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4章 打倒!悪役令嬢ヒロイン
お城で過ごそう~混沌とした晩餐~
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◇
あたしは図書館から飛び出し、よくわからないまま走っているうちに王様とお茶会をした庭園ほどじゃないけど、こじんまりとした中庭らしきところに出た。
吸い寄せられるように大きな樹木の根元に座り込み、呼吸と気持ちを落ち着かせる。
エルが好き、エルもあたしを好きと言ってくれた。
気持ちが通じ合ったと思ってたら、今度はプロポーズもされた。もちろん嬉しかった。
それよりも前から魔力付与という治療のためにあたしはエルに抱かれていた。
意識がないときから抱かれていた身体は、エルの一つ一つの愛撫に反応し、気持ちが通じ合ってからはさらに反応するようになった。
抱かれるのがイヤなんじゃない、求められるのがイヤなんじゃない、事あるごとに気持ち以上に身体を求められすぎるのが怖い。
昔のアブノーマル彼氏の影響で、いろんなプレイがあるのは頭で知っているが、複数プレイや人に見られながらの羞恥プレイとか本で見たときは「絶対にこんなのするもんか」と思ったほどだ。
あたしは大好きな人と、心も身体もあったかくなるような、安心できるようなえっちが良いんだけど・・・
「・・・エルは、それじゃ満足、できてないのかな・・・」
男性は心がなくてもえっちはできてしまうし、生理的なものがあるのもわかる。
今までの良い思い出がない恋愛経験に比べたら、今のあたしの悩みは贅沢なのかもしれない。
「はは・・・あんなこと言い捨ててきちゃったけど、エル・・・怒ってるかな?呆れてるかな?」
あんなにカッコ良くて、何でもできるスパダリ的なエルは、自分でも言ってたけどとてもモテるし女の人が放っておかないだろう。
「・・・めんどくさい女・・・って、イヤに、なっちゃった・・・かな・・・?」
膝を抱えながらしばらく泣いていたら、さっきの情事による疲労なのか、あたしはそのまま泣き疲れて眠ってしまったようだ。
眠りに落ちる直前、おぼろげに「大丈夫よ」という優しい声と、温かく包み込まれる感じがした・・・-
◇
俺、カルステッドは、特務部隊を率いて今日城に到着したばかりだ。
今夜は先に到着しているサーヤとエリュシオン様との顔合わせを兼ねた晩餐と聞いており、今まさにその晩餐のはずなのだが・・・-
「カルステッド、久しぶり~」
「レヴィン・・・いや、レヴィエール王、あの・・・これは・・・?」
「今は限られたメンツしかないからいつも通り“レヴィン”で良いよ。・・・これに関しては、オレも良くわからないんだよね・・・」
晩餐の場に訪れたとき、その場にいたのは王であるレヴィンと王太子のユーリウス殿下、エリュシオン様と風の精霊王であるセイル殿の4人で、サーヤはその場にいなかった。
サーヤがいない理由はレヴィンもわからないらしいが、セイル殿が問題ないと言っているのでそれ以上聞けないみたいだ。
・・・心なしか、エリュシオン様も不機嫌なのか何か浮かない顔をしている
「とりあえず、遠路はるばるお疲れ様。今日は堅苦しいのはナシにして食事を楽しんで欲しい。
書簡でも伝えたと思うが、明日から作戦決行だ」
「「「はっ。ありがとうございます」」」
とりあえず数日馬を走らせて、最低限の食事と休養しかとっていなかった俺たちはとてもお腹がすいていたので、レヴィンの厚意に甘え、まずは各々食事をとることにした。細かい話は食べた後だ。
人数も少なく、人間的にも特殊なメンツが集まったこの特務部隊を、俺としては第二の家族として大事にしている。主君がエリュシオン様なので、こうして城で集まって一緒に仕事をすることになるとは夢にも思わなかった。
感慨深いなと思いながら、俺は食事をする自分の部隊のメンバーを見ていた。
サーシャの従兄のアレックスは、ロンド家の分家の者でサーシャと幼いころから親交があり、行方不明になったときも仕事そっちのけで走り回るほど心配をしていた数少ない親族だ。
今回ようやく会えると思っていたサーヤがこの場にいないのを残念そうにしていたが、明日からは関わる機会もあると気持ちを切り替えて、優雅に食事を始めた。
俺の代わりに頭脳労働や書類整理をすることが多く、目的のためには平気で俺をこき使う腹黒眼鏡にはとても見えない。
・・・俺、一応上司で良いんだよね?わかってるよね?
アルマはリンダと同じ平民から特務部隊に入った奴で、とにかく最低限しか話さない。
エリュシオン様が城に勤めていたころ、「俺を暗殺に来た」と言って俺に放り投げ、その後はリンダと一緒に剣の稽古に励み、表の仕事も裏の仕事もどちらもこなせるようになった貴重な人材だ。
言葉数は少ないが食べることが好きなので、今も黙々と食べ続けている。
あ、もうあの大皿空けやがった、おれまだ一口も食べてないのに・・・。
リンダは王都にある実家の食事処をエリュシオン様に助けてもらった恩で・・・と言っているが、実際普通の娘として過ごすより剣をふる方が性に合うという、お父さん的に将来が心配だなと感じる娘の一人だ。
アルマ同様、ひたすら美味しいご飯を夢中で食べているが、頬っぺたがパンパンになるまで頬張るっての女の子としてダメなんじゃないかと思うんだけど、言って直ったためしがないのでもう諦めた。
「そういえば、サーヤはなぜいないんですか?」
その場の空気がピシィっと一気に張りつめた感じになったのが嫌でもわかった。
ちょっと、リンダ・・・それ、皆が聞きたかったけど、空気読んで聞けなかったことだからっ!
お願い、空気読んでっ!!!
「サーヤはちょっと別の場所で休んでるんだ☆今はミナトも一緒だし、明日には会えると思うよ♪」
答えてくれたのは、風の精霊王のセイル殿だ。なんでも、サーヤに加護を与えているらしい。
そしてミナト殿というのは、次期水の精霊王と呼ばれる方で、この方もサーヤに加護を与えているんだとか・・・
火の精霊だけでなく、精霊王とまで深く関わっているサーヤが凄すぎて、もう何も言えない。
そんな精霊王殿にズケズケと質問をするリンダにも、俺は何も言えない。
「そうなんですね。あ、ちなみにエリュシオン様とサーヤって婚約されたんですよね?おめでとうございます!」
「・・・あぁ」
リンダぁぁぁぁぁぁぁ!!!お願いだから空気を読んでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
今この空気で絶対言えないことのはずなんだけど、どうして言っちゃったかな???!!!
早々に食事を終えたエリュシオン様が「俺はやることがあるから先に戻る」と言って部屋を出て行ってしまった。
サーヤとエリュシオン様にいったい何があったというんだ・・・。
まさか、サーヤの身に何か・・・?
「ふふ☆まったく、エリュシオンってば・・・サーヤはちょっとエリュシオンに構われすぎて疲れちゃっただけだから心配いらないよ♪あ、サーヤとミナト用にこのお皿ごと持っていくけど良いよね?
じゃ、ボクも失礼するよ☆」
セイル殿は許可を求めながらも答えを聞かずに、勝手に料理が盛られた皿を持ち転移魔法で去ってしまった。
・・・ちょっと待て。構われすぎて疲れちゃった・・・?
ちょぉぉぉ!!エリュシオン様っ、まさか・・・城の中でもサーヤを・・・???!!!
娼館すら毛嫌いしていた高潔な貴方はどこに行ったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
あぁ、ナニカを察したレヴィンとユーリウス殿下はなんか気まずそうにしてるし、なぜかアレックスはものすごく得意げな顔をしてる・・・。
アルマとリンダは気にせず食事を続けてる・・・うん、君達よくこの空気で食事ができるよね。
明日は問題のアネモネ嬢が城に戻ってくるってのに大丈夫なんだろうか?
・・・ってか、作戦会議とか護衛どうするのかとか、明日の予定とか話さなきゃいけないことがいっぱいあるはずなのに、メインの2人がいないまま進めるのってどうなの???!!!
こんな緊張感はあるけど理由がおかしいカオスすぎる状況に、俺は明日からの作戦決行が不安で仕方がなかった。
あたしは図書館から飛び出し、よくわからないまま走っているうちに王様とお茶会をした庭園ほどじゃないけど、こじんまりとした中庭らしきところに出た。
吸い寄せられるように大きな樹木の根元に座り込み、呼吸と気持ちを落ち着かせる。
エルが好き、エルもあたしを好きと言ってくれた。
気持ちが通じ合ったと思ってたら、今度はプロポーズもされた。もちろん嬉しかった。
それよりも前から魔力付与という治療のためにあたしはエルに抱かれていた。
意識がないときから抱かれていた身体は、エルの一つ一つの愛撫に反応し、気持ちが通じ合ってからはさらに反応するようになった。
抱かれるのがイヤなんじゃない、求められるのがイヤなんじゃない、事あるごとに気持ち以上に身体を求められすぎるのが怖い。
昔のアブノーマル彼氏の影響で、いろんなプレイがあるのは頭で知っているが、複数プレイや人に見られながらの羞恥プレイとか本で見たときは「絶対にこんなのするもんか」と思ったほどだ。
あたしは大好きな人と、心も身体もあったかくなるような、安心できるようなえっちが良いんだけど・・・
「・・・エルは、それじゃ満足、できてないのかな・・・」
男性は心がなくてもえっちはできてしまうし、生理的なものがあるのもわかる。
今までの良い思い出がない恋愛経験に比べたら、今のあたしの悩みは贅沢なのかもしれない。
「はは・・・あんなこと言い捨ててきちゃったけど、エル・・・怒ってるかな?呆れてるかな?」
あんなにカッコ良くて、何でもできるスパダリ的なエルは、自分でも言ってたけどとてもモテるし女の人が放っておかないだろう。
「・・・めんどくさい女・・・って、イヤに、なっちゃった・・・かな・・・?」
膝を抱えながらしばらく泣いていたら、さっきの情事による疲労なのか、あたしはそのまま泣き疲れて眠ってしまったようだ。
眠りに落ちる直前、おぼろげに「大丈夫よ」という優しい声と、温かく包み込まれる感じがした・・・-
◇
俺、カルステッドは、特務部隊を率いて今日城に到着したばかりだ。
今夜は先に到着しているサーヤとエリュシオン様との顔合わせを兼ねた晩餐と聞いており、今まさにその晩餐のはずなのだが・・・-
「カルステッド、久しぶり~」
「レヴィン・・・いや、レヴィエール王、あの・・・これは・・・?」
「今は限られたメンツしかないからいつも通り“レヴィン”で良いよ。・・・これに関しては、オレも良くわからないんだよね・・・」
晩餐の場に訪れたとき、その場にいたのは王であるレヴィンと王太子のユーリウス殿下、エリュシオン様と風の精霊王であるセイル殿の4人で、サーヤはその場にいなかった。
サーヤがいない理由はレヴィンもわからないらしいが、セイル殿が問題ないと言っているのでそれ以上聞けないみたいだ。
・・・心なしか、エリュシオン様も不機嫌なのか何か浮かない顔をしている
「とりあえず、遠路はるばるお疲れ様。今日は堅苦しいのはナシにして食事を楽しんで欲しい。
書簡でも伝えたと思うが、明日から作戦決行だ」
「「「はっ。ありがとうございます」」」
とりあえず数日馬を走らせて、最低限の食事と休養しかとっていなかった俺たちはとてもお腹がすいていたので、レヴィンの厚意に甘え、まずは各々食事をとることにした。細かい話は食べた後だ。
人数も少なく、人間的にも特殊なメンツが集まったこの特務部隊を、俺としては第二の家族として大事にしている。主君がエリュシオン様なので、こうして城で集まって一緒に仕事をすることになるとは夢にも思わなかった。
感慨深いなと思いながら、俺は食事をする自分の部隊のメンバーを見ていた。
サーシャの従兄のアレックスは、ロンド家の分家の者でサーシャと幼いころから親交があり、行方不明になったときも仕事そっちのけで走り回るほど心配をしていた数少ない親族だ。
今回ようやく会えると思っていたサーヤがこの場にいないのを残念そうにしていたが、明日からは関わる機会もあると気持ちを切り替えて、優雅に食事を始めた。
俺の代わりに頭脳労働や書類整理をすることが多く、目的のためには平気で俺をこき使う腹黒眼鏡にはとても見えない。
・・・俺、一応上司で良いんだよね?わかってるよね?
アルマはリンダと同じ平民から特務部隊に入った奴で、とにかく最低限しか話さない。
エリュシオン様が城に勤めていたころ、「俺を暗殺に来た」と言って俺に放り投げ、その後はリンダと一緒に剣の稽古に励み、表の仕事も裏の仕事もどちらもこなせるようになった貴重な人材だ。
言葉数は少ないが食べることが好きなので、今も黙々と食べ続けている。
あ、もうあの大皿空けやがった、おれまだ一口も食べてないのに・・・。
リンダは王都にある実家の食事処をエリュシオン様に助けてもらった恩で・・・と言っているが、実際普通の娘として過ごすより剣をふる方が性に合うという、お父さん的に将来が心配だなと感じる娘の一人だ。
アルマ同様、ひたすら美味しいご飯を夢中で食べているが、頬っぺたがパンパンになるまで頬張るっての女の子としてダメなんじゃないかと思うんだけど、言って直ったためしがないのでもう諦めた。
「そういえば、サーヤはなぜいないんですか?」
その場の空気がピシィっと一気に張りつめた感じになったのが嫌でもわかった。
ちょっと、リンダ・・・それ、皆が聞きたかったけど、空気読んで聞けなかったことだからっ!
お願い、空気読んでっ!!!
「サーヤはちょっと別の場所で休んでるんだ☆今はミナトも一緒だし、明日には会えると思うよ♪」
答えてくれたのは、風の精霊王のセイル殿だ。なんでも、サーヤに加護を与えているらしい。
そしてミナト殿というのは、次期水の精霊王と呼ばれる方で、この方もサーヤに加護を与えているんだとか・・・
火の精霊だけでなく、精霊王とまで深く関わっているサーヤが凄すぎて、もう何も言えない。
そんな精霊王殿にズケズケと質問をするリンダにも、俺は何も言えない。
「そうなんですね。あ、ちなみにエリュシオン様とサーヤって婚約されたんですよね?おめでとうございます!」
「・・・あぁ」
リンダぁぁぁぁぁぁぁ!!!お願いだから空気を読んでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
今この空気で絶対言えないことのはずなんだけど、どうして言っちゃったかな???!!!
早々に食事を終えたエリュシオン様が「俺はやることがあるから先に戻る」と言って部屋を出て行ってしまった。
サーヤとエリュシオン様にいったい何があったというんだ・・・。
まさか、サーヤの身に何か・・・?
「ふふ☆まったく、エリュシオンってば・・・サーヤはちょっとエリュシオンに構われすぎて疲れちゃっただけだから心配いらないよ♪あ、サーヤとミナト用にこのお皿ごと持っていくけど良いよね?
じゃ、ボクも失礼するよ☆」
セイル殿は許可を求めながらも答えを聞かずに、勝手に料理が盛られた皿を持ち転移魔法で去ってしまった。
・・・ちょっと待て。構われすぎて疲れちゃった・・・?
ちょぉぉぉ!!エリュシオン様っ、まさか・・・城の中でもサーヤを・・・???!!!
娼館すら毛嫌いしていた高潔な貴方はどこに行ったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
あぁ、ナニカを察したレヴィンとユーリウス殿下はなんか気まずそうにしてるし、なぜかアレックスはものすごく得意げな顔をしてる・・・。
アルマとリンダは気にせず食事を続けてる・・・うん、君達よくこの空気で食事ができるよね。
明日は問題のアネモネ嬢が城に戻ってくるってのに大丈夫なんだろうか?
・・・ってか、作戦会議とか護衛どうするのかとか、明日の予定とか話さなきゃいけないことがいっぱいあるはずなのに、メインの2人がいないまま進めるのってどうなの???!!!
こんな緊張感はあるけど理由がおかしいカオスすぎる状況に、俺は明日からの作戦決行が不安で仕方がなかった。
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