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6章 帰郷!エルフの里へ ~2人の婚約者編~
トルク村で過ごそう ~親の決めた婚約者~
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◇
アルマさんはとりあえず部屋で休ませるためにリンダが支え、一緒にカルステッドさんとアレク兄様も、何かあれば呼んでくださいと言って退出していった。
そして、残ったメンツで成り行き上助けてそのままついてきてしまったエルフの彼女・・・クラリスさんをどうしようかという話になった。
ちなみに残っているのはあたしとエルとセイルとクラリスさん。
ベルナートさんはミナトちゃんとカイトくんを連れて先に森へ帰っている。
・・・話がややこしくなりそうだからね。
「・・・―――じゃあ、次はそこのエルフ女をどうするのか話し合おっか☆」
「いや、さすがにこの状態のままって・・・」
先ほど一緒に宿へ連れてきた際、名前だけ聞くことができたエルフのクラリスさん。
あたしがそばにいても、あたしのそばにエルがいてもとにかく苦言が多いわ暴れるわで、見かねたセイルが風魔法で拘束している状態なのだ。口も塞いでるからこれじゃ話すこともできない。
「自分では大した魔法も使えぬ役立たずが・・・このまま放り出されたくなかったら大人しく素性を話すことだな。同郷ならば親父を通して迎えを依頼するくらいしてやる」
「(コクコクコク)」
ホントにエルの言葉には素直なんだよね、クラリスさん・・・
とりあえず、セイルが口元の拘束だけ解いた。
「ぷは~っ、まったく何なのよ、私に対してこんな仕打ち、お父様が知ったらただじゃ済まないわよ」
「知るか。そもそもお前の親父が誰かなど知らん。お前はこのまま奴隷として売られた方が良かったかもな」
「ホントだよ!なんでそんなの拾ってきちゃったのさ、エリュシオン」
「知らん、勝手についてきただけだろうが」
「ちょっとっ、2人ともさすがにそれは・・・」
「王子様の名前・・・エリュシオンって言うの?」
「あぁ、そうだが・・・それがなんだ?」
「え、でもエリュシオン様って黒髪のはずじゃ・・・」
え?クラリスさん、エルのことを知ってるの??
「あぁ、今はピアスで髪色を変えたままだったな・・・なぜ俺を知っている?」
「それはもちろん自分の婚約者の名前ですもの!知ってて当然ですわ!!」
「は?」
「え?」
「へぇ」
なに?どういうこと??!!エルの婚約者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ???!!!
◇
「エル、どういうこと??婚約者ってあたし以外にいたの??!!」
「知らんっ!まったくもって身に覚えがないし、こんな女も知らん」
「へぇ、じゃあ誰が婚約者って決めたんだろうね☆」
「「!!」」
思わずエルに掴みかかってしまったけど、確かに女の人の気配なんてなかったし、あたしと出逢ってからはほぼずっと一緒にいるから他の女の人と逢う時間なんてないはずだ。
「俺を疑ったのか?」
「いや、あの、疑ったというか、混乱したというか、条件反射というか・・・」
「ふっ、今夜はお仕置き確定だな。覚悟しておけ」
「!!」
エルが意地悪な笑みを浮かべながら耳元で悪魔のように囁き、何事もなかったかのように会話を進める。
最近“お仕置き”という言葉にドキドキしちゃうのって、あれですか?あたしマデリーヌさんと同じ扉を開けそうになってるってこと??いや、まさかね?違うよね?!
「・・・―――で、お前を俺の婚約者だとふざけたことを言ってるのはどこのどいつだ?」
「私の父、エルフの里長であるゴルドとエリュシオン様のお父様のルーシェント様です」
「なっ、親父が?!」
「“黒”であるエリュシオン様は、里や国を出たとしても外界と馴染めずに戻ってくる。その際永く寄り添い合える伴侶と共に里で暮らせば良い・・・と」
「・・・親父」
いやいやいや、確かにエルの過去の話を聞いて”黒”というのがとても差別されるというのはわかったけど、いくらエルのお父さんだからって、“黒”だから外界に馴染めないって決めつけるのはどうなの??
それに、勝手に婚約者を決めるとかありえないっ!いつの時代よっ!!
エルは今ちゃんと自分で自分の居場所を作って生活してるのにっ!!そこを確認しようとはしないの??!!
(バンッ)
「そんなの認めません!!」
「サーヤ・・・?」
「“黒”だから外の世界と馴染めずに戻ってくる?その上婚約者を勝手に決める?!今現在のエルは自分でちゃんと居場所も作って仲間と呼べる人達と幸せに生活してるし、あたしという婚約者だっています!!親の決めた婚約者だかなんだかしらないけど、エルはあたしのモノです!!誰にも渡しませんっ!!!」
「サーヤ・・・」
「なっ、たかだか人間風情が偉そうに・・・」
「人間風情、人間風情って言うけど、エルフはそんなに偉いんですか?人間よりも立派な生き物なんですか??里に籠って外の世界を何も知らずに見下してるだけの長生き種族のどこが偉いって言うんですか!!!」
なんなの?エルフって気位の高い種族とは思ってたけど、こんなに自分達第一主義の閉鎖的な種族なの?
それともクラリスさんだけ?いくら何でもエルのこと考えなさすぎでしょっ!!!!
あまりにも腹が立って興奮したあたしの頭を、エルがぽんぽんと撫でて落ち着かせてくれてるとき、セイルが盛大に噴き出した。
「ぷっ、はははっ・・・長生き種族って、サーヤ最高☆」
「なっ、なんなの?!そこの女も緑の男もっ!エルフは崇高な種族なのよっ、野蛮な外界と関わるわけないでしょ!!!」
「崇高ねぇ・・・ちなみに、ボク、これでも風の精霊王でその辺のエルフより何倍も生きてるんだけど、エルフは精霊王よりも崇高なのかなぁ」
「は?風の精霊王様ですって?なんでこんなところに・・・」
「だって、サーヤにボクの加護与えてるし☆」
「え?人間が精霊王様の加護を??!!」
「あとここにはいないけど、サーヤは他にも主従契約している火の上位精霊や、次期水の精霊王、闇の精霊王、無属性の精霊王、地の精霊王の加護も受けてる。あ、もうすぐ火の精霊王の加護も追加される予定だね☆」
「嘘っ、そんなわけない!なんで1人の・・・しかも人間ごときにそんな複数の精霊王様が加護を与えるの?!ありえないわ」
「精霊だろうが精霊王だろうが、サーヤのことを気に入ってるから加護を与えている、それだけだ。どうせあいつらは明日も来るから確認なりなんなりすれば良い」
「明日?確認って・・・」
「ごちゃごちゃうるさい。とりあえず今日の話はこれで終わりだ。親父には今夜のうちに連絡しておいてやるからもう出ていけ」
そう言ってエルは、いつの間にか呼んでいたカルステッドさんにクラリスさんを託した。
セイルも「じゃあボクも森へ帰るね☆啖呵切るサーヤカッコ良かったよ♪」と言って帰っていった。
残っているのはソファに座ったあたしとエルの2人だけだ。
「くくっ、“誰にも渡さない”ね・・・」
「うぅ・・・恥ずかしいから蒸し返さないで・・・」
「断る」
「んんっ」
エルがあたしを抱き寄せて甘いキスをする。
でもせっかく2人きりになったのに、まだあたしの心は未だにモヤモヤしたものが残っていたし、エルもなんだか疲れているというか不機嫌な状態だった。
「エル、お父さんが決めた婚約者がいたんだね」
「知らん。親父の奴、勝手に・・・」
「勝手に決めるのは確かにどうかと思うけど、お父さんなりにエルがいつ帰って来ても良いように・・・って思ってたのかもね」
「・・・余計なことを」
「ん、ふぁ・・・んんっ」
エルがさっきまでの苛立ちをあたしにぶつけるようにキスしてくるけど、あたしといちゃいちゃするだけじゃ解消するのは難しい気がするし、それ以外の気分転換方法もあった方が良いよね?何があるかな?
キスを甘受しながら、こんなとき昔ならよくパーッとお酒飲んでたなぁとふと思った。
そういえば、この世界に来てから飲んだことなかったけどどんなお酒があるんだろう。
「ん、はぁ・・・ねぇ、エル。この世界のお酒ってどんなのがあるの?」
「ん?どうした、急に」
「・・・ちょっと今夜は飲みたい気分です」
「ふっ、確かに飲んで忘れるのも良いかもな」
試しに聞いてみたら、この世界にも呼び方が若干異なるがビールやワイン、果実酒など色々お酒があるみたい。
この世界では初めて飲むお酒だし、あたしはそんなに強くなさそうな果実酒を飲むことにした。
エルはトロッケンという辛口のワインを飲むらしい。
「親父に伝達魔法で知らせてくるついでに買ってくる。準備して待っていろ」
「うん、わかった」
嫌なことはお酒を飲んで忘れるに限る。この世界でも同じみたいです。
--------------------------
※クラリスさんは今のところだいぶ痛い子ですが、後の話に書きますが育ってきた環境が原因です。
素直故に身近なモノや人の言葉を信じて育ってきた子ですが、一応根は悪い子ではありません。
アルマさんはとりあえず部屋で休ませるためにリンダが支え、一緒にカルステッドさんとアレク兄様も、何かあれば呼んでくださいと言って退出していった。
そして、残ったメンツで成り行き上助けてそのままついてきてしまったエルフの彼女・・・クラリスさんをどうしようかという話になった。
ちなみに残っているのはあたしとエルとセイルとクラリスさん。
ベルナートさんはミナトちゃんとカイトくんを連れて先に森へ帰っている。
・・・話がややこしくなりそうだからね。
「・・・―――じゃあ、次はそこのエルフ女をどうするのか話し合おっか☆」
「いや、さすがにこの状態のままって・・・」
先ほど一緒に宿へ連れてきた際、名前だけ聞くことができたエルフのクラリスさん。
あたしがそばにいても、あたしのそばにエルがいてもとにかく苦言が多いわ暴れるわで、見かねたセイルが風魔法で拘束している状態なのだ。口も塞いでるからこれじゃ話すこともできない。
「自分では大した魔法も使えぬ役立たずが・・・このまま放り出されたくなかったら大人しく素性を話すことだな。同郷ならば親父を通して迎えを依頼するくらいしてやる」
「(コクコクコク)」
ホントにエルの言葉には素直なんだよね、クラリスさん・・・
とりあえず、セイルが口元の拘束だけ解いた。
「ぷは~っ、まったく何なのよ、私に対してこんな仕打ち、お父様が知ったらただじゃ済まないわよ」
「知るか。そもそもお前の親父が誰かなど知らん。お前はこのまま奴隷として売られた方が良かったかもな」
「ホントだよ!なんでそんなの拾ってきちゃったのさ、エリュシオン」
「知らん、勝手についてきただけだろうが」
「ちょっとっ、2人ともさすがにそれは・・・」
「王子様の名前・・・エリュシオンって言うの?」
「あぁ、そうだが・・・それがなんだ?」
「え、でもエリュシオン様って黒髪のはずじゃ・・・」
え?クラリスさん、エルのことを知ってるの??
「あぁ、今はピアスで髪色を変えたままだったな・・・なぜ俺を知っている?」
「それはもちろん自分の婚約者の名前ですもの!知ってて当然ですわ!!」
「は?」
「え?」
「へぇ」
なに?どういうこと??!!エルの婚約者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ???!!!
◇
「エル、どういうこと??婚約者ってあたし以外にいたの??!!」
「知らんっ!まったくもって身に覚えがないし、こんな女も知らん」
「へぇ、じゃあ誰が婚約者って決めたんだろうね☆」
「「!!」」
思わずエルに掴みかかってしまったけど、確かに女の人の気配なんてなかったし、あたしと出逢ってからはほぼずっと一緒にいるから他の女の人と逢う時間なんてないはずだ。
「俺を疑ったのか?」
「いや、あの、疑ったというか、混乱したというか、条件反射というか・・・」
「ふっ、今夜はお仕置き確定だな。覚悟しておけ」
「!!」
エルが意地悪な笑みを浮かべながら耳元で悪魔のように囁き、何事もなかったかのように会話を進める。
最近“お仕置き”という言葉にドキドキしちゃうのって、あれですか?あたしマデリーヌさんと同じ扉を開けそうになってるってこと??いや、まさかね?違うよね?!
「・・・―――で、お前を俺の婚約者だとふざけたことを言ってるのはどこのどいつだ?」
「私の父、エルフの里長であるゴルドとエリュシオン様のお父様のルーシェント様です」
「なっ、親父が?!」
「“黒”であるエリュシオン様は、里や国を出たとしても外界と馴染めずに戻ってくる。その際永く寄り添い合える伴侶と共に里で暮らせば良い・・・と」
「・・・親父」
いやいやいや、確かにエルの過去の話を聞いて”黒”というのがとても差別されるというのはわかったけど、いくらエルのお父さんだからって、“黒”だから外界に馴染めないって決めつけるのはどうなの??
それに、勝手に婚約者を決めるとかありえないっ!いつの時代よっ!!
エルは今ちゃんと自分で自分の居場所を作って生活してるのにっ!!そこを確認しようとはしないの??!!
(バンッ)
「そんなの認めません!!」
「サーヤ・・・?」
「“黒”だから外の世界と馴染めずに戻ってくる?その上婚約者を勝手に決める?!今現在のエルは自分でちゃんと居場所も作って仲間と呼べる人達と幸せに生活してるし、あたしという婚約者だっています!!親の決めた婚約者だかなんだかしらないけど、エルはあたしのモノです!!誰にも渡しませんっ!!!」
「サーヤ・・・」
「なっ、たかだか人間風情が偉そうに・・・」
「人間風情、人間風情って言うけど、エルフはそんなに偉いんですか?人間よりも立派な生き物なんですか??里に籠って外の世界を何も知らずに見下してるだけの長生き種族のどこが偉いって言うんですか!!!」
なんなの?エルフって気位の高い種族とは思ってたけど、こんなに自分達第一主義の閉鎖的な種族なの?
それともクラリスさんだけ?いくら何でもエルのこと考えなさすぎでしょっ!!!!
あまりにも腹が立って興奮したあたしの頭を、エルがぽんぽんと撫でて落ち着かせてくれてるとき、セイルが盛大に噴き出した。
「ぷっ、はははっ・・・長生き種族って、サーヤ最高☆」
「なっ、なんなの?!そこの女も緑の男もっ!エルフは崇高な種族なのよっ、野蛮な外界と関わるわけないでしょ!!!」
「崇高ねぇ・・・ちなみに、ボク、これでも風の精霊王でその辺のエルフより何倍も生きてるんだけど、エルフは精霊王よりも崇高なのかなぁ」
「は?風の精霊王様ですって?なんでこんなところに・・・」
「だって、サーヤにボクの加護与えてるし☆」
「え?人間が精霊王様の加護を??!!」
「あとここにはいないけど、サーヤは他にも主従契約している火の上位精霊や、次期水の精霊王、闇の精霊王、無属性の精霊王、地の精霊王の加護も受けてる。あ、もうすぐ火の精霊王の加護も追加される予定だね☆」
「嘘っ、そんなわけない!なんで1人の・・・しかも人間ごときにそんな複数の精霊王様が加護を与えるの?!ありえないわ」
「精霊だろうが精霊王だろうが、サーヤのことを気に入ってるから加護を与えている、それだけだ。どうせあいつらは明日も来るから確認なりなんなりすれば良い」
「明日?確認って・・・」
「ごちゃごちゃうるさい。とりあえず今日の話はこれで終わりだ。親父には今夜のうちに連絡しておいてやるからもう出ていけ」
そう言ってエルは、いつの間にか呼んでいたカルステッドさんにクラリスさんを託した。
セイルも「じゃあボクも森へ帰るね☆啖呵切るサーヤカッコ良かったよ♪」と言って帰っていった。
残っているのはソファに座ったあたしとエルの2人だけだ。
「くくっ、“誰にも渡さない”ね・・・」
「うぅ・・・恥ずかしいから蒸し返さないで・・・」
「断る」
「んんっ」
エルがあたしを抱き寄せて甘いキスをする。
でもせっかく2人きりになったのに、まだあたしの心は未だにモヤモヤしたものが残っていたし、エルもなんだか疲れているというか不機嫌な状態だった。
「エル、お父さんが決めた婚約者がいたんだね」
「知らん。親父の奴、勝手に・・・」
「勝手に決めるのは確かにどうかと思うけど、お父さんなりにエルがいつ帰って来ても良いように・・・って思ってたのかもね」
「・・・余計なことを」
「ん、ふぁ・・・んんっ」
エルがさっきまでの苛立ちをあたしにぶつけるようにキスしてくるけど、あたしといちゃいちゃするだけじゃ解消するのは難しい気がするし、それ以外の気分転換方法もあった方が良いよね?何があるかな?
キスを甘受しながら、こんなとき昔ならよくパーッとお酒飲んでたなぁとふと思った。
そういえば、この世界に来てから飲んだことなかったけどどんなお酒があるんだろう。
「ん、はぁ・・・ねぇ、エル。この世界のお酒ってどんなのがあるの?」
「ん?どうした、急に」
「・・・ちょっと今夜は飲みたい気分です」
「ふっ、確かに飲んで忘れるのも良いかもな」
試しに聞いてみたら、この世界にも呼び方が若干異なるがビールやワイン、果実酒など色々お酒があるみたい。
この世界では初めて飲むお酒だし、あたしはそんなに強くなさそうな果実酒を飲むことにした。
エルはトロッケンという辛口のワインを飲むらしい。
「親父に伝達魔法で知らせてくるついでに買ってくる。準備して待っていろ」
「うん、わかった」
嫌なことはお酒を飲んで忘れるに限る。この世界でも同じみたいです。
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※クラリスさんは今のところだいぶ痛い子ですが、後の話に書きますが育ってきた環境が原因です。
素直故に身近なモノや人の言葉を信じて育ってきた子ですが、一応根は悪い子ではありません。
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