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12章 初めての家族旅行兼新婚旅行 ~お米の国へ出発編~
初めて抱いた恋心
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◇
「ふふっ☆随分と帰りが遅かったね、二人とも♪」
・・・鬼だ、鬼がいる。
目の前にいるセイルは、一見にこやかな表情に見えるのかもしれないが、あたしには般若のようなものすごい形相に見える。
ヤバイ・・・セイルさん、とても怒ってらっしゃいます・・・
「ボクさ、言ったよね?「ミナト達が変なコトに巻き込まれてるっぽい」って。それなのに、二人は何でこんなに遅いのかな?いや、言い方を変えようか。こんな時にナニをしてたわけ??」
「はいっ、申し訳ありませんでしたぁぁぁっ!!!」
下手に言い訳すると余計に不快にさせちゃうと思い、あたしは力いっぱい素直に謝った。
「・・・エリュシオンは?」
「・・・かった・・・」
「ん~?聞こえないなぁ☆」
「~~~~~~~~~~~っ、わ、悪かった・・・これで良いか」
「ふふっ、仕方ないなぁ☆これで貸し1つね♪」
「ちっ」
素直に(?)エルが謝罪の言葉を言ったからなのか、エルに貸しができたからなのか、セイルはコロッといつものにこやかな雰囲気に戻った。
部屋の中を見渡すと、宿のリビングにはセイルのみで、レオンやサクラ、ミナトちゃんやカイトくん、ベルナートさんなどの姿はない。寝るにはまだ早いと思うけど、皆はどこに行ったんだろう?
「突然だけど、明日、この町を出発するから☆」
「へ?」
「・・・いったい何があった??」
いつものように、何の前触れもなくサラッとセイルが突拍子もない発言をする。
別に出発するのはかまわないけど、せめて理由とか教えてくれないの?などと考えていると、寝室のドアがバタンッと勢いよく開き、レオンが泣きながらあたしの元へ駆け寄ってきた。
「ままっ、ままぁぁぁ」
「え?レオン?!どうしたの?何で泣いてるの??」
「ふぇっ、ミーたんっ、ミーたんが・・・」
「ミーたんって・・・ミナトちゃん?ミナトちゃんがどうしたの??」
「今、意識不明の状態で寝室にいるよ。・・・ちょっと制約に反しちゃってね」
制約って・・・以前聞いた、“精霊さん達は、加護者以外の人間に必要以上に関わっちゃいけない”ってやつだよね?
え?制約に反しちゃったって何があったの??
「・・・ヒック、ボクたち、へんなのっ・・・ッグズ、「おまえ、こんにゃく」って・・・そしたら、ミーたんが・・・」
「・・・」
えっと、“へんなの”ってのは変な人に絡まれたって事だよね、きっと。
でも“こんにゃく”って何だ?食べ物ではないと思うけど・・・
「レオン達と買い物してたら、急に従者を連れた変な女が絡んできたんだ」
「どうやら一目でレオンを気に入ったみたいで、「お前をアタシの婚約者にしてあげる」って意味不明なコト言ってきたんだよ」
「ベルナートさん、カイトくん!・・・ってか、“婚約者にしてあげる”??!!何それ??」
寝室から出てきたベルナートさんとカイトくんが教えてくれた内容は、とても衝撃的なモノだった。
なんて上から目線な言葉なんだ。そんなこと言うなんて、どこのお偉いさん・・・―――――――
「!!・・・もしかして」
「そうだよ、その従者を連れた女はこの国の貴族・・・しかも領主の娘だよ☆ホントに人間の貴族ってロクなのいないよね~♪サーヤの大切な息子であるレオンに失礼なコト言ってくるような奴ら、一族ごとぷちって潰しちゃおっかな☆」
「・・・へ?」
「あいつらは、サーヤの大切なミナトも酷い言葉で傷つけたんだ。ふふっ、どんな悪夢を見せてあげようか・・・」
「いや、あの、ちょっと・・・」
「おねーさんの大切なレオンとミナトが傷つけられたんだもん。綺麗に跡形もなく消すなら僕にまかせてね」
待て待て待てぇぇぇぇいっ!!
皆が怒る気持ちはわかるけど、いくらなんでも過剰防衛すぎでしょ!!
制約に反さないよう“あたしのために”って無理矢理理由をこじつけてないか??!!制約ってそれで良いの??
しかも、相手はこの町の領主様のお嬢様だ。
この町を治めてる領主様一族をそんな簡単に消しちゃだめぇぇぇ!!
思わぬところで、いきなり領主様一家のピンチ到来である。
「待て待て。その前に、ミナトはなぜ制約を反することになったのだ??・・・消すかどうかはそれから決める」
エルの言うとおりなんだけど、お願いだから消す以外の方法で検討いただけませんかね。
それにしても、ミナトちゃんが制約に反して攻撃したくなるくらい怒った理由っていったい・・・
あたしやエルの会話を聞いていたレオンは、くいっとあたしの服を引っぱり、あたし達の疑問に答えるようにぽつぽつと話し始めた。
「ミーたんね、ボクをまもってくれたの。でね、めすぶたが、「おまえ、なんだ」って・・・」
「んん?めす、ぶた??」
「あ、あの女の事だよ☆名前なんて知らないし、興味ないもん♪」
こらこらこらっ!だからって、レオンになんて言葉を教えてくれちゃってるのよっ!!
「・・・まま、ボクとミーたんって、なぁに?」
「レオンとミナトちゃん?何って・・・」
「ボク、ミーたんと、ずっといっしょにいたいの。こんにゃくしたら、ずっといっしょ?ままや、ぱぱみたいに、なれゆ?」
「!!」
あたしはまだ涙ぐんでいるレオンを抱きしめ、優しく頭を撫でる。
ミナトちゃんと仲が良いとは思ってたけど、そんな風に想うくらいレオンにとってミナトちゃんがそこまで大切な存在だなんて思ってもみなかった。
ふふっ、まだまだ子供だと思ってたけどしっかり男の子なんだなぁ。
一時の感情か、そうじゃないのかはわからないけど、それでもレオンにとっては初めての恋なんだろうね。
「レオンはミナトちゃんのことが大好きなんだね」
「(コクリ)」
「でもね、レオンとミナトちゃんがどんな関係かは、ママやレオンが決める事じゃないの。レオンとミナトちゃんで決めることなんだよ」
「ボクと、ミーたんで?」
「そう、二人でたくさんお話して一緒に決めるの。もちろん、今すぐじゃなくて良いよ。でも、今はミナトちゃんが早く元気になるように一緒にそばにいてあげようね」
「!!・・・うんっ」
あ、レオンとミナトちゃんの寝室に向かう前に、エルに後のことをお願いしておかないと・・・
「エル、あの・・・」
「大丈夫だ。後のことは俺達に任せて、ミナトのそばにいてやれ」
ふふっ、ホントにこういう時はとても頼りになる旦那様だ。
とりあえず、やり過ぎないことと領主様一族を消さないことだけ祈っておこう。
あたしは、これからの行動や外部への対応をエルに任せて、寝室で眠るミナトちゃんの元へレオンと一緒に向かうことにした。
「ふふっ☆随分と帰りが遅かったね、二人とも♪」
・・・鬼だ、鬼がいる。
目の前にいるセイルは、一見にこやかな表情に見えるのかもしれないが、あたしには般若のようなものすごい形相に見える。
ヤバイ・・・セイルさん、とても怒ってらっしゃいます・・・
「ボクさ、言ったよね?「ミナト達が変なコトに巻き込まれてるっぽい」って。それなのに、二人は何でこんなに遅いのかな?いや、言い方を変えようか。こんな時にナニをしてたわけ??」
「はいっ、申し訳ありませんでしたぁぁぁっ!!!」
下手に言い訳すると余計に不快にさせちゃうと思い、あたしは力いっぱい素直に謝った。
「・・・エリュシオンは?」
「・・・かった・・・」
「ん~?聞こえないなぁ☆」
「~~~~~~~~~~~っ、わ、悪かった・・・これで良いか」
「ふふっ、仕方ないなぁ☆これで貸し1つね♪」
「ちっ」
素直に(?)エルが謝罪の言葉を言ったからなのか、エルに貸しができたからなのか、セイルはコロッといつものにこやかな雰囲気に戻った。
部屋の中を見渡すと、宿のリビングにはセイルのみで、レオンやサクラ、ミナトちゃんやカイトくん、ベルナートさんなどの姿はない。寝るにはまだ早いと思うけど、皆はどこに行ったんだろう?
「突然だけど、明日、この町を出発するから☆」
「へ?」
「・・・いったい何があった??」
いつものように、何の前触れもなくサラッとセイルが突拍子もない発言をする。
別に出発するのはかまわないけど、せめて理由とか教えてくれないの?などと考えていると、寝室のドアがバタンッと勢いよく開き、レオンが泣きながらあたしの元へ駆け寄ってきた。
「ままっ、ままぁぁぁ」
「え?レオン?!どうしたの?何で泣いてるの??」
「ふぇっ、ミーたんっ、ミーたんが・・・」
「ミーたんって・・・ミナトちゃん?ミナトちゃんがどうしたの??」
「今、意識不明の状態で寝室にいるよ。・・・ちょっと制約に反しちゃってね」
制約って・・・以前聞いた、“精霊さん達は、加護者以外の人間に必要以上に関わっちゃいけない”ってやつだよね?
え?制約に反しちゃったって何があったの??
「・・・ヒック、ボクたち、へんなのっ・・・ッグズ、「おまえ、こんにゃく」って・・・そしたら、ミーたんが・・・」
「・・・」
えっと、“へんなの”ってのは変な人に絡まれたって事だよね、きっと。
でも“こんにゃく”って何だ?食べ物ではないと思うけど・・・
「レオン達と買い物してたら、急に従者を連れた変な女が絡んできたんだ」
「どうやら一目でレオンを気に入ったみたいで、「お前をアタシの婚約者にしてあげる」って意味不明なコト言ってきたんだよ」
「ベルナートさん、カイトくん!・・・ってか、“婚約者にしてあげる”??!!何それ??」
寝室から出てきたベルナートさんとカイトくんが教えてくれた内容は、とても衝撃的なモノだった。
なんて上から目線な言葉なんだ。そんなこと言うなんて、どこのお偉いさん・・・―――――――
「!!・・・もしかして」
「そうだよ、その従者を連れた女はこの国の貴族・・・しかも領主の娘だよ☆ホントに人間の貴族ってロクなのいないよね~♪サーヤの大切な息子であるレオンに失礼なコト言ってくるような奴ら、一族ごとぷちって潰しちゃおっかな☆」
「・・・へ?」
「あいつらは、サーヤの大切なミナトも酷い言葉で傷つけたんだ。ふふっ、どんな悪夢を見せてあげようか・・・」
「いや、あの、ちょっと・・・」
「おねーさんの大切なレオンとミナトが傷つけられたんだもん。綺麗に跡形もなく消すなら僕にまかせてね」
待て待て待てぇぇぇぇいっ!!
皆が怒る気持ちはわかるけど、いくらなんでも過剰防衛すぎでしょ!!
制約に反さないよう“あたしのために”って無理矢理理由をこじつけてないか??!!制約ってそれで良いの??
しかも、相手はこの町の領主様のお嬢様だ。
この町を治めてる領主様一族をそんな簡単に消しちゃだめぇぇぇ!!
思わぬところで、いきなり領主様一家のピンチ到来である。
「待て待て。その前に、ミナトはなぜ制約を反することになったのだ??・・・消すかどうかはそれから決める」
エルの言うとおりなんだけど、お願いだから消す以外の方法で検討いただけませんかね。
それにしても、ミナトちゃんが制約に反して攻撃したくなるくらい怒った理由っていったい・・・
あたしやエルの会話を聞いていたレオンは、くいっとあたしの服を引っぱり、あたし達の疑問に答えるようにぽつぽつと話し始めた。
「ミーたんね、ボクをまもってくれたの。でね、めすぶたが、「おまえ、なんだ」って・・・」
「んん?めす、ぶた??」
「あ、あの女の事だよ☆名前なんて知らないし、興味ないもん♪」
こらこらこらっ!だからって、レオンになんて言葉を教えてくれちゃってるのよっ!!
「・・・まま、ボクとミーたんって、なぁに?」
「レオンとミナトちゃん?何って・・・」
「ボク、ミーたんと、ずっといっしょにいたいの。こんにゃくしたら、ずっといっしょ?ままや、ぱぱみたいに、なれゆ?」
「!!」
あたしはまだ涙ぐんでいるレオンを抱きしめ、優しく頭を撫でる。
ミナトちゃんと仲が良いとは思ってたけど、そんな風に想うくらいレオンにとってミナトちゃんがそこまで大切な存在だなんて思ってもみなかった。
ふふっ、まだまだ子供だと思ってたけどしっかり男の子なんだなぁ。
一時の感情か、そうじゃないのかはわからないけど、それでもレオンにとっては初めての恋なんだろうね。
「レオンはミナトちゃんのことが大好きなんだね」
「(コクリ)」
「でもね、レオンとミナトちゃんがどんな関係かは、ママやレオンが決める事じゃないの。レオンとミナトちゃんで決めることなんだよ」
「ボクと、ミーたんで?」
「そう、二人でたくさんお話して一緒に決めるの。もちろん、今すぐじゃなくて良いよ。でも、今はミナトちゃんが早く元気になるように一緒にそばにいてあげようね」
「!!・・・うんっ」
あ、レオンとミナトちゃんの寝室に向かう前に、エルに後のことをお願いしておかないと・・・
「エル、あの・・・」
「大丈夫だ。後のことは俺達に任せて、ミナトのそばにいてやれ」
ふふっ、ホントにこういう時はとても頼りになる旦那様だ。
とりあえず、やり過ぎないことと領主様一族を消さないことだけ祈っておこう。
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