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9章 帰郷!エルフの里へ ~悪戦苦闘の子育て編~
お家で過ごそう ~モニカの出産~
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※途中からアレク視点に変わります。
----------------
◇
モニカを連れて病室に転移すると、すでにティリアさんと数名の看護婦さんが待ち構えていて、エルがベッドにモニカを寝かせてからすぐに処置を開始してくれた。
「サーヤちゃん、旦那様、大丈夫です。後はこちらにお任せください」
「ティリアさんっ、よろしくお願いします!」
(シュンッ)
「ティリアちゃん、モニカちゃんの旦那様を連れてきたわよん♡」
「え?旦那様って・・・確か王太子様じゃ??」
「「「「王太子様???!!!」」」」
「こらこらっ!皆、王太子様って言葉に反応しないで処置を続けて!!」
マデリーヌさんがユーリ殿下を連れて病室に転移して来た。
“王太子”という言葉に反応した看護婦さん達の瞳が、一斉にユーリ殿下をロックオンしたのはあたしにもわかる位で、挨拶しようとしたユーリ殿下もちょっと引いていた。
以前レミールさんに聞いた、玉の輿や愛人希望の看護婦さんが多いという噂は未だに健在らしい。
ティリアさんの声で、多少ざわつきながらも看護婦さん達がモニカの処置を再開し、ティリアさんが挨拶と状況を伝えるためにユーリ殿下に近づいて声をかけた。
「お久しぶりです、ガルドニアの王太子様」
「いえ、ここではかしこまった挨拶は不要です。あの、モニカは・・・」
「はい。先ほど意識を取り戻され、今は陣痛に耐えております。出産に立ち会うのでしたら、こちらに着替えて奥様を元気づけてあげて下さい」
「はいっ!」
ユーリ殿下は着替えスペースで着替えてから、こちらに一礼しすぐにモニカのそばへと駆け寄って行った。
「ふふっ、なんだかんだ言いながらもすっかり仲良し夫婦ですね」
「そうねん♡サーヤちゃんの幼少期の話ですっかり盛り上がっちゃって意気投合したみたいよん♡♡」
「へ?」
意気投合する理由がそこなの??!!
「“婚約当初、初めて会った時は花の妖精かと思った”とか、“地上に舞い降りた天使ですわ”とかサーヤちゃんを褒め称え合ってて面白かったわん♡2人共ホントにサーヤちゃん大好きなんだからん♡♡」
「~~~~~っ」
なんだか聞けば聞くほど恥ずかしくなって顔を覆ってたら、エルが後ろからあたしを抱き寄せてきた。
「エル?」
「・・・俺は、今のサーヤで十分だ」
「!!!」
なんなのなんなのっ?!嬉しいけどそれ以上に恥ずかしいじゃないかっ!!
エルの言葉にボンっと顔がゆでだこのように真っ赤になっていたら、今度はセイルがクラリスさんやミナトちゃん達を連れて病室に転移して来た。
「あ、クラリスさん。ミナトちゃん達も・・・」
「サーヤ、モニカは・・・って、こんな時にもいちゃついてますの?!」
「いや、そのこれは・・・」
「んふ~、サーヤままとエルぱぱ、きょうもなかよちなの~♪」
「おにーさん達はいつもこんな感じだよ?」
ミナトちゃんとカイトくんの反応に、クラリスさんの視線がものすごく痛い。
「あれは・・・ユーリウス殿下もここに来たのかい?」
「はい、マデリーヌさんが・・・って、え?アレク兄様??」
「ふふっ、この病院のことよく知らないから、ボクが連れてきちゃった☆」
屋上とか木の上とかでいろいろ観察してるセイルが、病院をよく知らないわけないでしょうがっ!
絶対に、ティリアさんとクラリスさんとアレク兄様を鉢合わせさせて、それを見て楽しみたいだけだよね?!
そうこうしてるうちに、ティリアさんが「分娩室に移動しますっ、急いで!」と看護婦さん達に指示する声が聞こえてきた。
「サーヤちゃん、モニカさんは分娩室に移動になるから、待つんだったら分娩室の前かこの病室に・・・―――あ、アレク!来てたの??」
「あぁ。ティリア、モニカ様の容態は?」
「意識も戻って、今は“絶対可愛い赤ちゃんを産むんだ”って頑張ってるし、母子共に今のところは問題なさそう。大丈夫、後は私達に任せておいて!」
「・・・良かった・・・大丈夫なのね、モニカ・・・」
「!・・・クラリスっ」
モニカの容態に安心したクラリスさんが、その場で崩れ落ちるのをアレク兄様がすかさず支える。
ティリアさんは一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐにお医者さんの顔に戻り「モニカさんはこの後が一番大変な時間です。無事に産まれるよう皆さんも応援していて下さいね」とだけ告げてモニカさんの元へ戻っていった。
少しだけ微妙な空気が病室に残る中、おせっかいだとわかっていながらもせっかく会えたアレク兄様とクラリスさんはちゃんと話し合った方が良いと思ったので、なるべく不自然じゃない方法であたしも退出する事にした。
「よし、あたし達も頑張ってるモニカさんを分娩室の前で応援しよう」
「しよー!」
「時間がかかるって聞いたから、僕飲み物でも買ってくるね」
「カイト、ボクも一緒に行くよ☆」
「ふっ、アレで自然に振る舞ったつもりのようだぞ・・・アレク」
「ふふっ、サーヤらしいですね」
病室に出る直前、足を止めたエルはアレク兄様に一言告げた。
「・・・アレク、俺はサーヤのおかげで過去がどうであれだいぶ変わった。お前もそろそろ変わっても良いのではないか?」
「!!!」
「でなければ、あのおせっかいの行動は止まらないだろうな・・・くくっ」
「・・・そのようですね・・・」
あたしがミナトちゃんと先に病室を出て行った後、そんな会話がされてるとは全く知りませんでした。
◇
皆が出て行った後、静まり返った病室で俺とクラリス2人きりとなった。
以前酒に酔ったフリをしながら同じ部屋になるよう画策したかと思ったら、突然想いを打ち明けられ“今すぐ想いに応えなくても良い、これから頑張るために勇気が欲しいから抱いてくれ”と、震えながら伝えてきたクラリス。
あの頃は迷子の子供のような泣きそうな瞳だったが、今は迷いが一切見えず堂々とした立ち振る舞いで元々の美しさに磨きがかかったように見える。
・・・短期間会わないうちに女性とはこんなに変わるものなのだろうか。
「・・・アレク様、そのっ、お久しぶりですわ」
「あ、あぁ。久しぶりだね、クラリス」
エリュシオン様からはあのように言われたが、俺は今まで”自分”のために何かをした事がなく、エリュシオン様に仕える前も後も“仕事”とあればどのような事もしてきた。
そんな自分が、今更何をどうすれば変われるというのか。
過去に犯してきた過ちは消える事などないのに・・・
「このような形で押しかけてしまい、申し訳ありません。魔法や薬学も学んでいる最中で、まだまだアレク様の隣に立つ資格などないとはわかっているのですが・・・」
そんな事はない。俺の方こそ、事実ではあるが“仕事を優先にする”というのを理由にクラリスからの気持ちを受け止めずに逃げた卑怯者だ。
「こうして少しでもアレク様にお会いできて、とても嬉しいですわ・・・なんて、モニカが頑張っている中で不謹慎ですわね。先ほど医師の方に問題ないと言われて安心しました・・・さっきまでは、モニカが私を産んだ時のお母様のように亡くなってしまうのではないかって・・・正直怖かったのです・・・」
「クラリス・・・」
「まだ完全に安心できないとはわかってるんですが、あの女性の医師は口だけではない信頼できる方だと思いましたの・・・だから、次会う時は元気な子を抱いたモニカに会える、そう思えます」
「・・・本当に君は変わったな」
「そうでしょうか?ふふっ、だとしたらそれはアレク様のおかげですわね。・・・アレク様のおかげで、私は人生そのものが変わりましたもの。もちろん良い方向にですわよ」
やめろ・・・やめてくれ。
それはそんな綺麗な瞳で見られるほど俺は大層な人間じゃない・・・むしろ、逆の人間だ。
クラリスだって、俺の過去を知ったら絶対に同じ瞳で見ることなどできないはずだ・・・
「・・・アレク様、どうかされ・・・――――」
(パシッ)
「痛っ」
「・・・っ、すまない」
俺に触れようとしたクラリスの手を、思わず払いのけてしまった。
「申し訳ありません・・・私に触れられたくも、ない・・・ですわよね」
違う。触れられたくないんじゃない。
「想うだけならば・・・と思ってましたが、一方的に好意を持つ事すら、アレク様にはご迷惑のようですわね」
迷惑とかそう言う事じゃない・・・むしろ俺みたいな男はクラリスに相応しくないんだ。
ティリアにしても、クラリスにしても、どうして俺なんかを・・・
「・・・やっぱり私、里に帰ります。モニカの出産を終えるまで待つつもりでしたが、大丈夫みたいですしお暇致しますわ」
クラリスは顔をそむけたままゆっくりと立ち上がり、病室から出て行こうとする。
待ってくれ・・・違う、クラリスは何も悪くないっ、悪いのは・・・――――
「・・・っ、ごめんなさい、アレク様・・・もぅ、ご迷惑はおかけしません。だから・・・――――」
「!!!!」
クラリスのやわらかい口唇が、俺の口唇と重なった・・・
「アレク様・・・さよなら・・・――――――」
そう涙ながらに微笑む彼女は、今まで見た中で一番綺麗な顔をしていた・・・―――――
----------------
◇
モニカを連れて病室に転移すると、すでにティリアさんと数名の看護婦さんが待ち構えていて、エルがベッドにモニカを寝かせてからすぐに処置を開始してくれた。
「サーヤちゃん、旦那様、大丈夫です。後はこちらにお任せください」
「ティリアさんっ、よろしくお願いします!」
(シュンッ)
「ティリアちゃん、モニカちゃんの旦那様を連れてきたわよん♡」
「え?旦那様って・・・確か王太子様じゃ??」
「「「「王太子様???!!!」」」」
「こらこらっ!皆、王太子様って言葉に反応しないで処置を続けて!!」
マデリーヌさんがユーリ殿下を連れて病室に転移して来た。
“王太子”という言葉に反応した看護婦さん達の瞳が、一斉にユーリ殿下をロックオンしたのはあたしにもわかる位で、挨拶しようとしたユーリ殿下もちょっと引いていた。
以前レミールさんに聞いた、玉の輿や愛人希望の看護婦さんが多いという噂は未だに健在らしい。
ティリアさんの声で、多少ざわつきながらも看護婦さん達がモニカの処置を再開し、ティリアさんが挨拶と状況を伝えるためにユーリ殿下に近づいて声をかけた。
「お久しぶりです、ガルドニアの王太子様」
「いえ、ここではかしこまった挨拶は不要です。あの、モニカは・・・」
「はい。先ほど意識を取り戻され、今は陣痛に耐えております。出産に立ち会うのでしたら、こちらに着替えて奥様を元気づけてあげて下さい」
「はいっ!」
ユーリ殿下は着替えスペースで着替えてから、こちらに一礼しすぐにモニカのそばへと駆け寄って行った。
「ふふっ、なんだかんだ言いながらもすっかり仲良し夫婦ですね」
「そうねん♡サーヤちゃんの幼少期の話ですっかり盛り上がっちゃって意気投合したみたいよん♡♡」
「へ?」
意気投合する理由がそこなの??!!
「“婚約当初、初めて会った時は花の妖精かと思った”とか、“地上に舞い降りた天使ですわ”とかサーヤちゃんを褒め称え合ってて面白かったわん♡2人共ホントにサーヤちゃん大好きなんだからん♡♡」
「~~~~~っ」
なんだか聞けば聞くほど恥ずかしくなって顔を覆ってたら、エルが後ろからあたしを抱き寄せてきた。
「エル?」
「・・・俺は、今のサーヤで十分だ」
「!!!」
なんなのなんなのっ?!嬉しいけどそれ以上に恥ずかしいじゃないかっ!!
エルの言葉にボンっと顔がゆでだこのように真っ赤になっていたら、今度はセイルがクラリスさんやミナトちゃん達を連れて病室に転移して来た。
「あ、クラリスさん。ミナトちゃん達も・・・」
「サーヤ、モニカは・・・って、こんな時にもいちゃついてますの?!」
「いや、そのこれは・・・」
「んふ~、サーヤままとエルぱぱ、きょうもなかよちなの~♪」
「おにーさん達はいつもこんな感じだよ?」
ミナトちゃんとカイトくんの反応に、クラリスさんの視線がものすごく痛い。
「あれは・・・ユーリウス殿下もここに来たのかい?」
「はい、マデリーヌさんが・・・って、え?アレク兄様??」
「ふふっ、この病院のことよく知らないから、ボクが連れてきちゃった☆」
屋上とか木の上とかでいろいろ観察してるセイルが、病院をよく知らないわけないでしょうがっ!
絶対に、ティリアさんとクラリスさんとアレク兄様を鉢合わせさせて、それを見て楽しみたいだけだよね?!
そうこうしてるうちに、ティリアさんが「分娩室に移動しますっ、急いで!」と看護婦さん達に指示する声が聞こえてきた。
「サーヤちゃん、モニカさんは分娩室に移動になるから、待つんだったら分娩室の前かこの病室に・・・―――あ、アレク!来てたの??」
「あぁ。ティリア、モニカ様の容態は?」
「意識も戻って、今は“絶対可愛い赤ちゃんを産むんだ”って頑張ってるし、母子共に今のところは問題なさそう。大丈夫、後は私達に任せておいて!」
「・・・良かった・・・大丈夫なのね、モニカ・・・」
「!・・・クラリスっ」
モニカの容態に安心したクラリスさんが、その場で崩れ落ちるのをアレク兄様がすかさず支える。
ティリアさんは一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐにお医者さんの顔に戻り「モニカさんはこの後が一番大変な時間です。無事に産まれるよう皆さんも応援していて下さいね」とだけ告げてモニカさんの元へ戻っていった。
少しだけ微妙な空気が病室に残る中、おせっかいだとわかっていながらもせっかく会えたアレク兄様とクラリスさんはちゃんと話し合った方が良いと思ったので、なるべく不自然じゃない方法であたしも退出する事にした。
「よし、あたし達も頑張ってるモニカさんを分娩室の前で応援しよう」
「しよー!」
「時間がかかるって聞いたから、僕飲み物でも買ってくるね」
「カイト、ボクも一緒に行くよ☆」
「ふっ、アレで自然に振る舞ったつもりのようだぞ・・・アレク」
「ふふっ、サーヤらしいですね」
病室に出る直前、足を止めたエルはアレク兄様に一言告げた。
「・・・アレク、俺はサーヤのおかげで過去がどうであれだいぶ変わった。お前もそろそろ変わっても良いのではないか?」
「!!!」
「でなければ、あのおせっかいの行動は止まらないだろうな・・・くくっ」
「・・・そのようですね・・・」
あたしがミナトちゃんと先に病室を出て行った後、そんな会話がされてるとは全く知りませんでした。
◇
皆が出て行った後、静まり返った病室で俺とクラリス2人きりとなった。
以前酒に酔ったフリをしながら同じ部屋になるよう画策したかと思ったら、突然想いを打ち明けられ“今すぐ想いに応えなくても良い、これから頑張るために勇気が欲しいから抱いてくれ”と、震えながら伝えてきたクラリス。
あの頃は迷子の子供のような泣きそうな瞳だったが、今は迷いが一切見えず堂々とした立ち振る舞いで元々の美しさに磨きがかかったように見える。
・・・短期間会わないうちに女性とはこんなに変わるものなのだろうか。
「・・・アレク様、そのっ、お久しぶりですわ」
「あ、あぁ。久しぶりだね、クラリス」
エリュシオン様からはあのように言われたが、俺は今まで”自分”のために何かをした事がなく、エリュシオン様に仕える前も後も“仕事”とあればどのような事もしてきた。
そんな自分が、今更何をどうすれば変われるというのか。
過去に犯してきた過ちは消える事などないのに・・・
「このような形で押しかけてしまい、申し訳ありません。魔法や薬学も学んでいる最中で、まだまだアレク様の隣に立つ資格などないとはわかっているのですが・・・」
そんな事はない。俺の方こそ、事実ではあるが“仕事を優先にする”というのを理由にクラリスからの気持ちを受け止めずに逃げた卑怯者だ。
「こうして少しでもアレク様にお会いできて、とても嬉しいですわ・・・なんて、モニカが頑張っている中で不謹慎ですわね。先ほど医師の方に問題ないと言われて安心しました・・・さっきまでは、モニカが私を産んだ時のお母様のように亡くなってしまうのではないかって・・・正直怖かったのです・・・」
「クラリス・・・」
「まだ完全に安心できないとはわかってるんですが、あの女性の医師は口だけではない信頼できる方だと思いましたの・・・だから、次会う時は元気な子を抱いたモニカに会える、そう思えます」
「・・・本当に君は変わったな」
「そうでしょうか?ふふっ、だとしたらそれはアレク様のおかげですわね。・・・アレク様のおかげで、私は人生そのものが変わりましたもの。もちろん良い方向にですわよ」
やめろ・・・やめてくれ。
それはそんな綺麗な瞳で見られるほど俺は大層な人間じゃない・・・むしろ、逆の人間だ。
クラリスだって、俺の過去を知ったら絶対に同じ瞳で見ることなどできないはずだ・・・
「・・・アレク様、どうかされ・・・――――」
(パシッ)
「痛っ」
「・・・っ、すまない」
俺に触れようとしたクラリスの手を、思わず払いのけてしまった。
「申し訳ありません・・・私に触れられたくも、ない・・・ですわよね」
違う。触れられたくないんじゃない。
「想うだけならば・・・と思ってましたが、一方的に好意を持つ事すら、アレク様にはご迷惑のようですわね」
迷惑とかそう言う事じゃない・・・むしろ俺みたいな男はクラリスに相応しくないんだ。
ティリアにしても、クラリスにしても、どうして俺なんかを・・・
「・・・やっぱり私、里に帰ります。モニカの出産を終えるまで待つつもりでしたが、大丈夫みたいですしお暇致しますわ」
クラリスは顔をそむけたままゆっくりと立ち上がり、病室から出て行こうとする。
待ってくれ・・・違う、クラリスは何も悪くないっ、悪いのは・・・――――
「・・・っ、ごめんなさい、アレク様・・・もぅ、ご迷惑はおかけしません。だから・・・――――」
「!!!!」
クラリスのやわらかい口唇が、俺の口唇と重なった・・・
「アレク様・・・さよなら・・・――――――」
そう涙ながらに微笑む彼女は、今まで見た中で一番綺麗な顔をしていた・・・―――――
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