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7章 帰郷!エルフの里へ ~祝福された小さな命~
幕間 縁の下の力持ち inセイルside
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◇
ボクは今非常にイライラしている。
あ、もちろん表に出してはいないよ☆
何て言うのかな・・・確かリアが教えてくれた言葉で言うと、“腸が煮えくり返る”ってヤツ?
ふふ☆久しぶりにイラっとしちゃったから、どうやってそのイライラを解消しようかなって考えてるトコロだよ。こういうモノは溜め込むべきじゃないからね♪
サーヤがエリュシオンとの子供を妊娠をしたのは正直すごく嬉しかったし、それは皆同じだったと思う。
でも、それから間もなく始まったサーヤのつわりは思った以上に重くてとても辛そうだった。
最初は食べ物をほとんど受け付けずに吐いてばかりの日々。
その上魔力の減り方がやけに早いと思ったら胎内の子供が双子であることが発覚し、2人の子供に魔力と栄養を与えているサーヤは一時期本当に辛そうで見ていられなかった。
ボクは魔力をあげることはできても、栄養まではあげられない。
回復魔法も身体は回復するけど“栄養”はどうしてもサーヤ自身が摂取するしかないんだ。
マデリーヌからも、つわりは個人差があってマデリーヌ自身も割とすごかった話を聞いたけど、実際にそばで見てきたリアのつわりが軽かっただけに、“命を宿す”ということがどれだけ大変かをボクは目の当たりにした。
諸々の事情を考えた結果、エリュシオンがメラルダに別荘を買うと皆に言った時は心底安心したものだ。
同じ気持ちだったメンツが多かったらしく、少しでも早く引っ越しできるように、でもサーヤの希望をなるべく叶えるためにって皆頑張ってたからね。
エリュシオンなんてホントは自分がサーヤのそばにいたいくせに、自分の希望よりもサーヤの希望を優先するんだもの。ホントに変わったなぁ。
当のサーヤは相変わらず、ボク達が“精霊王”で加護者の言うことはたいてい叶えられるのを忘れてるのか、久しぶりにベルナートにお願いしたことが“家具を選ぶ時、自分で見に行けないから黒曜石に記憶して”って・・・
ふふっ、思い出しただけでも笑えてくる。よりによってそれが願いなの?!って思ったものだ。
あんな“お願い”や魔法の使い方、ベルナートも初めてだったんだろうね。サーヤの前では大分笑うようになったけど、それでもあんなに笑った顔は初めて見た気がする。
カイトやミナトにも家のお手伝い的な微笑ましいお願いをしてたし・・・ま、だからサーヤのために頼まれなくてもいろいろしてあげたくなっちゃうんだけど☆
・・・―――そうそう、ボクがイラついてる話に戻そう。
ボクがイラついてるのは、例の婚姻の手続きだ。
ルーシェント達が入籍の際来るって言ったのは、こういう事を想定してたんだろうね。
直接会って話をして“エリュシオンを本当に好きか、一緒になりたいか”を見極めようとしたら、仲睦まじい様子を見せるだけじゃなく、魔力付与の禁術使ってる事をバラしたり、畏怖されてる黒髪を大好きだと言ったり、エリュシオンが甘いもの好きで食べてる姿が可愛いとか言い始めたり・・・終いにはまさかの「エリュシオンをください」発言だもんね☆
前から思ってたけど、サーヤの非常識はホントにリアと良い勝負だよ♪
入籍の・・・婚姻の手続きの時、メラルダほど大都市の教会ならプライドの高い形だけの神父が取り仕切って、わがまま放題やってるんだろうと思ってたら案の定だった。
胡散臭い狐獣人の神父は、やけに上から目線で最初からイライラした。
でもここは人間が管理する教会。
問題を起こせばせっかく家を買ったサーヤ達がメラルダに住み辛くなる。
“精霊王”という立場上、人前に出て良い事はほとんどないから、ボクは初めから手続き中は静観しようと決めていた。
・・・その後教会でナニが起ころうが、サーヤ達には関係ないからね☆
身分証に使ったエリュシオンのギルドカードに案の定クソ神父が反応する。
「なっ、“黒”?!貴様、色を偽っているのか??」
「“黒”のままだと周りがうるさいからな、魔道具で変えているだけだ・・・これで良いか」
エリュシオンもこれくらいは想定内だったんだろうね。
想定外だったのはその後だ。
「・・・“黒”の、エルフ・・・お前、もしやアロイドの町を半壊させた黒エルフか??!!」
「「「「!!!!」」」」
まさか、過去にエリュシオンが魔力暴走を起こして町を半壊させたことを知ってるとは思わなかった。
獣人の寿命を考えると、確かにエルフの里へ国から勅使が行くくらいの出来事だったし、当時は大分話題になったみたいだから知っていてもおかしくはない。
「貴様の婚姻など神を含めて誰が認めるものか!!“黒”の分際でこの神聖な教会に足を踏み入れることも汚らわしいっ!!!」
・・・ホントに“黒”に対しての差別は、いつ耳にしてもイライラする。
力ある者を恐れるあまり差別し迫害して、人を人とも認めない。そんなことをする”普通”の人間の方が余程恐ろしいんじゃないかと常々思う。
エリュシオンは確かにちょっとやり過ぎたかもしれないけど、その過程を知らない奴が”黒”を理由に罪をより重くして裁いたり、人としての生活や手続きすらさせないなんてふざけてる。
ミナトとカイトがその場でクソ神父を消そうとしたけど、今ここでそれをしてしまうとサーヤ達の婚姻手続きができないし、事が大きくなって逆に迷惑になるからベルナートと必死で止めた。
・・・この2人、前より強くなったかもしれないね。
マデリーヌがなぜついてきたのかわからなかったけど、行動を開始したことでようやくわかった。
「ミナト、カイト、こんな所で姿を現して暴れたらサーヤちゃん達に迷惑かかっちゃうわよん♡♡」
「「!!!」」
「ふふ♡あの神父は気に入らないけど、2人の手続きを完了させるためにしっかり働いてもらわないとねん♡」
「サーヤままたち、けっこん、できゆ?」
「おねーさん達、ちゃんと夫婦になれるの?」
「えぇ、大丈夫よん♡ここは私に任せなさいな♡♡」
そう言って、あえて派手に姿を現したマデリーヌは、ルーシェント達の行動に便乗し、神父の死活問題となる光魔法を盾にトドメを刺した。・・・ま、それを盾にしなくても従うのは時間の問題だったかもしれないけどね☆
こうして、サーヤとエリュシオンはルーシェント達とマデリーヌのおかげで、無事に正式な夫婦になり、その日の夜アレクの呼んだ女医の診察で子供の性別も判明して、後は出産まで穏やかに過ごすだけとなった。
・・・―――表向きは。
さて、手続きから1週間・・・ボクとしては極力大人しくして、忍耐強く待った方じゃないかな?
リアもよく“ストレスは溜めるものじゃない!発散するものだ!!”って言ってたからね☆
ミナトやカイトは、すっかりクソ神父を忘れてサーヤと楽しく過ごしてるからそっとしておいたけど、ベルナートはちょっと話してみたら乗り気だったから「程々にね☆でもボク達だってバレちゃダメだよ♪」って言っておいた。空間魔法も持ってるし、犬の姿も大分慣れてきたみたいだから多分足が付くことはないだろう。
さぁ、どう料理してあげようか・・・―――
ボクは今非常にイライラしている。
あ、もちろん表に出してはいないよ☆
何て言うのかな・・・確かリアが教えてくれた言葉で言うと、“腸が煮えくり返る”ってヤツ?
ふふ☆久しぶりにイラっとしちゃったから、どうやってそのイライラを解消しようかなって考えてるトコロだよ。こういうモノは溜め込むべきじゃないからね♪
サーヤがエリュシオンとの子供を妊娠をしたのは正直すごく嬉しかったし、それは皆同じだったと思う。
でも、それから間もなく始まったサーヤのつわりは思った以上に重くてとても辛そうだった。
最初は食べ物をほとんど受け付けずに吐いてばかりの日々。
その上魔力の減り方がやけに早いと思ったら胎内の子供が双子であることが発覚し、2人の子供に魔力と栄養を与えているサーヤは一時期本当に辛そうで見ていられなかった。
ボクは魔力をあげることはできても、栄養まではあげられない。
回復魔法も身体は回復するけど“栄養”はどうしてもサーヤ自身が摂取するしかないんだ。
マデリーヌからも、つわりは個人差があってマデリーヌ自身も割とすごかった話を聞いたけど、実際にそばで見てきたリアのつわりが軽かっただけに、“命を宿す”ということがどれだけ大変かをボクは目の当たりにした。
諸々の事情を考えた結果、エリュシオンがメラルダに別荘を買うと皆に言った時は心底安心したものだ。
同じ気持ちだったメンツが多かったらしく、少しでも早く引っ越しできるように、でもサーヤの希望をなるべく叶えるためにって皆頑張ってたからね。
エリュシオンなんてホントは自分がサーヤのそばにいたいくせに、自分の希望よりもサーヤの希望を優先するんだもの。ホントに変わったなぁ。
当のサーヤは相変わらず、ボク達が“精霊王”で加護者の言うことはたいてい叶えられるのを忘れてるのか、久しぶりにベルナートにお願いしたことが“家具を選ぶ時、自分で見に行けないから黒曜石に記憶して”って・・・
ふふっ、思い出しただけでも笑えてくる。よりによってそれが願いなの?!って思ったものだ。
あんな“お願い”や魔法の使い方、ベルナートも初めてだったんだろうね。サーヤの前では大分笑うようになったけど、それでもあんなに笑った顔は初めて見た気がする。
カイトやミナトにも家のお手伝い的な微笑ましいお願いをしてたし・・・ま、だからサーヤのために頼まれなくてもいろいろしてあげたくなっちゃうんだけど☆
・・・―――そうそう、ボクがイラついてる話に戻そう。
ボクがイラついてるのは、例の婚姻の手続きだ。
ルーシェント達が入籍の際来るって言ったのは、こういう事を想定してたんだろうね。
直接会って話をして“エリュシオンを本当に好きか、一緒になりたいか”を見極めようとしたら、仲睦まじい様子を見せるだけじゃなく、魔力付与の禁術使ってる事をバラしたり、畏怖されてる黒髪を大好きだと言ったり、エリュシオンが甘いもの好きで食べてる姿が可愛いとか言い始めたり・・・終いにはまさかの「エリュシオンをください」発言だもんね☆
前から思ってたけど、サーヤの非常識はホントにリアと良い勝負だよ♪
入籍の・・・婚姻の手続きの時、メラルダほど大都市の教会ならプライドの高い形だけの神父が取り仕切って、わがまま放題やってるんだろうと思ってたら案の定だった。
胡散臭い狐獣人の神父は、やけに上から目線で最初からイライラした。
でもここは人間が管理する教会。
問題を起こせばせっかく家を買ったサーヤ達がメラルダに住み辛くなる。
“精霊王”という立場上、人前に出て良い事はほとんどないから、ボクは初めから手続き中は静観しようと決めていた。
・・・その後教会でナニが起ころうが、サーヤ達には関係ないからね☆
身分証に使ったエリュシオンのギルドカードに案の定クソ神父が反応する。
「なっ、“黒”?!貴様、色を偽っているのか??」
「“黒”のままだと周りがうるさいからな、魔道具で変えているだけだ・・・これで良いか」
エリュシオンもこれくらいは想定内だったんだろうね。
想定外だったのはその後だ。
「・・・“黒”の、エルフ・・・お前、もしやアロイドの町を半壊させた黒エルフか??!!」
「「「「!!!!」」」」
まさか、過去にエリュシオンが魔力暴走を起こして町を半壊させたことを知ってるとは思わなかった。
獣人の寿命を考えると、確かにエルフの里へ国から勅使が行くくらいの出来事だったし、当時は大分話題になったみたいだから知っていてもおかしくはない。
「貴様の婚姻など神を含めて誰が認めるものか!!“黒”の分際でこの神聖な教会に足を踏み入れることも汚らわしいっ!!!」
・・・ホントに“黒”に対しての差別は、いつ耳にしてもイライラする。
力ある者を恐れるあまり差別し迫害して、人を人とも認めない。そんなことをする”普通”の人間の方が余程恐ろしいんじゃないかと常々思う。
エリュシオンは確かにちょっとやり過ぎたかもしれないけど、その過程を知らない奴が”黒”を理由に罪をより重くして裁いたり、人としての生活や手続きすらさせないなんてふざけてる。
ミナトとカイトがその場でクソ神父を消そうとしたけど、今ここでそれをしてしまうとサーヤ達の婚姻手続きができないし、事が大きくなって逆に迷惑になるからベルナートと必死で止めた。
・・・この2人、前より強くなったかもしれないね。
マデリーヌがなぜついてきたのかわからなかったけど、行動を開始したことでようやくわかった。
「ミナト、カイト、こんな所で姿を現して暴れたらサーヤちゃん達に迷惑かかっちゃうわよん♡♡」
「「!!!」」
「ふふ♡あの神父は気に入らないけど、2人の手続きを完了させるためにしっかり働いてもらわないとねん♡」
「サーヤままたち、けっこん、できゆ?」
「おねーさん達、ちゃんと夫婦になれるの?」
「えぇ、大丈夫よん♡ここは私に任せなさいな♡♡」
そう言って、あえて派手に姿を現したマデリーヌは、ルーシェント達の行動に便乗し、神父の死活問題となる光魔法を盾にトドメを刺した。・・・ま、それを盾にしなくても従うのは時間の問題だったかもしれないけどね☆
こうして、サーヤとエリュシオンはルーシェント達とマデリーヌのおかげで、無事に正式な夫婦になり、その日の夜アレクの呼んだ女医の診察で子供の性別も判明して、後は出産まで穏やかに過ごすだけとなった。
・・・―――表向きは。
さて、手続きから1週間・・・ボクとしては極力大人しくして、忍耐強く待った方じゃないかな?
リアもよく“ストレスは溜めるものじゃない!発散するものだ!!”って言ってたからね☆
ミナトやカイトは、すっかりクソ神父を忘れてサーヤと楽しく過ごしてるからそっとしておいたけど、ベルナートはちょっと話してみたら乗り気だったから「程々にね☆でもボク達だってバレちゃダメだよ♪」って言っておいた。空間魔法も持ってるし、犬の姿も大分慣れてきたみたいだから多分足が付くことはないだろう。
さぁ、どう料理してあげようか・・・―――
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