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8章 帰郷!エルフの里へ ~出産騒動編~
メラルダで暮らそう ~破滅と更生2 inラルカークside~
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◇
オレに侮蔑の瞳を向けていた光の精霊王様は、言葉の意味を理解していないオレにさらに苛立ち、そばにいたユーリと婚約者に説明するよう促した。
「ユーリちゃん、モニカちゃん、このおバカさんは自分のした事をまったく理解してないみたいよ?説明してあげてちょうだいな♡」
「あ、はい!・・・ラルカーク、お前が攫うよう指示を出したのは、“黒”のエルフであるエリュシオン殿の奥方の担当医であり、メラルダの一般市民だ。体調が優れない奥方の往診に来ていたに過ぎぬ」
「!」
「しかも彼女はメラルダ市民のほとんどが世話になっている産院の名医であり、診察してもらうのも緊急でない限り数か月待ちというくらいの人気と支持があります」
「!!」
「お前の心ない命令で、善良な一般市民のか弱い女性がどのような目に遭ったのか・・・これを見てみろ」
ユーリの手のひらにあったのは小さな黒曜石のピアス。
不思議な事に、ピアスから発する光が平面の壁に人の動く様を見せていて、声までも聞こえる・・・
これはなんだ?
「これは闇の精霊王様の能力で、このピアスを付けている者の見た記憶を映す黒曜石だ。
たまたま彼女と一緒にいた、旧友でもあるエリュシオン殿の配下がいたため大事には至らなかったが、彼女一人だったらどんなことが起こっていたと思う?」
「!!!!」
「・・・間違いなく、女性として最大の辱めを受けていたでしょう。同じ女性として、考えるだけでもゾっとしますわ」
・・・嘘だ、知らない・・・オレはこんな命令などしていない。奴らの仲間を攫えとしか・・・
「自分の発言がどれだけ影響があり、何が起こるのか・・・“王族”という自覚があるのなら弁えているだろう?“貴族”にとって“王族”の命令は絶対だ。過剰だろうが何だろうが成功させようとするものだ。そしてその”貴族”は金で簡単にすぐに雇えて、いつでも切り捨てることができる”ならず者達”を雇うだろう」
「”ならず者達”は元々強奪や犯罪まがいの事をするのに抵抗のない者が多いですわ。そんな者たちが”女性を攫え”と指示されて、”攫う”だけで済むとお思いですか?」
「・・・」
「最大の辱めは免れたとしても、彼女の心には襲われた恐怖による傷と、“この国の王族に裏切られた”という深い傷が残ったに違いありませんわ・・・嘆かわしい」
「わかったかしら~ん?私としては、王位継承権剥奪すら生温いから死罪にでもしちゃえば?って言ったんだけど、レヴィンったら「まだ若いんだし、1度だけでいいからやり直すチャンスをあげよう」なんて言うんだもの♡優しいレヴィンの恩情に感謝することねん♡♡」
「!!!」
レヴィン・・・ガルドニアのレヴィエール王の事か・・・?
では、昨日父上から聞いたガルドニアが光の精霊王様の寵愛を受けているというのも事実なのか・・・―――
「うふ♡モニカちゃん、アレを付けてちょうだいな♡」
「はい」
光の精霊王様に指示されたユーリの婚約者は、オレの腕に真っ白な腕輪を付けた。
付けた瞬間、身体から何かが抜けていくような・・・力が抜けるような感覚がした。
もしやこれは・・・―――
「あなたの魔力を封じさせていただきました」
「その腕輪は、鍵もなく頑丈で一生外すことはできない。本来ならば我が国のとある塔で生涯幽閉される罪人につける特別製のモノだ」
「なっ・・・ふざけるな!!なぜオレがこんなモノを付けられないといけない!!」
そんなっ!魔力の高いオレが魔力を封じられるだと?!しかも生涯??!!
「ま~だわかっていないのかしら?」
(ゾクリ)
「お前は恩情で“生かされてる”だけなの。何度も言わせないでちょうだいな。・・・不服なら、私が今すぐ手を下しても良いのよ?」
・・・怖い、オレの生を気分だけでどうにでもできてしまう精霊王様が怖くて仕方がない・・・
オレは、このまま光の精霊王様に殺される・・・?!
初めて感じる”死”という恐怖に、身体がガタガタと震え冷や汗が止まらなかった。
「ふふ、強者の力による恐怖はコレで少しはわかったかしらん?・・・生きることは許してあげる。でも、今後私の加護者やその仲間達に手を出したら・・・今度はこの国がなくなっちゃうかもしれないわねん♡♡」
「「「「!!!!!!!」」」」
「メラニウムの王よ、我々はメラニウムが滅ぶことを望んでいるわけではない」
「そうです。あくまでかの者達へは今後一切手出しをしないとお約束下さいませ。・・・精霊王様の加護を得ている方々を利用しようなどとは絶対に思わないことですわ」
「えぇ、あの方々は人間・・・特に私利私欲にまみれた王族や貴族が大嫌いですから。これは決して脅しではありません。あくまで事実です」
完全に言葉を無くした父上や俺達兄弟を気にすることもなく、「話は以上よん♡じゃ、この2人は連れて行くわねん♡」と言って、ユーリと婚約者を連れて光と共に精霊王様はこの謁見室から姿を消した。
終始無言だった臆病な長男のエドワルドはその場で倒れ、そのまま精神を病んでしまい王位継承不可と判断され、自動的に次男であるカリオスが次期国王に決定した。
そして、王位継承権剥奪をされ平民落ちとなったオレは、必要最低限の荷物と共にその日のうちに王城を去ることとなった。
◇
城の門を出たところで、見知った顔が外で待っていた。
・・・先ほどまで、側近であった2人だ。
「・・・オレはもう王子でも何でもない。そんなオレを笑いに来たのか?マーカス、レイモンド」
「「ラルカーク様・・・」」
「もう“様”を付けるような身分はオレにない。逆にお前達のような貴族に“様”を付ける平民だ。・・・わかったならそこをどいてもらおう」
行く手を塞ぐように立っている2人は一向に動く気配がない。
仕方がないから無理やり通り抜けようとしたら、がしっと肩を掴まれた。
「ラルカーク様・・・いや、ラルカーク、我々も共に行きます」
「剣には多少自信があります。どうせなら、皆で冒険者登録して生活費を稼ぎながらいろんな地に行くのもありですよね!」
「・・・お前ら・・・」
「・・・大丈夫です、私もすでに貴族ではありません。家督は兄が継ぎますし、すでに話を付けてきました」
「オレは長男ですが、妹が婿養子をもらう事になったので問題ありません!・・・学園の時のようにまたオレ達3人で楽しく過ごしましょう」
「・・・っ、お前らは、ホントにバカだ・・・」
「ははっ、それはラルカークも同じだろう?」
「そうそう。オレ達は皆バカだから、失敗したら何度でもやり直せばいいんだ」
「・・・ふっ、生意気な・・・だが、悪くはないな・・・」
地位も名誉も、今までのような煌びやかで贅沢な生活も何もかも失った俺は、これから先は絶望の中で生きていくのだとばかり思っていた。
だが、そんなオレにもたった一つだけ失わずに残っていた大切なモノがあったようだ。
恩情だけで生かされたこの命に、生きる意味があるのかわからずにいたオレは、ほんの少しだけ前を向いて歩けそうな気がした・・・―――
オレに侮蔑の瞳を向けていた光の精霊王様は、言葉の意味を理解していないオレにさらに苛立ち、そばにいたユーリと婚約者に説明するよう促した。
「ユーリちゃん、モニカちゃん、このおバカさんは自分のした事をまったく理解してないみたいよ?説明してあげてちょうだいな♡」
「あ、はい!・・・ラルカーク、お前が攫うよう指示を出したのは、“黒”のエルフであるエリュシオン殿の奥方の担当医であり、メラルダの一般市民だ。体調が優れない奥方の往診に来ていたに過ぎぬ」
「!」
「しかも彼女はメラルダ市民のほとんどが世話になっている産院の名医であり、診察してもらうのも緊急でない限り数か月待ちというくらいの人気と支持があります」
「!!」
「お前の心ない命令で、善良な一般市民のか弱い女性がどのような目に遭ったのか・・・これを見てみろ」
ユーリの手のひらにあったのは小さな黒曜石のピアス。
不思議な事に、ピアスから発する光が平面の壁に人の動く様を見せていて、声までも聞こえる・・・
これはなんだ?
「これは闇の精霊王様の能力で、このピアスを付けている者の見た記憶を映す黒曜石だ。
たまたま彼女と一緒にいた、旧友でもあるエリュシオン殿の配下がいたため大事には至らなかったが、彼女一人だったらどんなことが起こっていたと思う?」
「!!!!」
「・・・間違いなく、女性として最大の辱めを受けていたでしょう。同じ女性として、考えるだけでもゾっとしますわ」
・・・嘘だ、知らない・・・オレはこんな命令などしていない。奴らの仲間を攫えとしか・・・
「自分の発言がどれだけ影響があり、何が起こるのか・・・“王族”という自覚があるのなら弁えているだろう?“貴族”にとって“王族”の命令は絶対だ。過剰だろうが何だろうが成功させようとするものだ。そしてその”貴族”は金で簡単にすぐに雇えて、いつでも切り捨てることができる”ならず者達”を雇うだろう」
「”ならず者達”は元々強奪や犯罪まがいの事をするのに抵抗のない者が多いですわ。そんな者たちが”女性を攫え”と指示されて、”攫う”だけで済むとお思いですか?」
「・・・」
「最大の辱めは免れたとしても、彼女の心には襲われた恐怖による傷と、“この国の王族に裏切られた”という深い傷が残ったに違いありませんわ・・・嘆かわしい」
「わかったかしら~ん?私としては、王位継承権剥奪すら生温いから死罪にでもしちゃえば?って言ったんだけど、レヴィンったら「まだ若いんだし、1度だけでいいからやり直すチャンスをあげよう」なんて言うんだもの♡優しいレヴィンの恩情に感謝することねん♡♡」
「!!!」
レヴィン・・・ガルドニアのレヴィエール王の事か・・・?
では、昨日父上から聞いたガルドニアが光の精霊王様の寵愛を受けているというのも事実なのか・・・―――
「うふ♡モニカちゃん、アレを付けてちょうだいな♡」
「はい」
光の精霊王様に指示されたユーリの婚約者は、オレの腕に真っ白な腕輪を付けた。
付けた瞬間、身体から何かが抜けていくような・・・力が抜けるような感覚がした。
もしやこれは・・・―――
「あなたの魔力を封じさせていただきました」
「その腕輪は、鍵もなく頑丈で一生外すことはできない。本来ならば我が国のとある塔で生涯幽閉される罪人につける特別製のモノだ」
「なっ・・・ふざけるな!!なぜオレがこんなモノを付けられないといけない!!」
そんなっ!魔力の高いオレが魔力を封じられるだと?!しかも生涯??!!
「ま~だわかっていないのかしら?」
(ゾクリ)
「お前は恩情で“生かされてる”だけなの。何度も言わせないでちょうだいな。・・・不服なら、私が今すぐ手を下しても良いのよ?」
・・・怖い、オレの生を気分だけでどうにでもできてしまう精霊王様が怖くて仕方がない・・・
オレは、このまま光の精霊王様に殺される・・・?!
初めて感じる”死”という恐怖に、身体がガタガタと震え冷や汗が止まらなかった。
「ふふ、強者の力による恐怖はコレで少しはわかったかしらん?・・・生きることは許してあげる。でも、今後私の加護者やその仲間達に手を出したら・・・今度はこの国がなくなっちゃうかもしれないわねん♡♡」
「「「「!!!!!!!」」」」
「メラニウムの王よ、我々はメラニウムが滅ぶことを望んでいるわけではない」
「そうです。あくまでかの者達へは今後一切手出しをしないとお約束下さいませ。・・・精霊王様の加護を得ている方々を利用しようなどとは絶対に思わないことですわ」
「えぇ、あの方々は人間・・・特に私利私欲にまみれた王族や貴族が大嫌いですから。これは決して脅しではありません。あくまで事実です」
完全に言葉を無くした父上や俺達兄弟を気にすることもなく、「話は以上よん♡じゃ、この2人は連れて行くわねん♡」と言って、ユーリと婚約者を連れて光と共に精霊王様はこの謁見室から姿を消した。
終始無言だった臆病な長男のエドワルドはその場で倒れ、そのまま精神を病んでしまい王位継承不可と判断され、自動的に次男であるカリオスが次期国王に決定した。
そして、王位継承権剥奪をされ平民落ちとなったオレは、必要最低限の荷物と共にその日のうちに王城を去ることとなった。
◇
城の門を出たところで、見知った顔が外で待っていた。
・・・先ほどまで、側近であった2人だ。
「・・・オレはもう王子でも何でもない。そんなオレを笑いに来たのか?マーカス、レイモンド」
「「ラルカーク様・・・」」
「もう“様”を付けるような身分はオレにない。逆にお前達のような貴族に“様”を付ける平民だ。・・・わかったならそこをどいてもらおう」
行く手を塞ぐように立っている2人は一向に動く気配がない。
仕方がないから無理やり通り抜けようとしたら、がしっと肩を掴まれた。
「ラルカーク様・・・いや、ラルカーク、我々も共に行きます」
「剣には多少自信があります。どうせなら、皆で冒険者登録して生活費を稼ぎながらいろんな地に行くのもありですよね!」
「・・・お前ら・・・」
「・・・大丈夫です、私もすでに貴族ではありません。家督は兄が継ぎますし、すでに話を付けてきました」
「オレは長男ですが、妹が婿養子をもらう事になったので問題ありません!・・・学園の時のようにまたオレ達3人で楽しく過ごしましょう」
「・・・っ、お前らは、ホントにバカだ・・・」
「ははっ、それはラルカークも同じだろう?」
「そうそう。オレ達は皆バカだから、失敗したら何度でもやり直せばいいんだ」
「・・・ふっ、生意気な・・・だが、悪くはないな・・・」
地位も名誉も、今までのような煌びやかで贅沢な生活も何もかも失った俺は、これから先は絶望の中で生きていくのだとばかり思っていた。
だが、そんなオレにもたった一つだけ失わずに残っていた大切なモノがあったようだ。
恩情だけで生かされたこの命に、生きる意味があるのかわからずにいたオレは、ほんの少しだけ前を向いて歩けそうな気がした・・・―――
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