308 / 512
9章 帰郷!エルフの里へ ~悪戦苦闘の子育て編~
お家で過ごそう ~襲撃は忘れた頃にやって来る~
しおりを挟む
※途中からエリュシオン視点です。
--------------------
◇
突然響いた爆発音と衝撃に双子達は泣き出してしまい、ミナトちゃんやカイトくん、ベルナートさんを始めとした精霊王様達、そしてエルとフィリーさん、カルステッドさん達も一気に警戒態勢を強める。
あたしとルーシェントさんは泣いているレオンとサクラを抱っこし、モニカと一緒にリビングのソファに固まった。
「・・・セイル、これは前に話していた奴らだと思うか?」
「恐らくね☆アレク、警備隊長から何か聞いてる?」
「いえ、ただ最近冒険者ギルドが強い冒険者達に召集をかけている話は耳にしています」
「俺はギルドで冒険者に召集かけている理由を、現在閉鎖しているダンジョンの調査隊としてだと聞いているが・・・」
エルやセイル、カルステッドさん達は以前から何かを知っていたらしい。
「最近バイト先にも屈強な冒険者の客が増えましたけど、長期滞在を考えてこの辺りの家を借りたって人もいましたね」
「前よりもこの近辺をうろつく人数は減ったけど、遭遇する奴は前よりも断然強い奴らばかりになった」
「ふむ、ではこの周辺を根城にしてる奴が散策した時に、たまたま多重結界やバリアで守られたこの家に気付いて攻撃でも仕掛けてきたということか」
エルの結界やバリアの強固さは信頼してるけど、いざこうして襲撃を目の当たりにするとどうしても少し不安になってしまい、抱っこしているレオンを思わずぎゅっと抱きしめる。
そんなあたしの不安を払拭するため、小さなナイト達はあたしの服をくいっとひっぱり、にっこりと無邪気に笑ってからセイルに話しかけた。
「セイたん、そいつら、ぼこぼこにしてきていい?」
「この家に害をなす奴らなら、消さずに血祭りにあげるくらいなら良いよね?」
んん?!ちょっと待って!!
なんか天使達が頼もしいけど、すごく物騒な事言ってるっ!!
どうしてこんな好戦的になった?!誰が天使達にこんな事教えたの??!!
「ミナト、カイト、今回はどんな相手かわからないから、とりあえずボクとエリュシオンで見て来るよ☆ミナトとカイトはこの家やサーヤ達を護ってね♪」
「あぃっ」
「うん、わかった」
セイル、犯人はあんたかっ!!
「サーヤ達は俺のそばにいれば安全だから、絶対に離れないでね」
「ベルナートさん・・・」
「大丈夫。俺達が皆強いの知ってるでしょ?でも、もしもの時は俺の特殊空間に避難してもらうからね」
ベルナートさんの言葉に、非戦闘要員のあたし達は頷いた。
「エリュシオン、私もついて行って良いか?高ランクの冒険者ならば、一度相まみえた事があるかもしれない」
「わかった。フランも一緒に来てくれ」
「エリュシオン、私も行こう。たまに実力自慢を兼ねて里の結界を壊そうとする不貞な輩と同一人物か確認したいのでな」
「・・・わかった。サーヤは一応ノルンに念話で状況を説明しておけ。何かあれば駆け付けてくれるはずだ」
「わかった。・・・気を付けてね」
「ふっ、少し確認して、二度とこの家に手出ししないよう約束させるだけだ。問題あるまい」
今の一言で、エル達の心配から手を出してきた冒険者(?)の人達が心配になってきた。
冒険者(?)の皆様、逃げるなら今ですよっ!!!
突然の襲撃(?)に怯えていたのも束の間、エル達が頼もしすぎて“過剰防衛になりませんように”と願いながら、あたしはエル達を見送った・・・――――
◇
家の門から外に出ると、目の前にいたのは冒険者パーティと思われる男女4人組だった。
「お前ら、人の家に何の用だ?」
「は?!ここって人の家があるんスか??何重にも結界張ってる新しいダンジョンかと思ってたのに!!」
「ふんっ、こんなところに隠れるように住んでるなんて、何かやましい事でもあるんじゃない?この辺で人が倒れてるって噂もあるわけだし」
「お前らのような失礼な訪問者を対処してるだけだ。ここは国から不可侵を約束された地のはずだが?」
「はっ、俺達は国に属さない冒険者だ。それに、今回は冒険者ギルドからの依頼でわざわざ来てやっただけのこと。俺達は国などに縛られなどしない」
「国に縛られなくても、その国にいるなら決まり位バカでも守るのにね☆キミってバカ以下なんだ♪」
「貴様っ!剣聖の称号を持つこのオレ様をバカするとはっ!!この剣の錆にしてくれるわっ!!」
セイルの安い挑発にまんまと乗ってきたリーダーと思われるライオンの獣人男。
剣聖の称号持ちということは、冒険者ランクは高いだろうが頭はてんで弱いようだな。
剣を抜いて勢いよく飛び掛かってきた獣人男の剣を、フランが軽く受け止める。
「貴殿は以前手合わせを願い出てきたハーバル殿ではないか。久しぶりだね」
「なっ、フランちゃん??!!」
「・・・フラン、知り合いか?」
「あぁ、以前から何度も手合いを申し込まれていてね。確か冒険者ランクSで、この剣は聖剣デュランダルだよ」
「「ほぅ、聖剣を持っているとは・・・中々やるようだが、頭が残念な奴だな」」
「!!」
「「「ぷっ」」」
俺と母さんが同時に同じ事を言ったので、セイルとフラン、敵側のエルフっぽい奴も思わず吹き出している。
「あんた達いったい何なのよ?!確かにハーバルはちょっと頭がアレかもしれないけど、あたし達はランクSとAの高ランクパーティよ?!そんなこと言ってただで済むと思ってるわけ??」
「あのっ、謝るなら今の内っスよ!!」
「ふんっ、謝る必要がどこにある?フランに軽々止められるような剣など、剣聖とは大したことないようだな」
「!!・・・貴様っ、さっきから生意気なっ!冒険者ランクはなんだ!!」
「俺は、確かDだな」
「はっ、Dランクごときがフランちゃんに助けられてるだけで強気発言とは、お前こそ大した男ではないようだな」
こいつらの情報を得ようと会話をしていたが、何かと発言がムカついてきてそろそろ潰したくなってきた。
「ねぇ、フラン☆さっきからあいつ“フランちゃん”って呼んでるけど仲が良いの?」
「いや。ただ、手合いに勝ったら“抱かせろ”と毎回言ってくるから、ウザくてすぐにカタを付けているだけだよ」
「うわぁ・・・最悪の男だね☆」
「「クズだな」」
「!!!!」
「「ぷぷっ」」
再び俺と母さんの言葉が同調して、場違いな笑いが起きる。
めんどくさい。もうさっさと再起不能にしてしまおう。
「フラン、奴の相手は俺がするからもう良いぞ」
「あぁ、任せたよ」
「ふんっ、たかだかランクDの雑魚に何が・・・」
「ふむ、アレを試すか・・・」
「おぃっ!たかがエルフの分際でオレ様を無視するんじゃねぇっ!!」
「!!」
俺が水と風の混合魔法を試そうと術式を組んでいたら、発言にキレた母さんが飛び出して一瞬で獣人男を数百メートル先まで吹っ飛ばした
「・・・峰打ちだ。殺してはいないから安心しろ。たかが獣人風情のクソガキが・・・ランクが高いからと言っていい気になり過ぎだ。アイツと同じ目に遭いたいのならいくらでも私が相手になってやろう」
母さんの殺気に怯えた他の奴らが一目散に逃げていく。
・・・この途中まで組んだ術式をどうしてくれようか・・・
「エリュシオン、せっかく作ったのだ。ソレも吹っ飛んだ奴にプレゼントしてやると良い」
「・・・それもそうだな。ランクSだし、威力は半減してるから死にはしないだろう」
母さんの指示通り、さっき吹っ飛んだ奴の方向に魔法を放ってから、俺達は家の門をくぐり帰ってきた。
余程心配していたのか、サーヤとミナトとカイトが家の外で俺達の帰りを待っていたようだ。
ふっ、心配せずともあんな奴らなど敵でもないのにな・・・
「お帰り!エル、皆さん!!」
「おかえりなのー」
「お帰りなさい」
「あぁ、ただいま。サーヤ、そんな心配せずとも俺達は問題な・・・」
「エルっ!相手の人達殺したり再起不能にしたりしてないよね??!!」
「・・・」
そっちの心配か。
俺達の強さを信じていて嬉しい気持ちと、相手の心配なのかとイラつく気持ちが混ざって複雑だ。
「あぁ。死んではいない・・・たぶんな」
「!!・・・多分って何?!いくらこの家のためでも、エルも皆さんも簡単に山とか国とか破壊できちゃうし、後々面倒な事になりかねませんからやり過ぎはダメですよ!!」
「「「「ぷっ」」」」
心配のベクトルが違うサーヤの発言に、俺もセイルもフランも母さんも思わず吹き出してしまう。
「もうっ、笑い事じゃありませ―――んっ!!!」
「せ―――ん!」
さっきまでイラつく奴らと対峙していた気持ちが、サーヤとミナトのおかげですっかりなくなってしまった。
過剰だろうが何であろうが、向かってくる奴らは今後も消すのみだ。
こいつらを護るためなら、誰であろうと容赦はしない・・・―――――――
--------------------
◇
突然響いた爆発音と衝撃に双子達は泣き出してしまい、ミナトちゃんやカイトくん、ベルナートさんを始めとした精霊王様達、そしてエルとフィリーさん、カルステッドさん達も一気に警戒態勢を強める。
あたしとルーシェントさんは泣いているレオンとサクラを抱っこし、モニカと一緒にリビングのソファに固まった。
「・・・セイル、これは前に話していた奴らだと思うか?」
「恐らくね☆アレク、警備隊長から何か聞いてる?」
「いえ、ただ最近冒険者ギルドが強い冒険者達に召集をかけている話は耳にしています」
「俺はギルドで冒険者に召集かけている理由を、現在閉鎖しているダンジョンの調査隊としてだと聞いているが・・・」
エルやセイル、カルステッドさん達は以前から何かを知っていたらしい。
「最近バイト先にも屈強な冒険者の客が増えましたけど、長期滞在を考えてこの辺りの家を借りたって人もいましたね」
「前よりもこの近辺をうろつく人数は減ったけど、遭遇する奴は前よりも断然強い奴らばかりになった」
「ふむ、ではこの周辺を根城にしてる奴が散策した時に、たまたま多重結界やバリアで守られたこの家に気付いて攻撃でも仕掛けてきたということか」
エルの結界やバリアの強固さは信頼してるけど、いざこうして襲撃を目の当たりにするとどうしても少し不安になってしまい、抱っこしているレオンを思わずぎゅっと抱きしめる。
そんなあたしの不安を払拭するため、小さなナイト達はあたしの服をくいっとひっぱり、にっこりと無邪気に笑ってからセイルに話しかけた。
「セイたん、そいつら、ぼこぼこにしてきていい?」
「この家に害をなす奴らなら、消さずに血祭りにあげるくらいなら良いよね?」
んん?!ちょっと待って!!
なんか天使達が頼もしいけど、すごく物騒な事言ってるっ!!
どうしてこんな好戦的になった?!誰が天使達にこんな事教えたの??!!
「ミナト、カイト、今回はどんな相手かわからないから、とりあえずボクとエリュシオンで見て来るよ☆ミナトとカイトはこの家やサーヤ達を護ってね♪」
「あぃっ」
「うん、わかった」
セイル、犯人はあんたかっ!!
「サーヤ達は俺のそばにいれば安全だから、絶対に離れないでね」
「ベルナートさん・・・」
「大丈夫。俺達が皆強いの知ってるでしょ?でも、もしもの時は俺の特殊空間に避難してもらうからね」
ベルナートさんの言葉に、非戦闘要員のあたし達は頷いた。
「エリュシオン、私もついて行って良いか?高ランクの冒険者ならば、一度相まみえた事があるかもしれない」
「わかった。フランも一緒に来てくれ」
「エリュシオン、私も行こう。たまに実力自慢を兼ねて里の結界を壊そうとする不貞な輩と同一人物か確認したいのでな」
「・・・わかった。サーヤは一応ノルンに念話で状況を説明しておけ。何かあれば駆け付けてくれるはずだ」
「わかった。・・・気を付けてね」
「ふっ、少し確認して、二度とこの家に手出ししないよう約束させるだけだ。問題あるまい」
今の一言で、エル達の心配から手を出してきた冒険者(?)の人達が心配になってきた。
冒険者(?)の皆様、逃げるなら今ですよっ!!!
突然の襲撃(?)に怯えていたのも束の間、エル達が頼もしすぎて“過剰防衛になりませんように”と願いながら、あたしはエル達を見送った・・・――――
◇
家の門から外に出ると、目の前にいたのは冒険者パーティと思われる男女4人組だった。
「お前ら、人の家に何の用だ?」
「は?!ここって人の家があるんスか??何重にも結界張ってる新しいダンジョンかと思ってたのに!!」
「ふんっ、こんなところに隠れるように住んでるなんて、何かやましい事でもあるんじゃない?この辺で人が倒れてるって噂もあるわけだし」
「お前らのような失礼な訪問者を対処してるだけだ。ここは国から不可侵を約束された地のはずだが?」
「はっ、俺達は国に属さない冒険者だ。それに、今回は冒険者ギルドからの依頼でわざわざ来てやっただけのこと。俺達は国などに縛られなどしない」
「国に縛られなくても、その国にいるなら決まり位バカでも守るのにね☆キミってバカ以下なんだ♪」
「貴様っ!剣聖の称号を持つこのオレ様をバカするとはっ!!この剣の錆にしてくれるわっ!!」
セイルの安い挑発にまんまと乗ってきたリーダーと思われるライオンの獣人男。
剣聖の称号持ちということは、冒険者ランクは高いだろうが頭はてんで弱いようだな。
剣を抜いて勢いよく飛び掛かってきた獣人男の剣を、フランが軽く受け止める。
「貴殿は以前手合わせを願い出てきたハーバル殿ではないか。久しぶりだね」
「なっ、フランちゃん??!!」
「・・・フラン、知り合いか?」
「あぁ、以前から何度も手合いを申し込まれていてね。確か冒険者ランクSで、この剣は聖剣デュランダルだよ」
「「ほぅ、聖剣を持っているとは・・・中々やるようだが、頭が残念な奴だな」」
「!!」
「「「ぷっ」」」
俺と母さんが同時に同じ事を言ったので、セイルとフラン、敵側のエルフっぽい奴も思わず吹き出している。
「あんた達いったい何なのよ?!確かにハーバルはちょっと頭がアレかもしれないけど、あたし達はランクSとAの高ランクパーティよ?!そんなこと言ってただで済むと思ってるわけ??」
「あのっ、謝るなら今の内っスよ!!」
「ふんっ、謝る必要がどこにある?フランに軽々止められるような剣など、剣聖とは大したことないようだな」
「!!・・・貴様っ、さっきから生意気なっ!冒険者ランクはなんだ!!」
「俺は、確かDだな」
「はっ、Dランクごときがフランちゃんに助けられてるだけで強気発言とは、お前こそ大した男ではないようだな」
こいつらの情報を得ようと会話をしていたが、何かと発言がムカついてきてそろそろ潰したくなってきた。
「ねぇ、フラン☆さっきからあいつ“フランちゃん”って呼んでるけど仲が良いの?」
「いや。ただ、手合いに勝ったら“抱かせろ”と毎回言ってくるから、ウザくてすぐにカタを付けているだけだよ」
「うわぁ・・・最悪の男だね☆」
「「クズだな」」
「!!!!」
「「ぷぷっ」」
再び俺と母さんの言葉が同調して、場違いな笑いが起きる。
めんどくさい。もうさっさと再起不能にしてしまおう。
「フラン、奴の相手は俺がするからもう良いぞ」
「あぁ、任せたよ」
「ふんっ、たかだかランクDの雑魚に何が・・・」
「ふむ、アレを試すか・・・」
「おぃっ!たかがエルフの分際でオレ様を無視するんじゃねぇっ!!」
「!!」
俺が水と風の混合魔法を試そうと術式を組んでいたら、発言にキレた母さんが飛び出して一瞬で獣人男を数百メートル先まで吹っ飛ばした
「・・・峰打ちだ。殺してはいないから安心しろ。たかが獣人風情のクソガキが・・・ランクが高いからと言っていい気になり過ぎだ。アイツと同じ目に遭いたいのならいくらでも私が相手になってやろう」
母さんの殺気に怯えた他の奴らが一目散に逃げていく。
・・・この途中まで組んだ術式をどうしてくれようか・・・
「エリュシオン、せっかく作ったのだ。ソレも吹っ飛んだ奴にプレゼントしてやると良い」
「・・・それもそうだな。ランクSだし、威力は半減してるから死にはしないだろう」
母さんの指示通り、さっき吹っ飛んだ奴の方向に魔法を放ってから、俺達は家の門をくぐり帰ってきた。
余程心配していたのか、サーヤとミナトとカイトが家の外で俺達の帰りを待っていたようだ。
ふっ、心配せずともあんな奴らなど敵でもないのにな・・・
「お帰り!エル、皆さん!!」
「おかえりなのー」
「お帰りなさい」
「あぁ、ただいま。サーヤ、そんな心配せずとも俺達は問題な・・・」
「エルっ!相手の人達殺したり再起不能にしたりしてないよね??!!」
「・・・」
そっちの心配か。
俺達の強さを信じていて嬉しい気持ちと、相手の心配なのかとイラつく気持ちが混ざって複雑だ。
「あぁ。死んではいない・・・たぶんな」
「!!・・・多分って何?!いくらこの家のためでも、エルも皆さんも簡単に山とか国とか破壊できちゃうし、後々面倒な事になりかねませんからやり過ぎはダメですよ!!」
「「「「ぷっ」」」」
心配のベクトルが違うサーヤの発言に、俺もセイルもフランも母さんも思わず吹き出してしまう。
「もうっ、笑い事じゃありませ―――んっ!!!」
「せ―――ん!」
さっきまでイラつく奴らと対峙していた気持ちが、サーヤとミナトのおかげですっかりなくなってしまった。
過剰だろうが何であろうが、向かってくる奴らは今後も消すのみだ。
こいつらを護るためなら、誰であろうと容赦はしない・・・―――――――
20
お気に入りに追加
2,857
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
R18、アブナイ異世界ライフ
くるくる
恋愛
気が付けば異世界。しかもそこはハードな18禁乙女ゲームソックリなのだ。獣人と魔人ばかりの異世界にハーフとして転生した主人公。覚悟を決め、ここで幸せになってやる!と意気込む。そんな彼女の異世界ライフ。
主人公ご都合主義。主人公は誰にでも優しいイイ子ちゃんではありません。前向きだが少々気が強く、ドライな所もある女です。
もう1つの作品にちょいと行き詰まり、気の向くまま書いているのでおかしな箇所があるかと思いますがご容赦ください。
※複数プレイ、過激な性描写あり、注意されたし。
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
義兄様に弄ばれる私は溺愛され、その愛に堕ちる
一ノ瀬 彩音
恋愛
国王である義兄様に弄ばれる悪役令嬢の私は彼に溺れていく。
そして彼から与えられる快楽と愛情で心も身体も満たされていく……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
悪役令嬢なのに王子の慰み者になってしまい、断罪が行われません
青の雀
恋愛
公爵令嬢エリーゼは、王立学園の3年生、あるとき不注意からか階段から転落してしまい、前世やりこんでいた乙女ゲームの中に転生してしまったことに気づく
でも、実際はヒロインから突き落とされてしまったのだ。その現場をたまたま見ていた婚約者の王子から溺愛されるようになり、ついにはカラダの関係にまで発展してしまう
この乙女ゲームは、悪役令嬢はバッドエンドの道しかなく、最後は必ずギロチンで絶命するのだが、王子様の慰み者になってから、どんどんストーリーが変わっていくのは、いいことなはずなのに、エリーゼは、いつか処刑される運命だと諦めて……、その表情が王子の心を煽り、王子はますますエリーゼに執着して、溺愛していく
そしてなぜかヒロインも姿を消していく
ほとんどエッチシーンばかりになるかも?
【R18】悪役令嬢は元お兄様に溺愛され甘い檻に閉じこめられる
夕日(夕日凪)
恋愛
※連載中の『悪役令嬢は南国で自給自足したい』のお兄様IFルートになります。
侯爵令嬢ビアンカ・シュラットは五歳の春。前世の記憶を思い出し、自分がとある乙女ゲームの悪役令嬢である事に気付いた。思い出したのは自分にべた甘な兄のお膝の上。ビアンカは躊躇なく兄に助けを求めた。そして月日は経ち。乙女ゲームは始まらず、兄に押し倒されているわけですが。実の兄じゃない?なんですかそれ!聞いてない!そんな義兄からの溺愛ストーリーです。
※このお話単体で読めるようになっています。
※ひたすら溺愛、基本的には甘口な内容です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる