ・・・ちがうね。きっとベルナートさんに悪気はなかったんだよね?それはわかる、わかるんだけどさ・・・」
エルを助けるために魔力を与えるという大変なお役目は、いろんな意味で大変なお役目になってしまいました。
ミナトちゃん達とエルやセイルを救出し、無事に森の家に帰ってきたあたし達は、とりあえずエルを2階の寝室へと連れて行った。
加護を得るため寝込んでいたあたしに魔力を与えるため、ライムントさんの魔法を使う話になった際、媒体としてベルナートさんとエルの髪が必要だったらしく、エルは長くて綺麗だった黒髪を背中の辺りまでバッサリ切ってしまった。
以前あたしがエルの呪いを解くために髪を切った時、髪の長さは魔力量に比例してるんだから簡単に切るものではないと怒られたのに・・・こんなに短くなったなら魔力量だってだいぶ減っていたはずだ。
それなのに、昨日あたしにあんなにたくさんの魔力を・・・――――――
「エル・・・目を覚ますよね?」
「セイたん、大丈夫って言ってたの。だから、エルぱぱきっと起きるのよ」
「そうだね。ただ、おにーさんの回復には時間がかかるだろうって言ってたよ」
「大丈夫だよ、あのエリュシオンだもの。すぐに起きるって」
ベルナートさんがエルを運び、洗浄魔法をかけてからベッドへと寝かせてくれた。
程なく駆け付けてくれたマデリーヌさんが、現在エルの様子を診てくれている。
「顔色は悪いけれど、身体は全く問題ない・・・やっぱり、ノルンと同じみたいね・・・」
「ノルンさんと同じって・・・ノルンさんも今こんな状態なんですか?」
「ええ、ノルンったら結界を内部から無理矢理破壊なんて無茶なことをするものだから、大量に魔力を消費しちゃったのよねん♡今は先代様がそばについて、時々回復薬を飲ませているみたいだから大丈夫よん♡♡」
「そうですか、良かった・・・」
エルの事ばかりに目がいってしまい、ノルンさんがそんな状態になってるなんて知らなかった。
今こうしてエルを連れ帰って来れたのは、結界を破壊してくれたノルンさんのおかげなのに・・・
「大丈夫よん♡元気になったらまたノルンに、美味しいご飯をご馳走してあげてねん♡あの魔牛カツ、ノルンも先代様もお気に入りみたいなのよん♡♡もちろん私もだけれど♡」
「はい!その時はたくさん作ってご馳走させていただきます」
「ありがと♡・・・さて、エリュシオンの話に戻るわねん♡」
エルの話に戻すと言ったマデリーヌさんの口調と態度が、さっきまでのほんわかした雰囲気から真剣な顔へと変わり、あたしは思わず拳をぎゅっと握りしめた。
「エリュシオンは、正直ノルンよりも消費が激しい状態よ。私も魔力を分け与えられるけれど、一度に与えられる量がどうしても少ないの」
「だったらあたしが・・・―――――」
「確かにサーヤちゃんが魔力を与えるのは効果的だわ。けれど、どう考えてもサーヤちゃんの魔力量はエリュシオンよりも少ない。調整しつつ自分で回復しながら与えないと、サーヤちゃん自身も危険な状態になる。・・・与える魔力量を調整する事はできる?」
「・・・っ」
“できますっ!”って言いたかったけど、調整なんて今までしたことないから言葉に詰まってしまった。
今までの魔力与奪は、たいていエルが調整してくれていたからあたしは何も考えずに身を委ねているだけ。
ホントにあたしって、何もかもエル任せなんだなと申し訳なくなる。
だけど・・・―――――――
「・・・確かに、魔力量の調整なんてやったことはありません。でも、自分にできる事があるのに何もやらずに待つのは嫌です!」
「サーヤちゃん・・・」
「あたしはいつも、エルに助けられてばかりなんです!こういう時こそ、あたしがエルを助けられるなら助けたい・・・いや、絶対に助けてみせますっ!!」
「・・・」
あたしの意思が固い事を悟ったのか、マデリーヌさんはため息をつきながらも了承してくれた。
「ふふっ、ホントに二人揃って仕方のない子達ね・・・わかったわ。けれど、絶対に無理はしないこと。これだけは約束してちょうだい」
「はいっ!気を付けます!!」
「サーヤまま。ここに、癒しの水と回復薬、あるだけ置いておくの」
「ミナトちゃん・・・」
「僕、今家に居る人達に、回復薬持ってる人がいないか聞いて集めてくるよ」
「俺、研究室とか森の家とかで回復薬探して、ありったけ持ってくる!」
「カイトくん、ベルナートさん・・・」
「ふふっ、そうと決まれば、皆それぞれ行動開始よん♡・・・ほら、サーヤちゃんも早く準備なさいな♡」
マデリーヌさんの掛け声で、ミナトちゃん達は散り散りに行動を開始し、あたしはなぜか浴室へと押し込まれた。
「え、あの・・・あたしの準備って?」
「うふふ♡エリュシオンに魔力をあげるってことは、肌を重ねるって事でしょ?部屋には遮音の結界張っておいてあげるから、身体を綺麗に磨いて、起きた時にエリュシオンが喜ぶ格好でシテあげなさいな♡♡」
「えぇぇぇ??!!」
待って待って!確かにエルに魔力を与えるのに一番効果的なのはえっちする事だから、結界張ってくれるのはわかるしありがたい。
だけど、エルが喜ぶ格好ってナニ??!!そこまでする必要ありますか???!!!
とりあえず、言われた通り軽くシャワーを浴びて、エルが好きだと言っていたボディソープで身体を洗う。
意識がなく、魔力が足りないエルの治療のためという大義名分があるのに、なんだか変にドキドキしてきた。
とりあえず、下着はあっても邪魔になるかもしれない。じゃあコスプレ・・・いやいや、確かにミニスカナースを持ってるけど、今それを着るのはどう考えてもおかしいだろう。
「・・・無難に、ベビードールかなぁ」
あたしはごそごそと荷物の中からベビードールを探し、一度も着用したことがないモノを手に取った。
実は、キャロさんが作った下着やベビードールは、密かに今お貴族様から注目され始めている。
”唯一身体を許す殿方にだけ見せる特別な下着”
という触れ込みで試しに販売したら、モニカがすっかり気に入り貴婦人達とのお茶会で宣伝までしたものだから、”王妃様オススメ!”みたいな箔までついてしまって人気はうなぎ登り。
オーダーメイドで、現在は3か月待ちの状態らしい。
今回旅行に行く前にお店に寄ったら、“より男性を誘惑する魅惑的なデザイン”という事で考案した試作品をもらったので、今回はこれを着ようかなと思う。
黒のリボンや肩紐、レースをベースに上品で濃淡鮮やかな紫や銀糸の刺繍入りというエレガントさと、両胸の中心に割れ目があり着たままでも胸の先端がお目見えするという、一見上品に見えて超いやらしいデザインのベビードール。
しかも、下着にも割れ目が入っているため、着用したままえっちも出来てしまうという優れモノだ。
・・・いや、優れモノなのかどうかはわからないけど。
とにかく、正常なエルの前で着たら絶対にお仕置きされるであろうえっちなデザインなので、喜ぶかどうかは別にして着るなら今しかないシロモノだ。
ドキドキしながらシャワーから上がると、ベッド横のサイドテーブルには15~20本ほどの様々な色をした回復薬とミナトちゃんの癒しの水らしき小瓶。
そして、マデリーヌさんからの書き置きがあるだけで、部屋には誰もいなかった。
「えっと、なになに・・・」
●〇マデリーヌさんの手紙●〇●〇●〇●〇
サーヤちゃんへ
部屋には遮音の結界を張っておいたわん♡
明日の朝くらいまでは効果が続くはずだから、それまでは安心して励んでちょうだいねん♡
あと、ミナト達がありったけの回復薬をサイドテーブルに置いて行ったので、使って下さいな♡
ちなみに、透明の液体はミナトの癒しの水よん♡
そうそう、ベルナートがエリュシオンからもらった激マズ回復薬を数本混ぜちゃったみたいなの♡
ちゃんと回復する方みたいだけれど、なるべく飲まないよう注意してちょうだいねん♡♡
リーちゃんより♡
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
・・・え?ちょっと待って。この中に激マズ回復薬が数本混ざってるの??!!
嘘でしょ?!なるべく飲まないようにって言われても、どれが激マズ回復薬かわからないから気を付けようがないじゃないかっ!!
もうもうっ!ベルナートさんのバカぁぁぁぁっ!!!
「うぅ・・・ちがうね。きっとベルナートさんに悪気はなかったんだよね?それはわかる、わかるんだけどさ・・・」
エルを助けるために魔力を与えるという大変なお役目は、いろんな意味で大変なお役目になってしまいました。
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