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10章 延引された結婚式

※番外編※ 風邪を早く治す方法3* inエリュシオンside

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「えっと・・・じゃあまずエルのを元気にさせてあげるね」
「・・・は?」

サーヤはそう言って、首元まである襟のサイドにあるボタンをいくつか外し始めた。
すると、ぽろんっと下着を付けた状態の胸が簡単にお目見えし、サーヤはフロントホックも外して下着をスルっと脱ぎ捨てた。

「なっ・・・」
「なんかあたし、患者さんにイケナイことする看護婦さんみたい・・・ぁむっ」
「・・・っ、くっ・・・」

もにゅん、もにゅんっとサーヤの柔らかい胸に挟まれながらいきなり口に咥えられ、強い快感で思わず声が出てしまう。

待て待て。俺は別にそこまで望んではいないぞっ!!

「ちょっ、サーヤ・・・っく、はぁっ」
「ん、れろ・・・エル、ひもひいぃ?(気持ち良い?)」
「ばっ、咥えながら・・・ぁ、っくぅ」

俺の反応で気持ち良いと察したサーヤは、嬉しそうに俺への奉仕を継続し、一気に高みへと昇らせようとする。

何でお前はさっきのことを恥ずかしがって、コレは全然恥ずかしがらんのだ??!!
普通は逆だろうがっ!!!!

心の中でどんな悪態をつこうが、コレをされると大概最後にはこいつにイカされてしまう。
俺がサーヤの感じる場所を知り尽くしてるのと同じように、こいつも俺の弱いところを今も的確に刺激している。

・・・くそっ!
体調さえ崩してなければすぐに形勢逆転してやるのに、今は熱のせいもあって身体に力が入らぬっ!

俺の心境にまったく気づいていないサーヤは、俺が病人であることも自分がそれを看病するために”なーす服”とやらまで着たことも忘れて俺に一生懸命奉仕している。
そして今回も俺の精液を口で受けとめ、口に含んだモノをすべて飲み干した後、周囲も綺麗にぺろぺろと舐めとっていた。

正直ここまでしてくれるのは嬉しいしとても気持ち良いのだが、同時に敗北感に似たモノも感じるためかなり複雑な心境だ。

「ん、今日もいっぱい出たね。なんかいつもより味が濃かったかも・・・」

誰も味の感想など聞いてないわっ!!しかもなんでそんな嬉しそうなのだ!意味がわからん!!

「じゃぁ、挿入れるね・・・ふふっ、エルがお医者さん役だったら“先生のおっきいお注射ください♡”って言えるんだろうけど、今回エルはどちらかと言えば患者さんだもんね・・・患者さんに“お注射してください”ってのはさすがにおかしいシチュエーションかも♪」

お前は楽しそうな顔でいったい何を言ってるのだ?!”おっきいお注射“??!!
いい加減お前の性に関する知識がおかしすぎることに、疑問とつつしみを持ってくれっ!!!!

内心ツッコみまくっているせいで変に疲れて熱が上がってきた気がする・・・
全部サーヤこのバカのせいだがな・・・

サーヤは俺の上にまたがり、場所を調整してからゆっくりと腰を沈める。
先程の時点でも充分潤っていたが、俺への奉仕でさらに濡れたらしく、短いスカートからは秘部がギリギリ見えないものの太ももから蜜がつつ――っと垂れているのが見え、逆にそれが堪らなくいやらしい。

ずぷずぷ・・・っとゆっくり飲み込むサーヤのナカは、やはりとても熱くてすぐにでも溶かされてしまいそうだった。
全部挿入はいりきったところでサーヤがピクンっと反応し、きゅうきゅうと締め付けられる。
・・・どうやら挿入れただけで軽く達したらしい。

「ぁっ、んんっ・・・はぁっ、はぁ、やっぱり、深、い・・・んっ」
「どうした?挿入れただけでは“運動”にならぬぞ?」
「あぁっ、やっ、ダメ!まだ動いちゃ・・・んぁぁぁぁっ、やぁんっ、はぁっ・・・それっ、やぁっ」

奥までしっかり届くようサーヤの腰を固定し、下から軽く突き上げたりぐりぐりと擦り付ける。
身体に力が入らずそんなに動けないが、サーヤには充分刺激が伝わっているようだ。

「はぁっ、ぁ、熱ぃ・・・溶けちゃいそ・・・」
「・・・っく、あぁ。はぁっ、お前のナカ、火傷しそうだ・・・はぁっ」
「ん、やっ、あたしじゃなくてエルだも・・・やぁっ、胸っ、んぁっ、や、一緒はダメ・・・きゃぅっ」

どちらのモノかわからない熱に浮かされた俺は、目の前にある旨そうな果実にむしゃぶりつきながらひたすらに快楽を貪った。

「エル、エルっ・・・キス、して・・・んっ、もっと、ぎゅうって・・・ぁふっ、んんっ」
「んっ、サーヤ、はぁっ・・・もっと舌を出せ・・・ぁむっ」
「んんっ、ぁふ、ぁ・・・ん、はぁっ、エ、ル・・・んっ」

重ねた唇から絡める舌も、吐息も、中途半端にはだけた服と触れ合う素肌も、繋がったままの結合部も、何もかもが熱くてのぼせてしまいそうだった。

いや、互いの”理性”というモノが吹っ飛び、すでに互いの熱にのぼせていたからこうなっていたのかもしれない。
会話らしい会話もなく、互いから漏れる吐息や艶っぽい声と、ぐちゅっ、じゅぶっといういやらしい水音だけが部屋に響いていた。

どれくらい抱き合っていたかもわからないが、結局いつものように感じすぎてたいして動くこともできないもサーヤを俺が抱くという状態になっていた。


そして、互いに汗だく、ナカも何度放ったかわからない精でいっぱいという中も外もどろどろの状態で、気が付けばそのまま二人で眠っていた。

・・・起きてからサーヤに怒られたのは言うまでもない。


「もうっ、もうっ!!エルってば風邪で熱があったのにあんなにっ・・・バカバカバカ~~~~~っ」
「・・・だが、その運動のおかげで俺は大分身体が楽になって熱も下がったようだが?」
「・・・へ?」

先程のようにサーヤが自分のおでこと俺のおでこをくっつけると、サーヤの方が心なしか熱い気がする。

「え?・・・まだ熱いみたいだよ?」
「・・・熱いのはお前の方だ」
「へ?」

そういえば、サーヤの顔もほんのり赤く、熱があるためか瞳が潤んでいて妙に色っぽい。

「どうやら俺の風邪がすっかりうつってしまったようだな。今度は俺が看病してやる番のようだ」
「えっと・・・じゃあ、とりあえずあたしは薬を飲んで安静に・・・」
「今度は俺がしっかりと看病する“医者役”をしなければな」
「は?医者“”って・・・?」
「俺が医者役でお前が患者なら言えるのだろう?・・・「先生のおっきいお注射ください」とな」
「!!!・・・ま、さか、もしかして・・・」

逃げ腰になったサーヤをしっかりと確保し、俺は笑顔でこう告げた。

「風邪はでしっかり治してやる・・・が、その前にまずは着替えだな。あ、医者らしく白衣を着て眼鏡をかけた方が良いか?」
「白衣に眼鏡?!それはぜひっ!!!・・・ってちが――――――う!!・・・ぁ・・・」

熱があるのに興奮したせいで、よろけてしまったサーヤを支える。

「まったく、熱があるのに興奮するから・・・」
「うぅっ、誰のせいだと・・・」



こうして、今度は俺が風邪をひいたサーヤの看病をすることになり、この2日後にようやく双子が家に帰って来ていつも通りの生活が始まった。

サーヤを看病している間、俺が白衣に眼鏡姿で実際に注射をしたかどうかについては、好きに想像して欲しい。
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