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8章 帰郷!エルフの里へ ~出産騒動編~
メラルダで暮らそう ~突然の訪問者 inエリュシオンside~
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◇
この家に突然訪れたのはこの国の第三王子だった。
神父の件にしてもこの周辺で倒れている奴らにしても、証拠が残らないよう気を付けていたが、さすがに王族自ら調査に出向くとは予想外だった。
この家にミナト達がいる事を知られたら別の意味で面倒なので、とりあえず姿を消して見るのは構わないが絶対に姿を現さないよう注意する。
ミナトですらも人間の“王族”が面倒であることは理解しているようで、すぐに納得してもらえたのはありがたかった。
セイルにアレクを連れ帰って来てもらい、家で最低限のもてなしの準備をする。
アレクに茶の用意をさせるがサーヤの茶菓子は出す必要はない。そもそも歓迎していない客だからな。
敬意を払う言い方を一切せず、会話を進めていくとようやく相手の方から核心をついてきた。
やはりこの近辺で倒れている人間の件か・・・
「・・・―――で、この家はどうしてこのような結界を張っているんだ?見られたくないナニカでもあるのか?」
「結界を張らないと、覗きに来る不貞な輩がいるからだ。家にはこの通り身重の妻がいるし、警戒するに越したことはないだろう」
「警戒・・・ねぇ。この周辺で倒れている人々がいると噂があるようだけど?」
「知らん。俺達には関係ない話だ」
こちらの情報を一切与える気はない。
足が付くような証拠もないし、元より知らぬ存ぜぬで貫き通すつもりだ。
カルステッド達にもそのように指示をしている。
「貴様、さっきからその態度は何だ!それに、この周辺で起こっている事に対して関係ないとは何事か!!」
「うるさい奴だ。俺達が関わっている証拠でもあるのか?」
「・・・っ、それは・・・」
「証拠もないのに近所だからと勝手に訪問され、知らないと言っているのに証拠もなく疑ってかかる。・・・これがこの国の王族のやり方なのか?」
「・・・っ!!!」
ホントに王族というのは自分の意見を押し付けたり、権利を振りかざす奴らが多くて反吐が出る。
何のために王都から遠いメラルダの、しかも郊外に別荘を買ったと思っている。
最悪この家を手放す必要も出てくるか・・・―――?
「旅の途中で妻の妊娠がわかり、安静にするため良い医者がいるメラルダでこの家を別荘として購入し、一時的に住んでいるに過ぎぬ。初めて来た土地で詳しくなく知り合いもほとんどいないし、身重の妻をそばで支えている俺に何ができると?」
「そ、それは・・・」
「新居の準備や引っ越しをするだけで騒がれて、一度警備隊に依頼する大騒ぎにまでなって迷惑しているのはこちらだ。・・・周囲を調べているくらいだ。それくらい調査しているのであろう?」
「・・・確かに、その報告も受けている。だが・・・」
「だから、わざわざオレが直々に動いてココに来たんじゃないか」
「なおさら意味が解らぬ。こちらから話すことはもうない。さっさと帰れ」
こいつらに長居させるつもりは毛頭ない。
サーヤや胎児にも悪影響だし、さっさと帰らせるに限る。
後で結界を強化しておこうか・・・と考えていたら、クソ王子が話題を変えてきた。
「・・・時に、その隣にいる女性が貴殿の奥方か?」
「そうだ」
「ふ~ん・・・」
クソ王子がいきなりサーヤを気にしてじろじろ見始める。
何だこれは・・・非常に不快で腹が立つ。人の妻をそんな目で見るな、汚らわしい。
王族じゃなかったらこの場で瞬殺しているところだ。
そして俺が大嫌いな典型的な王族タイプのクソ王子は、さらに俺を苛立たせることを言ってきた。
「キミ、オレの奥さんにならない?」
「「は?」」
「髪の短い女性がこんなにも魅力的だなんて思わなかったよ。是非とも隣に置いておきたい」
は?!サーヤを嫁にだ??!!
こいつはホントにバカなのか?
「お断りします。あたしはこの人の妻です」
「知ってるよ。結婚なんてただの契約魔法だろう?そんなもの解除すればいい」
サーヤが即答で断るも、折れる気はないらしい。
結婚が契約魔法という考えは、王族や貴族が政略的に婚姻を結ぶからではないか。
世間知らずな上に、自分の手に入れたいモノは人のモノであろうが何でも手に入れたがる屑王子だったか。最悪だな。
「断固としてお断りです!あたしの旦那様は生涯この人だけ。他の人と一緒になることは絶対にありません」
「オレの奥さんになったらこの家よりもっと大きい城で、最高に贅沢な暮らしができるよ」
「興味ありません。そんなことでしか女性の気を引けないんですか?可哀そうな方ですね」
「「ぷっ」」
「貴様っ、王子に向かって」
「王子だから何なんですか?この国の民でもないあたしに無理やり“嫁になれ”って言うのは、王族だろうが非常識極まりないです」
俺が何かを言う前に、負けじとサーヤも言い返す。
サーシャの時の記憶や、アネモネの件で実際に関わった王族や貴族に良い印象を持っていないから、言葉遣いが丁寧でも言ってることは辛辣で見ているこっちが思わず笑ってしまう。
・・・セイルまで笑っているな。笑いすぎてバレないと良いが・・・
「くくっ、面白い。・・・ますます欲しくなった」
「話になりませんね。お帰りはあちらです。さっさと出て行ってください」
まさに水に油。自分をここまで毛嫌いする女を嫁にもらいたがる意味がわからないが、“そばに置きたい”ということは嫁のことを“人”ではなく“モノ”として見ているのだろう。
ますます気に食わない奴だ。
とりあえず話すことはないため家から追い出し、門の前まで連れてきた。
サーヤが困った場合は手助けしようと、俺はなるべく静観する事にした。
「もう二度とこの家に来ないで下さいね」
「ふっ、オレになびかないところがさらに良いね。また来るよ」
・・・ホントに懲りない奴だ。
こいつらが帰ったらすぐにでも結界をより強固にせねば・・・
(バチッ、バチバチッ)
「??!!」
「「ラルカーク様!!」」
屑王子が帰り際、不用意にサーヤに触れようと手を伸ばしたが、サーヤの展開するバリアに手を弾かれる。
これくらいの魔力消費なら問題あるまい。
「女性にみだりに触れるものではありませんよ?王族の教育にもあるはずですがそれすらも知らないのですか?本当に残念な方ですね」
「はっ、女のくせに小癪な真似を・・・」
屑王子は腹いせに、庭にあるティータイム用のテーブルや椅子に向かって攻撃魔法を放ち、修復不可能なくらい粉々に壊した。
あのガーデンセットはサーヤとミナトのお気に入りで、それに合わせてテーブルクロスとクッションを時間をかけて2人で作った思い入れの深いモノだったのに・・・何てことをしてくれたのだ、屑王子がっ!
背後でミナトの魔力が上がったのを感じる。
・・・まずい、ミナトもこれを見ているのか・・・―――
「オレはこの国の第三王子で王位継承権もあり、“黒”に近い魔力を持っている。あのテーブルのような目に遭いたくなければ・・・」
(バチンッ)
「?!」
「・・・っ、・・・ざけるなっ、ふざけるなっ!!出て行けぇぇぇぇっ!!!」
(バチッ、バチバチッ、ブォォォッ)
「「「????!!!!」」」
ミナトに気を取られていたが、怒りでさらに強いバリアを発動させたサーヤが、屑王子を門の外へ吹っ飛ばした。
バカがっ!通常時でも一気に魔力を消費するのに、妊娠してる今そんなバリアを発動させたら・・・―――!!!
俺が手を伸ばして支えたのと同時に、力を失ったサーヤは膝から崩れ落ちるように倒れた。
この家に突然訪れたのはこの国の第三王子だった。
神父の件にしてもこの周辺で倒れている奴らにしても、証拠が残らないよう気を付けていたが、さすがに王族自ら調査に出向くとは予想外だった。
この家にミナト達がいる事を知られたら別の意味で面倒なので、とりあえず姿を消して見るのは構わないが絶対に姿を現さないよう注意する。
ミナトですらも人間の“王族”が面倒であることは理解しているようで、すぐに納得してもらえたのはありがたかった。
セイルにアレクを連れ帰って来てもらい、家で最低限のもてなしの準備をする。
アレクに茶の用意をさせるがサーヤの茶菓子は出す必要はない。そもそも歓迎していない客だからな。
敬意を払う言い方を一切せず、会話を進めていくとようやく相手の方から核心をついてきた。
やはりこの近辺で倒れている人間の件か・・・
「・・・―――で、この家はどうしてこのような結界を張っているんだ?見られたくないナニカでもあるのか?」
「結界を張らないと、覗きに来る不貞な輩がいるからだ。家にはこの通り身重の妻がいるし、警戒するに越したことはないだろう」
「警戒・・・ねぇ。この周辺で倒れている人々がいると噂があるようだけど?」
「知らん。俺達には関係ない話だ」
こちらの情報を一切与える気はない。
足が付くような証拠もないし、元より知らぬ存ぜぬで貫き通すつもりだ。
カルステッド達にもそのように指示をしている。
「貴様、さっきからその態度は何だ!それに、この周辺で起こっている事に対して関係ないとは何事か!!」
「うるさい奴だ。俺達が関わっている証拠でもあるのか?」
「・・・っ、それは・・・」
「証拠もないのに近所だからと勝手に訪問され、知らないと言っているのに証拠もなく疑ってかかる。・・・これがこの国の王族のやり方なのか?」
「・・・っ!!!」
ホントに王族というのは自分の意見を押し付けたり、権利を振りかざす奴らが多くて反吐が出る。
何のために王都から遠いメラルダの、しかも郊外に別荘を買ったと思っている。
最悪この家を手放す必要も出てくるか・・・―――?
「旅の途中で妻の妊娠がわかり、安静にするため良い医者がいるメラルダでこの家を別荘として購入し、一時的に住んでいるに過ぎぬ。初めて来た土地で詳しくなく知り合いもほとんどいないし、身重の妻をそばで支えている俺に何ができると?」
「そ、それは・・・」
「新居の準備や引っ越しをするだけで騒がれて、一度警備隊に依頼する大騒ぎにまでなって迷惑しているのはこちらだ。・・・周囲を調べているくらいだ。それくらい調査しているのであろう?」
「・・・確かに、その報告も受けている。だが・・・」
「だから、わざわざオレが直々に動いてココに来たんじゃないか」
「なおさら意味が解らぬ。こちらから話すことはもうない。さっさと帰れ」
こいつらに長居させるつもりは毛頭ない。
サーヤや胎児にも悪影響だし、さっさと帰らせるに限る。
後で結界を強化しておこうか・・・と考えていたら、クソ王子が話題を変えてきた。
「・・・時に、その隣にいる女性が貴殿の奥方か?」
「そうだ」
「ふ~ん・・・」
クソ王子がいきなりサーヤを気にしてじろじろ見始める。
何だこれは・・・非常に不快で腹が立つ。人の妻をそんな目で見るな、汚らわしい。
王族じゃなかったらこの場で瞬殺しているところだ。
そして俺が大嫌いな典型的な王族タイプのクソ王子は、さらに俺を苛立たせることを言ってきた。
「キミ、オレの奥さんにならない?」
「「は?」」
「髪の短い女性がこんなにも魅力的だなんて思わなかったよ。是非とも隣に置いておきたい」
は?!サーヤを嫁にだ??!!
こいつはホントにバカなのか?
「お断りします。あたしはこの人の妻です」
「知ってるよ。結婚なんてただの契約魔法だろう?そんなもの解除すればいい」
サーヤが即答で断るも、折れる気はないらしい。
結婚が契約魔法という考えは、王族や貴族が政略的に婚姻を結ぶからではないか。
世間知らずな上に、自分の手に入れたいモノは人のモノであろうが何でも手に入れたがる屑王子だったか。最悪だな。
「断固としてお断りです!あたしの旦那様は生涯この人だけ。他の人と一緒になることは絶対にありません」
「オレの奥さんになったらこの家よりもっと大きい城で、最高に贅沢な暮らしができるよ」
「興味ありません。そんなことでしか女性の気を引けないんですか?可哀そうな方ですね」
「「ぷっ」」
「貴様っ、王子に向かって」
「王子だから何なんですか?この国の民でもないあたしに無理やり“嫁になれ”って言うのは、王族だろうが非常識極まりないです」
俺が何かを言う前に、負けじとサーヤも言い返す。
サーシャの時の記憶や、アネモネの件で実際に関わった王族や貴族に良い印象を持っていないから、言葉遣いが丁寧でも言ってることは辛辣で見ているこっちが思わず笑ってしまう。
・・・セイルまで笑っているな。笑いすぎてバレないと良いが・・・
「くくっ、面白い。・・・ますます欲しくなった」
「話になりませんね。お帰りはあちらです。さっさと出て行ってください」
まさに水に油。自分をここまで毛嫌いする女を嫁にもらいたがる意味がわからないが、“そばに置きたい”ということは嫁のことを“人”ではなく“モノ”として見ているのだろう。
ますます気に食わない奴だ。
とりあえず話すことはないため家から追い出し、門の前まで連れてきた。
サーヤが困った場合は手助けしようと、俺はなるべく静観する事にした。
「もう二度とこの家に来ないで下さいね」
「ふっ、オレになびかないところがさらに良いね。また来るよ」
・・・ホントに懲りない奴だ。
こいつらが帰ったらすぐにでも結界をより強固にせねば・・・
(バチッ、バチバチッ)
「??!!」
「「ラルカーク様!!」」
屑王子が帰り際、不用意にサーヤに触れようと手を伸ばしたが、サーヤの展開するバリアに手を弾かれる。
これくらいの魔力消費なら問題あるまい。
「女性にみだりに触れるものではありませんよ?王族の教育にもあるはずですがそれすらも知らないのですか?本当に残念な方ですね」
「はっ、女のくせに小癪な真似を・・・」
屑王子は腹いせに、庭にあるティータイム用のテーブルや椅子に向かって攻撃魔法を放ち、修復不可能なくらい粉々に壊した。
あのガーデンセットはサーヤとミナトのお気に入りで、それに合わせてテーブルクロスとクッションを時間をかけて2人で作った思い入れの深いモノだったのに・・・何てことをしてくれたのだ、屑王子がっ!
背後でミナトの魔力が上がったのを感じる。
・・・まずい、ミナトもこれを見ているのか・・・―――
「オレはこの国の第三王子で王位継承権もあり、“黒”に近い魔力を持っている。あのテーブルのような目に遭いたくなければ・・・」
(バチンッ)
「?!」
「・・・っ、・・・ざけるなっ、ふざけるなっ!!出て行けぇぇぇぇっ!!!」
(バチッ、バチバチッ、ブォォォッ)
「「「????!!!!」」」
ミナトに気を取られていたが、怒りでさらに強いバリアを発動させたサーヤが、屑王子を門の外へ吹っ飛ばした。
バカがっ!通常時でも一気に魔力を消費するのに、妊娠してる今そんなバリアを発動させたら・・・―――!!!
俺が手を伸ばして支えたのと同時に、力を失ったサーヤは膝から崩れ落ちるように倒れた。
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