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14章 初めての家族旅行兼新婚旅行 ~お城はやっぱり危険なトコロ~
しがらみを乗り越えて inカケルside
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◇
「父上っ!それはどういう事ですか?!」
「どういうこともなにも、今言った通りだ。面識がある分お前が適任かと思ったが、違うのならユウキやタツキに命じるまでよ」
「なっ?!兄上はすでに婚姻を結び数か月後に子も産まれますし、タツキはまだ魔術院の学生ですっ!それ以前に、サーヤはエリュシオン殿と婚姻をしている既婚者で小さな子供もいます!なぜオレ達兄弟のうち誰かと婚姻させようとしているのですか!!」
「お前も知っているだろう?・・・精霊の加護持ち。しかも、“精霊王”のな」
「!!!!」
サーヤ達を父親である国王と謁見させた翌日、城に訪れたのは常に顔を伏せた状態のサーヤと美しい光の精霊様だった。エリュシオン殿がいない時点で何かおかしいとは思っていた。
2回目の謁見は同席させてもらえなかったが、サーヤ達が帰った後に国王に呼ばれ、聞かされているのが冒頭の話だ。
警備兵が町の外で魔獣が暴れたとかなんとか言ってた気がするが、嫌な予感がする。
ライに話を聞こうにも、アイツは神出鬼没でいつ現れるかわからない。
特にサーヤ達と出会ってからのアイツは、オレよりもサーヤ達の仲間と一緒にいることの方が多かった。
雷の精霊王であるライを“仲間”と言うからには、やはりサーヤの周囲にいたのは精霊の王達なのだろうか・・・
だが、どの方が精霊の王なのか人数が多くて正直わからない。
・・・いや、今はサーヤの周囲よりも、この城内・・・国王の考えの方がわからない。
白く艶めく髪に、陶器のような真っ白の肌、海のように深い青の瞳。そして真っ赤な血のように赤い口唇をした妖艶な美女・・・聖獣だかなんだか知らないが、あの女がこの城にやってきてからすべてがおかしくなってしまった。
「うふふ、あの小娘の夫・・・黒髪エルフは現在行方不明なの。このまま見つからなければ未亡人だもの。別の人間が娶ったって問題はないでしょう?」
「??!!・・・行方、不明?エリュシオン殿が・・・??」
そんな馬鹿な・・・
あれだけ傲慢で・・・いや、それは関係ないが、圧倒的魔力を持った“黒”であり妻であるサーヤを溺愛しているエリュシオン殿が行方不明??
戦った事などないが、間違いなくエリュシオン殿はそこいらの人間よりも遥かに強いはず。
そんな方が、簡単に行方をくらますなど・・・・・・―――――――
「――――――!!!・・・もしや父上、エリュシオン殿を・・・」
「はて。何のことだ?オレは何もしていないぞ?・・・オレはな」
「!!」
父上の表情と、父上にいやらしくまとわりつく聖獣女の薄気味悪い笑みに最悪の考えが頭をよぎる。
もしや、この聖獣女がエリュシオン殿を・・・?
そして加護精霊ごと手に入れるために、夫を失ったサーヤを娶れというのか??
・・・いくらなんでもこれはあまりに非道すぎではないかっ!!
確かに、精霊様の・・・しかも精霊王の加護を与えられているサーヤはどの国にとっても魅力的だろう。
だが、それは幸せな家庭を壊してまで手に入れるべきものなのか?
エリュシオン殿とサーヤには、あの生意気な双子達や幼い赤子だっているのに・・・
「・・・お前が、ライムント殿から加護を与えられていたら、こうはならなかったやもしれぬな・・・」
「・・・っ!!」
まただ。またこの言葉がグサリとオレに突き刺さる。
“加護を与えられていたら”
ライがオレの側にいるようになってから、国王である父以外にも様々な貴族達に常日頃からそう言われ続けてきた。
過去に加護を与えた“落ち人”でもある先王の面影があるから・・・という理由で、子供の頃からそばにいることが多かったライ。
子供の頃は、様々な魔法を見せてくれるライが遊び相手のようでとても楽しかった。
成長するにつれ、大人達の言葉の意味を理解したオレは何度も“加護を与えて欲しい”とライに願い出た。
だが、答えはいつも“否”だった。
雷の精霊王がそばにいながら、加護を与えられない者・・・オレは父上を筆頭に城内の者達にそう呼ばれている。
勉学で優秀な成績を収めても、学園の武術大会で優勝をしても、魔法で功績を残しても、国政で利益を上げたとしても、実力主義のこの国で誰よりも力を見せつけているのに、ライから加護を与えられないというだけでがっかりされ王としての資質を疑われる。
周囲の者達は、ライの姿すら見えないというのに。
最初は認められたくて頑張っていたのもあるが、実際に現地の者と接すると見えてくるものがいろいろあるから、たとえ功績にならなくてもこの国が良い方向に行くなら・・・と、今も動いているつもりだ。
先日サーヤ達と一緒にモジアルド達を連れて来たのもその一環だ。
だから・・・――――――
「・・・父上、先日城に連れて来た者達による、リーズを使った料理の試食はいつ頃に・・・―――――」
「そのようなことはどうでも良い。お前が国益を出せると判断したのなら勝手にしろ。・・・失敗した場合はもちろんお前の責任だ」
「・・・っ」
国政よりも、自国のために他国の平民家族を壊して精霊王ごと入手する方が優先だと?
これが国王の・・・人間のやる事なのか??!!
あまりのショックに、その後の会話はほとんど頭に入ってこないまま謁見室を後にした。
自分の部屋までどうやって戻ったのかも覚えていない。
何も考えられなくて、考えたくなくて、着替えもせずにボスンっとベッドに倒れこみ、天井を仰ぐ。
「・・・サーヤを無理矢理手に入れたところで、精霊王様がこの国を豊かにしてくれるとは限らないのに・・・」
いや、むしろ無理矢理手に入れる事で精霊王様の逆鱗に触れる可能性だって・・・―――――
「ふむ。国王はそのような事を考えておるのか。・・・バカな奴よ」
「??!!」
自分しかいないはずの部屋に自分以外の声が聞こえる。
誰かだなんて、聞かなくてもわかる。この声は・・・
「ライ!!」
「あの者の考えていた通りという事だな・・・ふっ、人間とは実に下らぬ生き物よ」
「・・・ライ・・・お前、本当にライだよな?」
「む?なんだカケル。少し合わない間に耄碌したか?」
「なっ?!違うわっ!!お前の言葉が普通過ぎるからおかしいなと思っただけだっ!!」
「仕方がないであろう。サーヤが普通に話さねば飯を作らぬと言うのだから・・・」
「は?!サーヤに言われて・・・?ってかちょっと待て。飯ってなんだ?お前、サーヤの飯を食べてるのか??」
「あぁ。今は共に暮らしておるからな」
「????!!!!」
待て待て待て。意味がわからない。
一緒に暮らすってなんだ?サーヤとライはもう深い付き合いなのか??
ってか、普通に考えればエリュシオン殿やチビ共もいるんだよな??!!だとしても、なんで一緒に暮らしてるのか意味がわからねぇよっ!!!!
「どうした?マヌケ面をして・・・あ、それはいつものことだな」
「・・・っ、うるせぇっ!!ってか、一緒に暮らしてるってどういう事だ??!!サーヤにはエリュシオン殿が・・・あ、そうだ!エリュシオン殿が行方不明になったって・・・」
「騒がしい奴め。いっぺんに聞いてくるでない。サーヤはこの国で暮らす家を探していたから、家族まとめて我がタモツと暮らしていた家で暮らすようになっただけだ。後エリュシオンについては・・・はっ、こうしてはいられぬ」
初めてまともに会話をしたライが、今度は何かを思い出してどこかへ行こうとした。
反応から察するに、エリュシオン殿の件を知っていてこれから何かするのだろう。
「ちょっ、待てよライっ!どこに行くんだ?!」
「決まっているであろう。エリュシオンやセイルが捕らわれている場所を付きとめる」
「は・・・?!捕らわれている・・・だと?」
行方不明なんじゃなかったのか?
くそっ!!いったい何がどうなってるっていうんだ!!!
「やっぱり・・・父上が・・・」
「・・・連れ去ったのはあの聖獣だろうが、国王も少なからず関わっているだろう」
(ダンッ)
予想していたが、当たっていて欲しくなかった・・・
ライは決して嘘をつかない。父上は完全に“クロ”で間違いないだろう。
エリュシオン殿が忌まわしいとされる“黒”だからと言って何をしても良いというのか?国王だから何をしても許されるとでもいうのか??
・・・―――――――いや、答えは“否”だっ!!!
「ライっ、オレも行くぞ!」
「む?いらぬ、邪魔だ」
「ぅぐっ・・・だ、だが、城の中ならオレの方が詳しいんだ!犯人が聖獣女ならば、アイツの部屋が一番怪しいんだろう?」
「ふっ、少しはマシな顔になったようだな。やっとふっ切れたか・・・今ならば少しは役に立つやもしれぬな」
「!!」
「王族共は精霊王を甘く見過ぎだ。もちろんあの聖獣もな。・・・自分も国も変えたいと思うならお前が王となれ、カケル」
「!!!!」
「さもなければ・・・・・・この国は滅ぶぞ」
「・・・は?!え、ちょっと待て。それってどーゆー・・・」
「うるさい、我は先を急ぐのだ。早くあの聖獣の部屋へ案内しろっ!」
とんでもない事態が起こっている中、ライからとんでもない事を聞かされるわ言われるわ、正直訳が分からないことだらけだ。
だけど、オレの頭は部屋に戻ってくる前よりもだいぶスッキリとしていた。
「父上っ!それはどういう事ですか?!」
「どういうこともなにも、今言った通りだ。面識がある分お前が適任かと思ったが、違うのならユウキやタツキに命じるまでよ」
「なっ?!兄上はすでに婚姻を結び数か月後に子も産まれますし、タツキはまだ魔術院の学生ですっ!それ以前に、サーヤはエリュシオン殿と婚姻をしている既婚者で小さな子供もいます!なぜオレ達兄弟のうち誰かと婚姻させようとしているのですか!!」
「お前も知っているだろう?・・・精霊の加護持ち。しかも、“精霊王”のな」
「!!!!」
サーヤ達を父親である国王と謁見させた翌日、城に訪れたのは常に顔を伏せた状態のサーヤと美しい光の精霊様だった。エリュシオン殿がいない時点で何かおかしいとは思っていた。
2回目の謁見は同席させてもらえなかったが、サーヤ達が帰った後に国王に呼ばれ、聞かされているのが冒頭の話だ。
警備兵が町の外で魔獣が暴れたとかなんとか言ってた気がするが、嫌な予感がする。
ライに話を聞こうにも、アイツは神出鬼没でいつ現れるかわからない。
特にサーヤ達と出会ってからのアイツは、オレよりもサーヤ達の仲間と一緒にいることの方が多かった。
雷の精霊王であるライを“仲間”と言うからには、やはりサーヤの周囲にいたのは精霊の王達なのだろうか・・・
だが、どの方が精霊の王なのか人数が多くて正直わからない。
・・・いや、今はサーヤの周囲よりも、この城内・・・国王の考えの方がわからない。
白く艶めく髪に、陶器のような真っ白の肌、海のように深い青の瞳。そして真っ赤な血のように赤い口唇をした妖艶な美女・・・聖獣だかなんだか知らないが、あの女がこの城にやってきてからすべてがおかしくなってしまった。
「うふふ、あの小娘の夫・・・黒髪エルフは現在行方不明なの。このまま見つからなければ未亡人だもの。別の人間が娶ったって問題はないでしょう?」
「??!!・・・行方、不明?エリュシオン殿が・・・??」
そんな馬鹿な・・・
あれだけ傲慢で・・・いや、それは関係ないが、圧倒的魔力を持った“黒”であり妻であるサーヤを溺愛しているエリュシオン殿が行方不明??
戦った事などないが、間違いなくエリュシオン殿はそこいらの人間よりも遥かに強いはず。
そんな方が、簡単に行方をくらますなど・・・・・・―――――――
「――――――!!!・・・もしや父上、エリュシオン殿を・・・」
「はて。何のことだ?オレは何もしていないぞ?・・・オレはな」
「!!」
父上の表情と、父上にいやらしくまとわりつく聖獣女の薄気味悪い笑みに最悪の考えが頭をよぎる。
もしや、この聖獣女がエリュシオン殿を・・・?
そして加護精霊ごと手に入れるために、夫を失ったサーヤを娶れというのか??
・・・いくらなんでもこれはあまりに非道すぎではないかっ!!
確かに、精霊様の・・・しかも精霊王の加護を与えられているサーヤはどの国にとっても魅力的だろう。
だが、それは幸せな家庭を壊してまで手に入れるべきものなのか?
エリュシオン殿とサーヤには、あの生意気な双子達や幼い赤子だっているのに・・・
「・・・お前が、ライムント殿から加護を与えられていたら、こうはならなかったやもしれぬな・・・」
「・・・っ!!」
まただ。またこの言葉がグサリとオレに突き刺さる。
“加護を与えられていたら”
ライがオレの側にいるようになってから、国王である父以外にも様々な貴族達に常日頃からそう言われ続けてきた。
過去に加護を与えた“落ち人”でもある先王の面影があるから・・・という理由で、子供の頃からそばにいることが多かったライ。
子供の頃は、様々な魔法を見せてくれるライが遊び相手のようでとても楽しかった。
成長するにつれ、大人達の言葉の意味を理解したオレは何度も“加護を与えて欲しい”とライに願い出た。
だが、答えはいつも“否”だった。
雷の精霊王がそばにいながら、加護を与えられない者・・・オレは父上を筆頭に城内の者達にそう呼ばれている。
勉学で優秀な成績を収めても、学園の武術大会で優勝をしても、魔法で功績を残しても、国政で利益を上げたとしても、実力主義のこの国で誰よりも力を見せつけているのに、ライから加護を与えられないというだけでがっかりされ王としての資質を疑われる。
周囲の者達は、ライの姿すら見えないというのに。
最初は認められたくて頑張っていたのもあるが、実際に現地の者と接すると見えてくるものがいろいろあるから、たとえ功績にならなくてもこの国が良い方向に行くなら・・・と、今も動いているつもりだ。
先日サーヤ達と一緒にモジアルド達を連れて来たのもその一環だ。
だから・・・――――――
「・・・父上、先日城に連れて来た者達による、リーズを使った料理の試食はいつ頃に・・・―――――」
「そのようなことはどうでも良い。お前が国益を出せると判断したのなら勝手にしろ。・・・失敗した場合はもちろんお前の責任だ」
「・・・っ」
国政よりも、自国のために他国の平民家族を壊して精霊王ごと入手する方が優先だと?
これが国王の・・・人間のやる事なのか??!!
あまりのショックに、その後の会話はほとんど頭に入ってこないまま謁見室を後にした。
自分の部屋までどうやって戻ったのかも覚えていない。
何も考えられなくて、考えたくなくて、着替えもせずにボスンっとベッドに倒れこみ、天井を仰ぐ。
「・・・サーヤを無理矢理手に入れたところで、精霊王様がこの国を豊かにしてくれるとは限らないのに・・・」
いや、むしろ無理矢理手に入れる事で精霊王様の逆鱗に触れる可能性だって・・・―――――
「ふむ。国王はそのような事を考えておるのか。・・・バカな奴よ」
「??!!」
自分しかいないはずの部屋に自分以外の声が聞こえる。
誰かだなんて、聞かなくてもわかる。この声は・・・
「ライ!!」
「あの者の考えていた通りという事だな・・・ふっ、人間とは実に下らぬ生き物よ」
「・・・ライ・・・お前、本当にライだよな?」
「む?なんだカケル。少し合わない間に耄碌したか?」
「なっ?!違うわっ!!お前の言葉が普通過ぎるからおかしいなと思っただけだっ!!」
「仕方がないであろう。サーヤが普通に話さねば飯を作らぬと言うのだから・・・」
「は?!サーヤに言われて・・・?ってかちょっと待て。飯ってなんだ?お前、サーヤの飯を食べてるのか??」
「あぁ。今は共に暮らしておるからな」
「????!!!!」
待て待て待て。意味がわからない。
一緒に暮らすってなんだ?サーヤとライはもう深い付き合いなのか??
ってか、普通に考えればエリュシオン殿やチビ共もいるんだよな??!!だとしても、なんで一緒に暮らしてるのか意味がわからねぇよっ!!!!
「どうした?マヌケ面をして・・・あ、それはいつものことだな」
「・・・っ、うるせぇっ!!ってか、一緒に暮らしてるってどういう事だ??!!サーヤにはエリュシオン殿が・・・あ、そうだ!エリュシオン殿が行方不明になったって・・・」
「騒がしい奴め。いっぺんに聞いてくるでない。サーヤはこの国で暮らす家を探していたから、家族まとめて我がタモツと暮らしていた家で暮らすようになっただけだ。後エリュシオンについては・・・はっ、こうしてはいられぬ」
初めてまともに会話をしたライが、今度は何かを思い出してどこかへ行こうとした。
反応から察するに、エリュシオン殿の件を知っていてこれから何かするのだろう。
「ちょっ、待てよライっ!どこに行くんだ?!」
「決まっているであろう。エリュシオンやセイルが捕らわれている場所を付きとめる」
「は・・・?!捕らわれている・・・だと?」
行方不明なんじゃなかったのか?
くそっ!!いったい何がどうなってるっていうんだ!!!
「やっぱり・・・父上が・・・」
「・・・連れ去ったのはあの聖獣だろうが、国王も少なからず関わっているだろう」
(ダンッ)
予想していたが、当たっていて欲しくなかった・・・
ライは決して嘘をつかない。父上は完全に“クロ”で間違いないだろう。
エリュシオン殿が忌まわしいとされる“黒”だからと言って何をしても良いというのか?国王だから何をしても許されるとでもいうのか??
・・・―――――――いや、答えは“否”だっ!!!
「ライっ、オレも行くぞ!」
「む?いらぬ、邪魔だ」
「ぅぐっ・・・だ、だが、城の中ならオレの方が詳しいんだ!犯人が聖獣女ならば、アイツの部屋が一番怪しいんだろう?」
「ふっ、少しはマシな顔になったようだな。やっとふっ切れたか・・・今ならば少しは役に立つやもしれぬな」
「!!」
「王族共は精霊王を甘く見過ぎだ。もちろんあの聖獣もな。・・・自分も国も変えたいと思うならお前が王となれ、カケル」
「!!!!」
「さもなければ・・・・・・この国は滅ぶぞ」
「・・・は?!え、ちょっと待て。それってどーゆー・・・」
「うるさい、我は先を急ぐのだ。早くあの聖獣の部屋へ案内しろっ!」
とんでもない事態が起こっている中、ライからとんでもない事を聞かされるわ言われるわ、正直訳が分からないことだらけだ。
だけど、オレの頭は部屋に戻ってくる前よりもだいぶスッキリとしていた。
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