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14章 初めての家族旅行兼新婚旅行 ~お城はやっぱり危険なトコロ~
下剋上の始まり2 inセイルside
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◇
「どういう事かしら?なぜ魔法が効いてないの?なぜその中で魔法が使えるの?」
「ん~・・・それよりも、ここに近づいてくる足音があるみたいだけど☆」
「話をはぐらかさないでちょうだい!そんな事はどうでも良いの!!」
いやいや、向かってきてるのは間違いなく自分の客なんだからそっちを気にしてよ。
じわじわと聖獣女がこっちに詰め寄ってくる中、近づいたら手の中にある小瓶の液体をぶっかけてやろうと準備していたら、足音の主の方が早くこの部屋に辿り着いた。
(バタバタバタ・・・バタンッ)
「・・・っ、はぁっ、聖獣殿っ、聖獣殿っ!大変だ!!」
入ってきたのはこの国の王・・・名前は憶えていない。
初めて謁見の間で見せていた余裕な態度なんて微塵もなく、ものすごく慌てている。
それなのに、聖獣女は気持ち悪いモノを見るようなしかめっ面で、めちゃくちゃ不機嫌な顔だ。
「うるさいわねぇ。一体なんなの?今あなたに用はないんだけれど」
「うるさいっ!良いから早くオレを助けろ!!」
「はぁ?人間ごときが・・・今なんて言ったのかしら?」
「ひぃぃっ、すみません!助けて下さい、聖獣様っ!!!」
「ふふっ、人間の中では国王でも、私達聖獣にとってあなたなんて虫けら以下なの。言葉を弁えなさい。・・・で?いったい何なの?私のお楽しみを妨害するくらいなのだから、余程の事なんでしょうね?」
予想通りの哀れな上下関係に、呆れながら耳を傾け続ける。
どうやら城では、国王が取り乱すくらい余程の事が起こっているらしい。
「このままでは、オレは・・・・・・オレは国王を辞めさせられてしまう!」
「「!!」」
ライムントから第二王子が新しい国王になるために動いてる話は聞いてたけど、まさか昨日の今日でこんなに状況が変わってるとは思わなかった。
レヴィンが協力したとは聞いたけど、明らかに早すぎない?
「ふ~ん・・・それは大変ね」
「なっ?!オレが国王じゃなくなったら、この離宮だって・・・」
「たかが人間如きが、私をどうこうできると思って?国王が変わろうが変わるまいが、この結界を解かない限り私の許可なくここに出入りはできない。私には何の影響もないの。・・・ふふっ、終わりなのはあなただけ♡」
「・・・っ、き、貴様ぁ・・・」
味方だと思っていた聖獣女が、助けるどころか突き放したことでさすがに腹を立てたらしい。
バカだなぁ。そもそも対等の関係じゃないんだから、結果的に力なき者が負けるに決まってるのに・・・
「終わりなのはお前も同じだ、聖獣よ」
「?!・・・ライ!なぜお前がここに・・・」
「私が許可したのよ。以前ちょこっとだけ可愛がってあげたの♡」
「なっ?!」
「ここに来た・・・という事は、また私に可愛がって欲しいのかしら?」
ライムントがここに来た。
という事は、もしかして・・・―――――――
「いいえ。あなたの相手は別にいるわ」
柔らかい茶色の長い髪に森を連想させるようなの深緑の瞳・・・頼もしい言葉と共にライムントの後ろから現れたのは、地の精霊王であるノルンだった。
「・・・―――――――!!!お前は・・・」
「久しぶりですね、イディナロク様。相変わらずお盛んなようで」
「なっ、何であんたがここにいるのよ、ノルン!私は許可してないわよ!!」
「ふふっ、魔力を消耗している今のあなたの結界など、ちょっとピリピリするくらいで痛くもかゆくもないですわ♪・・・あ、でも少しだけかゆいかしら?」
「~~~~っ、相変わらず生意気な!・・・ふふっ、でも確かに少しばかり消耗してるわね・・・昨日は私、レオと肌を重ねていたんだもの♡何度も、何度も・・・ね♡♡」
「なっ?!肌を重ねた・・・だと??!!」
え?先代様って、聖獣女を引き付ける為とはいえ身体を重ねちゃったの??
それはものすごく申し訳ない・・・あれ?でもノルンってば全然動じてない・・・?
「ふふっ、相変わらずおめでたい方ですわね。あんなモノを先代様と勘違いなさるだなんて・・・」
「あら、認めたくないのわかるけれど、みっともないわよ?レオは“何も考えずに俺に抱かれてろ”って私を激しく求めて来たわ♡それこそ、前も後ろも同時に・・・ふふっ、すごく良かったわよ♡」
「は?!さっきから何なのだ!この女は誰だ?!お前、こいつの男と浮気したとでも・・・ふぐっ」
国王が空気を読まない発言をしている最中、太い木の枝のようなモノで拘束され口を塞がれた。
ノルンの魔法だろう。
「さっきからうるさいコバエね。私、これ以上無駄話をするつもりはないの。私は私のやるべき事を・・・この結界を破壊させてもらうわ」
「「!!!!」」
そう言ったノルンは、一度深呼吸してから「はぁっ!!!」という掛け声と共に大量の魔力を放出し内側から結界を破壊した。
いや、正確には内側からより強力な結界を張って無効化させたと言った方が正しいかもしれない。何にしても、かなりの力技だからさすがにノルンもだいぶ魔力を消費したんじゃないだろうか。
「ふぅ・・・こんなに魔力を使ったのは久しぶりね。さすがに、ちょっと疲れた・・・かも・・・」
案の定少しふらつくノルン。
だけど、それをすかさず抱きとめるように別の人物がこの場に現れた。
「くくっ、無理はするなとあれだけ言ったのにこのざまか、ノルン」
「ここ最近は平和だったので、すっかり鈍ってしまったのかも・・・面目ないですわ」
現れた先代様は、ノルンを抱きとめて回復薬らしきものを飲ませている。
そんな二人に、聖獣女は当然の如く食って掛かる。
「レオ!なぜあなたがここに?!しかも、その女を・・・」
「む?当たり前ではないか。ノルンは我が生涯を共にすると決めた”番”だ」
「なっ、番ですって・・・?!」
「先代、様・・・」
「お主の仕事は終わりだ。今はは少し休め。結界を解いた故、彼奴らもすぐにここへ来るだろうて」
「どういう事?他に誰が来るっていうの??!!」
先代様の言葉の通り、よく知る気配が次から次へとこの場所へやって来た。
「ここに、エルぱぱと、セイたんがいるの・・・?」
「は?今度はちびっこ?いったい何なの??!!」
聖獣女がミナトの禁句を言ってしまい、ブワっと大量に放出したミナトの魔力で周囲が一気に凍り付く。
「お前・・・エルぱぱと、セイたんを攫った敵・・・」
「ミナト、あんなおばさんよりも、僕達はおにーさん達の救出が優先だよ」
「なっ、オバっ?!」
「そうだよミナト。あんな年増なんか放っておいて、エリュシオン達を助けなきゃ!」
「??!!」
「あいなの!」
「カイト、あの魔法装置壊せる?」
「たぶん大丈夫。やってみるね」
「~~~~~~っ!!言わせておけば、こいつら・・・ぶっ殺してあげるっ!!」
転移してきたベルナート、ミナト、カイトは、予め打ち合わせ済みなのかすぐにボク達を解放するために動き始めてくれたけど、怒り狂った聖獣女がそれを阻止しようとすぐに反応してしまう。
力が弱っているとはいえ、さすがは聖獣。数メートルの距離があったミナト達に一気に詰め寄り、鋭く伸ばした長い爪で攻撃を仕掛けてきた。
「危ないっ!ミナトっ!!」
ボクはとっさに、聖獣女が近づいたら投げようと思っていた小瓶を投げつける。
それと同時に、固いものがぶつかり合うような”ガキィィィィンッ”という金属音が周囲に響き渡った。
「どういう事かしら?なぜ魔法が効いてないの?なぜその中で魔法が使えるの?」
「ん~・・・それよりも、ここに近づいてくる足音があるみたいだけど☆」
「話をはぐらかさないでちょうだい!そんな事はどうでも良いの!!」
いやいや、向かってきてるのは間違いなく自分の客なんだからそっちを気にしてよ。
じわじわと聖獣女がこっちに詰め寄ってくる中、近づいたら手の中にある小瓶の液体をぶっかけてやろうと準備していたら、足音の主の方が早くこの部屋に辿り着いた。
(バタバタバタ・・・バタンッ)
「・・・っ、はぁっ、聖獣殿っ、聖獣殿っ!大変だ!!」
入ってきたのはこの国の王・・・名前は憶えていない。
初めて謁見の間で見せていた余裕な態度なんて微塵もなく、ものすごく慌てている。
それなのに、聖獣女は気持ち悪いモノを見るようなしかめっ面で、めちゃくちゃ不機嫌な顔だ。
「うるさいわねぇ。一体なんなの?今あなたに用はないんだけれど」
「うるさいっ!良いから早くオレを助けろ!!」
「はぁ?人間ごときが・・・今なんて言ったのかしら?」
「ひぃぃっ、すみません!助けて下さい、聖獣様っ!!!」
「ふふっ、人間の中では国王でも、私達聖獣にとってあなたなんて虫けら以下なの。言葉を弁えなさい。・・・で?いったい何なの?私のお楽しみを妨害するくらいなのだから、余程の事なんでしょうね?」
予想通りの哀れな上下関係に、呆れながら耳を傾け続ける。
どうやら城では、国王が取り乱すくらい余程の事が起こっているらしい。
「このままでは、オレは・・・・・・オレは国王を辞めさせられてしまう!」
「「!!」」
ライムントから第二王子が新しい国王になるために動いてる話は聞いてたけど、まさか昨日の今日でこんなに状況が変わってるとは思わなかった。
レヴィンが協力したとは聞いたけど、明らかに早すぎない?
「ふ~ん・・・それは大変ね」
「なっ?!オレが国王じゃなくなったら、この離宮だって・・・」
「たかが人間如きが、私をどうこうできると思って?国王が変わろうが変わるまいが、この結界を解かない限り私の許可なくここに出入りはできない。私には何の影響もないの。・・・ふふっ、終わりなのはあなただけ♡」
「・・・っ、き、貴様ぁ・・・」
味方だと思っていた聖獣女が、助けるどころか突き放したことでさすがに腹を立てたらしい。
バカだなぁ。そもそも対等の関係じゃないんだから、結果的に力なき者が負けるに決まってるのに・・・
「終わりなのはお前も同じだ、聖獣よ」
「?!・・・ライ!なぜお前がここに・・・」
「私が許可したのよ。以前ちょこっとだけ可愛がってあげたの♡」
「なっ?!」
「ここに来た・・・という事は、また私に可愛がって欲しいのかしら?」
ライムントがここに来た。
という事は、もしかして・・・―――――――
「いいえ。あなたの相手は別にいるわ」
柔らかい茶色の長い髪に森を連想させるようなの深緑の瞳・・・頼もしい言葉と共にライムントの後ろから現れたのは、地の精霊王であるノルンだった。
「・・・―――――――!!!お前は・・・」
「久しぶりですね、イディナロク様。相変わらずお盛んなようで」
「なっ、何であんたがここにいるのよ、ノルン!私は許可してないわよ!!」
「ふふっ、魔力を消耗している今のあなたの結界など、ちょっとピリピリするくらいで痛くもかゆくもないですわ♪・・・あ、でも少しだけかゆいかしら?」
「~~~~っ、相変わらず生意気な!・・・ふふっ、でも確かに少しばかり消耗してるわね・・・昨日は私、レオと肌を重ねていたんだもの♡何度も、何度も・・・ね♡♡」
「なっ?!肌を重ねた・・・だと??!!」
え?先代様って、聖獣女を引き付ける為とはいえ身体を重ねちゃったの??
それはものすごく申し訳ない・・・あれ?でもノルンってば全然動じてない・・・?
「ふふっ、相変わらずおめでたい方ですわね。あんなモノを先代様と勘違いなさるだなんて・・・」
「あら、認めたくないのわかるけれど、みっともないわよ?レオは“何も考えずに俺に抱かれてろ”って私を激しく求めて来たわ♡それこそ、前も後ろも同時に・・・ふふっ、すごく良かったわよ♡」
「は?!さっきから何なのだ!この女は誰だ?!お前、こいつの男と浮気したとでも・・・ふぐっ」
国王が空気を読まない発言をしている最中、太い木の枝のようなモノで拘束され口を塞がれた。
ノルンの魔法だろう。
「さっきからうるさいコバエね。私、これ以上無駄話をするつもりはないの。私は私のやるべき事を・・・この結界を破壊させてもらうわ」
「「!!!!」」
そう言ったノルンは、一度深呼吸してから「はぁっ!!!」という掛け声と共に大量の魔力を放出し内側から結界を破壊した。
いや、正確には内側からより強力な結界を張って無効化させたと言った方が正しいかもしれない。何にしても、かなりの力技だからさすがにノルンもだいぶ魔力を消費したんじゃないだろうか。
「ふぅ・・・こんなに魔力を使ったのは久しぶりね。さすがに、ちょっと疲れた・・・かも・・・」
案の定少しふらつくノルン。
だけど、それをすかさず抱きとめるように別の人物がこの場に現れた。
「くくっ、無理はするなとあれだけ言ったのにこのざまか、ノルン」
「ここ最近は平和だったので、すっかり鈍ってしまったのかも・・・面目ないですわ」
現れた先代様は、ノルンを抱きとめて回復薬らしきものを飲ませている。
そんな二人に、聖獣女は当然の如く食って掛かる。
「レオ!なぜあなたがここに?!しかも、その女を・・・」
「む?当たり前ではないか。ノルンは我が生涯を共にすると決めた”番”だ」
「なっ、番ですって・・・?!」
「先代、様・・・」
「お主の仕事は終わりだ。今はは少し休め。結界を解いた故、彼奴らもすぐにここへ来るだろうて」
「どういう事?他に誰が来るっていうの??!!」
先代様の言葉の通り、よく知る気配が次から次へとこの場所へやって来た。
「ここに、エルぱぱと、セイたんがいるの・・・?」
「は?今度はちびっこ?いったい何なの??!!」
聖獣女がミナトの禁句を言ってしまい、ブワっと大量に放出したミナトの魔力で周囲が一気に凍り付く。
「お前・・・エルぱぱと、セイたんを攫った敵・・・」
「ミナト、あんなおばさんよりも、僕達はおにーさん達の救出が優先だよ」
「なっ、オバっ?!」
「そうだよミナト。あんな年増なんか放っておいて、エリュシオン達を助けなきゃ!」
「??!!」
「あいなの!」
「カイト、あの魔法装置壊せる?」
「たぶん大丈夫。やってみるね」
「~~~~~~っ!!言わせておけば、こいつら・・・ぶっ殺してあげるっ!!」
転移してきたベルナート、ミナト、カイトは、予め打ち合わせ済みなのかすぐにボク達を解放するために動き始めてくれたけど、怒り狂った聖獣女がそれを阻止しようとすぐに反応してしまう。
力が弱っているとはいえ、さすがは聖獣。数メートルの距離があったミナト達に一気に詰め寄り、鋭く伸ばした長い爪で攻撃を仕掛けてきた。
「危ないっ!ミナトっ!!」
ボクはとっさに、聖獣女が近づいたら投げようと思っていた小瓶を投げつける。
それと同時に、固いものがぶつかり合うような”ガキィィィィンッ”という金属音が周囲に響き渡った。
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