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3章 いざ王都へ
王都へ行こう~久しぶりの再会~
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◇
さてさて、気を取り直してもう少し王都を満喫です。
「エル、次はどこに行くの?もう尾行は大丈夫?」
「あぁ、次行くのはあの店だ。尾行されても特に問題はない」
エルが指さした場所は、いかにも貴族御用達って感じのドレスショップだった。
え?ドレス??なぜに???
尾行されても問題ないのはお貴族様御用達のお店はセキュリティが万全ってことかな?
「キャロの服は普段から着てるだろうが、女はこういうモノも嫌いではないだろう?」
「うん、確かに嫌いではないけど、でも・・・ドレスなんて着たことないよ、あたし」
「だから、だ。初めてのドレスをココで選べ」
「エル・・・」
なんということだっ!エルがすっごく紳士!!
でも、こういったお店って予約なしで入れるものなんだろうか?
「いらっしゃいませ。ご予約はございますか?」
重厚なドアを開けると、豪華絢爛なドレスがズラッと並んでおり、買いに来ているドレスを着た貴婦人と付き人らしき人達がちらほらいた。
「予約はない。マゼンダはいるか?」
「マゼンダ支配人、ですか?・・・失礼ですがどちら様でしょう」
もう、やっぱり予約がないと難しいお店なんじゃないか。
ドレスを贈ってくれる気持ちは嬉しいけど、別に今日じゃなくても良いのに・・・
「あら~♪この魔力、もしかしてエリュシオン?」
お店の奥の扉をバンッと開けて、真っ赤な髪を後ろでまとめて眼鏡をかけた美女が出てきた。
作業中だったのか、ブラウスのボタンを数個開けており、首からは採寸用のメジャーみたいなモノをぶら下げている。
ちなみに耳の形がエルと同じということはこの方もエルフさんか。
「久しいな。マゼンダ」
「支配人、本当にお知り合いで・・・?」
「あぁ、良いのよ。あたしの大事な人なの。あなたはもう下がって良いわ。」
「は、はいっ。申し訳ございませんでした」
店員さんはそそくさとその場を離れていった。
知り合いと称して会いに来る人が過去にもいたんだろうな。
それが本当の、支配人のお客様に失礼なこと言っちゃったら委縮しちゃうよね。
「相変わらず、美しい黒髪を隠して生活してるのね、エリュシオン。もったいない」
「ふっ、そういうのはお前くらいだ」
「あら?私は本当のことしか言わないわよ?」
エルとマゼンダさんは二人とも高身長の美男美女だ。
・・・もしかして、エルの昔の彼女・・・だったりするんだろうか?
ダメダメ。エルの過去は考えたってどうにもならない、考えちゃダメだっ
「あら?その子は?」
「あぁ、俺の・・・」
「あ!もしかしてエリュシオンのお嫁さん??!!
やっだ~~~~エリュシオン!急に王都から消えたと思ったら、お嫁さん連れてくるなんて!!姉さん嬉しいわぁ♪
あ、結婚式はやったの?まだならいつやる?ドレスはどうするの???」
「へ?お、姉さん?」
「あなたっ!名前は??」
「はひっ、さ、サーヤです・・・」
「サーヤちゃん!!可愛い、可愛いわぁ!!さ、あっちでイロイロ測ってあげるからいらっしゃい☆」
「ひぃっ」
お姉さんの獲物を狙う猛獣のような瞳・・・間違いなくエリュシオンの姉弟だ・・・。
「ひゃっ」
「いい加減人の話を聞かずに暴走する癖をどうにかしろ、マゼンダ。・・・まだ結婚はしていない」
エルがあたしを猛獣から救う・・・違う、マゼンダさんの前にいたあたしを引き寄せる。
結婚はまだ・・・ふふ、なんか嬉しい。
「あらん。まだなのね、残念。今日はどうしたの?」
「サーヤが初めて着るドレスをお前の店で選ぼうと思ってな」
「えぇ?!サーヤちゃんっ、ドレス着たことないの??!!」
「あ、はい・・・」
サーシャさんは着たことあるだろうけど・・・
「ふふ、可愛い弟のお願いですもの。どうせなら作っちゃうわ!とりあえず奥で採寸しましょうか♪」
「ちょっと事情があるから俺も同席するぞ」
「はぁ?アンタ、女の子の採寸に同席って」
「いつも全部見てるんだ。採寸だって変わらな・・・」
「いや~~~~~っ、エルのばかっ!ちょっと黙んなさいっ!!!」
誰かこの俺様エルフに、TPOのわきまえ方を教えてあげてください・・・。
さてさて、気を取り直してもう少し王都を満喫です。
「エル、次はどこに行くの?もう尾行は大丈夫?」
「あぁ、次行くのはあの店だ。尾行されても特に問題はない」
エルが指さした場所は、いかにも貴族御用達って感じのドレスショップだった。
え?ドレス??なぜに???
尾行されても問題ないのはお貴族様御用達のお店はセキュリティが万全ってことかな?
「キャロの服は普段から着てるだろうが、女はこういうモノも嫌いではないだろう?」
「うん、確かに嫌いではないけど、でも・・・ドレスなんて着たことないよ、あたし」
「だから、だ。初めてのドレスをココで選べ」
「エル・・・」
なんということだっ!エルがすっごく紳士!!
でも、こういったお店って予約なしで入れるものなんだろうか?
「いらっしゃいませ。ご予約はございますか?」
重厚なドアを開けると、豪華絢爛なドレスがズラッと並んでおり、買いに来ているドレスを着た貴婦人と付き人らしき人達がちらほらいた。
「予約はない。マゼンダはいるか?」
「マゼンダ支配人、ですか?・・・失礼ですがどちら様でしょう」
もう、やっぱり予約がないと難しいお店なんじゃないか。
ドレスを贈ってくれる気持ちは嬉しいけど、別に今日じゃなくても良いのに・・・
「あら~♪この魔力、もしかしてエリュシオン?」
お店の奥の扉をバンッと開けて、真っ赤な髪を後ろでまとめて眼鏡をかけた美女が出てきた。
作業中だったのか、ブラウスのボタンを数個開けており、首からは採寸用のメジャーみたいなモノをぶら下げている。
ちなみに耳の形がエルと同じということはこの方もエルフさんか。
「久しいな。マゼンダ」
「支配人、本当にお知り合いで・・・?」
「あぁ、良いのよ。あたしの大事な人なの。あなたはもう下がって良いわ。」
「は、はいっ。申し訳ございませんでした」
店員さんはそそくさとその場を離れていった。
知り合いと称して会いに来る人が過去にもいたんだろうな。
それが本当の、支配人のお客様に失礼なこと言っちゃったら委縮しちゃうよね。
「相変わらず、美しい黒髪を隠して生活してるのね、エリュシオン。もったいない」
「ふっ、そういうのはお前くらいだ」
「あら?私は本当のことしか言わないわよ?」
エルとマゼンダさんは二人とも高身長の美男美女だ。
・・・もしかして、エルの昔の彼女・・・だったりするんだろうか?
ダメダメ。エルの過去は考えたってどうにもならない、考えちゃダメだっ
「あら?その子は?」
「あぁ、俺の・・・」
「あ!もしかしてエリュシオンのお嫁さん??!!
やっだ~~~~エリュシオン!急に王都から消えたと思ったら、お嫁さん連れてくるなんて!!姉さん嬉しいわぁ♪
あ、結婚式はやったの?まだならいつやる?ドレスはどうするの???」
「へ?お、姉さん?」
「あなたっ!名前は??」
「はひっ、さ、サーヤです・・・」
「サーヤちゃん!!可愛い、可愛いわぁ!!さ、あっちでイロイロ測ってあげるからいらっしゃい☆」
「ひぃっ」
お姉さんの獲物を狙う猛獣のような瞳・・・間違いなくエリュシオンの姉弟だ・・・。
「ひゃっ」
「いい加減人の話を聞かずに暴走する癖をどうにかしろ、マゼンダ。・・・まだ結婚はしていない」
エルがあたしを猛獣から救う・・・違う、マゼンダさんの前にいたあたしを引き寄せる。
結婚はまだ・・・ふふ、なんか嬉しい。
「あらん。まだなのね、残念。今日はどうしたの?」
「サーヤが初めて着るドレスをお前の店で選ぼうと思ってな」
「えぇ?!サーヤちゃんっ、ドレス着たことないの??!!」
「あ、はい・・・」
サーシャさんは着たことあるだろうけど・・・
「ふふ、可愛い弟のお願いですもの。どうせなら作っちゃうわ!とりあえず奥で採寸しましょうか♪」
「ちょっと事情があるから俺も同席するぞ」
「はぁ?アンタ、女の子の採寸に同席って」
「いつも全部見てるんだ。採寸だって変わらな・・・」
「いや~~~~~っ、エルのばかっ!ちょっと黙んなさいっ!!!」
誰かこの俺様エルフに、TPOのわきまえ方を教えてあげてください・・・。
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