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5章 帰郷!エルフの里へ ~記憶喪失編~
船で過ごそう ~少しずつ変化する記憶*~
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◇
転移して部屋に連れ戻してくれたエルは、部屋に戻った直後にそのままぎゅっと優しく抱きしめてくれた。
「サーヤ・・・もういい、我慢するな」
「エ、ル・・・」
「俺の前で強がる必要はない。記憶をなくした俺よりも、毎日忘れられるお前の方が余程辛いだろう・・・すまぬ」
「う、ふぇ・・・ぁぁぁぁぁっ、っく、っぐず・・・っふ、うぅ~~~~~~~~~~っ」
本当は泣きたくなんかない。エルに、皆に心配かけちゃうから。
ミリーさんに言った通り、いつものエルだったら話してくれなさそうな意外な気持ちを知ることはできた。
でも、本当であれば今は船旅を皆でめいっぱい楽しんでいるはずなのに、あたしと一緒に過ごした時間は短い時間かもしれないけど、いろいろあってやっとお互い全てを受け止め合って、これからも仲良くしようねって理解しあえたばかりだったのに・・・
返して・・・あたしの大好きなあの時のエルを返して・・・―――!!!
「・・・ぇして・・・あたしのエルを、返してよぉ・・・っく、エルっ、エルぅ・・・っぐず」
「サーヤ・・・」
目の前にいる過去のエルは何も悪くないの。
なんだかんだとあたしを大事にしてくれて、改めてどんなエルでも好きだなと思える。
でも、ふとした瞬間にやっぱり”呪いさえなければ今頃は・・・―――”ってどうしても考えてしまう自分がいて・・・
「ふ、ぅ~~~~~~~~~~~~~っ」
「サーヤ、泣き声を抑えようとするな、我慢しようとしなくていい。俺の前では何も隠すな。・・・俺が全部受け止めるから」
「・・・ぅ、あぁっ、エ、ルぅ・・・っく、うぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~・・・・」
無意識に我慢して虚勢を張っていたモノがどんどん壊れかけ、エルの言葉で完全に崩壊してしまい、あたしは今まで抑えていた感情が爆発してしまったかのように大声で思いっきり泣いた。
そんなあたしを、エルは何も言わずに涙を拭って瞼やおでこにキスをしながら優しく包み込むように抱きしめてくれた。
ごめんね、泣いてばっかりで困るだけだよね。
あたしがエルを抱きしめて安心させなきゃいけないのにごめんね・・・――――――
「ミリーの前ではよく耐えた。・・・やはり、俺の惚れた女だな」
「っぐず・・・っく、え?」
「俺が俺でいられるのは、お前がどんな俺でも好きだと言って・・・“黒”である俺を受け入れてくれるからだ、サーヤ」
「エ、ル・・・」
「俺は、例え記憶を失っても、何度でもお前が欲しくなるようだ・・・俺自身に嫉妬するのも変な話だが、こんなにもサーヤに愛されている未来の俺が羨ましくて仕方ない」
エルが優しいんだけど少し切ない顔であたしを見つめ、あたしが“あ、キスされる”と思ったときにはすでに優しく触れるようなキスをされた。
「好きだ・・・サーヤ・・・」
「エル・・・あたしもす・・・んんっ」
あたしの言葉は最後まで言わせてくれない・・・エルはやっぱりエルでした。
でも、あたしも同じだよ・・・何度でも、いつの時代のエルも好きになる・・・
「ん・・・はぁ、エル・・・」
「サーヤ・・・」
エルは啄むようなキスをしてから深いキスをする。
“これからえっちするよ”って2人の合図を知らないはずなのに、いつもみたいにあたしを甘く蕩けさせる。
今日はこのままエルと甘い時間を・・・――――――
「―――・・・さて、まずは消毒だな」
「え?・・・んんっ?!んぁ、ふっ・・・んっ、ひゃっ、ぁ、なんで?」
さっきまでの甘い雰囲気どこいった?!
「ん、はぁ・・・駄犬に散々触られおって・・・消毒の後はお仕置きだな」
「ぁぅっ、そんなっ、ん・・・だってあれは、人命救助みたいな・・・きゃぅっ」
「んむ、お前はベルナートに加護を与えてるんだろう?だったら別に触れなくても魔力を与えられるではないか・・・ちゅるっ」
なんですと?!そんなこと知らないよっ!!
「へ?!そうだったの??・・・ぁ、や、そんなトコロ吸われてなっ・・・あぁんっ、や、噛まないでぇ・・・」
エルは消毒とお仕置きだと言って、シャツの隙間から下着を上にずらし、直接あたしの胸や乳首を消毒だと言って舐めたり噛んだり吸ったりしている。しかもエルはあたしに魔力も与えているから、いつもよりも甘い快感に身体の力がすぐに入らなくなる。
力の抜けたあたしをエルはすかさず抱っこしてベッドへ運び、優しく降ろす・・・のではなく、投げた。
「ひゃぁっ」
(ボスンッ)
勢いよく飛び込んだけど、スイートルームのベッドはふかふかなので、まったく痛くない。
だが、勢いがあればあるほど一度沈み込むので体勢がすぐに立て直せない。
エルに反論しようと起き上がろうとするも、うつ伏せ状態の自分にエルがのしかかってきたのですでに身動きが取れなかった。
「ちょっとエルっ、いくら何でも投げ捨てなくたって・・・んんっ!!」
顔だけエルの方向に向けたら噛みつくようなキスをされて、口の中に入ってきたエルの舌があたしの舌を絡めとる。激しいキスをされながらも魔力を与えてくれるため、呼吸がままならず苦しいのにとても甘くて蕩けそうになる。
「んぁっ、はふっ・・・ぁ、ふぁぁ、エル・・・んっ、ちょっと苦しっ・・・んんんっ」
苦しかったけど甘くて蕩けそうなキスの後、エルが口唇を離すと激しい口づけを思わせる銀糸が張っていた。
その後も胸を形が変わりそうなくらい乱暴に揉まれながら、服や下着をはぎ取られていく。
エルの唇はそのまま背中にいくつものキスマークを残しながらどんどん下降していった。
すでに敏感になっている上に魔力を与え続けられているため、胸や背中の愛撫だけであたしはものすごく感じてしまう。
そして、気づけば何も身につけていない状態で、お尻だけ少し上げた状態にされていた。
部屋はまだ明るい状態のため、後ろにいるエルにはもちろん全部見えてしまっている。
「はぁ、や・・・見ないで、恥ずかし・・・、きゃぅっ」
ぴちゃっと秘部に柔らかい感触を感じたかと思ったら、ヌメヌメしたものがそのまま挿入ってきた。
エルの舌だ。
「あぁぁっ、やっ、ぁぅっ、舌、抜い、てぇ・・・ぁ、や、ダメっ、ぁぁぁ・・・脚、開いちゃやぁ・・・んんっ」
エルは無言で普段よりも奥へ奥へと舌を挿入し膣の中で舌を動かす。
「んぁぁっ、や、あぁっ・・・それダメっ、ぁぅっ、んん~~~~~~~っ」
ビクンっ、ビクンっと達してしまうも、エルの舌は止まらない。
「あぁ、やぁっ、エル、お願っ・・・も、あぁぁっ、ダメっ、ダメなのっ、ぁぁぁぁっ」
“またイってしまう”と思った瞬間に今度はエルの動きが止まって、舌も秘部から抜かれた。
「ぁ・・・」
「ん、じゅる・・・どうした?ダメなのであろう?」
「ぁ、ぅ・・・」
「触ってもいなかったのに、すでに溢れているわ舐めとってもさらに溢れてくるわ・・・お前は本当に淫乱だな・・・サーヤ」
「・・・っ」
名前を呼ぶときだけ耳元で甘く囁かれ、それだけでさらに蜜が溢れそうな感覚があった。
「お仕置きと言っても、お前の身体は悦ぶだけだな、サーヤ・・・どうしたい?」
「んっ、欲し・・・欲しいの・・・エルの、ちょうだい・・・」
「・・・お前の身体のシルシ、俺は毎日のように刻み付けているようだな・・・くくっ、俺のシルシもたくさん刻み付けてやる・・・無論、ココにもなっ」
そのままバックの状態でぐちゅんっと勢いよく挿入されたエルのモノ。
すでに潤みきっているあたしの蜜壺は難なくエルを受け止め、ぱちゅんっ、ぱちゅんと激しい水音と肌がぶつかり合う音が部屋に響く。
「あぅっ、やっ、やだぁ、音・・・んんっ」
「あぁ、お前がたくさん濡らすものだから、溢れすぎてベッドにシミができているな」
「や、あぁぁっ、ごめん、なさっ・・・んっ、ぁぅ、んぁっ、もっとゆっくりぃ・・・ぁぁぁぁっ」
「まったく、注文の多い奴だな・・・よっ」
激しく攻め立てられて、甘い魔力も時折与えられて、あたしの身体はまともに動かすこともできず、エルにされるがままだった。
・・・やっぱり、記憶が遡れば遡るほど鬼畜さが増している気がする・・・
気持ちが通じ合ってからは、まだあれでもあたしを労わってくれてたってこと?
ブレスレットの石は、元々青でほぼ満タンだったのに、ベルナートさんに魔力をあげた後黄色に変わってた。
今はエルが魔力をくれて、黄緑色になってる。魔力をくれてはいるけど少量ずつなんだろうか・・・?
「サーヤ・・・」
「ん・・・エル?」
あれ、いつの間にか横向きで、片足が・・・ちょっと待ってっ、コレってもしかして・・・
「お前の記憶はないのに、なぜかお前が好きな場所や体位はわかるようだ・・・くくっ、俺は相当お前に俺というものを刻み付けておきたいらしいな」
「あ、待って、エル・・・これ、ダメ・・・」
「ダメ?・・・お前のダメはイイの間違いであろう」
「ぁ、ダメなのっ、この体位・・・感じすぎちゃ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
「っく、はぁ・・・熱いな、搾り取られる上に、溶かされそうだ・・・」
激しくはないがさっきと角度を変えて、より深くまでずちゅっ、ずちゅっと最奥までじっくりと味わうように、抉るようにゆっくり抽挿を繰り返すエルの凶器ともいえる剛直。
決して激しくないのに最奥をコツンと突かれるたびにきゅん、きゅんっとエルを搾り取るように収縮を繰り返してしまう。
「っぐ、そろそろイクぞ・・・魔力もたっぷりやるから、サーヤもしっかりとナカでイけ」
「あ、やぁ、魔力まで・・・そんなの無理、や、おかしくなっちゃ・・・~~~~~~~~~~っ」
最奥で温かいエルの精と蕩けるように甘い魔力をたっぷりと注がれ、あたしはまた真っ白になりそのまま意識を失った・・・
「・・・サーヤ、俺は呪いなんかに負けぬ・・・だから、もうあんな風に泣くな・・・泣かないでくれ」
意識を失った後、エルがあたしを抱きしめながらそう呟いていたなんて、あたしは知らなかった・・・
そして、気づけば朝となり、また同じことを言われるんだろうな・・・とげんなりしていたら・・・――――――
「サーヤ・・・お前は、誰だ?」
なんかちょっとずつ変わっていっているようです。
転移して部屋に連れ戻してくれたエルは、部屋に戻った直後にそのままぎゅっと優しく抱きしめてくれた。
「サーヤ・・・もういい、我慢するな」
「エ、ル・・・」
「俺の前で強がる必要はない。記憶をなくした俺よりも、毎日忘れられるお前の方が余程辛いだろう・・・すまぬ」
「う、ふぇ・・・ぁぁぁぁぁっ、っく、っぐず・・・っふ、うぅ~~~~~~~~~~っ」
本当は泣きたくなんかない。エルに、皆に心配かけちゃうから。
ミリーさんに言った通り、いつものエルだったら話してくれなさそうな意外な気持ちを知ることはできた。
でも、本当であれば今は船旅を皆でめいっぱい楽しんでいるはずなのに、あたしと一緒に過ごした時間は短い時間かもしれないけど、いろいろあってやっとお互い全てを受け止め合って、これからも仲良くしようねって理解しあえたばかりだったのに・・・
返して・・・あたしの大好きなあの時のエルを返して・・・―――!!!
「・・・ぇして・・・あたしのエルを、返してよぉ・・・っく、エルっ、エルぅ・・・っぐず」
「サーヤ・・・」
目の前にいる過去のエルは何も悪くないの。
なんだかんだとあたしを大事にしてくれて、改めてどんなエルでも好きだなと思える。
でも、ふとした瞬間にやっぱり”呪いさえなければ今頃は・・・―――”ってどうしても考えてしまう自分がいて・・・
「ふ、ぅ~~~~~~~~~~~~~っ」
「サーヤ、泣き声を抑えようとするな、我慢しようとしなくていい。俺の前では何も隠すな。・・・俺が全部受け止めるから」
「・・・ぅ、あぁっ、エ、ルぅ・・・っく、うぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~・・・・」
無意識に我慢して虚勢を張っていたモノがどんどん壊れかけ、エルの言葉で完全に崩壊してしまい、あたしは今まで抑えていた感情が爆発してしまったかのように大声で思いっきり泣いた。
そんなあたしを、エルは何も言わずに涙を拭って瞼やおでこにキスをしながら優しく包み込むように抱きしめてくれた。
ごめんね、泣いてばっかりで困るだけだよね。
あたしがエルを抱きしめて安心させなきゃいけないのにごめんね・・・――――――
「ミリーの前ではよく耐えた。・・・やはり、俺の惚れた女だな」
「っぐず・・・っく、え?」
「俺が俺でいられるのは、お前がどんな俺でも好きだと言って・・・“黒”である俺を受け入れてくれるからだ、サーヤ」
「エ、ル・・・」
「俺は、例え記憶を失っても、何度でもお前が欲しくなるようだ・・・俺自身に嫉妬するのも変な話だが、こんなにもサーヤに愛されている未来の俺が羨ましくて仕方ない」
エルが優しいんだけど少し切ない顔であたしを見つめ、あたしが“あ、キスされる”と思ったときにはすでに優しく触れるようなキスをされた。
「好きだ・・・サーヤ・・・」
「エル・・・あたしもす・・・んんっ」
あたしの言葉は最後まで言わせてくれない・・・エルはやっぱりエルでした。
でも、あたしも同じだよ・・・何度でも、いつの時代のエルも好きになる・・・
「ん・・・はぁ、エル・・・」
「サーヤ・・・」
エルは啄むようなキスをしてから深いキスをする。
“これからえっちするよ”って2人の合図を知らないはずなのに、いつもみたいにあたしを甘く蕩けさせる。
今日はこのままエルと甘い時間を・・・――――――
「―――・・・さて、まずは消毒だな」
「え?・・・んんっ?!んぁ、ふっ・・・んっ、ひゃっ、ぁ、なんで?」
さっきまでの甘い雰囲気どこいった?!
「ん、はぁ・・・駄犬に散々触られおって・・・消毒の後はお仕置きだな」
「ぁぅっ、そんなっ、ん・・・だってあれは、人命救助みたいな・・・きゃぅっ」
「んむ、お前はベルナートに加護を与えてるんだろう?だったら別に触れなくても魔力を与えられるではないか・・・ちゅるっ」
なんですと?!そんなこと知らないよっ!!
「へ?!そうだったの??・・・ぁ、や、そんなトコロ吸われてなっ・・・あぁんっ、や、噛まないでぇ・・・」
エルは消毒とお仕置きだと言って、シャツの隙間から下着を上にずらし、直接あたしの胸や乳首を消毒だと言って舐めたり噛んだり吸ったりしている。しかもエルはあたしに魔力も与えているから、いつもよりも甘い快感に身体の力がすぐに入らなくなる。
力の抜けたあたしをエルはすかさず抱っこしてベッドへ運び、優しく降ろす・・・のではなく、投げた。
「ひゃぁっ」
(ボスンッ)
勢いよく飛び込んだけど、スイートルームのベッドはふかふかなので、まったく痛くない。
だが、勢いがあればあるほど一度沈み込むので体勢がすぐに立て直せない。
エルに反論しようと起き上がろうとするも、うつ伏せ状態の自分にエルがのしかかってきたのですでに身動きが取れなかった。
「ちょっとエルっ、いくら何でも投げ捨てなくたって・・・んんっ!!」
顔だけエルの方向に向けたら噛みつくようなキスをされて、口の中に入ってきたエルの舌があたしの舌を絡めとる。激しいキスをされながらも魔力を与えてくれるため、呼吸がままならず苦しいのにとても甘くて蕩けそうになる。
「んぁっ、はふっ・・・ぁ、ふぁぁ、エル・・・んっ、ちょっと苦しっ・・・んんんっ」
苦しかったけど甘くて蕩けそうなキスの後、エルが口唇を離すと激しい口づけを思わせる銀糸が張っていた。
その後も胸を形が変わりそうなくらい乱暴に揉まれながら、服や下着をはぎ取られていく。
エルの唇はそのまま背中にいくつものキスマークを残しながらどんどん下降していった。
すでに敏感になっている上に魔力を与え続けられているため、胸や背中の愛撫だけであたしはものすごく感じてしまう。
そして、気づけば何も身につけていない状態で、お尻だけ少し上げた状態にされていた。
部屋はまだ明るい状態のため、後ろにいるエルにはもちろん全部見えてしまっている。
「はぁ、や・・・見ないで、恥ずかし・・・、きゃぅっ」
ぴちゃっと秘部に柔らかい感触を感じたかと思ったら、ヌメヌメしたものがそのまま挿入ってきた。
エルの舌だ。
「あぁぁっ、やっ、ぁぅっ、舌、抜い、てぇ・・・ぁ、や、ダメっ、ぁぁぁ・・・脚、開いちゃやぁ・・・んんっ」
エルは無言で普段よりも奥へ奥へと舌を挿入し膣の中で舌を動かす。
「んぁぁっ、や、あぁっ・・・それダメっ、ぁぅっ、んん~~~~~~~っ」
ビクンっ、ビクンっと達してしまうも、エルの舌は止まらない。
「あぁ、やぁっ、エル、お願っ・・・も、あぁぁっ、ダメっ、ダメなのっ、ぁぁぁぁっ」
“またイってしまう”と思った瞬間に今度はエルの動きが止まって、舌も秘部から抜かれた。
「ぁ・・・」
「ん、じゅる・・・どうした?ダメなのであろう?」
「ぁ、ぅ・・・」
「触ってもいなかったのに、すでに溢れているわ舐めとってもさらに溢れてくるわ・・・お前は本当に淫乱だな・・・サーヤ」
「・・・っ」
名前を呼ぶときだけ耳元で甘く囁かれ、それだけでさらに蜜が溢れそうな感覚があった。
「お仕置きと言っても、お前の身体は悦ぶだけだな、サーヤ・・・どうしたい?」
「んっ、欲し・・・欲しいの・・・エルの、ちょうだい・・・」
「・・・お前の身体のシルシ、俺は毎日のように刻み付けているようだな・・・くくっ、俺のシルシもたくさん刻み付けてやる・・・無論、ココにもなっ」
そのままバックの状態でぐちゅんっと勢いよく挿入されたエルのモノ。
すでに潤みきっているあたしの蜜壺は難なくエルを受け止め、ぱちゅんっ、ぱちゅんと激しい水音と肌がぶつかり合う音が部屋に響く。
「あぅっ、やっ、やだぁ、音・・・んんっ」
「あぁ、お前がたくさん濡らすものだから、溢れすぎてベッドにシミができているな」
「や、あぁぁっ、ごめん、なさっ・・・んっ、ぁぅ、んぁっ、もっとゆっくりぃ・・・ぁぁぁぁっ」
「まったく、注文の多い奴だな・・・よっ」
激しく攻め立てられて、甘い魔力も時折与えられて、あたしの身体はまともに動かすこともできず、エルにされるがままだった。
・・・やっぱり、記憶が遡れば遡るほど鬼畜さが増している気がする・・・
気持ちが通じ合ってからは、まだあれでもあたしを労わってくれてたってこと?
ブレスレットの石は、元々青でほぼ満タンだったのに、ベルナートさんに魔力をあげた後黄色に変わってた。
今はエルが魔力をくれて、黄緑色になってる。魔力をくれてはいるけど少量ずつなんだろうか・・・?
「サーヤ・・・」
「ん・・・エル?」
あれ、いつの間にか横向きで、片足が・・・ちょっと待ってっ、コレってもしかして・・・
「お前の記憶はないのに、なぜかお前が好きな場所や体位はわかるようだ・・・くくっ、俺は相当お前に俺というものを刻み付けておきたいらしいな」
「あ、待って、エル・・・これ、ダメ・・・」
「ダメ?・・・お前のダメはイイの間違いであろう」
「ぁ、ダメなのっ、この体位・・・感じすぎちゃ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
「っく、はぁ・・・熱いな、搾り取られる上に、溶かされそうだ・・・」
激しくはないがさっきと角度を変えて、より深くまでずちゅっ、ずちゅっと最奥までじっくりと味わうように、抉るようにゆっくり抽挿を繰り返すエルの凶器ともいえる剛直。
決して激しくないのに最奥をコツンと突かれるたびにきゅん、きゅんっとエルを搾り取るように収縮を繰り返してしまう。
「っぐ、そろそろイクぞ・・・魔力もたっぷりやるから、サーヤもしっかりとナカでイけ」
「あ、やぁ、魔力まで・・・そんなの無理、や、おかしくなっちゃ・・・~~~~~~~~~~っ」
最奥で温かいエルの精と蕩けるように甘い魔力をたっぷりと注がれ、あたしはまた真っ白になりそのまま意識を失った・・・
「・・・サーヤ、俺は呪いなんかに負けぬ・・・だから、もうあんな風に泣くな・・・泣かないでくれ」
意識を失った後、エルがあたしを抱きしめながらそう呟いていたなんて、あたしは知らなかった・・・
そして、気づけば朝となり、また同じことを言われるんだろうな・・・とげんなりしていたら・・・――――――
「サーヤ・・・お前は、誰だ?」
なんかちょっとずつ変わっていっているようです。
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