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14章 初めての家族旅行兼新婚旅行 ~お城はやっぱり危険なトコロ~
無力な自分にできること inカルステッドside
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◆
フェイフォンの王都に着いた日の夜、国王の策略で王都内に宿を取れなかった俺達は、王都のすぐそばで野営する事にした。
明らかな敵意を持った者が統治する王都など、どこに間者が潜んでいるかもわからず安全とは言い難い。
我が主の結界などもあるから、野営の方が安全だ。誰もがそう思って疑わなかった。
だが、夜も深まり交代で見張りをしている中、アレクとアルマ、そしてセイル殿が一緒の時に異変が起きた。
突如大きな衝撃による振動や爆発音と共に、アレクの叫び声が聞こえてきたのだ。
慌ててリンダとテントの外に出ると、木々が生い茂っていたはずの森は見るも無残な焼け野原となっていた。
何が起こったのか訳が分からなかった。
アレクは無事なのか?アルマは?セイル殿は??
この一瞬の戸惑いが、俺にとって致命的なミスになった。
『隊長っ!!』
『!!』
『―――――アルマっ!』
『あらぁ、外れちゃったの?ふふっ、残念♪』
アルマが俺に覆いかぶさるように飛びついてきた事で、攻撃魔法の直撃は免れた。
だが、背中をかすったアルマは火傷を負ってしまったようだ。
そして、目の前に突然現れた得体の知れない女・・・人間じゃないのは間違いないが、セイル殿達のような精霊様とも違う気がする・・・
そして、どう頑張ったとしても勝てる相手ではないと俺の勘が言っていた。
『ふふっ、あなた達に恨みはないけれど、姿を見られちゃうと厄介なの。だから・・・・・・死んで♪』
『『!!!!』』
『・・・っく、そんなこと、させない!!』
目前まで迫っていた攻撃魔法が当たる直前、セイル殿の声が聞こえたと思ったら俺とリンダ、アルマは野営地ではない別の場所いた。
きっとセイル殿が転移魔法で逃がしてくれたのだろう。
幸い、リンダがサーヤから預かっていた魔法袋にエリュシオン様特製の回復薬も入っていたので、アルマはすぐ動けるくらいに回復した。だが、野営地に残してきたアレクやセイル殿の安否は不明だ。
エリュシオン様に伝達魔法を使おうにも、俺は魔力を扱うのが苦手で長距離の伝達魔法が使えない。試しに使ってみたが、案の定エリュシオン様やアレクとは全く繋がらなかった。
可能ならば、今すぐにでもエリュシオン様達と合流するために王都へ向かいたい。
だが、敵が先ほどのような人外ならば、下手に近づいても俺達は足手まといにしかならない。
両手でパンッと頬を叩き、隊長として何をすべきか冷静に考える。
俺よりも余程リーダーらしいアレクは、何よりも情報収集を大事にしている奴だ。
幸い数キロに村があるから、まずはそこで情報収集をしようと決意した。
『・・・よし!まずはあの村で情報収集だ。ここがどこなのか、フェイフォン内かとは思うが、王都までどれくらいなのか、周囲に何があるのか・・・宿を取ったら各々行動開始する、良いな!!』
『了解です!』
『わかった』
アルマやリンダ達と集めた情報では、ここがフェイフォンの南西にある村で少し北上したところに最高難易度と言われているダンジョンがある事がわかった。
俺の運も完全に尽きたわけではないのだと嬉しくなる。
俺達は迷わずそのダンジョンの最下層を目指して進む事にした。
最高難易度のダンジョンとなれば、もしかしたらあの方がいるかもしれない・・・―――――
◇
「隊長、さすがにそろそろあたし達も王都に向かいませんか?せめてサーヤ達に無事であることを伝えないと・・・」
「ダメだ。俺達が王都に行ってサーヤ達と合流したところで何の戦力にもならん。むしろ足手まといだ」
「そりゃ、そうかもしれませんけど・・・」
「俺達が王都に戻るより、ここにいるかもしれないフラン殿を探して今わかりうる状況をお伝えする。俺達が王都に戻るのはそれからだ」
「・・・」
フラン殿はフェイフォンのダンジョンにいると聞いている。セイル殿が念話が通じないと言っていたから、恐らくまだダンジョン内にいるのだろう。
もちろんこのダンジョンにいるとは限らないが、“最高難易度”であるならば可能性は0ではないはずだ。
最高難易度のダンジョンと言っても、日頃精霊王様達と鍛錬していた俺達は、苦戦する事がほとんどなかった。1日足らずで最下層エリアに辿り着くも、フラン殿を見つけることができていないまま2日目となり、今も最下層エリアを探索している。
遭遇するのは魔獣やモンスターばかりで、フラン殿が見つかる気配はない。
時間が経てば経つほど、このまま探索を続けるべきなのか不安になってきた。
「隊長、そろそろご飯にしませんか?」
「腹、減った」
「おぉ、そうだな。じゃあ魔法袋にあるサンドイッチを・・・――――」
「隊長~、今日は別なの食べましょうよ。さすがにサンドイッチばかりは飽きちゃいます」
「肉、食べたい・・・」
「むぅ・・・」
最初は警戒していたから、食事はすぐ済ませられるサンドイッチが多かった。サーヤが魔法袋にたくさんストックを作ってくれているが、数種類しかないためやはり同じモノの繰り返しになってしまう。
確かにこのエリアの魔物はだいぶ慣れてきたから、俺とアルマでしっかり周囲を警戒したら多少の調理くらいは平気か・・・
「わかった。俺とアルマで周囲を警戒するから、リンダ、調理を頼めるか?」
「はいっ!火を起こして焼くだけですから、そんなに時間はかからないと思います!お肉~、お肉~♪あ、前にフラン様が狩ってくれた超美味しい魔牛がある!これ焼いちゃいますね!!」
鼻歌まじりでリンダが肉を焼く中、俺とアルマは周囲を警戒する。ピリピリと緊張感が漂う中、場違いな肉の匂いが周囲に充満する。
うむ、これは予想以上に食欲をそそられる匂いだ。
この美味しそうな匂いに釣られて魔獣やモンスターが来る可能性も・・・って、ちょっ、アルマ!
よだれだらだら垂れてるけどちゃんと警戒してる?!大丈夫だよね??!!
隣のアルマに少し気を取られていると、さっきまで何も気配を感じなかった場所から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おや、美味そうな匂いがすると思って来てみたらカルステッド達じゃないか。息災かい?」
「え?!あっ、貴方様は・・・」
「・・・嘘、ホントにいた」
「・・・」
「「「フラン殿(様)~~~~~~?????」」」
褐色肌に燃えるような真っ赤な長髪をなびかせた凛々しい女性・・・どれだけ探索しても見つけられなかった火の精霊王様であるフラン殿が、俺達の目の前に現れた。
どうやら肉の匂いに釣られたらしい。
え?こんな事ってあるの??
◇
「ふむ・・・なるほど、それは大変だったね」
「いえ、俺達はセイル殿に助けられただけ・・・今も大変な思いをしているのはアレクやセイル殿、そしてエリュシオン様達かと・・・」
「確かにそうかもしれない。けれど、カルステッド達だってエリュシオン達の元に戻りたい気持ちを押し殺して、私を探していたんだろう?」
「・・・っ」
口を開けば押さえていた感情が一気に溢れ出そうで、俺はこぶしを握り締めることしかできない。
「状況がわからないから、“安心しろ”とは安易に言えない。・・・が、加護者であるサーヤが狙われているのなら私も尽力を尽くそう。なに、フェイフォンの王城にはちょっとした知り合いがいるからね。この食事を済ませたら早速行ってみるよ」
「・・・っ、フラン、殿」
フラン殿の頼りがいのある優しい言葉に、俺の涙腺は決壊寸前だ。
ダメだ。隊長としてリンダやアルマに情けない顔は見せられない。
泣いちゃダメだ、泣いちゃダメだ・・・
「よく頑張ったね。カルステッド達が無事であることも、仲間達と合流したら伝えておこう。ダンジョンの外までは一緒に転移魔法で連れて行ってあげるから、王都までは早馬か何かで来ると良い」
「!!!」
フラン殿が俺の方をポンってしながら、さらに追い打ちをかける。
もうもうっっ!フラン殿男の俺よりカッコ良すぎでしょっ!!
これ以上優しくされたらもう・・・もう・・・・・・っ
「ありがとうございますっ、フラン様!」
「ありがとうございます」
「・・・・・・ッグズ」
「ん?あれ、隊長?・・・・・・もしかして、泣いてます?」
「なっ、泣いてないわよっ!!」
「ぷっ、隊長、口調が”ココットさん”の時に戻ってますよ」
「!!!!」
俺は結局一度溢れた涙を止めることができなくて、ダンジョンの外でフラン殿を見送るまでずっと涙を流し続けていた。
リンダとアルマは優しく俺を慰めてくれたけど、「これはサーヤ達に良い土産話ができた」と二人でこっそり会話してるのを俺はしっかりはっきりと聞いている。
2人とも、俺が隊長だってこと忘れてないよね?
この後俺達は、近隣の村に戻り一泊した翌朝、早馬を手配して王都へと急いだ。
それは野営地での襲撃を受けてから3日めの朝のことだった。
フェイフォンの王都に着いた日の夜、国王の策略で王都内に宿を取れなかった俺達は、王都のすぐそばで野営する事にした。
明らかな敵意を持った者が統治する王都など、どこに間者が潜んでいるかもわからず安全とは言い難い。
我が主の結界などもあるから、野営の方が安全だ。誰もがそう思って疑わなかった。
だが、夜も深まり交代で見張りをしている中、アレクとアルマ、そしてセイル殿が一緒の時に異変が起きた。
突如大きな衝撃による振動や爆発音と共に、アレクの叫び声が聞こえてきたのだ。
慌ててリンダとテントの外に出ると、木々が生い茂っていたはずの森は見るも無残な焼け野原となっていた。
何が起こったのか訳が分からなかった。
アレクは無事なのか?アルマは?セイル殿は??
この一瞬の戸惑いが、俺にとって致命的なミスになった。
『隊長っ!!』
『!!』
『―――――アルマっ!』
『あらぁ、外れちゃったの?ふふっ、残念♪』
アルマが俺に覆いかぶさるように飛びついてきた事で、攻撃魔法の直撃は免れた。
だが、背中をかすったアルマは火傷を負ってしまったようだ。
そして、目の前に突然現れた得体の知れない女・・・人間じゃないのは間違いないが、セイル殿達のような精霊様とも違う気がする・・・
そして、どう頑張ったとしても勝てる相手ではないと俺の勘が言っていた。
『ふふっ、あなた達に恨みはないけれど、姿を見られちゃうと厄介なの。だから・・・・・・死んで♪』
『『!!!!』』
『・・・っく、そんなこと、させない!!』
目前まで迫っていた攻撃魔法が当たる直前、セイル殿の声が聞こえたと思ったら俺とリンダ、アルマは野営地ではない別の場所いた。
きっとセイル殿が転移魔法で逃がしてくれたのだろう。
幸い、リンダがサーヤから預かっていた魔法袋にエリュシオン様特製の回復薬も入っていたので、アルマはすぐ動けるくらいに回復した。だが、野営地に残してきたアレクやセイル殿の安否は不明だ。
エリュシオン様に伝達魔法を使おうにも、俺は魔力を扱うのが苦手で長距離の伝達魔法が使えない。試しに使ってみたが、案の定エリュシオン様やアレクとは全く繋がらなかった。
可能ならば、今すぐにでもエリュシオン様達と合流するために王都へ向かいたい。
だが、敵が先ほどのような人外ならば、下手に近づいても俺達は足手まといにしかならない。
両手でパンッと頬を叩き、隊長として何をすべきか冷静に考える。
俺よりも余程リーダーらしいアレクは、何よりも情報収集を大事にしている奴だ。
幸い数キロに村があるから、まずはそこで情報収集をしようと決意した。
『・・・よし!まずはあの村で情報収集だ。ここがどこなのか、フェイフォン内かとは思うが、王都までどれくらいなのか、周囲に何があるのか・・・宿を取ったら各々行動開始する、良いな!!』
『了解です!』
『わかった』
アルマやリンダ達と集めた情報では、ここがフェイフォンの南西にある村で少し北上したところに最高難易度と言われているダンジョンがある事がわかった。
俺の運も完全に尽きたわけではないのだと嬉しくなる。
俺達は迷わずそのダンジョンの最下層を目指して進む事にした。
最高難易度のダンジョンとなれば、もしかしたらあの方がいるかもしれない・・・―――――
◇
「隊長、さすがにそろそろあたし達も王都に向かいませんか?せめてサーヤ達に無事であることを伝えないと・・・」
「ダメだ。俺達が王都に行ってサーヤ達と合流したところで何の戦力にもならん。むしろ足手まといだ」
「そりゃ、そうかもしれませんけど・・・」
「俺達が王都に戻るより、ここにいるかもしれないフラン殿を探して今わかりうる状況をお伝えする。俺達が王都に戻るのはそれからだ」
「・・・」
フラン殿はフェイフォンのダンジョンにいると聞いている。セイル殿が念話が通じないと言っていたから、恐らくまだダンジョン内にいるのだろう。
もちろんこのダンジョンにいるとは限らないが、“最高難易度”であるならば可能性は0ではないはずだ。
最高難易度のダンジョンと言っても、日頃精霊王様達と鍛錬していた俺達は、苦戦する事がほとんどなかった。1日足らずで最下層エリアに辿り着くも、フラン殿を見つけることができていないまま2日目となり、今も最下層エリアを探索している。
遭遇するのは魔獣やモンスターばかりで、フラン殿が見つかる気配はない。
時間が経てば経つほど、このまま探索を続けるべきなのか不安になってきた。
「隊長、そろそろご飯にしませんか?」
「腹、減った」
「おぉ、そうだな。じゃあ魔法袋にあるサンドイッチを・・・――――」
「隊長~、今日は別なの食べましょうよ。さすがにサンドイッチばかりは飽きちゃいます」
「肉、食べたい・・・」
「むぅ・・・」
最初は警戒していたから、食事はすぐ済ませられるサンドイッチが多かった。サーヤが魔法袋にたくさんストックを作ってくれているが、数種類しかないためやはり同じモノの繰り返しになってしまう。
確かにこのエリアの魔物はだいぶ慣れてきたから、俺とアルマでしっかり周囲を警戒したら多少の調理くらいは平気か・・・
「わかった。俺とアルマで周囲を警戒するから、リンダ、調理を頼めるか?」
「はいっ!火を起こして焼くだけですから、そんなに時間はかからないと思います!お肉~、お肉~♪あ、前にフラン様が狩ってくれた超美味しい魔牛がある!これ焼いちゃいますね!!」
鼻歌まじりでリンダが肉を焼く中、俺とアルマは周囲を警戒する。ピリピリと緊張感が漂う中、場違いな肉の匂いが周囲に充満する。
うむ、これは予想以上に食欲をそそられる匂いだ。
この美味しそうな匂いに釣られて魔獣やモンスターが来る可能性も・・・って、ちょっ、アルマ!
よだれだらだら垂れてるけどちゃんと警戒してる?!大丈夫だよね??!!
隣のアルマに少し気を取られていると、さっきまで何も気配を感じなかった場所から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おや、美味そうな匂いがすると思って来てみたらカルステッド達じゃないか。息災かい?」
「え?!あっ、貴方様は・・・」
「・・・嘘、ホントにいた」
「・・・」
「「「フラン殿(様)~~~~~~?????」」」
褐色肌に燃えるような真っ赤な長髪をなびかせた凛々しい女性・・・どれだけ探索しても見つけられなかった火の精霊王様であるフラン殿が、俺達の目の前に現れた。
どうやら肉の匂いに釣られたらしい。
え?こんな事ってあるの??
◇
「ふむ・・・なるほど、それは大変だったね」
「いえ、俺達はセイル殿に助けられただけ・・・今も大変な思いをしているのはアレクやセイル殿、そしてエリュシオン様達かと・・・」
「確かにそうかもしれない。けれど、カルステッド達だってエリュシオン達の元に戻りたい気持ちを押し殺して、私を探していたんだろう?」
「・・・っ」
口を開けば押さえていた感情が一気に溢れ出そうで、俺はこぶしを握り締めることしかできない。
「状況がわからないから、“安心しろ”とは安易に言えない。・・・が、加護者であるサーヤが狙われているのなら私も尽力を尽くそう。なに、フェイフォンの王城にはちょっとした知り合いがいるからね。この食事を済ませたら早速行ってみるよ」
「・・・っ、フラン、殿」
フラン殿の頼りがいのある優しい言葉に、俺の涙腺は決壊寸前だ。
ダメだ。隊長としてリンダやアルマに情けない顔は見せられない。
泣いちゃダメだ、泣いちゃダメだ・・・
「よく頑張ったね。カルステッド達が無事であることも、仲間達と合流したら伝えておこう。ダンジョンの外までは一緒に転移魔法で連れて行ってあげるから、王都までは早馬か何かで来ると良い」
「!!!」
フラン殿が俺の方をポンってしながら、さらに追い打ちをかける。
もうもうっっ!フラン殿男の俺よりカッコ良すぎでしょっ!!
これ以上優しくされたらもう・・・もう・・・・・・っ
「ありがとうございますっ、フラン様!」
「ありがとうございます」
「・・・・・・ッグズ」
「ん?あれ、隊長?・・・・・・もしかして、泣いてます?」
「なっ、泣いてないわよっ!!」
「ぷっ、隊長、口調が”ココットさん”の時に戻ってますよ」
「!!!!」
俺は結局一度溢れた涙を止めることができなくて、ダンジョンの外でフラン殿を見送るまでずっと涙を流し続けていた。
リンダとアルマは優しく俺を慰めてくれたけど、「これはサーヤ達に良い土産話ができた」と二人でこっそり会話してるのを俺はしっかりはっきりと聞いている。
2人とも、俺が隊長だってこと忘れてないよね?
この後俺達は、近隣の村に戻り一泊した翌朝、早馬を手配して王都へと急いだ。
それは野営地での襲撃を受けてから3日めの朝のことだった。
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