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10章 延引された結婚式

※番外編※ 風邪を早く治す方法2* inエリュシオンside

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(カタンッ)


小さな物音が聞こえて目が覚めた。
どうしても、昔立て続けに暗殺者の襲来があった名残で、少しの物音にも反応する癖が未だにある。

サーヤと共に眠っている時は、物音に気づかずぐっすり眠っていることもあるが、身体に沁みついた癖や習慣はなかなか治らない。

物音の犯人はサーヤだとわかっているので、もう少し眠ろうか起きてしまおうか迷いながら様子を伺う。

すると額のタオルがなくなり、少し経ってから冷たいタオルが置かれた。
サーヤがタオルを交換してくれたんだろう。

どれだけ寝ていたのかはわからないが、身体はまだ熱いものの先程のような怠さはさほどない。
眠ろうにも、タオルの冷たさですっかり目が覚めてしまったので、ゆっくりと目を開けて起きることにした。

「ん・・・サーヤか・・・」
「あ、ごめんね、エル。起こしちゃった?」
「いや、問題な・・・―――――――???!!!」
「ん?どうしたの、エル」

目を開けた時、視界に入ったサーヤの姿に俺は思わず絶句した。
・・・いや、正確にはサーヤの“服装”を見た時、だな。

「おまっ・・・その恰好・・・」
「あ、これ?前にキャロさんが作ってくれたナース服だよ~♪・・・ちょっとばかり丈が短いけどね」
「なーす、服・・・??」
「そう!ナース服は、あたしが前にいた世界で病院の看護婦さんが着る制服なの。さっき服が濡れちゃったし、今はエルの看病もしてるし、ちょうど良いかなって」

サーヤの着ている”なーす服”とやらは、首元まである不思議な襟のワンピースで、丈がとにかく短くサーヤの太ももが見えている上に、真正面に座っているサーヤの下着が見えている状態だった。
本人は下着が見えていることに気づいていないのか、隠す様子が一切ない。

こいつのいた世界は、病院で看護する者がそんな卑猥な恰好をしているのか??!!

「エル、身体の具合はどう?」
「あ、あぁ。さっきよりは少し身体が楽になったな・・・」
「ホント?じゃあ熱も少しは下がったのかな?・・・どれどれ・・・」

サーヤはそう言って、横たわっている俺に近づき自分のおでこと俺のおでこをくっつけて熱を測っているようだ。
顔が近いのもそうだが、谷間こそ見えないものの目の前にはサーヤの柔らかそうな胸があるわけで、思わずいつもの癖でサーヤの胸に触れてしまった。

(もにゅんっ)

「ひゃぅっ・・・エルっ、いきなり何を・・・ぁ、やんっ、揉んじゃ、ダメ・・・んっ」

サーヤの艶っぽい声を少し聞いただけで、体調のせいもあるかもしれないが俺の理性は簡単に崩れ、そのまま胸を揉みしだく。
ダメだと言いながらも、さんざん俺に抱かれているサーヤの身体は、俺の一つ一つの行動に歓喜するように反応している。

「やっ、エル、まだこんなに熱いのに・・・んぁ、ダメだよ・・・」
「ふっ、ダメと言いながらもお前の身体はしっかりと悦んでいるようだが・・・?」

丈の短いスカートの方に少し手を伸ばすだけで、簡単にサーヤの一番大事な場所に手が届く。
捲り上げたり脱がせたりする手間が無くて良いが、これではスカートの意味がないのではないか?

下着の上から軽く触れるだけで、くちゅりと濡れている音を漏らすサーヤの秘部。
すぐに隙間から指を差し入れ直接触れると、すでにぬるぬると俺の指を濡らし始めた。

「あぁぁっ、や、待ってエル・・・これ以上は・・・」
「くくっ、これだけ濡らしておいて何を言う・・・本当はもっと欲しいのであろう?」
「!!!」

耳元で艶っぽく囁くと、面白いようにビクっと反応し、さらに蜜を溢れさせるサーヤの身体。
目の前のサーヤは、顔を真っ赤にしながら体勢を崩さないよう両手で自分の身体を支えているが、プルプルと震えている。
おそらくもう少し刺激を与えたら完全に力が抜けて、俺にもたれかかってくるのだろう。

「サーヤ、俺は大丈夫だから・・・おいで」
「・・・っ」

おずおずと素直に俺の首に手を回し、寄りかかるように俺に倒れこんでくるサーヤ。
いつもここまで素直なら可愛いものだが、恥ずかしがって嫌がることがしょっちゅうある。
“これはさすがに恥ずかしいだろう”と思うことは逆に平気でするくせに・・・こいつの恥ずかしさのベクトルは未だによくわからん。

俺の指が熱いのか、サーヤの蜜壺が熱いのか、はたまた両方なのか・・・溢れんばかりに蜜が垂れてくるサーヤのナカは挿入れたら火傷するのではと思う程に熱い。

「ん、ぁ、エルの、ゆび・・・熱い・・・んんっ」
「・・・っ」

煽ったのは自分だが、なんだか倍返しされている気分だ。
最初は卑猥な服を着たこいつにちょっと悪戯するくらいの気持ちだったが、このナカに挿入はいり自分の中にある熱を全て吐き出してしまいたくなった。

「・・・サーヤ、風邪を治す良い方法を知っているか?」
「え?・・・んと、ぁ、よく・・・んっ、眠る?」
「それ以外だ」
「やぁっ、指、抜いっ・・・ぁんっ」
「他は?」

俺はわかりやすいように、そして焦らすように、浅いところで蜜を掬い上げながらゆっくり抽挿を繰り返したりサーヤの蜜壺をかき混ぜたりする。

「ぁ、んんっ・・・えっと、汗を、ふぁっ、いっぱい・・・か、く・・・」
「・・・どうやって?」
「!!・・・っ」

・・・俺の言いたいことに勘づいているサーヤは、どうやら恥ずかしくて言いたくないらしい。
顔を赤くしながら首を横に振っている。

そんな抵抗など、俺の前では無意味だとわかっているだろうに・・・ホントにこいつは良い意味で変わらないな。

蜜壺に挿入れている指をさらに奥へと挿入れながら、俺はサーヤの耳元でトドメの一言を呟いた。

「風邪を治すのには、少し運動をして汗をかくのが一番であろう?俺は身体がまだそんなに動かせぬから、お前がココに挿入れてくれ・・・」
「!!」
「・・・ダメ、か・・・?」
「!!!!」

サーヤは俺の強引な押しにも弱いが、たまに弱く見せる仕草に弱いことも知っている。
・・・というか、こいつはなんだかんだ言ったり怒ったりしながらも、俺のしたいこと許容している。

「・・・そんな言い方、ずるい・・・」
「ならば、やめるか・・・?」
「・・・身体は辛くないの?まだゆっくり寝てた方が・・・」
「お前を抱いている方が良く眠れる」
「!!!」

これは事実だ。
お前が隣にいる方が俺はぐっすり眠れるからな。

観念したらしいサーヤは、一度俺から離れ「全部脱ぐのは恥ずかしいから」と言って、下着だけを脱いで俺にまたがってきた。
・・・この服を着ている方がいやらしくて恥ずかしいような気がするが、そう思っているのは俺だけらしい。

寝着代わりに羽織っていたローブの前を解き、熱を持った身体が外気に晒される。
俺のモノはまだ完全に勃っているわけではないが、これくらいなら挿入れても・・・――――――

「えっと・・・じゃあまずエルのを元気にさせてあげるね」
「・・・は?」



そう言って、こいつは俺にとって想定外行動を恥ずかしげもなく始めたのだった。
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