237 / 512
6章 帰郷!エルフの里へ ~2人の婚約者編~
幕間 それぞれの喜び inユーリウスside
しおりを挟む
◇
アネモネへの断罪が終わった後、俺は自ら愛する婚約者の悪を断罪した“悲劇のヒーロー”として、同情されつつ以前より王太子として国民から支持されるようになった。
そして、改めて婚約者を決めるための“お見合いパーティー”なるものが連日開催され、ようやく信頼し合えるパートナーを見つけることもできた。
サーシャ以上に良きパートナーと思える者も、サーヤほど心揺るがす存在もさすがにいないが、彼女がこれからもこの国で生活することを考えると、より良い国を作っていくためのパートナーとして割り切った考えをしてくれるモニカと出逢えたことは良かったのかもしれない。
しかも、婚約してから教えてくれたことだが、モニカはサーシャの学友で仲も良好だったようだ。
アネモネの魅了魔法の影響なのか、サーシャの交友関係についてオレは一切記憶がない。
サーシャの学友だったのであれば婚約破棄したオレが憎いのでは・・・と思ったが、俺への悪意や害意がモニカからまったく感じられなかった。
ただ、父上の許可を得てモニカにもサーヤの事情を伝えたとき、それを知ったモニカが「良かった・・・」と安堵し、静かに涙を流していたのを見ると、今でもサーシャを大切に想っていることだけはわかった。
いつか、サーヤとモニカを再会させることができたらサーヤは喜ぶだろうか・・・
そして、アネモネの件があってから時々あの方が城へ遊びに来るようになった。
「はぁ~い♡元気かしらん?」
「マデリーヌ殿!」
「もうっ、リーちゃんって呼んでって言ったでしょ!あらん?隣の子ってもしかして・・・」
「あ、はい。オレの現在の婚約者でモニカと言います。モニカ、こちらは前に話した初代国王の王妃であり、光の精霊王様のマデリーヌ殿だ」
モニカは一瞬驚いた表情をしたものの、すぐに表情を戻し失礼のないよう挨拶をした。
「初めまして、光の精霊王様。私はモニカ=ランドルと申します。以後お見知りおきを」
「ふふ♡ユーリちゃんったらもうサーヤちゃんを忘れてイイ子見つけたのねん♡♡」
「マ、マデリーヌ殿!!」
「ふふ、ユーリ様は今でもサーシャを・・・いえ、サーヤを愛していると思いますよ、マデリーヌ様」
「モ、モニカまで?!」
オレをからかうことが大好きらしく、いつものようにからかわれたはずなのに、今日はモニカが思わぬ発言をしてきた。
「あらん?あなたの婚約者なのでしょう?別の女を愛してるユーリちゃんで良いのかしらん?」
「はい、問題ありません。私もサーヤが大好きなので、これからもサーヤが心置きなくこの国で過ごせるよう、ユーリ様と一緒に頑張るつもりです」
「モニカ・・・」
意外なところでモニカの気持ちが聞けて嬉しくなった。
政略的な気持ちだろうと思っていたが、“この国を良くしたい”という気持ちがどこから来るものかまでは聞いたことがなかったから・・・
「ふふん♡ユーリちゃん、本当にイイ子を見つけたようねん♡♡モニカちゃんもサーヤちゃんが大好きってことは知り合いなのかしらん?」
「はい。王立魔術学園に通っていたころの学友でした。・・・サーシャが無実の罪を着せられた卒業パーティは、体調不良で欠席しており何も手助けすることができず、ずっと歯がゆい思いをしておりましたの・・・。でも、今回ユーリ様があの女を断罪し、新しい婚約者を選ぶとなったとき、サーシャの成しえなかったことを私が代わりに叶えたい・・・そう思いましたわ。彼女はこの国が大好きでしたから・・・」
「!!」
「先日、実はサーシャが現在は“サーヤ”として新しい人生を歩んでいるとユーリ様から伺いました。私はそれだけでも嬉しかったのに、今は素敵な殿方と婚約され幸せに暮らしていると聞いて、本当に、本当に嬉しかったのです。これからも彼女達がこの国で過ごすと聞き、会うことができなくても彼女のために彼女の希望を叶えられる立場に今あることを、私はとても嬉しく幸せに思っております」
モニカと初めて会ったとき、直感で同じ気持ちを共有できる人だと感じた理由が今わかった。
彼女もオレと同じで“国”ではなく、“サーヤ”のために何かしたい人なんだ・・・
こんなに気持ちを共有できる心強い味方は他にいない・・・そう思い、俺はさらに嬉しくなった。
「うふふ♡じゃあ、そんな2人にはさらに嬉しい報告をしてあげるわん♡」
「え?」
「なんでしょう?」
「2人の大好きなサーヤちゃんのお腹には、現在赤ちゃんがいるのよん♡♡」
「「!!!!」」
なんということだ・・・
サーヤに赤ちゃんが・・・え?でもまだサーヤとエリュシオン殿は婚約中で・・・
「あの、まだ2人は婚約中で結婚していないんですよね?!」
「ふふん♡あの2人がそんなことを気にすると思って?」
「そうですわ。もう貴族ではないのですし、サーヤが幸せであればそれで良いではありませんか!」
「あらん♡モニカちゃん、気が合いそうねん♡」
「本当ですか?だとしたら嬉しいです!」
オレが驚いて呆然としている間に、2人はすっかりサーヤとお腹の赤ちゃんの話で盛り上がっていて、気が付けば自分よりもモニカの方がマデリーヌ殿と仲良くしていた・・・
いや、モニカと仲良くしてくださるのは嬉しいけど、これはこれでちょっと寂しいというか・・・
(コン、コンッ)
「ユーリ、この執務室から強い魔力を感じたんだが大丈夫かい?」
「!!」
現在いるのは執務室で、夕食後にモニカと市政について少し話をしていたらマデリーヌ殿があらわれたのだった。
話に夢中になってしまい父上への報告もせず、マデリーヌ殿にお茶すら出していないときに、父上本人が様子を見に来てしまった。なんという失態・・・!!!
オレが心の中で猛省していたら、マデリーヌ殿がドアを開き、執務室内に父上を引き入れてから抱きついていた。
「やぁ~~ん♡レヴィン♡♡久しぶり~~~~~♡♡♡」
「ぅわっ!!・・・え?マ、マデリーヌ殿??!!」
「もうっ!マデリーヌって呼んでって言ったのにぃ~~~」
「あ、あぁ・・・コホン、マデリーヌ、久しぶりだね。」
「やぁ~ん♡ハルバード~~~~♡♡♡」
「ぅわっ、ちょっ、マデリーヌっ!!人違いだからっ、オレはレヴィンだからっ!!や、ちょっと降りっ、だぁぁぁっ、服を脱がそうとしないでっ!!!!」
「大丈夫よん♡ちょっと、ちょっとだけだからん♡♡」
「いやいやいや、ちょっとも何もこの前だって・・・こらっ、ユーリ!黙ってないで助け・・・」
(バタンッ)
オレはモニカの手を引き、マデリーヌ殿と父上を執務室に残して静かに退室した。
「・・・モニカ、これは見なかったことにしてくれ」
「・・・わかりましたわ」
相変わらず、亡った夫にそっくりだという父上が大好きな光の精霊王様。
母上や側妃のカトリーヌ様公認で、たまに父上に縛りプレイを強要していたようだが、最近はマデリーヌ殿が父上を襲うこともあるようで、ナニがあっても母上もカトリーヌ様も気にしないことにしているらしい。
初代国王であるハルバード王の王妃だったマデリーヌ殿は、最初の王太子のみを懐妊し出産した。
残念ながらその後は子宝に恵まれなかったが、その後は代々第一子にマデリーヌ殿のような金糸のような金髪に碧眼が引き継がれ、国を統治し繁栄させてきた。
彼女は光の精霊王様という尊い方であり、今でも存命する国母でもあり、アネモネの件では大恩のある方々の仲間でもあるお方なのだ。
そんな彼女に誰が逆らえようか。
むしろ母上やカトリーヌ様も皆“それで満足するなら!”と喜んで父上を差し出している節がある。
「ユーリ様、サーヤの懐妊祝いって、何か送ってもよろしいのかしら?」
「そうだね。贈り物くらいは受け取ってくれると思うから、何が良いか母上達に相談してみようか」
「ふふ、そうですわね」
サーヤ、オレは・・・ガルドニアはもう大丈夫だ。
まだ旅行中と聞いているから体調にはくれぐれも気を付けて。そして、無事に母子共に健康でこの国に帰って来てくれ・・・―――
夜空の星を見上げながら、オレは遠くにいるであろうサーヤにそう想いを馳せていた・・・
アネモネへの断罪が終わった後、俺は自ら愛する婚約者の悪を断罪した“悲劇のヒーロー”として、同情されつつ以前より王太子として国民から支持されるようになった。
そして、改めて婚約者を決めるための“お見合いパーティー”なるものが連日開催され、ようやく信頼し合えるパートナーを見つけることもできた。
サーシャ以上に良きパートナーと思える者も、サーヤほど心揺るがす存在もさすがにいないが、彼女がこれからもこの国で生活することを考えると、より良い国を作っていくためのパートナーとして割り切った考えをしてくれるモニカと出逢えたことは良かったのかもしれない。
しかも、婚約してから教えてくれたことだが、モニカはサーシャの学友で仲も良好だったようだ。
アネモネの魅了魔法の影響なのか、サーシャの交友関係についてオレは一切記憶がない。
サーシャの学友だったのであれば婚約破棄したオレが憎いのでは・・・と思ったが、俺への悪意や害意がモニカからまったく感じられなかった。
ただ、父上の許可を得てモニカにもサーヤの事情を伝えたとき、それを知ったモニカが「良かった・・・」と安堵し、静かに涙を流していたのを見ると、今でもサーシャを大切に想っていることだけはわかった。
いつか、サーヤとモニカを再会させることができたらサーヤは喜ぶだろうか・・・
そして、アネモネの件があってから時々あの方が城へ遊びに来るようになった。
「はぁ~い♡元気かしらん?」
「マデリーヌ殿!」
「もうっ、リーちゃんって呼んでって言ったでしょ!あらん?隣の子ってもしかして・・・」
「あ、はい。オレの現在の婚約者でモニカと言います。モニカ、こちらは前に話した初代国王の王妃であり、光の精霊王様のマデリーヌ殿だ」
モニカは一瞬驚いた表情をしたものの、すぐに表情を戻し失礼のないよう挨拶をした。
「初めまして、光の精霊王様。私はモニカ=ランドルと申します。以後お見知りおきを」
「ふふ♡ユーリちゃんったらもうサーヤちゃんを忘れてイイ子見つけたのねん♡♡」
「マ、マデリーヌ殿!!」
「ふふ、ユーリ様は今でもサーシャを・・・いえ、サーヤを愛していると思いますよ、マデリーヌ様」
「モ、モニカまで?!」
オレをからかうことが大好きらしく、いつものようにからかわれたはずなのに、今日はモニカが思わぬ発言をしてきた。
「あらん?あなたの婚約者なのでしょう?別の女を愛してるユーリちゃんで良いのかしらん?」
「はい、問題ありません。私もサーヤが大好きなので、これからもサーヤが心置きなくこの国で過ごせるよう、ユーリ様と一緒に頑張るつもりです」
「モニカ・・・」
意外なところでモニカの気持ちが聞けて嬉しくなった。
政略的な気持ちだろうと思っていたが、“この国を良くしたい”という気持ちがどこから来るものかまでは聞いたことがなかったから・・・
「ふふん♡ユーリちゃん、本当にイイ子を見つけたようねん♡♡モニカちゃんもサーヤちゃんが大好きってことは知り合いなのかしらん?」
「はい。王立魔術学園に通っていたころの学友でした。・・・サーシャが無実の罪を着せられた卒業パーティは、体調不良で欠席しており何も手助けすることができず、ずっと歯がゆい思いをしておりましたの・・・。でも、今回ユーリ様があの女を断罪し、新しい婚約者を選ぶとなったとき、サーシャの成しえなかったことを私が代わりに叶えたい・・・そう思いましたわ。彼女はこの国が大好きでしたから・・・」
「!!」
「先日、実はサーシャが現在は“サーヤ”として新しい人生を歩んでいるとユーリ様から伺いました。私はそれだけでも嬉しかったのに、今は素敵な殿方と婚約され幸せに暮らしていると聞いて、本当に、本当に嬉しかったのです。これからも彼女達がこの国で過ごすと聞き、会うことができなくても彼女のために彼女の希望を叶えられる立場に今あることを、私はとても嬉しく幸せに思っております」
モニカと初めて会ったとき、直感で同じ気持ちを共有できる人だと感じた理由が今わかった。
彼女もオレと同じで“国”ではなく、“サーヤ”のために何かしたい人なんだ・・・
こんなに気持ちを共有できる心強い味方は他にいない・・・そう思い、俺はさらに嬉しくなった。
「うふふ♡じゃあ、そんな2人にはさらに嬉しい報告をしてあげるわん♡」
「え?」
「なんでしょう?」
「2人の大好きなサーヤちゃんのお腹には、現在赤ちゃんがいるのよん♡♡」
「「!!!!」」
なんということだ・・・
サーヤに赤ちゃんが・・・え?でもまだサーヤとエリュシオン殿は婚約中で・・・
「あの、まだ2人は婚約中で結婚していないんですよね?!」
「ふふん♡あの2人がそんなことを気にすると思って?」
「そうですわ。もう貴族ではないのですし、サーヤが幸せであればそれで良いではありませんか!」
「あらん♡モニカちゃん、気が合いそうねん♡」
「本当ですか?だとしたら嬉しいです!」
オレが驚いて呆然としている間に、2人はすっかりサーヤとお腹の赤ちゃんの話で盛り上がっていて、気が付けば自分よりもモニカの方がマデリーヌ殿と仲良くしていた・・・
いや、モニカと仲良くしてくださるのは嬉しいけど、これはこれでちょっと寂しいというか・・・
(コン、コンッ)
「ユーリ、この執務室から強い魔力を感じたんだが大丈夫かい?」
「!!」
現在いるのは執務室で、夕食後にモニカと市政について少し話をしていたらマデリーヌ殿があらわれたのだった。
話に夢中になってしまい父上への報告もせず、マデリーヌ殿にお茶すら出していないときに、父上本人が様子を見に来てしまった。なんという失態・・・!!!
オレが心の中で猛省していたら、マデリーヌ殿がドアを開き、執務室内に父上を引き入れてから抱きついていた。
「やぁ~~ん♡レヴィン♡♡久しぶり~~~~~♡♡♡」
「ぅわっ!!・・・え?マ、マデリーヌ殿??!!」
「もうっ!マデリーヌって呼んでって言ったのにぃ~~~」
「あ、あぁ・・・コホン、マデリーヌ、久しぶりだね。」
「やぁ~ん♡ハルバード~~~~♡♡♡」
「ぅわっ、ちょっ、マデリーヌっ!!人違いだからっ、オレはレヴィンだからっ!!や、ちょっと降りっ、だぁぁぁっ、服を脱がそうとしないでっ!!!!」
「大丈夫よん♡ちょっと、ちょっとだけだからん♡♡」
「いやいやいや、ちょっとも何もこの前だって・・・こらっ、ユーリ!黙ってないで助け・・・」
(バタンッ)
オレはモニカの手を引き、マデリーヌ殿と父上を執務室に残して静かに退室した。
「・・・モニカ、これは見なかったことにしてくれ」
「・・・わかりましたわ」
相変わらず、亡った夫にそっくりだという父上が大好きな光の精霊王様。
母上や側妃のカトリーヌ様公認で、たまに父上に縛りプレイを強要していたようだが、最近はマデリーヌ殿が父上を襲うこともあるようで、ナニがあっても母上もカトリーヌ様も気にしないことにしているらしい。
初代国王であるハルバード王の王妃だったマデリーヌ殿は、最初の王太子のみを懐妊し出産した。
残念ながらその後は子宝に恵まれなかったが、その後は代々第一子にマデリーヌ殿のような金糸のような金髪に碧眼が引き継がれ、国を統治し繁栄させてきた。
彼女は光の精霊王様という尊い方であり、今でも存命する国母でもあり、アネモネの件では大恩のある方々の仲間でもあるお方なのだ。
そんな彼女に誰が逆らえようか。
むしろ母上やカトリーヌ様も皆“それで満足するなら!”と喜んで父上を差し出している節がある。
「ユーリ様、サーヤの懐妊祝いって、何か送ってもよろしいのかしら?」
「そうだね。贈り物くらいは受け取ってくれると思うから、何が良いか母上達に相談してみようか」
「ふふ、そうですわね」
サーヤ、オレは・・・ガルドニアはもう大丈夫だ。
まだ旅行中と聞いているから体調にはくれぐれも気を付けて。そして、無事に母子共に健康でこの国に帰って来てくれ・・・―――
夜空の星を見上げながら、オレは遠くにいるであろうサーヤにそう想いを馳せていた・・・
0
お気に入りに追加
2,873
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる