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13章 初めての家族旅行兼新婚旅行 ~お米をGetするために~
味噌汁・・・いや、豚汁を作ろう!
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◇
「ここが台所だ。・・・と言っても、以前も連れて来たことがあったな」
「・・・あらかじめ言っておきますが、アレは調理に絶対使いませんからね」
「ふむ、アレを使えばタモツのような美味いみそしるが作れるだろうに」
「ふふふ・・・アレを使わなくても、十分美味しい味噌汁を作ってみせますよ」
なんだか勢いで始まってしまった、“ライムントさんを満足させることができるか”を賭けた味噌汁作り。
あたしとライムントさんは、どことなく互いを挑発するようにバチバチと火花を散らし、ミナトちゃんやセイル達は楽しそうに見守っている。
だけど、エルだけは少しだけ呆れた顔をしていた。
ライムントさんのいう“アレ”とは、以前調理を強要された食用のかえr・・・ブルブルブルっ、名前を言うだけで寒気がするのでどうか察して欲しい。
どうやらタモツさんの作る豚汁が好きだったみたいだけど、あたしは以前トンカツにも使った魔牛の肉を使って豚汁を作る予定だ。
ここにある材料や調理器具は好きに使って良いという事なので、まずは材料となる野菜やお肉を切っていく。
「じゃがいも、にんじん、たまねぎ・・・これ、ゴボウっぽいな。あ、さやいんげんも入れよう!」
「!!・・・あの毒草を使うというのか?!」
「ふふっ、心配しなくても料理に使う前に下処理すれば大丈夫だよ、エル」
「した、しょり・・・?」
火加減は魔法で・・・ということで、ライムントさんから使い方を教わったエルがやってくれる事になった。
まずは小さい鍋に水を入れて火をつけ、その間にさやいんげんのスジを取ったり他の野菜を切ったりする。
お湯が沸いたらさやいんげんを入れ、3分ほど茹でる。
時間は魔石を使ったタイマーみたいなモノがあるから、それをセットした。
「さやいんげんは、こうしてスジを取って先に茹でておくと毒素がなくなるみたいなの」
「・・・このようなことで?」
「理屈はあたしもよくわからないけどね。前いた世界でも、生のまま料理に使うのがダメだったから覚えてただけだよ」
「なるほどな・・・」
それから大きな鍋でお肉を炒め始め、早速豚汁を作り始める。
だけど、タモツさんが愛用していたというあるモノを見つけた時、あたしはどうしても一緒に作りたいものができてしまい、煮込んでいる間に作ってしまおうと密かに決心した。
あらかじめ煮干しの出し汁を魔法袋にストックしてあるので、具材を炒め終わったら出し汁を入れて煮込み始める。
灰汁を取ってからエルに味噌を溶かしてもらい、その間にあたしは先ほど作る決心をしたモノを作り始めた。
「む?サーヤよ、何をしておるのだ?」
「ふふっ、豚汁だけだと寂しいかと思って、この梅干を使ったおにぎりを作ろうと思います」
「!!・・・おに、ぎり・・・??タモツが作っていたあの壺の中身は、鬼を斬るための材料だったのか?」
「サーヤ・・・お前、いつの間にそのような技を?!」
「いやいやいや、エルもライムントさんも違いますって!お・に・ぎ・り!!お米・・・いや、リーズで作ったちゃんとした食べ物です!!」
エルとライムントさんが全然見当違いな反応でビックリしたけど、あたしは気にせず魔法袋に入れてある炊いたお米で、中にタモツさんが壺に漬けていた梅干を種を抜いた状態でおにぎりに入れた。
海苔がないのはちょっと残念だけど仕方ない。
うちはとにかくたくさん食べる人が多いから、おかずでもなんでも多めに作って魔法袋にストックしてるんだけど、お米もストックしておいて良かった。
途中、ミナトちゃんやカイトくんもおにぎり作りに参加して握ってくれたので、たくさん作る事が出来た。
「はい!お待たせしました。豚汁とおにぎりです」
「・・・このリーズを握ったモノが“おにぎり”・・・?」
「このようなものが、なぜそんな名前に?とても鬼を斬れるとは思えぬ・・・」
「・・・由来はあたしも忘れましたけど、確か“鬼を斬る”じゃなくて魔除け的な意味だった気がします」
「ねぇ、ボクもうお腹空いちゃったから食べても良い?」
「俺も!サーヤのご飯早く食べたい!!」
豚汁とおにぎりの匂いに釣られたのか、お昼寝から起きたレオンやサクラ、そしてリリアを抱っこしたノルンさんとその後ろに先代様もが揃いも揃って台所へと現れた。
「いいにおい、すゆの」
「まま、ぼく、おなかすいたの」
「サーヤ、リリアもお腹が空いたみたいで、少しぐずり始めてしまったわ」
「ありがとうございます、ノルンさん。そろそろご飯の時間ですからね。おいでリリア、ミルク飲もうね~」
リリアに授乳している間に、エルやお手伝いすると張り切っているミナトちゃんやカイトくんと双子達に盛り付けやダイニングへ料理を運ぶのをお願いした。
そして、ちょうどリリアに授乳を済ませたところで食事の準備も終わったようなので、ダイニングへと向かった。
「じゃあ皆さん、どうぞ召し上がれ」
「ぁだー!」
リリアを抱っこしたままのあたしは、皆の食べる姿を見守っていた。
レオンやサクラは、おにぎりをもきゅもきゅと頬っぺたをぱんぱんになるまで頬張り、口や手に米粒を一杯付けている。
まるでハムスターかリスのような小動物みたいに可愛い。
「ん、サーヤまま、この“みそしる”美味しいの!」
「うん。この“おにぎり”とよく合うね」
「ふっふぉふほひひ~♪(すっごく美味し~♪)」
「うん、ベルナートさんはちゃんと飲み込んでから話そうね」
ミナトちゃんやカイトくんは、食べてる姿すらも相変わらず天使のようで超可愛い・・・いや、最近は美しいって言い方のが適してるかな?
そして、ベルナートさんは相変わらず食べながら話すから何を言ってるかわからない・・・いや、雰囲気でなんとなくわかるんだけどね。
「この中にある酸っぱいの、最初はビックリしたけど“おにぎり”とよく合うね☆」
「えぇ。酸っぱいけれど、ほのかに甘みもあって・・・不思議な味ね」
「うむ。これはなかなかクセになる味よのう」
セイルもノルンさんも先代様も、梅干しを気に入ってくれたらしい。
やっぱり梅干しは大人受けが良いのかな?
「このリーズのほのかな甘みと外側にある軽い塩味、そして、中に入っているこの一見酸っぱいのにほのかに感じるハチミツの甘みが口の中で溶けあい噛めば噛むほど味わい深くなる。そして、このみそしる・・・具が多くこのリーズのおかずとしても十分なくらい食べ応えがあり、それぞれの野菜や肉の旨味がよりしみ込んで先日のみそしるとはまた違った美味さを感じるな」
相変わらず素晴らしい食レポである。
エル様、ありがとうございます!
そういえば、肝心のライムントさんは・・・――――――って、え?
「・・・」
今回の言い出しっぺであるライムントさんの方を見ると、ライムントさんは箸を持って固まったまま無言で涙を流していた。
・・・え?どういうこと??
泣く要素ってどこかにあったっけ??
「ここが台所だ。・・・と言っても、以前も連れて来たことがあったな」
「・・・あらかじめ言っておきますが、アレは調理に絶対使いませんからね」
「ふむ、アレを使えばタモツのような美味いみそしるが作れるだろうに」
「ふふふ・・・アレを使わなくても、十分美味しい味噌汁を作ってみせますよ」
なんだか勢いで始まってしまった、“ライムントさんを満足させることができるか”を賭けた味噌汁作り。
あたしとライムントさんは、どことなく互いを挑発するようにバチバチと火花を散らし、ミナトちゃんやセイル達は楽しそうに見守っている。
だけど、エルだけは少しだけ呆れた顔をしていた。
ライムントさんのいう“アレ”とは、以前調理を強要された食用のかえr・・・ブルブルブルっ、名前を言うだけで寒気がするのでどうか察して欲しい。
どうやらタモツさんの作る豚汁が好きだったみたいだけど、あたしは以前トンカツにも使った魔牛の肉を使って豚汁を作る予定だ。
ここにある材料や調理器具は好きに使って良いという事なので、まずは材料となる野菜やお肉を切っていく。
「じゃがいも、にんじん、たまねぎ・・・これ、ゴボウっぽいな。あ、さやいんげんも入れよう!」
「!!・・・あの毒草を使うというのか?!」
「ふふっ、心配しなくても料理に使う前に下処理すれば大丈夫だよ、エル」
「した、しょり・・・?」
火加減は魔法で・・・ということで、ライムントさんから使い方を教わったエルがやってくれる事になった。
まずは小さい鍋に水を入れて火をつけ、その間にさやいんげんのスジを取ったり他の野菜を切ったりする。
お湯が沸いたらさやいんげんを入れ、3分ほど茹でる。
時間は魔石を使ったタイマーみたいなモノがあるから、それをセットした。
「さやいんげんは、こうしてスジを取って先に茹でておくと毒素がなくなるみたいなの」
「・・・このようなことで?」
「理屈はあたしもよくわからないけどね。前いた世界でも、生のまま料理に使うのがダメだったから覚えてただけだよ」
「なるほどな・・・」
それから大きな鍋でお肉を炒め始め、早速豚汁を作り始める。
だけど、タモツさんが愛用していたというあるモノを見つけた時、あたしはどうしても一緒に作りたいものができてしまい、煮込んでいる間に作ってしまおうと密かに決心した。
あらかじめ煮干しの出し汁を魔法袋にストックしてあるので、具材を炒め終わったら出し汁を入れて煮込み始める。
灰汁を取ってからエルに味噌を溶かしてもらい、その間にあたしは先ほど作る決心をしたモノを作り始めた。
「む?サーヤよ、何をしておるのだ?」
「ふふっ、豚汁だけだと寂しいかと思って、この梅干を使ったおにぎりを作ろうと思います」
「!!・・・おに、ぎり・・・??タモツが作っていたあの壺の中身は、鬼を斬るための材料だったのか?」
「サーヤ・・・お前、いつの間にそのような技を?!」
「いやいやいや、エルもライムントさんも違いますって!お・に・ぎ・り!!お米・・・いや、リーズで作ったちゃんとした食べ物です!!」
エルとライムントさんが全然見当違いな反応でビックリしたけど、あたしは気にせず魔法袋に入れてある炊いたお米で、中にタモツさんが壺に漬けていた梅干を種を抜いた状態でおにぎりに入れた。
海苔がないのはちょっと残念だけど仕方ない。
うちはとにかくたくさん食べる人が多いから、おかずでもなんでも多めに作って魔法袋にストックしてるんだけど、お米もストックしておいて良かった。
途中、ミナトちゃんやカイトくんもおにぎり作りに参加して握ってくれたので、たくさん作る事が出来た。
「はい!お待たせしました。豚汁とおにぎりです」
「・・・このリーズを握ったモノが“おにぎり”・・・?」
「このようなものが、なぜそんな名前に?とても鬼を斬れるとは思えぬ・・・」
「・・・由来はあたしも忘れましたけど、確か“鬼を斬る”じゃなくて魔除け的な意味だった気がします」
「ねぇ、ボクもうお腹空いちゃったから食べても良い?」
「俺も!サーヤのご飯早く食べたい!!」
豚汁とおにぎりの匂いに釣られたのか、お昼寝から起きたレオンやサクラ、そしてリリアを抱っこしたノルンさんとその後ろに先代様もが揃いも揃って台所へと現れた。
「いいにおい、すゆの」
「まま、ぼく、おなかすいたの」
「サーヤ、リリアもお腹が空いたみたいで、少しぐずり始めてしまったわ」
「ありがとうございます、ノルンさん。そろそろご飯の時間ですからね。おいでリリア、ミルク飲もうね~」
リリアに授乳している間に、エルやお手伝いすると張り切っているミナトちゃんやカイトくんと双子達に盛り付けやダイニングへ料理を運ぶのをお願いした。
そして、ちょうどリリアに授乳を済ませたところで食事の準備も終わったようなので、ダイニングへと向かった。
「じゃあ皆さん、どうぞ召し上がれ」
「ぁだー!」
リリアを抱っこしたままのあたしは、皆の食べる姿を見守っていた。
レオンやサクラは、おにぎりをもきゅもきゅと頬っぺたをぱんぱんになるまで頬張り、口や手に米粒を一杯付けている。
まるでハムスターかリスのような小動物みたいに可愛い。
「ん、サーヤまま、この“みそしる”美味しいの!」
「うん。この“おにぎり”とよく合うね」
「ふっふぉふほひひ~♪(すっごく美味し~♪)」
「うん、ベルナートさんはちゃんと飲み込んでから話そうね」
ミナトちゃんやカイトくんは、食べてる姿すらも相変わらず天使のようで超可愛い・・・いや、最近は美しいって言い方のが適してるかな?
そして、ベルナートさんは相変わらず食べながら話すから何を言ってるかわからない・・・いや、雰囲気でなんとなくわかるんだけどね。
「この中にある酸っぱいの、最初はビックリしたけど“おにぎり”とよく合うね☆」
「えぇ。酸っぱいけれど、ほのかに甘みもあって・・・不思議な味ね」
「うむ。これはなかなかクセになる味よのう」
セイルもノルンさんも先代様も、梅干しを気に入ってくれたらしい。
やっぱり梅干しは大人受けが良いのかな?
「このリーズのほのかな甘みと外側にある軽い塩味、そして、中に入っているこの一見酸っぱいのにほのかに感じるハチミツの甘みが口の中で溶けあい噛めば噛むほど味わい深くなる。そして、このみそしる・・・具が多くこのリーズのおかずとしても十分なくらい食べ応えがあり、それぞれの野菜や肉の旨味がよりしみ込んで先日のみそしるとはまた違った美味さを感じるな」
相変わらず素晴らしい食レポである。
エル様、ありがとうございます!
そういえば、肝心のライムントさんは・・・――――――って、え?
「・・・」
今回の言い出しっぺであるライムントさんの方を見ると、ライムントさんは箸を持って固まったまま無言で涙を流していた。
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