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6章 帰郷!エルフの里へ ~2人の婚約者編~
マハト村へ行こう ~準備編2~
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◇
誰かっ、保護者!!あたし以外の保護者!!!ミナトちゃんを止めてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
「ミナト、ダメだよ」
「う?」
あたしの心の声が届いたのか、ミナトちゃんを止めてくれたのはカイトくんだった。
はぁ、これで一安心・・・―――
「殺るんだったら証拠を残さないようにしないと・・・僕に任せて」
「「??!!」」
違ったっ!!!証拠残さないとかもっとダメなヤツぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
見た目は天使だから忘れがちだけど、カイトくんまで当然のように殺る気満々って、ホントに精霊さんの教育どうなってるの??!!あ、待って!呪文の詠唱とかやめてぇぇぇぇぇ!!!
「ミナト、カイト、サーヤはまだ・・・って、どうしたの?」
「ずいぶん遅いから迎えに来たんだけど、おもしろいことになってるみたいだね☆」
良かった、ベルナートさんとセイルならカイトくんを止めてくれるはず!
「ベルナートさん、セイル、あのっ、カイトくんを止め・・・イタタ・・・」
「サーヤ、どうしたの?」
「・・・ふ~ん、エルフ女に突き飛ばされた、とか?」
セイルがあたしのそばに来て背中に触れる。ほんのり温かいのは回復魔法?
あれ?背中は温かいのに、なんか急にぞわっとしてきた。え、なんで?
「お前、サーヤに怪我させたの?」
「ありゃ、背中に痣できてるだろうね~、痛そう☆」
「・・・死にたい?死ぬより酷い目に遭わせた方が良いかな・・・?」
ダメだ!!ここには煽る人がいても止める人がいない!!!
あたしの怪我は大したことないから、それだけでこんな大事はやめてぇぇぇぇぇ!!!
「まったく、お前ら一体何やって・・・―――これは、どういうことだ?」
「エル・・・」
ラスボス・・・もとい、魔王様まで来ちゃったよ!!
どうしようっ、クラリスさんもさっきの皆からの敵意やら殺気やらで顔が真っ青だし・・・
一部がまだピリピリと緊迫する中、深いため息をついたエルがあたしを抱き上げてさっさと歩きだした。
「お前ら、出発だと言ってるだろう。こんなところで時間潰してないでとっとと行くぞ。ミナト、カイトもこっちに来い」
「あぃ・・・」
「うん・・・」
鶴の一声ならぬ、エルの一声でとりあえず全員馬車に移動したものの、同じ馬車内にいるのは気まずいので、あたしとエル、ミナトちゃんやカイトくんやセイルはベルナートさんの作った特殊空間にすぐ引きこもった。
カルステッドさんが御者をしつつ、クラリスさんの隣にリンダ、向かい側にアルマさんとアレク兄様という状態で、微妙な空気のまま馬車は出発したのだった。
◇
「ねぇ、皆・・・あたしはもう大丈夫だよ?大したことないから、もうクラリスさんに酷いことしようとしないでね?」
「サーヤまま、もういたくない?」
「うん!セイルが回復魔法かけてくれたからね。ミナトちゃん、カイトくん、あたしの代わりに怒ってくれてありがとうね☆お礼にこのクッキーをあげよう」
「くっきー!」
「クッキー?」
食べ物で紛らわせるのもどうかと思ったけど、天使2人には気にして欲しくないからやっぱりこの方法しか思い浮かばなかった。ごめんね、モノで釣るみたいになっちゃって・・・
「はい。セイルもベルナートさんもどうぞ。甘いもの食べて気分転換ね!」
「サーヤのお菓子、食べる!」
「ボクはクッキーよりもスコーンが良いんだけど☆」
「スコーンは昨日も食べたでしょ!今日はダメです!!」
「ちぇっ」
まったく、セイルはスコーン食べすぎ!ベルナートさんには気持ちクッキー多めにあげようね☆
「ふっ、精霊王達を食べ物で釣るのはお前くらいだろうな、サーヤ」
「いいの!甘いもの食べてるときは幸せなんだから!!・・・エルにはプリンあげようと思ったのに。そんなこと言うならあげない」
「いや、ダメだ。プリンは寄こせ」
「どーしよっかなぁ・・・って、ちょっとエルっ、力技は卑怯だよ!!」
「いいから寄こせ」
「きゃ~~、ミナトちゃん、助けてっ」
「お前っ、ミナトを呼ぶのは卑怯だぞっ」
「エルぱぱっ、ままいじめちゃ、めっなの~~~」
クラリスさんは精霊王様達を敬えって言うけど、実際の精霊王様達はこんなにも気さくで人間味のある王様達ばっかりだ。確かにあたしは人間でいうとかなり非常識かもしれないけど、彼らはあたしに敬って欲しいのではなく、こうやって普通に接することを望んでる気がする。
こうして皆と笑いながら、じゃれ合いながらお菓子を食べることに、人間もエルフも精霊王も関係ないと思うし、あたしと言う“人間”を受け入れて、一緒にいてくれる皆があたしは大好きだ。
人間からプリンを奪おうとするハイエルフと、それを阻止しようと体当たりしてくる次期水の精霊王様・・・種族で表現すると確かにとてもシュールだけど、皆ちゃんと喜怒哀楽の感情を持っていて好き嫌いもあるのに、種族が違うとか“黒”だからとかで差別や比較をするのはやっぱりおかしいと思う。
「ん~・・・でもおかしいのはあたしの方だったりするのかな?」
「何を考えてるのか知らんが、お前がおかしいのは今に始まったことではあるまい」
「ひどい!もうっ、エルなんかこうしてやる~~~~っ!!!」
「こら、バカっ!髪を引っぱるなっ」
エルの髪をわしゃわしゃしたら思った以上に触り心地が良くてビックリした
前から艶々のサラサラだろうなとは思ってたけど、ちゃんと触れるの実は初めてかも・・・
さっきまでのイライラとかを全部すっ飛ばして、あたしはエルの髪の毛を弄りたくて仕方がなくなってしまった。
「エルの髪、サラサラで艶々・・・あ、そうだ!プリンあげるからエルの髪弄らせて!!」
「は?」
「そうだ!ミナトちゃんとお揃いでポニーテールにしよう!きっと可愛いよ!!」
「ぱぱといっしょ?!わぁい、なの~♪」
「はぁ?ちょっと待て・・・」
「んふ~♪」
「ぷぷっ、諦めなよ、エリュシオン☆」
「どうせなら皆まとめてポニーテールにしよっか!あたし以外髪長いからできるよね?」
「ミナトみたいな髪型?僕似合うかな?」
「サーヤ、俺の黒髪に触れてくれるの?嬉しい・・・」
「あ、ボクは用事思い出したからノルンのところに行ってくるね~☆」
「おい待てっ、セイル逃げるな!」
さっきまでのモヤモヤと緊迫した部屋の雰囲気はどこへやら。
休憩でカルステッドさんから呼ばれるまで、あたし達は皆できゃっきゃ楽しく過ごしました。
誰かっ、保護者!!あたし以外の保護者!!!ミナトちゃんを止めてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
「ミナト、ダメだよ」
「う?」
あたしの心の声が届いたのか、ミナトちゃんを止めてくれたのはカイトくんだった。
はぁ、これで一安心・・・―――
「殺るんだったら証拠を残さないようにしないと・・・僕に任せて」
「「??!!」」
違ったっ!!!証拠残さないとかもっとダメなヤツぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
見た目は天使だから忘れがちだけど、カイトくんまで当然のように殺る気満々って、ホントに精霊さんの教育どうなってるの??!!あ、待って!呪文の詠唱とかやめてぇぇぇぇぇ!!!
「ミナト、カイト、サーヤはまだ・・・って、どうしたの?」
「ずいぶん遅いから迎えに来たんだけど、おもしろいことになってるみたいだね☆」
良かった、ベルナートさんとセイルならカイトくんを止めてくれるはず!
「ベルナートさん、セイル、あのっ、カイトくんを止め・・・イタタ・・・」
「サーヤ、どうしたの?」
「・・・ふ~ん、エルフ女に突き飛ばされた、とか?」
セイルがあたしのそばに来て背中に触れる。ほんのり温かいのは回復魔法?
あれ?背中は温かいのに、なんか急にぞわっとしてきた。え、なんで?
「お前、サーヤに怪我させたの?」
「ありゃ、背中に痣できてるだろうね~、痛そう☆」
「・・・死にたい?死ぬより酷い目に遭わせた方が良いかな・・・?」
ダメだ!!ここには煽る人がいても止める人がいない!!!
あたしの怪我は大したことないから、それだけでこんな大事はやめてぇぇぇぇぇ!!!
「まったく、お前ら一体何やって・・・―――これは、どういうことだ?」
「エル・・・」
ラスボス・・・もとい、魔王様まで来ちゃったよ!!
どうしようっ、クラリスさんもさっきの皆からの敵意やら殺気やらで顔が真っ青だし・・・
一部がまだピリピリと緊迫する中、深いため息をついたエルがあたしを抱き上げてさっさと歩きだした。
「お前ら、出発だと言ってるだろう。こんなところで時間潰してないでとっとと行くぞ。ミナト、カイトもこっちに来い」
「あぃ・・・」
「うん・・・」
鶴の一声ならぬ、エルの一声でとりあえず全員馬車に移動したものの、同じ馬車内にいるのは気まずいので、あたしとエル、ミナトちゃんやカイトくんやセイルはベルナートさんの作った特殊空間にすぐ引きこもった。
カルステッドさんが御者をしつつ、クラリスさんの隣にリンダ、向かい側にアルマさんとアレク兄様という状態で、微妙な空気のまま馬車は出発したのだった。
◇
「ねぇ、皆・・・あたしはもう大丈夫だよ?大したことないから、もうクラリスさんに酷いことしようとしないでね?」
「サーヤまま、もういたくない?」
「うん!セイルが回復魔法かけてくれたからね。ミナトちゃん、カイトくん、あたしの代わりに怒ってくれてありがとうね☆お礼にこのクッキーをあげよう」
「くっきー!」
「クッキー?」
食べ物で紛らわせるのもどうかと思ったけど、天使2人には気にして欲しくないからやっぱりこの方法しか思い浮かばなかった。ごめんね、モノで釣るみたいになっちゃって・・・
「はい。セイルもベルナートさんもどうぞ。甘いもの食べて気分転換ね!」
「サーヤのお菓子、食べる!」
「ボクはクッキーよりもスコーンが良いんだけど☆」
「スコーンは昨日も食べたでしょ!今日はダメです!!」
「ちぇっ」
まったく、セイルはスコーン食べすぎ!ベルナートさんには気持ちクッキー多めにあげようね☆
「ふっ、精霊王達を食べ物で釣るのはお前くらいだろうな、サーヤ」
「いいの!甘いもの食べてるときは幸せなんだから!!・・・エルにはプリンあげようと思ったのに。そんなこと言うならあげない」
「いや、ダメだ。プリンは寄こせ」
「どーしよっかなぁ・・・って、ちょっとエルっ、力技は卑怯だよ!!」
「いいから寄こせ」
「きゃ~~、ミナトちゃん、助けてっ」
「お前っ、ミナトを呼ぶのは卑怯だぞっ」
「エルぱぱっ、ままいじめちゃ、めっなの~~~」
クラリスさんは精霊王様達を敬えって言うけど、実際の精霊王様達はこんなにも気さくで人間味のある王様達ばっかりだ。確かにあたしは人間でいうとかなり非常識かもしれないけど、彼らはあたしに敬って欲しいのではなく、こうやって普通に接することを望んでる気がする。
こうして皆と笑いながら、じゃれ合いながらお菓子を食べることに、人間もエルフも精霊王も関係ないと思うし、あたしと言う“人間”を受け入れて、一緒にいてくれる皆があたしは大好きだ。
人間からプリンを奪おうとするハイエルフと、それを阻止しようと体当たりしてくる次期水の精霊王様・・・種族で表現すると確かにとてもシュールだけど、皆ちゃんと喜怒哀楽の感情を持っていて好き嫌いもあるのに、種族が違うとか“黒”だからとかで差別や比較をするのはやっぱりおかしいと思う。
「ん~・・・でもおかしいのはあたしの方だったりするのかな?」
「何を考えてるのか知らんが、お前がおかしいのは今に始まったことではあるまい」
「ひどい!もうっ、エルなんかこうしてやる~~~~っ!!!」
「こら、バカっ!髪を引っぱるなっ」
エルの髪をわしゃわしゃしたら思った以上に触り心地が良くてビックリした
前から艶々のサラサラだろうなとは思ってたけど、ちゃんと触れるの実は初めてかも・・・
さっきまでのイライラとかを全部すっ飛ばして、あたしはエルの髪の毛を弄りたくて仕方がなくなってしまった。
「エルの髪、サラサラで艶々・・・あ、そうだ!プリンあげるからエルの髪弄らせて!!」
「は?」
「そうだ!ミナトちゃんとお揃いでポニーテールにしよう!きっと可愛いよ!!」
「ぱぱといっしょ?!わぁい、なの~♪」
「はぁ?ちょっと待て・・・」
「んふ~♪」
「ぷぷっ、諦めなよ、エリュシオン☆」
「どうせなら皆まとめてポニーテールにしよっか!あたし以外髪長いからできるよね?」
「ミナトみたいな髪型?僕似合うかな?」
「サーヤ、俺の黒髪に触れてくれるの?嬉しい・・・」
「あ、ボクは用事思い出したからノルンのところに行ってくるね~☆」
「おい待てっ、セイル逃げるな!」
さっきまでのモヤモヤと緊迫した部屋の雰囲気はどこへやら。
休憩でカルステッドさんから呼ばれるまで、あたし達は皆できゃっきゃ楽しく過ごしました。
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