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5章 帰郷!エルフの里へ ~記憶喪失編~
船で過ごそう ~忘却へのカウントダウン2*~
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◇
呪いの影響なのか、エルが少しずついろんなことを忘れてきている。
なんとなく新しい記憶からというのはわかってきたけど、それだとついこの前話したあたしの話やエル自身が過去の話をしてくれたこともすぐに忘れちゃうってこと?
せっかくエルの心が少しでも軽くなったと思ったのに・・・
それに、新しいことから忘れてしまうということは、あたしに“嫁になれ”ってプロポーズしてくれたことも、気持ちを打ち明けて両思いになったことも・・・そもそも、あたしのことも早いうちに忘れてしまうということだ。付き合いの長いであろうセイルや他の精霊さんのことはすぐに忘れることはないと思うけど・・・
“忘却の呪い”ですべてを忘れてしまったら、エルは・・・また孤独になってしまう・・・?
「・・・-ヤ、サーヤ」
「!!」
「どうした?具合でも悪いのか?」
あまり顔には出さないけど、ふとした仕草でエルがかなり動揺していることもわかる。
一番怖いのはエル自身だよね。ごめんね、あたし自分のことばっかり考えてた。
「ううん、大丈夫だよ!・・・ね、王城であたしに“嫁になれ”って言ってくれたのはまだ覚えてる?」
「は?・・・俺は、そんなことをお前に言ったのか?」
「むぅ~、あたしを他の誰にも渡したくない!とか、俺だけを見ろ!とか言ってくれたのにぃ・・・嘘だったの?」
「いや・・・嘘ではないが、口にしているとは思わなくてな」
やっぱり、プロポーズのことはもう忘れてしまっているようだ。
忘れるペースが思った以上に速い気がする・・・
でもめげるもんか。エルが本心から言ってくれた言葉が、今までエルがたくさん愛を注いでくれた身体があるから、何をしてでも繋ぎとめて見せるし、思い出させて見せるっ!
「エルは“俺のことだけを見ろ”って、ずっと前から思ってくれてたの?」
「・・・」
「沈黙は肯定とみなしますが・・・」
「・・・」
「ちなみに、エル。これはあなたの字だよね?」
「・・・俺の、字だな」
「あたしが攫われたときにね、この指輪と一緒にエルがくれた手紙だよ。・・・あたしの大事な宝物なの」
「俺が・・・これを、お前に・・・」
“愛してる”と一言書いてある手紙・・・
自分の気持ちや自身のことを話したがらないエルは、自分のしていたことにもビックリしている。
あたしは、困惑しているエルの頬に手を添えて、優しく優しくキスをした。
啄むようなキスから始まって、どんどん舌を絡めてお互いを求め合うような激しいキス。
今まで何度も何度もしてきたせいか、気が付けば“これからえっちするよ”みたいな合図にもなっていた。
「ん、ちゅ・・・はむっ、んんっ」
「はぁ・・・サーヤ、ふ・・・んむっ」
「ふぁ、エル・・・ん、大好き・・・抱いて、んぁ・・・前みたいにいっぱい、あたしにエルのモノだって、シルシつけて・・・」
「サーヤっ・・・」
あたしに今できることは、エルがどんどん忘れてしまう恐怖を少しでも払拭してあげること。
今までエルが、あたしが悩んでるときに安心する言葉を言ってくれたように、あたしがいっぱいエルに愛を囁いて、抱きしめて受け止めること。
頭が忘れてしまっても、身体は覚えているかもしれないし、もし忘れてしまっても、感じるトコロや好きなプレイは変わらないと思うから・・・
「あぁっ、乳首・・・そんな、舐めたり摘まんだらっ、きゃぅ」
「ふっ、お前は感度が良いから・・・」
ぴくんっ、ぴくんっ
「え・・・」
「・・・はぁっ、はぁ・・・ん、バカ・・・」
「イった、のか・・・?これだけで・・・」
「うぅ・・・エルが、あたしの身体をこんなにえっちにしたんだから。・・・責任取ってよね」
「くくっ、随分と俺はイイ仕事をしてるみたいだな・・・どれ、まだ触れてないこっちはどうだ」
「あ、待ってっ・・・少し休憩っ、ひゃんっ」
くちゅ、くちゅ、ぬちゅ
エルは秘裂を軽くなぞるように何度か行き来させてから、指を数本一気に入れてきた。
「~~~~~~~~~~っ」
「くくっ、触れていなかったというのにこの濡れ具合、俺の指を美味しそうに咥えているぞ・・・淫乱」
「や、ぁぁっ・・・バカっ、だから・・・ぁぅっ、誰の、せい・・・あぁぁぁぁっ」
「俺のせいだろう?・・・もっと乱れさせてやる」
「・・・はぁっ、はぁ・・・へ、ひゃぁっ」
エルは胸への愛撫と指で十分に蜜を溢れさせた秘部にパクっと食らいつき、舌を挿入れてきた。
「あぁっ、や・・・舌っ、ぁぁ・・・吸っちゃやぁっ」
「ん、じゅるっ・・・はぁ、お前の蜜は甘いな、いくらでも舐めれる・・・んんっ」
「きゃぅっ、あぁ・・・や、ダメっ・・・また、はぅっ」
「ん、いくらでもイけ・・・ほら、ココも好きだろう?」
「~~~~~~っ」
口で攻められながら、指でクリトリスを刺激され、あっけなくイってしまった。
ビクンっ、ビクンっという痙攣が止まらず、呼吸も荒い、力が入らない・・・
なんか、今ってエルが一番あたしを抱き潰していた時の状態なんだろうか?
いつにも増してドSで鬼畜な俺様魔王様なんですけどっ!!
「はぁっ、お願い・・・もっと、優しく、はぁ・・・あたし、ダメになっちゃ、ぁぁぁぁっ」
今度は容赦なくエルのモノが挿入れられる。
さすがにこのまま激しくされると意識が飛んでしまいそうだ。
「ダメになればいい。ここも全部俺のモノ・・・――――――・・・っつぅ」
「・・・え?・・・エ、ル?エルっ??!!」
やだっ、なんで?!しっかりして、エルっ!!!!!!
激しく動き始めようとしたエルは、急に頭を抱えて苦しみだしてしまった・・・――――――
呪いの影響なのか、エルが少しずついろんなことを忘れてきている。
なんとなく新しい記憶からというのはわかってきたけど、それだとついこの前話したあたしの話やエル自身が過去の話をしてくれたこともすぐに忘れちゃうってこと?
せっかくエルの心が少しでも軽くなったと思ったのに・・・
それに、新しいことから忘れてしまうということは、あたしに“嫁になれ”ってプロポーズしてくれたことも、気持ちを打ち明けて両思いになったことも・・・そもそも、あたしのことも早いうちに忘れてしまうということだ。付き合いの長いであろうセイルや他の精霊さんのことはすぐに忘れることはないと思うけど・・・
“忘却の呪い”ですべてを忘れてしまったら、エルは・・・また孤独になってしまう・・・?
「・・・-ヤ、サーヤ」
「!!」
「どうした?具合でも悪いのか?」
あまり顔には出さないけど、ふとした仕草でエルがかなり動揺していることもわかる。
一番怖いのはエル自身だよね。ごめんね、あたし自分のことばっかり考えてた。
「ううん、大丈夫だよ!・・・ね、王城であたしに“嫁になれ”って言ってくれたのはまだ覚えてる?」
「は?・・・俺は、そんなことをお前に言ったのか?」
「むぅ~、あたしを他の誰にも渡したくない!とか、俺だけを見ろ!とか言ってくれたのにぃ・・・嘘だったの?」
「いや・・・嘘ではないが、口にしているとは思わなくてな」
やっぱり、プロポーズのことはもう忘れてしまっているようだ。
忘れるペースが思った以上に速い気がする・・・
でもめげるもんか。エルが本心から言ってくれた言葉が、今までエルがたくさん愛を注いでくれた身体があるから、何をしてでも繋ぎとめて見せるし、思い出させて見せるっ!
「エルは“俺のことだけを見ろ”って、ずっと前から思ってくれてたの?」
「・・・」
「沈黙は肯定とみなしますが・・・」
「・・・」
「ちなみに、エル。これはあなたの字だよね?」
「・・・俺の、字だな」
「あたしが攫われたときにね、この指輪と一緒にエルがくれた手紙だよ。・・・あたしの大事な宝物なの」
「俺が・・・これを、お前に・・・」
“愛してる”と一言書いてある手紙・・・
自分の気持ちや自身のことを話したがらないエルは、自分のしていたことにもビックリしている。
あたしは、困惑しているエルの頬に手を添えて、優しく優しくキスをした。
啄むようなキスから始まって、どんどん舌を絡めてお互いを求め合うような激しいキス。
今まで何度も何度もしてきたせいか、気が付けば“これからえっちするよ”みたいな合図にもなっていた。
「ん、ちゅ・・・はむっ、んんっ」
「はぁ・・・サーヤ、ふ・・・んむっ」
「ふぁ、エル・・・ん、大好き・・・抱いて、んぁ・・・前みたいにいっぱい、あたしにエルのモノだって、シルシつけて・・・」
「サーヤっ・・・」
あたしに今できることは、エルがどんどん忘れてしまう恐怖を少しでも払拭してあげること。
今までエルが、あたしが悩んでるときに安心する言葉を言ってくれたように、あたしがいっぱいエルに愛を囁いて、抱きしめて受け止めること。
頭が忘れてしまっても、身体は覚えているかもしれないし、もし忘れてしまっても、感じるトコロや好きなプレイは変わらないと思うから・・・
「あぁっ、乳首・・・そんな、舐めたり摘まんだらっ、きゃぅ」
「ふっ、お前は感度が良いから・・・」
ぴくんっ、ぴくんっ
「え・・・」
「・・・はぁっ、はぁ・・・ん、バカ・・・」
「イった、のか・・・?これだけで・・・」
「うぅ・・・エルが、あたしの身体をこんなにえっちにしたんだから。・・・責任取ってよね」
「くくっ、随分と俺はイイ仕事をしてるみたいだな・・・どれ、まだ触れてないこっちはどうだ」
「あ、待ってっ・・・少し休憩っ、ひゃんっ」
くちゅ、くちゅ、ぬちゅ
エルは秘裂を軽くなぞるように何度か行き来させてから、指を数本一気に入れてきた。
「~~~~~~~~~~っ」
「くくっ、触れていなかったというのにこの濡れ具合、俺の指を美味しそうに咥えているぞ・・・淫乱」
「や、ぁぁっ・・・バカっ、だから・・・ぁぅっ、誰の、せい・・・あぁぁぁぁっ」
「俺のせいだろう?・・・もっと乱れさせてやる」
「・・・はぁっ、はぁ・・・へ、ひゃぁっ」
エルは胸への愛撫と指で十分に蜜を溢れさせた秘部にパクっと食らいつき、舌を挿入れてきた。
「あぁっ、や・・・舌っ、ぁぁ・・・吸っちゃやぁっ」
「ん、じゅるっ・・・はぁ、お前の蜜は甘いな、いくらでも舐めれる・・・んんっ」
「きゃぅっ、あぁ・・・や、ダメっ・・・また、はぅっ」
「ん、いくらでもイけ・・・ほら、ココも好きだろう?」
「~~~~~~っ」
口で攻められながら、指でクリトリスを刺激され、あっけなくイってしまった。
ビクンっ、ビクンっという痙攣が止まらず、呼吸も荒い、力が入らない・・・
なんか、今ってエルが一番あたしを抱き潰していた時の状態なんだろうか?
いつにも増してドSで鬼畜な俺様魔王様なんですけどっ!!
「はぁっ、お願い・・・もっと、優しく、はぁ・・・あたし、ダメになっちゃ、ぁぁぁぁっ」
今度は容赦なくエルのモノが挿入れられる。
さすがにこのまま激しくされると意識が飛んでしまいそうだ。
「ダメになればいい。ここも全部俺のモノ・・・――――――・・・っつぅ」
「・・・え?・・・エ、ル?エルっ??!!」
やだっ、なんで?!しっかりして、エルっ!!!!!!
激しく動き始めようとしたエルは、急に頭を抱えて苦しみだしてしまった・・・――――――
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