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10章 延引された結婚式
精霊さんと妖精さん2
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◇
アレク兄様に料理を手伝ってもらいながら皆の昼ご飯を用意している間、子供達はクラリスさんやミナトちゃん達にお願いした。
子供達は感受性が高いので、セイルが連れて来てくれた精霊さんや妖精さんが見えているらしく、皆楽しそうに追いかけっこをして遊んでいる。
「アレク兄様、クラリスさんではなくアレク兄様がご飯支度を手伝って下さるんですか?」
「あぁ。母親は子供のそばにいた方が良いだろう?」
「それはそうですけど・・・」
「あの子、何か作ろうとすると何かしら焦がしたり爆発させたりするから、子供の相手してる方が平和だよ☆」
「へ?」
「セ、セイル殿!!」
パンを焼いている間、お肉の下ごしらえとデザートの仕込みをアレク兄様としていたら、台所にひょこっとやってきたセイルが会話に入ってきた。
たまにメラルダの家に遊びに行っているらしく、お家事情にも詳しいようだ。
どうやらクラリスさんは、結婚してから家事を始めてみたものの分量を間違えるのは当たり前、お皿を落としたり砂糖と塩を間違えたり、掃除をしようものなら棚にある物を落とす・壊すが多いらしく、子供の相手をしている時が一番平和らしい。
器用そうで意外と不器用なクラリスさん・・・ちょっと可愛い。
以前メラルダで買ったガーデンテーブルを、森の家で使ってから設置したままなので、作ったご飯やお菓子をそこに出して皆で食事を楽しんだ。
そして、子供達はお腹いっぱいになるとお昼寝の時間になるので、ウッドデッキにクッションやタオルケットを用意してそこでお昼寝をさせてから、来てくれた精霊さんと妖精さんと改めて装飾についての話し合いをする事にした。
結婚式は堅苦しくないガーデンパーティを想定しているので、庭の広さも加味して立食のビュッフェ形式にする予定だ。
設置するのは子供と一緒に食べれるテーブル席と、いくつかの長椅子や円卓を置いて自由に飲み食いしたり座りたい人は座るといった、自然も満喫しつつ全員が楽しめるようにしようとアレク兄様が図案も描いてくれていた。
ホントに有能過ぎませんかね?しかもめちゃくちゃセンスが良い。
「中央にいくつかテーブルを並べて、各々好きな食事をとる形式にします。あらかじめ料理は補充分も含めて魔法袋に入れておく予定で、俺が様子を見ながら補充します。会場をこのように綺麗な花で彩りたいのですが、その部分を精霊様、妖精様お願いできますでしょうか?」
アレク兄様の独壇場は今も続いている。
先程見せてもらった会場イメージ図は完璧で、テーブルの配置、あたしとエルが鎮座する場所、こんな飾りはどうだろうか?と見せられたものは、華美過ぎず庭の自然を利用した素敵なモノで何もいう事がなかった。
「――――・・・―――・・」
「うんうん、なるほどね☆・・・アレク、具体的にどんな花が良いか希望はあるかだって」
「そうですね・・・勉強不足で申し訳ありませんが、俺も植物にはそんなに精通していないので、色のみお伝えして花は皆様のオススメやお気に入りのものなどでお願いしても良いでしょうか?」
「わかった☆伝えてみるね♪」
「あ、あの・・・どうしても入れて欲しい花が1つあるんだけど・・・」
「あ、サーヤの好きな花?それはぜひ入れないとね☆どんな花?」
「・・・リナリアの花。いろんな色があるけど、一番好きな真っ白なリナリアの花を飾りに入れて欲しい」
「!!」
あたしがどうしても入れたい花は“リナリア”・・・
そう。セイルの大切な人で、サーシャの遠いご先祖様で、沙亜耶と同じ日本からこの世界に転生したリナリアさんの名前と同じ花。
あたしがアクアリーズさんに魔力を奪われて死にかけた時、夢の中で助けてくれたのはリナリアさんと当時お腹にいた双子達だった。
そして妊娠中つわりが酷かった時、セイルがお見舞いに持ってきてくれた真っ白なリナリアの花・・・
なんとなくリナリアさんがそばにいるような気がして、すごく癒されたしなぜか懐かしさも感じた。
今ではあたしにとっても、大切で大好きな花だった。
「・・・サーヤ、ありがとう」
「お礼を言うのはあたしの方だよ。セイル、素敵な花を教えてくれてありがとう」
セイルは普段から笑顔なんだけど、リナリアさんの話の時だけはいつも儚げで優しい顔になる。
「あのね、セイル・・・今まで聞いて良いのかわからなくて聞けなかったけど、リナリアさんの話・・・一度ゆっくり聞かせて欲しいな」
「サーヤ・・・」
「直接会った事はないけど、命の恩人だもの。セイルが今でも大切に想ってるリナリアさんの素敵な話たくさん聞きたい」
「・・・ん、ありがとう。でも、今は自分の結婚式の事を考えなね☆それが終わったらお酒でも飲みながら話そ♪」
「うん!・・・あ、でもお酒は・・・」
「だったら俺も参加だな。コイツの酒癖は酷いから、俺のいない場所では飲ませられん」
「エル!!」
「ふふっ、心配性だなぁエリュシオンは☆良いよ、エリュシオンと飲むのも久しぶりだもんね♪」
リナリアさんの話が聞けるだけじゃなく、エルやセイルとお酒を飲みながら思い出話だなんて、どんな話が聞けるのか今からすごく楽しみだ。
でも、その前に前の世界でも経験した事がない結婚式と言う最大のイベントがあるわけで・・・マゼンダさんの作ってくれたあの素敵なドレスを着てエルもタキシードを着て、双子達もお揃いで可愛く着飾ってくれるって言うし・・・うぅ、楽しみすぎる。
こうしていろんな人に協力してもらいながら準備が着々と進んでいくと、少しずつ実感が湧いてくる。
「――――・・・―――・・・」
「・・・人間、ゴ飯、ウマイ・・・オ、菓子モ、ウマイ・・・花、任セロ」
一人でにやけていたら近くに精霊さんと妖精さんが来て、あたしにもわかるように話しかけてくれた。
「はいっ!ありがとうございます!すっごく楽しみです!!」
結婚式まで、約1ヶ月。
あたしも準備頑張るぞ―――――・・・って、あれ?あたしの準備って何したらいいんだろう・・・?
「あの、アレク兄様。結婚式の準備って後あたしは何をしたら・・・?」
「ん?料理やケーキ関係は、以前に聞いた希望を元にリンダの両親やお城の料理人が手伝ってくれる事になったから、一度試作品をチェックして欲しいかな。近々庭にテーブルセットを設置するから、その時も一緒に見て欲しい」
「いろんな手配をアレク兄様に任せてしまってますけど・・・」
「大丈夫だよ。俺も話はするけどほとんどお願いしているだけだし、サーヤにはこうしてクラリスや子供達を一緒に見てもらっているからね。こういう根回しは得意だから、希望があればいくらでも言って欲しいし、任せてくれて構わないよ」
・・・アレク兄様が有能過ぎるくらい有能過ぎて、あたしにできる事はほとんどなさそうです。
アレク兄様に料理を手伝ってもらいながら皆の昼ご飯を用意している間、子供達はクラリスさんやミナトちゃん達にお願いした。
子供達は感受性が高いので、セイルが連れて来てくれた精霊さんや妖精さんが見えているらしく、皆楽しそうに追いかけっこをして遊んでいる。
「アレク兄様、クラリスさんではなくアレク兄様がご飯支度を手伝って下さるんですか?」
「あぁ。母親は子供のそばにいた方が良いだろう?」
「それはそうですけど・・・」
「あの子、何か作ろうとすると何かしら焦がしたり爆発させたりするから、子供の相手してる方が平和だよ☆」
「へ?」
「セ、セイル殿!!」
パンを焼いている間、お肉の下ごしらえとデザートの仕込みをアレク兄様としていたら、台所にひょこっとやってきたセイルが会話に入ってきた。
たまにメラルダの家に遊びに行っているらしく、お家事情にも詳しいようだ。
どうやらクラリスさんは、結婚してから家事を始めてみたものの分量を間違えるのは当たり前、お皿を落としたり砂糖と塩を間違えたり、掃除をしようものなら棚にある物を落とす・壊すが多いらしく、子供の相手をしている時が一番平和らしい。
器用そうで意外と不器用なクラリスさん・・・ちょっと可愛い。
以前メラルダで買ったガーデンテーブルを、森の家で使ってから設置したままなので、作ったご飯やお菓子をそこに出して皆で食事を楽しんだ。
そして、子供達はお腹いっぱいになるとお昼寝の時間になるので、ウッドデッキにクッションやタオルケットを用意してそこでお昼寝をさせてから、来てくれた精霊さんと妖精さんと改めて装飾についての話し合いをする事にした。
結婚式は堅苦しくないガーデンパーティを想定しているので、庭の広さも加味して立食のビュッフェ形式にする予定だ。
設置するのは子供と一緒に食べれるテーブル席と、いくつかの長椅子や円卓を置いて自由に飲み食いしたり座りたい人は座るといった、自然も満喫しつつ全員が楽しめるようにしようとアレク兄様が図案も描いてくれていた。
ホントに有能過ぎませんかね?しかもめちゃくちゃセンスが良い。
「中央にいくつかテーブルを並べて、各々好きな食事をとる形式にします。あらかじめ料理は補充分も含めて魔法袋に入れておく予定で、俺が様子を見ながら補充します。会場をこのように綺麗な花で彩りたいのですが、その部分を精霊様、妖精様お願いできますでしょうか?」
アレク兄様の独壇場は今も続いている。
先程見せてもらった会場イメージ図は完璧で、テーブルの配置、あたしとエルが鎮座する場所、こんな飾りはどうだろうか?と見せられたものは、華美過ぎず庭の自然を利用した素敵なモノで何もいう事がなかった。
「――――・・・―――・・」
「うんうん、なるほどね☆・・・アレク、具体的にどんな花が良いか希望はあるかだって」
「そうですね・・・勉強不足で申し訳ありませんが、俺も植物にはそんなに精通していないので、色のみお伝えして花は皆様のオススメやお気に入りのものなどでお願いしても良いでしょうか?」
「わかった☆伝えてみるね♪」
「あ、あの・・・どうしても入れて欲しい花が1つあるんだけど・・・」
「あ、サーヤの好きな花?それはぜひ入れないとね☆どんな花?」
「・・・リナリアの花。いろんな色があるけど、一番好きな真っ白なリナリアの花を飾りに入れて欲しい」
「!!」
あたしがどうしても入れたい花は“リナリア”・・・
そう。セイルの大切な人で、サーシャの遠いご先祖様で、沙亜耶と同じ日本からこの世界に転生したリナリアさんの名前と同じ花。
あたしがアクアリーズさんに魔力を奪われて死にかけた時、夢の中で助けてくれたのはリナリアさんと当時お腹にいた双子達だった。
そして妊娠中つわりが酷かった時、セイルがお見舞いに持ってきてくれた真っ白なリナリアの花・・・
なんとなくリナリアさんがそばにいるような気がして、すごく癒されたしなぜか懐かしさも感じた。
今ではあたしにとっても、大切で大好きな花だった。
「・・・サーヤ、ありがとう」
「お礼を言うのはあたしの方だよ。セイル、素敵な花を教えてくれてありがとう」
セイルは普段から笑顔なんだけど、リナリアさんの話の時だけはいつも儚げで優しい顔になる。
「あのね、セイル・・・今まで聞いて良いのかわからなくて聞けなかったけど、リナリアさんの話・・・一度ゆっくり聞かせて欲しいな」
「サーヤ・・・」
「直接会った事はないけど、命の恩人だもの。セイルが今でも大切に想ってるリナリアさんの素敵な話たくさん聞きたい」
「・・・ん、ありがとう。でも、今は自分の結婚式の事を考えなね☆それが終わったらお酒でも飲みながら話そ♪」
「うん!・・・あ、でもお酒は・・・」
「だったら俺も参加だな。コイツの酒癖は酷いから、俺のいない場所では飲ませられん」
「エル!!」
「ふふっ、心配性だなぁエリュシオンは☆良いよ、エリュシオンと飲むのも久しぶりだもんね♪」
リナリアさんの話が聞けるだけじゃなく、エルやセイルとお酒を飲みながら思い出話だなんて、どんな話が聞けるのか今からすごく楽しみだ。
でも、その前に前の世界でも経験した事がない結婚式と言う最大のイベントがあるわけで・・・マゼンダさんの作ってくれたあの素敵なドレスを着てエルもタキシードを着て、双子達もお揃いで可愛く着飾ってくれるって言うし・・・うぅ、楽しみすぎる。
こうしていろんな人に協力してもらいながら準備が着々と進んでいくと、少しずつ実感が湧いてくる。
「――――・・・―――・・・」
「・・・人間、ゴ飯、ウマイ・・・オ、菓子モ、ウマイ・・・花、任セロ」
一人でにやけていたら近くに精霊さんと妖精さんが来て、あたしにもわかるように話しかけてくれた。
「はいっ!ありがとうございます!すっごく楽しみです!!」
結婚式まで、約1ヶ月。
あたしも準備頑張るぞ―――――・・・って、あれ?あたしの準備って何したらいいんだろう・・・?
「あの、アレク兄様。結婚式の準備って後あたしは何をしたら・・・?」
「ん?料理やケーキ関係は、以前に聞いた希望を元にリンダの両親やお城の料理人が手伝ってくれる事になったから、一度試作品をチェックして欲しいかな。近々庭にテーブルセットを設置するから、その時も一緒に見て欲しい」
「いろんな手配をアレク兄様に任せてしまってますけど・・・」
「大丈夫だよ。俺も話はするけどほとんどお願いしているだけだし、サーヤにはこうしてクラリスや子供達を一緒に見てもらっているからね。こういう根回しは得意だから、希望があればいくらでも言って欲しいし、任せてくれて構わないよ」
・・・アレク兄様が有能過ぎるくらい有能過ぎて、あたしにできる事はほとんどなさそうです。
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