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5章 帰郷!エルフの里へ ~記憶喪失編~
船で過ごそう ~忘却へのカウントダウン3*~
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◇
エルが急に動きを止めて苦しそうに頭を抱えていた。
え?どうして・・・??
「・・・すまん、急に頭に激痛が・・・」
「ちょっと、大丈夫?!休んだ方が・・・きゃっ」
「目の前に美味しそうなモノがあるのに、食わずにいられるか・・・バカが」
「へ?!・・・きゃ、あぁっ・・・ぁぁぁぁっ」
エルがギリギリまで引き抜いて、一気に挿入れるという激しい抽挿を繰り返したことで、またあたしはビクンッ、ビクンッと痙攣してイってしまう。
「ぁ、やっ・・・深っ、激し、んぁぁっ・・・はぅっ、や、ダメぇぇっ」
「はっ、またイったのか・・・っく、そんなに締め付けるな」
「や、そんなのっ・・・んぁ、わかんなっ、ぁぁぁっ」
エルが一旦動きを止めて呼吸を整えながら・・・考えごとをしてる?
「・・・はぁっ、はぁ・・・エル?」
「・・・サーヤ、お前こんなに感度良かったか?感じやすい奴だとは思っていたが・・・」
あ、エルってばもしかしてあたしがエルによって感じやすくなっちゃったのに戸惑ってる?
記憶の中のあたしと今のあたしはそんなに違うのか・・・ということは、この間にも忘れてしまってることがあるのかもしれないね・・・
あたしはエルの身体を自分に引き寄せるように抱きしめた。
エルはあたしが潰れないように、でも密着するように覆いかぶさってくれた。
お互いのドクン、ドクンって心音が感じるくらい密着している。
「エル・・・これも覚えてないかもしれないけど、あなたはミリーさんに“忘却の呪い”というのをかけられたの」
「ミリー・・・?!なぜサーヤがミリーを知っている!・・・しかも、忘却の、呪い?」
「あたしがミリーさんを知っているのは、エルがあたしに話してくれたからだよ。“忘却の呪い”は、エルが・・・あたしを庇って・・・」
「・・・」
「ごめっ・・・ごめんね、あたしがその呪いにかかってたら・・・エルは、戸惑うことも、苦しむこともなかったのに・・・あたしなんかのせいで、あなたの大切な記憶が、こんなっ・・・ごめん、なさぃ・・・」
そうだ。元々ミリーさんはあたしを狙ってたんだ。
本当はあたしが、あたしが・・・――――――
「・・・泣くな、サーヤ・・・ん」
「んっ、ふ・・・エ、ル・・・?」
ちゅっとキスをしてからエルはあたしの涙を優しく拭ってくれた。
「確かに覚えてはいないが・・・お前を庇ったのは間違いなく俺の意思だ。後悔なんかしてないさ」
「でもっ」
「“忘却の呪い”とやらで俺がいろいろ忘れているなら、この後もきっとお前を傷つけるんだろうな・・・今はそれが辛い」
「・・・エル」
「今はお前のナカにいる・・・俺は、それすらもこれから忘れてしまうのか・・・忘れたくなどないな・・・」
「・・・っ、エルっ!」
ダメだ、ネガティブになったって、傷を舐めあったって良いことなんか何もない。
“忘却の呪い”に関してはセイル達がなんとかするって言ってくれてるから、あたしは・・・―――
「ごめんね、エル。泣いたりして・・・でもきっと、大丈夫だよ」
「サーヤ・・・?」
「“忘却の呪い”に関しては、今セイル達が呪いを解く方法を探してくれてるから。皆ならきっとどうにかしてくれるよ!信じよう!!」
エルの瞳を見て、強い意志を持ってエルにそう伝える。
こういう時こそ落ち込んじゃだめだ、それにエルは“黒”で魔力もすごいし、何でも作れちゃうし、何でもできちゃうすごい人なんだから、呪いだって自分でどうにかしちゃうかもしれない。
「それに、あたしの知ってる大好きなエルは、自分のことは何でもできちゃうすごい人だよ!呪いになんて負けないんだからっ!!」
「・・・ふっ、確かにな。弱気になるなど俺らしくもないか」
「そうだよ!エルはドSで鬼畜で腹黒で俺様で魔王様みたいなんだから!」
「おい、それはなんだ。お前は俺をそう思っているのか?」
「や、違っ・・・くはないけど、でもそうでもなくて・・・きゃぅっ」
エルが身体を起こして、顔の近くにあったあたしの両手を押さえつけるようにして、押し倒す体勢で見下ろしている。
「お前の言う俺はドSで鬼畜で腹黒か・・・くくっ、期待に応えてこの後たくさん啼かせてやろうではないか」
「ちょ、待って!すでにほぼ2日間位ベッドで啼かされて、まだ腰が・・・」
「ほぅ・・・さすがは俺だな。本当にイイ仕事をしている。大丈夫だ、後で回復魔法をかけてやろう・・・覚えていればな」
あれ?なんかエルがとてもイイ笑顔であたしを見てる。ちょっと待って、これって・・・―――
→ 受け入れる
受け入れる
むしろ攻める
ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!なんだこの選択肢っ!!
最後の“むしろ攻める“ってなんだっ???!!!こんなのおかしすぎ・・・はっ、そうか!!!
忘れてしまっているであろうエルの好きなプレイであたしが攻めるってことか!
それでマウントを取って、あたしを忘れてもエルがあたしから離れられないように・・・
「きゃぅっ、ぁ・・・待ってっ、あたしが・・・あぁぁぁっ」
「何を考えているのかわからんが、良い予感はせぬ。・・・大人しく今は啼いてろっ」
「あ、やぁっ・・・エルの、バカ、ぁっ・・・ひゃっ」
エルが最奥をグリグリしたり、角度を変えて掻き混ぜるようにグラインドさせる。
ちょっとっ、記憶がないんじゃなかったの??!!なんであたしの弱点を的確に責めてるの???!!!
「や、エルっ・・・それ、ダメっ、んぁぁぁっ」
「ふっ、やはりコレが好きか・・・記憶がなくても普段のお前を見てたら弱点など容易にわかるわ」
「!!」
嬉しいけど嬉しくないわっ!!!
「はぁっ・・・くぅ、お前の熱で溶かされそうだ・・・あまり持たん、そろそろイクぞ」
「ひゃ、あっ・・・や、乳首までっ・・・も、無理っ、んんっ、~~~~~~~~~っ」
奥をグリグリされつつ、敏感な乳首まで摘ままれ、深く甘いキスで蕩けさせられ、最終的に最奥で吐精された。
もちろん吐精された後も、されてる最中もあたしはイキっぱなしでそのまま意識を失ってしまった。
結局記憶があってもなくても、エルはエルのままでした。
その日は結局反撃する間もなく、そのままあたしは朝まで目覚めることはなかった。
そして翌朝、頭ではわかっているつもりだったけど、来てほしくない最悪の瞬間が訪れてまった・・・―――
「・・・お前は、誰だ・・・?」
エルが急に動きを止めて苦しそうに頭を抱えていた。
え?どうして・・・??
「・・・すまん、急に頭に激痛が・・・」
「ちょっと、大丈夫?!休んだ方が・・・きゃっ」
「目の前に美味しそうなモノがあるのに、食わずにいられるか・・・バカが」
「へ?!・・・きゃ、あぁっ・・・ぁぁぁぁっ」
エルがギリギリまで引き抜いて、一気に挿入れるという激しい抽挿を繰り返したことで、またあたしはビクンッ、ビクンッと痙攣してイってしまう。
「ぁ、やっ・・・深っ、激し、んぁぁっ・・・はぅっ、や、ダメぇぇっ」
「はっ、またイったのか・・・っく、そんなに締め付けるな」
「や、そんなのっ・・・んぁ、わかんなっ、ぁぁぁっ」
エルが一旦動きを止めて呼吸を整えながら・・・考えごとをしてる?
「・・・はぁっ、はぁ・・・エル?」
「・・・サーヤ、お前こんなに感度良かったか?感じやすい奴だとは思っていたが・・・」
あ、エルってばもしかしてあたしがエルによって感じやすくなっちゃったのに戸惑ってる?
記憶の中のあたしと今のあたしはそんなに違うのか・・・ということは、この間にも忘れてしまってることがあるのかもしれないね・・・
あたしはエルの身体を自分に引き寄せるように抱きしめた。
エルはあたしが潰れないように、でも密着するように覆いかぶさってくれた。
お互いのドクン、ドクンって心音が感じるくらい密着している。
「エル・・・これも覚えてないかもしれないけど、あなたはミリーさんに“忘却の呪い”というのをかけられたの」
「ミリー・・・?!なぜサーヤがミリーを知っている!・・・しかも、忘却の、呪い?」
「あたしがミリーさんを知っているのは、エルがあたしに話してくれたからだよ。“忘却の呪い”は、エルが・・・あたしを庇って・・・」
「・・・」
「ごめっ・・・ごめんね、あたしがその呪いにかかってたら・・・エルは、戸惑うことも、苦しむこともなかったのに・・・あたしなんかのせいで、あなたの大切な記憶が、こんなっ・・・ごめん、なさぃ・・・」
そうだ。元々ミリーさんはあたしを狙ってたんだ。
本当はあたしが、あたしが・・・――――――
「・・・泣くな、サーヤ・・・ん」
「んっ、ふ・・・エ、ル・・・?」
ちゅっとキスをしてからエルはあたしの涙を優しく拭ってくれた。
「確かに覚えてはいないが・・・お前を庇ったのは間違いなく俺の意思だ。後悔なんかしてないさ」
「でもっ」
「“忘却の呪い”とやらで俺がいろいろ忘れているなら、この後もきっとお前を傷つけるんだろうな・・・今はそれが辛い」
「・・・エル」
「今はお前のナカにいる・・・俺は、それすらもこれから忘れてしまうのか・・・忘れたくなどないな・・・」
「・・・っ、エルっ!」
ダメだ、ネガティブになったって、傷を舐めあったって良いことなんか何もない。
“忘却の呪い”に関してはセイル達がなんとかするって言ってくれてるから、あたしは・・・―――
「ごめんね、エル。泣いたりして・・・でもきっと、大丈夫だよ」
「サーヤ・・・?」
「“忘却の呪い”に関しては、今セイル達が呪いを解く方法を探してくれてるから。皆ならきっとどうにかしてくれるよ!信じよう!!」
エルの瞳を見て、強い意志を持ってエルにそう伝える。
こういう時こそ落ち込んじゃだめだ、それにエルは“黒”で魔力もすごいし、何でも作れちゃうし、何でもできちゃうすごい人なんだから、呪いだって自分でどうにかしちゃうかもしれない。
「それに、あたしの知ってる大好きなエルは、自分のことは何でもできちゃうすごい人だよ!呪いになんて負けないんだからっ!!」
「・・・ふっ、確かにな。弱気になるなど俺らしくもないか」
「そうだよ!エルはドSで鬼畜で腹黒で俺様で魔王様みたいなんだから!」
「おい、それはなんだ。お前は俺をそう思っているのか?」
「や、違っ・・・くはないけど、でもそうでもなくて・・・きゃぅっ」
エルが身体を起こして、顔の近くにあったあたしの両手を押さえつけるようにして、押し倒す体勢で見下ろしている。
「お前の言う俺はドSで鬼畜で腹黒か・・・くくっ、期待に応えてこの後たくさん啼かせてやろうではないか」
「ちょ、待って!すでにほぼ2日間位ベッドで啼かされて、まだ腰が・・・」
「ほぅ・・・さすがは俺だな。本当にイイ仕事をしている。大丈夫だ、後で回復魔法をかけてやろう・・・覚えていればな」
あれ?なんかエルがとてもイイ笑顔であたしを見てる。ちょっと待って、これって・・・―――
→ 受け入れる
受け入れる
むしろ攻める
ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!なんだこの選択肢っ!!
最後の“むしろ攻める“ってなんだっ???!!!こんなのおかしすぎ・・・はっ、そうか!!!
忘れてしまっているであろうエルの好きなプレイであたしが攻めるってことか!
それでマウントを取って、あたしを忘れてもエルがあたしから離れられないように・・・
「きゃぅっ、ぁ・・・待ってっ、あたしが・・・あぁぁぁっ」
「何を考えているのかわからんが、良い予感はせぬ。・・・大人しく今は啼いてろっ」
「あ、やぁっ・・・エルの、バカ、ぁっ・・・ひゃっ」
エルが最奥をグリグリしたり、角度を変えて掻き混ぜるようにグラインドさせる。
ちょっとっ、記憶がないんじゃなかったの??!!なんであたしの弱点を的確に責めてるの???!!!
「や、エルっ・・・それ、ダメっ、んぁぁぁっ」
「ふっ、やはりコレが好きか・・・記憶がなくても普段のお前を見てたら弱点など容易にわかるわ」
「!!」
嬉しいけど嬉しくないわっ!!!
「はぁっ・・・くぅ、お前の熱で溶かされそうだ・・・あまり持たん、そろそろイクぞ」
「ひゃ、あっ・・・や、乳首までっ・・・も、無理っ、んんっ、~~~~~~~~~っ」
奥をグリグリされつつ、敏感な乳首まで摘ままれ、深く甘いキスで蕩けさせられ、最終的に最奥で吐精された。
もちろん吐精された後も、されてる最中もあたしはイキっぱなしでそのまま意識を失ってしまった。
結局記憶があってもなくても、エルはエルのままでした。
その日は結局反撃する間もなく、そのままあたしは朝まで目覚めることはなかった。
そして翌朝、頭ではわかっているつもりだったけど、来てほしくない最悪の瞬間が訪れてまった・・・―――
「・・・お前は、誰だ・・・?」
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