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9章 帰郷!エルフの里へ ~悪戦苦闘の子育て編~
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◇
翌日、アレク兄様がティリアさんとクラリスさんの2人を連れて家に帰ってきた。
「ただ今戻りました」
「戻りましたわ」
「お、お邪魔します・・・」
朝食後、ルーシェントさん達は転移門でエルフの里へ帰ったので、今家にいるのは庭で双子達と遊んでいるミナトちゃんとカイトくんとわんこ状態のベルナートさん、そしてお茶をしているあたしとエル、セイルとフランさんだった。
カルステッドさんとリンダはモニカの退院まで付きっきりのため、今アルマさんが着替えや食事を持って病院に行っている所だ。
「お帰りなさい、アレク兄様!・・・3人で、話し合いはできたんですか?」
「あぁ。・・・俺はどちらかを選ぶという事ができなくて・・・」
「もうっ、アレク様ったらハッキリ言ってしまえば良いではありませんか!“私達2人を妻にする”と」
「クラリス!!」
「ふふっ、私達はそれでかまわないって言ったのに、アレクってばまだ気にしてるの?」
「ティリアまで・・・」
アレク兄様としては、どちらか一方に決められず両方選んだ事が、2人に失礼なんじゃないかと気にしているらしい。
「元々仕事第一なアレク様ですもの。私が一番じゃなくても気になりませんわ」
「そうそう、むしろ一番優先されたら病気にでもなったのかって心配になっちゃうかも」
「ホントにそうですわ。それにアレク様ってば自分の事になるとホントに不器用と言うかなんと言うか・・・」
「ふふっ、自分の事なのに全然わかってないんだもの。私達どちらかを選ぼうとした時の顔なんて・・・むぐっ」
言葉を言いかけているティリアさんの口を手で塞ぎ、耳元で何かを囁くアレク兄様は少し困った顔をしてるけどなんだか幸せそうだった。
「アレク兄様、ちゃんとティリアさんの事もクラリスさんの事も好きなんですよね?」
「そっ、それはもちろん・・・」
「サーヤ、ちょっと聞いてちょうだいな!アレク様ったら、ティリアが初恋相手だって言うのよ!!」
「えぇぇ?!そうだったんですか??!!」
「しかも、ティリアの初恋相手もアレク様なんですって!しかもティリアはずっとアレク様を想い続けてたから昨日までは処女・・・――――――」
「わぁぁぁぁぁぁっ!!クラリスっ、それは暴露しないで~~~~~~~~っ」
名前で呼び合って、すっかり打ち解けている感じのクラリスさんとティリアさん。
・・・昨日まではって事は、アレク兄様とティリアさんも結ばれたんだろうけど、その間クラリスさんって待ってたの?それともホントに3人で・・・?
「サーヤ、それ以上は思っていても口には出すな・・・ミナトが見てるぞ」
「はっ・・・!!」
危ない危ない。
エルが教えてくれなかったらまた変な事聞いちゃうところだった。
それにしても、完璧仕事人間なアレク兄様もクラリスさんとティリアさんと一緒にいると、こんな表情をするのかという位驚いたり笑ったりしてる。
ふふっ、なんか新鮮だなぁ。
「ふふっ、アレクってば仕事は完璧でも奥さんには尻に敷かれそうだね☆」
「セイル様っ!」
「あ、そう言えばティリアさん、アレク兄様と一緒になるならお仕事は・・・?」
「あ、病院はモニカさんが退院したら辞める事になっているわ」
「えぇ??!!」
やっぱり昨日の事が原因なんだろうか?あれから病院側と何か揉めたり責任取らされたりしたのかな??
「ふふっ、心配しないで。元々結婚するときは仕事を辞めるって決めてたの。だから昨日の事が原因じゃないわ」
「あ、そうなんですね。・・・じゃあ仕事辞めたらこの家で暮らすんですか?」
「いいえ、しばらくクラリスと一緒にエルフの里で過ごそうかと思ってるの」
「えぇぇ?!エルフの里へ??!!」
「なんだ、アレク。もう嫁に別居宣言されているのか?」
「エリュシオン様っ?!」
エルもセイルもアレク兄様の事何だかんだと心配してたくせに、安心したとたんにこうやって弄り始めて・・・
実は結構アレク兄様の事好きだよね、二人とも。
「ふふっ、違いますわよ。私とティリアでルーシェント様から薬学を一緒に学ぼうかと思っておりますの」
「クラリスはまだまだ身につけたい事があるって言っていましたし、私もずっと産科医でしたからこれを機に医学や薬学をまた学ぼうかなと。これから私も皆さんのお役に立ちたいので・・・」
「あ、なるほど・・・」
そんな先の事も見据えて、しかも同じ旦那様の事を考えて一緒に進むなんて・・・アレク兄様は良い人達と結婚するんだね。良かった・・・――――
「クラたん、リアたん、にーにとなかよちなの?」
「えぇ、ミナト様」
「はい、皆仲良しですよ」
「んふ~、じゃあ、きのうはさんぴーだったのね♪」
「「「?????!!!!!」」」
「エルぱぱと、サーヤままが、いってたの!3にんで、なかよくちたら、さんぴ・・・」
「ミ、ミナトちゃんっ!!今日のおやつをそろそろ出そうと思うんだけど欲しいかな??」
「!!・・・サーヤままのおやつっ、ほしいの!!!」
天使の爆弾発言に、ティリアさんとクラリスさんは顔を真っ赤にしながら顔を押さえたり口をパクパクし、アレク兄様は珍しくエルに詰め寄り、ベルナートさんはカイトくんの耳を塞いで聞こえないよう配慮するというなかなかカオスな状況になった。
「・・・セイル、ちょっと見ないうちにミナトは大人になったのかい?」
「違うよ。どっかのおバカさんが変な言葉を使うからミナトが真似して覚えちゃっただけだよ」
そこっ、他人事みたいにお茶してるけど、精霊さん達の教育もおかしいところはあるからねっ!
後に帰宅したアルマさんの話では、病院でのモニカの身体も順調に回復中で安全面も問題がなし、赤ちゃんも健康体のため数日中には退院できるだろうとのこと。
そして、ガルドニアにいるマデリーヌさんからもエルに念話で連絡があり、モニカ暗殺の首謀者と院長が繋がっていた証拠が見つかり、無事に捕らえる事ができて暗殺騒動にも終止符が打たれた。
また、女性だからとモニカを軽視していた貴族達は、今回モニカが今まで誰も交流できなかったエルフの里との交易を実現する立役者となった事を大きく評価し、見解を改める人が続出しているらしい。
今では、国全体がモニカと赤ちゃんの退院、帰国を心待ちにしているのだとか。
こうして、モニカの出産と暗殺騒動は幕を閉じ、仲間内ではめでたく一組(?)の夫婦も誕生し、より賑やかな生活がこれから始まろうとしていた・・・――――
翌日、アレク兄様がティリアさんとクラリスさんの2人を連れて家に帰ってきた。
「ただ今戻りました」
「戻りましたわ」
「お、お邪魔します・・・」
朝食後、ルーシェントさん達は転移門でエルフの里へ帰ったので、今家にいるのは庭で双子達と遊んでいるミナトちゃんとカイトくんとわんこ状態のベルナートさん、そしてお茶をしているあたしとエル、セイルとフランさんだった。
カルステッドさんとリンダはモニカの退院まで付きっきりのため、今アルマさんが着替えや食事を持って病院に行っている所だ。
「お帰りなさい、アレク兄様!・・・3人で、話し合いはできたんですか?」
「あぁ。・・・俺はどちらかを選ぶという事ができなくて・・・」
「もうっ、アレク様ったらハッキリ言ってしまえば良いではありませんか!“私達2人を妻にする”と」
「クラリス!!」
「ふふっ、私達はそれでかまわないって言ったのに、アレクってばまだ気にしてるの?」
「ティリアまで・・・」
アレク兄様としては、どちらか一方に決められず両方選んだ事が、2人に失礼なんじゃないかと気にしているらしい。
「元々仕事第一なアレク様ですもの。私が一番じゃなくても気になりませんわ」
「そうそう、むしろ一番優先されたら病気にでもなったのかって心配になっちゃうかも」
「ホントにそうですわ。それにアレク様ってば自分の事になるとホントに不器用と言うかなんと言うか・・・」
「ふふっ、自分の事なのに全然わかってないんだもの。私達どちらかを選ぼうとした時の顔なんて・・・むぐっ」
言葉を言いかけているティリアさんの口を手で塞ぎ、耳元で何かを囁くアレク兄様は少し困った顔をしてるけどなんだか幸せそうだった。
「アレク兄様、ちゃんとティリアさんの事もクラリスさんの事も好きなんですよね?」
「そっ、それはもちろん・・・」
「サーヤ、ちょっと聞いてちょうだいな!アレク様ったら、ティリアが初恋相手だって言うのよ!!」
「えぇぇ?!そうだったんですか??!!」
「しかも、ティリアの初恋相手もアレク様なんですって!しかもティリアはずっとアレク様を想い続けてたから昨日までは処女・・・――――――」
「わぁぁぁぁぁぁっ!!クラリスっ、それは暴露しないで~~~~~~~~っ」
名前で呼び合って、すっかり打ち解けている感じのクラリスさんとティリアさん。
・・・昨日まではって事は、アレク兄様とティリアさんも結ばれたんだろうけど、その間クラリスさんって待ってたの?それともホントに3人で・・・?
「サーヤ、それ以上は思っていても口には出すな・・・ミナトが見てるぞ」
「はっ・・・!!」
危ない危ない。
エルが教えてくれなかったらまた変な事聞いちゃうところだった。
それにしても、完璧仕事人間なアレク兄様もクラリスさんとティリアさんと一緒にいると、こんな表情をするのかという位驚いたり笑ったりしてる。
ふふっ、なんか新鮮だなぁ。
「ふふっ、アレクってば仕事は完璧でも奥さんには尻に敷かれそうだね☆」
「セイル様っ!」
「あ、そう言えばティリアさん、アレク兄様と一緒になるならお仕事は・・・?」
「あ、病院はモニカさんが退院したら辞める事になっているわ」
「えぇ??!!」
やっぱり昨日の事が原因なんだろうか?あれから病院側と何か揉めたり責任取らされたりしたのかな??
「ふふっ、心配しないで。元々結婚するときは仕事を辞めるって決めてたの。だから昨日の事が原因じゃないわ」
「あ、そうなんですね。・・・じゃあ仕事辞めたらこの家で暮らすんですか?」
「いいえ、しばらくクラリスと一緒にエルフの里で過ごそうかと思ってるの」
「えぇぇ?!エルフの里へ??!!」
「なんだ、アレク。もう嫁に別居宣言されているのか?」
「エリュシオン様っ?!」
エルもセイルもアレク兄様の事何だかんだと心配してたくせに、安心したとたんにこうやって弄り始めて・・・
実は結構アレク兄様の事好きだよね、二人とも。
「ふふっ、違いますわよ。私とティリアでルーシェント様から薬学を一緒に学ぼうかと思っておりますの」
「クラリスはまだまだ身につけたい事があるって言っていましたし、私もずっと産科医でしたからこれを機に医学や薬学をまた学ぼうかなと。これから私も皆さんのお役に立ちたいので・・・」
「あ、なるほど・・・」
そんな先の事も見据えて、しかも同じ旦那様の事を考えて一緒に進むなんて・・・アレク兄様は良い人達と結婚するんだね。良かった・・・――――
「クラたん、リアたん、にーにとなかよちなの?」
「えぇ、ミナト様」
「はい、皆仲良しですよ」
「んふ~、じゃあ、きのうはさんぴーだったのね♪」
「「「?????!!!!!」」」
「エルぱぱと、サーヤままが、いってたの!3にんで、なかよくちたら、さんぴ・・・」
「ミ、ミナトちゃんっ!!今日のおやつをそろそろ出そうと思うんだけど欲しいかな??」
「!!・・・サーヤままのおやつっ、ほしいの!!!」
天使の爆弾発言に、ティリアさんとクラリスさんは顔を真っ赤にしながら顔を押さえたり口をパクパクし、アレク兄様は珍しくエルに詰め寄り、ベルナートさんはカイトくんの耳を塞いで聞こえないよう配慮するというなかなかカオスな状況になった。
「・・・セイル、ちょっと見ないうちにミナトは大人になったのかい?」
「違うよ。どっかのおバカさんが変な言葉を使うからミナトが真似して覚えちゃっただけだよ」
そこっ、他人事みたいにお茶してるけど、精霊さん達の教育もおかしいところはあるからねっ!
後に帰宅したアルマさんの話では、病院でのモニカの身体も順調に回復中で安全面も問題がなし、赤ちゃんも健康体のため数日中には退院できるだろうとのこと。
そして、ガルドニアにいるマデリーヌさんからもエルに念話で連絡があり、モニカ暗殺の首謀者と院長が繋がっていた証拠が見つかり、無事に捕らえる事ができて暗殺騒動にも終止符が打たれた。
また、女性だからとモニカを軽視していた貴族達は、今回モニカが今まで誰も交流できなかったエルフの里との交易を実現する立役者となった事を大きく評価し、見解を改める人が続出しているらしい。
今では、国全体がモニカと赤ちゃんの退院、帰国を心待ちにしているのだとか。
こうして、モニカの出産と暗殺騒動は幕を閉じ、仲間内ではめでたく一組(?)の夫婦も誕生し、より賑やかな生活がこれから始まろうとしていた・・・――――
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