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10章 延引された結婚式
※番外編※ 3人で過ごす不思議な夜2 inセイルside
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◇
「眠ったか。・・・はぁ、こいつに酒を飲ませるとロクな事がないな」
「ふふっ、お酒を飲む前から顔が赤かったから、ナニカを思い出したんじゃないの?」
「・・・」
エリュシオンもサーヤが酒を煽った理由に気付いていたようで、思わず無言になっている。
「おおむね、ベルナートとのやり取りを忘れさせるためにヤリ過ぎちゃったんでしょ?エリュシオンって意外とわかりやすいよね☆」
「・・・うるさい」
結婚式の途中、サーヤを連れだして告白をしたベルナート。
ボクとしては加護の関係もあるし、サーヤがベルナートも受け入れるのかなと思っていたけど、どうやら断ったらしい。
ベルナートも、断られたのに今もサーヤに加護を与えているみたいだし、よくわからない。
「・・・あいつが、俺だけを選んでくれたのは素直に嬉しかったが、駄犬の事で涙している姿はどうしようもなく腹が立った・・・だが、同じくらい仕方がない事だと頭では理解していた」
「・・・ボクには、よくわからない感情だな」
「ふっ、俺もサーヤと知り合ってから自分の中にこんな感情があったのかと思い知らされることが多々ある。困惑するし、苛立ちもするが存外悪くはない」
「ふふっ、エリュシオンはサーヤと知り合ってから少しずつ人を信頼するようになったし、いろんな感情を見せるようになったからね☆」
「!!!・・・そう、かもしれないな・・・」
エリュシオンはそう言って、眠っているサーヤを愛おしそうに見つめながら頭を撫でていた。
「・・・リアが生きてたら、ボクもエリュシオンみたいにいろんな感情を表に出すようになってたのかな・・・?」
「セイル・・・」
「エリュシオンには詳しく話した事なかったよね。サーヤには加護を与える前にボクの記憶を見せて教えてあげたんだけど、リアは・・・――――――――」
お酒に酔ってるわけじゃないけど、なんだかサーヤとエリュシオンを見てるとなんとなくリアにも同じ事してあげたなと思い出してしまい、自然とリアの事をエリュシオンに話していた。
サーヤと同じ異世界で生まれ育った前世の記憶を持っていて、サーヤと同じようにこっちが予想もつかない事ばかりをするリア。
ボクに逢いたくてゲームに類似したこの世界で物語の通りに行動した結果、親友を失ってしまったと泣いていたリア。
本来なら、結婚前にボクという“隠しキャラ”に出逢えるイベントが発生するはずなのに、それが起こったのは第一王子と結ばれて結婚してからだった上に、ボクと出逢った頃にはその第一王子との子を身籠っていたリア。
出逢えた嬉しさと、こんな出逢い方をしたくなかったという感情がごちゃ混ぜになっていたリアは、開口一番に「殺して」と涙を浮かべながら笑顔でボクにお願いしてきた。
その悲し気な笑顔も出逢い方も、今まで会った誰よりも強烈で、誰よりも綺麗だった。
嘘が嫌いなボクに、常に真っすぐな好意を向けてきたリア。
そんなリアを身籠った赤子ごと受け止めると決めてから、幸せなだった2人の時間。
初めての口づけの味は、涙の味がして少ししょっぱかった。
初めて肌を重ねた時、少し膨らんできたリアのお腹を気遣いながら、優しく優しく壊れないよう抱きしめた。
そして、本来ならば一番幸せな日になるはずの子供が産まれた日、ボクが少しだけ離れている間に起こってしまった悲劇・・・―――――――
話し終えた後、なんとなく重い空気になってしまい、エリュシオンと共に無言でお酒を飲み続ける。
いっその事酔えた方が楽なのかもしれないけど、お互い酔う気配は一切ない。
・・・ダメだなぁ。
あれから大分時間が経っているはずなのに、今でも鮮明に覚えてる。
あの時みたいな悲しみまではもうないけれど、やっぱり“もう会えない”、“この手で抱きしめてあげられない”というのが重くのしかかる。
「・・・セイルは、幸せだな・・・」
「え・・・どういう、意味?」
すぐそばに愛しい妻がいるエリュシオンが何を言ってるんだと言いたくなったが、なんとか抑えて言葉の真意を聞いてみた。
「第一王子の許嫁や妃という立場は、幼少の頃より厳しい教育に耐え勉学でも優秀でなければなれるものではないし、例え優秀であったとしてもそれだけでなれるとも限らない。
幼少期のサーシャも、王太子の婚約者としての教育が辛くて投げ出したい時があったと聞く。いくら物語の通りとはいえその通りに事を進める努力をリナリアはしていたはずだ」
「・・・」
「そんなリナリアは、お前に逢うために親友を傷つけてまで第一王子に近づき、その流れで結婚したがそれでもお前に逢えるかもしれないという希望を持っていた。例え予定が狂ってしまったとしても、お前に逢えるかもしれないと思ったからこそ今までの努力や地位などすべてを捨てて行動を起こした・・・それだけお前だけを一途に想い、愛していたという事ではないか」
「・・・―――――――!!!」
「俺は・・・サーヤが森へ追放されて死にかかっていた時にたまたま拾って治療を施した。実験を兼ねて当初から身体を重ねていたが、俺もサーヤも互いを意識し気持ちを通じ合わせたのはそれから先の事だ。最初から好き合っていたわけではない」
「・・・エリュシオン」
「今だからこそサーヤの”特別”は自分だと自信を持てるが、サーヤは少し目を離すと余計なモノを連れて来るわ好かれるわ、攫われたり酷いときは死にかける・・・その上、隙を見せすぎて駄犬にちょっかい出されまくる始末・・・俺がサーヤを“特別”だと感じてからは、いろんな意味で心休まる日はほとんどなかった・・・」
確かにサーヤはトラブルメイカーというか、サーヤだけが悪いわけじゃないけど、本当にいろんな事があった。
それこそ、ボクがエリュシオンに同情するくらいに・・・
だからボクもなるべく、サーヤから目を離さないようにしてたわけだし。
エリュシオンに言われた通り、ボクはリアから疑いようがないくらい・・・というか、ボクが根負けするくらいストレートな好意を常に伝えてくれたから、気持ちや行動を疑ったり心配するようなことはなかったように思う。
「遅かれ早かれ死は必ず訪れる。セイルとリナリアはそれが早すぎたとは思うが、俺は決して2人は不幸ではなかったと思う」
「・・・そうだね、ボクとリアはすごく幸せだったよ☆」
「俺も、今この幸せな家族との時間を・・・サーヤとの時間を少しでも永く共に過ごしたいと思っているから・・・――――」
「それで世界樹の、“ユグドラシルの葉”を採集しに行ったんだよね?」
「・・・あぁ」
「・・・あの薬、作り方は知ってるの?」
「親父が文献を持っていたから知っている・・・というか、もう完成している」
「!!」
さすがというかなんというか・・・
エリュシオンが採集した“ユグドラシルの葉”。
コレを使ってある薬を作る事ができるが、その薬というのは禁術と同様に作り方はおろか、本来なら情報自体すでに世に出回っていないはずのモノだ。
だって、その薬は・・・―――――
「本当に、サーヤに自分の寿命の半分を分け与えるつもりなの?」
「あぁ」
「でも、その薬・・・どっちかが死んだら・・・」
「そうだな、もう片方も死ぬな」
そう。
“ユグドラシルの葉”を使った薬は、相手に自分の寿命を分け与える上に、片方が死ぬともう片方も死ぬという2人の命を結びつける秘薬なのだ。
-------------------------------
※セイルとリナリアさんのお話は、第二章「悲しい、悲しい、過去の記憶」をご参照ください。
「眠ったか。・・・はぁ、こいつに酒を飲ませるとロクな事がないな」
「ふふっ、お酒を飲む前から顔が赤かったから、ナニカを思い出したんじゃないの?」
「・・・」
エリュシオンもサーヤが酒を煽った理由に気付いていたようで、思わず無言になっている。
「おおむね、ベルナートとのやり取りを忘れさせるためにヤリ過ぎちゃったんでしょ?エリュシオンって意外とわかりやすいよね☆」
「・・・うるさい」
結婚式の途中、サーヤを連れだして告白をしたベルナート。
ボクとしては加護の関係もあるし、サーヤがベルナートも受け入れるのかなと思っていたけど、どうやら断ったらしい。
ベルナートも、断られたのに今もサーヤに加護を与えているみたいだし、よくわからない。
「・・・あいつが、俺だけを選んでくれたのは素直に嬉しかったが、駄犬の事で涙している姿はどうしようもなく腹が立った・・・だが、同じくらい仕方がない事だと頭では理解していた」
「・・・ボクには、よくわからない感情だな」
「ふっ、俺もサーヤと知り合ってから自分の中にこんな感情があったのかと思い知らされることが多々ある。困惑するし、苛立ちもするが存外悪くはない」
「ふふっ、エリュシオンはサーヤと知り合ってから少しずつ人を信頼するようになったし、いろんな感情を見せるようになったからね☆」
「!!!・・・そう、かもしれないな・・・」
エリュシオンはそう言って、眠っているサーヤを愛おしそうに見つめながら頭を撫でていた。
「・・・リアが生きてたら、ボクもエリュシオンみたいにいろんな感情を表に出すようになってたのかな・・・?」
「セイル・・・」
「エリュシオンには詳しく話した事なかったよね。サーヤには加護を与える前にボクの記憶を見せて教えてあげたんだけど、リアは・・・――――――――」
お酒に酔ってるわけじゃないけど、なんだかサーヤとエリュシオンを見てるとなんとなくリアにも同じ事してあげたなと思い出してしまい、自然とリアの事をエリュシオンに話していた。
サーヤと同じ異世界で生まれ育った前世の記憶を持っていて、サーヤと同じようにこっちが予想もつかない事ばかりをするリア。
ボクに逢いたくてゲームに類似したこの世界で物語の通りに行動した結果、親友を失ってしまったと泣いていたリア。
本来なら、結婚前にボクという“隠しキャラ”に出逢えるイベントが発生するはずなのに、それが起こったのは第一王子と結ばれて結婚してからだった上に、ボクと出逢った頃にはその第一王子との子を身籠っていたリア。
出逢えた嬉しさと、こんな出逢い方をしたくなかったという感情がごちゃ混ぜになっていたリアは、開口一番に「殺して」と涙を浮かべながら笑顔でボクにお願いしてきた。
その悲し気な笑顔も出逢い方も、今まで会った誰よりも強烈で、誰よりも綺麗だった。
嘘が嫌いなボクに、常に真っすぐな好意を向けてきたリア。
そんなリアを身籠った赤子ごと受け止めると決めてから、幸せなだった2人の時間。
初めての口づけの味は、涙の味がして少ししょっぱかった。
初めて肌を重ねた時、少し膨らんできたリアのお腹を気遣いながら、優しく優しく壊れないよう抱きしめた。
そして、本来ならば一番幸せな日になるはずの子供が産まれた日、ボクが少しだけ離れている間に起こってしまった悲劇・・・―――――――
話し終えた後、なんとなく重い空気になってしまい、エリュシオンと共に無言でお酒を飲み続ける。
いっその事酔えた方が楽なのかもしれないけど、お互い酔う気配は一切ない。
・・・ダメだなぁ。
あれから大分時間が経っているはずなのに、今でも鮮明に覚えてる。
あの時みたいな悲しみまではもうないけれど、やっぱり“もう会えない”、“この手で抱きしめてあげられない”というのが重くのしかかる。
「・・・セイルは、幸せだな・・・」
「え・・・どういう、意味?」
すぐそばに愛しい妻がいるエリュシオンが何を言ってるんだと言いたくなったが、なんとか抑えて言葉の真意を聞いてみた。
「第一王子の許嫁や妃という立場は、幼少の頃より厳しい教育に耐え勉学でも優秀でなければなれるものではないし、例え優秀であったとしてもそれだけでなれるとも限らない。
幼少期のサーシャも、王太子の婚約者としての教育が辛くて投げ出したい時があったと聞く。いくら物語の通りとはいえその通りに事を進める努力をリナリアはしていたはずだ」
「・・・」
「そんなリナリアは、お前に逢うために親友を傷つけてまで第一王子に近づき、その流れで結婚したがそれでもお前に逢えるかもしれないという希望を持っていた。例え予定が狂ってしまったとしても、お前に逢えるかもしれないと思ったからこそ今までの努力や地位などすべてを捨てて行動を起こした・・・それだけお前だけを一途に想い、愛していたという事ではないか」
「・・・―――――――!!!」
「俺は・・・サーヤが森へ追放されて死にかかっていた時にたまたま拾って治療を施した。実験を兼ねて当初から身体を重ねていたが、俺もサーヤも互いを意識し気持ちを通じ合わせたのはそれから先の事だ。最初から好き合っていたわけではない」
「・・・エリュシオン」
「今だからこそサーヤの”特別”は自分だと自信を持てるが、サーヤは少し目を離すと余計なモノを連れて来るわ好かれるわ、攫われたり酷いときは死にかける・・・その上、隙を見せすぎて駄犬にちょっかい出されまくる始末・・・俺がサーヤを“特別”だと感じてからは、いろんな意味で心休まる日はほとんどなかった・・・」
確かにサーヤはトラブルメイカーというか、サーヤだけが悪いわけじゃないけど、本当にいろんな事があった。
それこそ、ボクがエリュシオンに同情するくらいに・・・
だからボクもなるべく、サーヤから目を離さないようにしてたわけだし。
エリュシオンに言われた通り、ボクはリアから疑いようがないくらい・・・というか、ボクが根負けするくらいストレートな好意を常に伝えてくれたから、気持ちや行動を疑ったり心配するようなことはなかったように思う。
「遅かれ早かれ死は必ず訪れる。セイルとリナリアはそれが早すぎたとは思うが、俺は決して2人は不幸ではなかったと思う」
「・・・そうだね、ボクとリアはすごく幸せだったよ☆」
「俺も、今この幸せな家族との時間を・・・サーヤとの時間を少しでも永く共に過ごしたいと思っているから・・・――――」
「それで世界樹の、“ユグドラシルの葉”を採集しに行ったんだよね?」
「・・・あぁ」
「・・・あの薬、作り方は知ってるの?」
「親父が文献を持っていたから知っている・・・というか、もう完成している」
「!!」
さすがというかなんというか・・・
エリュシオンが採集した“ユグドラシルの葉”。
コレを使ってある薬を作る事ができるが、その薬というのは禁術と同様に作り方はおろか、本来なら情報自体すでに世に出回っていないはずのモノだ。
だって、その薬は・・・―――――
「本当に、サーヤに自分の寿命の半分を分け与えるつもりなの?」
「あぁ」
「でも、その薬・・・どっちかが死んだら・・・」
「そうだな、もう片方も死ぬな」
そう。
“ユグドラシルの葉”を使った薬は、相手に自分の寿命を分け与える上に、片方が死ぬともう片方も死ぬという2人の命を結びつける秘薬なのだ。
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※セイルとリナリアさんのお話は、第二章「悲しい、悲しい、過去の記憶」をご参照ください。
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