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9章 帰郷!エルフの里へ ~悪戦苦闘の子育て編~

お家で暮らそう ~家族の時間と夫婦の時間*~

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かくして、あたしとエルは晴れてえっち解禁になったわけだけど、じゃあ早速いちゃいちゃしよう・・・という状況にはなかなかなりませんでした・・・―――


「サーヤまま、レオたんのいし、オレンジなの!」
「えぇ?!お昼にいっぱいあげたばっかりなのに??!!なんでなの~~~~~~~っ」
「レオン、いつの間にそんな魔力を消費したんだ??」
「サーヤ、早くこっちの授乳スペースに・・・」
「うんっ、ベルナートさんありがとう!・・・ほら、レオン。お腹はそんな空いてないかもしれないけど、魔力たっぷりあげるね~」
「だぁっ、ぷー」
「あ、こらっ!サクラは必要ないだろう・・・こらこら、俺の耳まで噛むんじゃない」
「少しの間僕が抱っこするから、おにーさんは髪の毛結ったら?」
「カイト、すまん。助かる」

レオンは大人しいけど、いつの間にか魔力を消費してしまい、魔力を含んだ母乳をあげなきゃいけない事が度々あり、それを見たサクラはだいたい癇癪を起すから、エルと2人きりでのんびり過ごす時間などほとんど皆無だった。

今のところ、双子達への魔力補給はあたしの授乳のみなので、他の誰かが面倒を見ていてくれてもブレスレットの石が変化すると、どんな時でも授乳を優先しなければいけないのだ。

そう、どんな時でも。

例えばこんな時だって・・・―――



「んっ、はぁっ、ぁぁぁっ、エル、くすぐった・・・んんっ」
「はぁっ、久しぶりなのだ。しっかり解してやらないとキツイのはお前だぞ」
「ぁんっ、そう、だけど・・・あぁぁっ、さっきあの子達にあげたから、もう出ないよ・・・んっ」
「ん、別に母乳が欲しいわけではない。お前だってこうされるのが好きであろう?」
「ぁぁっぁあぁぁぁっ、そんな、同時っ・・・お願い、優しく、んぁっ」

双子達がお昼寝している間、気を使ってくれた皆があたしとエルを2人きりにしてくれたけど、まっすぐ寝室に向かってしまえばナニをするのか皆にバレバレなわけで・・・
しかも何も気にせずえっちするのは久しぶりだからエルも遠慮なく攻めてくるし、あたしは強い快感が久しぶりですぐに達してしまいそうになるしでいろいろ大変なのです。

「ココは特に入念に解さねばな・・・じゅるっ」
「あぁぁぁぁぁっ、や、舌が、きゃぅっ・・・やっ、それダメなの、あぁぁっ、イッちゃ・・・」

エルの舌が膣内をうねうねと這い回った状態で、ビクンッ、ビクンッ、と痙攣して達してしまったのにエルの舌は尚も動きを止める気配がない。

「やっ、も、イってるからっ、ぁぁぁっ・・・はぁっ、やぁぁっ、エル、も、あぁぁぁぁぁっ」

再びイってしまい、完全に脱力したあたしにの蜜壺にエルのモノが宛がわれる。
こんな状態で挿入れられたら絶対すぐに気を失ってしまう。久しぶりなのにそんなのはあんまりだ。

「サーヤ、挿入れるぞ・・・」
「はぁっ、はぁっ・・・エル、お願い、ゆっくり・・・」
「あぁ、わかっている。このままだとすぐにお前は気を失うからな」

わかってるならもっと前から優しくして欲しかったよっ!!!

ずず、ずぷぷ・・・と少しずつエルのモノが挿入ってきた。
この後は奥までしっかりエルを感じて、2人で一緒に気持ち良くなるんだという気持ちと、エルの激しさにどれだけ耐えられるんだろうという気持ちとが混ざり合う。


そして、エルのモノがようやく最奥まで到達しようとしていたその時・・・―――


(ドンドンドンっ)
「すみません、エリュシオン様!サクラのブレスレットの石がオレンジ色になってしまいました!!」
「「??!!」」

その後えっちはもちろん中断し、エルに回復と洗浄魔法をかけてもらったあたしはすぐさまサクラの元へ駆けつけて、授乳スペースですぐにサクラに魔力込みの母乳を飲ませた。
もちろんそれを見たレオンもぐずり始めたので結局両方に授乳し、あたしはヘロヘロでえっちどころではなくなってしまった。


・・・その後もこんな事が数回繰り返され、さすがのエルもかなり堪えているようだ。




「・・・寝ている顔は天使そのものなのだがな・・・」
「ははは・・・」

エルは最近ちょっと機嫌が悪い・・・というか、拗ねてふくれている感じ?
レオンとサクラが可愛くて仕方がないんだけど、家族で過ごす時間と夫婦で過ごす時間は別なのだ。

ティリアさんにえっち解禁を告げられて、いざ久しぶりに2人でいちゃいちゃしようとしても最後までできないまますでに2週間たっていた。・・・さすがにあたしもちょっと複雑だ。
双子も大事だけどエルも大事。欲張りかもしれないけど、今みたいにエルが我慢を強いられるようなのが続くのも辛いし、あたしもエルといちゃいちゃしたい。

はぁ・・・子供のいる親で今でもらぶらぶな人達はいったいどうやってこの状況を乗り越えてるんだろう・・・


・・・ん?子供がいるのに今もらぶらぶな人達・・・――――??


「あっ!!!お義父さんとお義母さん!!!!!」
「サーヤっ、レオンとサクラが起きてしまうぞ」
「あ、ごめんね」
「急に大声を出してどうした?しかも親父達がどうした?」
「えっとね、こういう時こそ人生の先輩に頼ってみてはどうかなと思って・・・」

エルに、今もシルシをたっぷりつけるくらいいちゃいちゃしているルーシェントさん達に、子供を産んでからの生活について話を聞いてみてはどうかと提案してみた。
最初は渋っていたけど、産まれた連絡をした後またこちらに来たいという話をしていたそうなので、とりあえず話すだけ話してみようかという事になった。



「・・・―――親父達は、明日こちらに来るそうだ」
「へ?明日??」
「じぃーじとばぁーば、あしたくゆの?」
「あぷ?」

話をするだけのつもりが、「孫に会いたいからそっちに行く!!」とルーシェントさんが言ってきたらしい。
行動が早いところもさすが親子ですね・・・

今日は天気が良かったので、庭にキャスターとフード付きのベビーカーみたいなベッドに双子を乗せて、日向ぼっこをしていた。
ミナトちゃんが水魔法で薬草農園に水をあげているのを、レオンとサクラはキャッキャと嬉しそうに手を叩きながら夢中で見ていたので、その間にエルが伝達魔法でルーシェントさんに連絡したようだ。

「レオン、サクラ、明日は君達のおじいちゃんとおばあちゃんが来てくれるみたいよ~」
「あー、だう!」
「あぅ?」

双子達はわかってるようなわかっていないような、とりあえず返事をしているようなそんな感じだ。
良いんだよ、赤ちゃんだもの。語りかけるのが大事なのよ。

「おねーさん、サクラのおむつちょっと臭ってるから替えた方が良いかも」
「サクたん、くちゃいのー」
「サーヤ、俺がおむつ替えようか?」
「駄犬、サクラに変な事するなよ」
「エル、ベルナートさんはおむつ替えるだけだよ?!」

サクラは返事じゃなくて、“おむつ替えて”アピールだったんかいっ!!!
そして、エルさんよ・・・犬状態のベルナートさんはサクラに献上するくせに、どうして人間体の時はこうなの?サクラはまだ生まれたばかりの赤ちゃんなのに、変な事ってなんですか??!!

サクラのおしめを替えた後は、ダンジョンから帰ってきたフランさんが“お土産”という事で、狩ってきた大きな角が生えたイノシシをどぉーんっと庭に披露して双子が喜んだり、散歩から帰ってきたセイルが風を操って双子に触れずに空中浮遊させて遊びながら楽しく過ごしていた。
気がつけばすっかり晩ご飯の時間で、当然のようにアレク兄様の作ったご飯を皆で食べている。
なんかこの生活がだいぶ定着してきた気がする。


明日はこの大家族に、ルーシェントさんとフィリーさんが加わるんだ。
ふふっ、初孫のようだし、きっと可愛がってくれるんだろうなぁ・・・



育児は確かに大変だけど、こんなに周りに助けられてありがたいし幸せだなぁと思いながら、今日も一緒にエルと眠りについた。

・・・今夜は双子達が夜泣きしませんように・・・―――
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