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3章 いざ王都へ
王都へ行こう〜準備編2*〜
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◇
「起きたか?身体の調子はどうだ?」
「ん、おはよ。大丈夫だよ、ちょっと怠いくらいかな?」
昨日勢いでミナトちゃんからの加護を正式にもらうことになったあたしは、そのまま気を失ってしまい少し発熱もしていたらしい。
まだちょっと怠いし熱がある気がするけど、たぶん今日一日休んだら明日は元気になれると思う。
「ごめんね、勝手にミナトちゃんからの加護もらうことになっちゃって・・・」
「いや、そうなるだろうとは思っていた。気にするな」
ミナトちゃんのおねだりにはとことん弱いあたしである。
うぅ・・・だって、可愛いんだもの。
まだ寝そべっているあたしの顔に、エルの顔が近づいてきた。
え?キスされる・・・?!
こつん。
「・・・熱は、まだ少しあるな」
「へ?」
「なんだ?口付けでもされるとでも思ったか?」
「っ!!」
「だったら期待に沿わねばな」
「べ、別に期待なんかっ・・・んっ」
もうっ、いつもエルがえっちなことばかりしてくるからそういうことするんだって気持ちになるんじゃないか!!
・・・求められるのは嬉しけど、なんかあたしばっかり翻弄されてて腹が立つ。
「本来ならお前が満足するまで付き合ってやりたいが・・・」
「なっ・・・そんなことない!もう大満足ですっ!!」
「くくっ・・・物足りなさそうな顔をしているぞ?」
「そ、それを言うならエルだって・・・」
所構わず、ほぼ毎日あたしに手を出してきて、エルの方が万年発情期じゃないかっ!
「俺は"触れたい"と思ったときに触れてるだけだ。
誰だって目の前にご馳走があれば、食べたくなるだろう」
「あ、あたしは食べ物じゃないもん。」
「ほぅ」
エルはそう言って、今度は深いキスをして熱の原因でもある魔力を吸い取るようにあたしと舌を絡める。
魔力を与えられるときは甘い感じがするけど、逆のときは力がちょっと抜ける感じ。
「んっ、お前の魔力はお菓子よりも甘く、いくらでも食える」
「んんっ、ふぅ・・・んんんっ」
「さて、お前がもう満足してるなら、俺は研究室に戻るが・・・どうする?」
ここまでしておいて、それはないんじゃないだろうか。
エルの方こそ「まだまだ食べてやろうか」的な目をしてるくせに、どうしてもあたしに言わせたいのか。くそぅ。
「・・・足りない。もっと、ちょうだい」
「ふっ、おねだりが少しうまくなってきたな」
少しかよっ!そして大きなお世話だっ!!
「サーヤは、食べても食べても減らない、スイーツのようだな。
ココも・・・、ココも・・・。どこもかしこも甘い」
「んぁっ、ぁ・・・ぁんっ、待っ、昨日っ、お風呂入ってなっ・・・あぁぁっ」
エルはあたしの耳、首、胸と舐めていき、魔力を吸い取られて力の入らないあたしは、いつのまにか服は着ていないも同然の状態だった。
「そして、ココは特に甘い」
「あっ、あぁぁっ・・・や、ダメっ、んんんっ・・・あぅっ」
エルの舌先が蜜壺に差し込まれたり、入り口を舐めたり、激しくはないけど丁寧に愛撫されていることがなんだかとても恥ずかしい。
「やっ、お願っ・・・ソコ、だめぇ・・・」
「・・・熱があると、ココの蜜もいつもより熱いな・・・」
そんなのわかるかっ!
魔力による熱なのか、火照ったことによる熱なのかもよくわかんない。
でも、そろそろあたしも限界なわけで・・・
「っ・・・エル、挿入れて。・・・欲しぃ、の・・・」
「ったく、身体がつらいんじゃないのか?」
「ん、大丈夫。でも・・・優しく、して?」
エルはあたしの足を持ち上げて正常位のままゆっくり挿入れてきた。
あれ?いつもみたいな鬼畜さがない・・・。
「んぁぁっ、あ、ふぁっ・・・エルっ、キス・・・」
「・・・っ、キス?・・・あぁ、口づけか。・・・ふっ、欲しがりめ」
「んんっ、んぁっ・・・エル、だからだも・・・やっ、あぁっ」
今日のエルはすごく優しい。えっちもソフトだ。すごく労わってくれてる。
・・・いや、本当に労わってる人はそもそもえっちなんかしないか。
でも、あたしも欲しくなっちゃったんだから仕方ない。
「あ、ソレっダメ・・・あ、やぁんっ」
「ココか」
動きは激しくないけど、奥までグリグリかき回される感じが特にヤバイ。
ダメというほど攻めるエルはやはり鬼畜の所業である。
「んっ、あ、あぁっ・・・んぁぁぁぁぁっ」
「くっ」
エルと一緒に果てて脱力するも、ナカに注がれた熱い精を感じながら、挿入されたままのエルのモノがドクンドクンと脈を打ち、あたしの秘部もエルを離すまいと鼓動に合わせてきゅんきゅんと締め付けている。
終わってからこんな余韻に浸れるのなんて、実は初めてなんじゃない?
いつも、あたしの方が気が付けば意識飛んじゃってるし・・・。
「サーヤ・・・」
「ん、なぁに」
「明日、王都に向かう。この後ゆっくり休んで、明日には治しておけ」
「ふふ、了解。」
エルなりにあたしに負担がかかりすぎないよう気を使ってくれてたらしい。
なんだかんだ優しいところがあるんだから、この俺様エルフ様は。
その後は、王都で宿をとっているので少し観光できること、お城もエルが気に入っていた場所など時間があれば案内すると話してくれた。
・・・もしかしなくても、これは初めてのデートなんじゃないだろうか?!
絶対元気にならなくちゃ!!!
元婚約者のことなんてすっかり忘れて、あたしは王都行きを楽しみにその日はゆっくり休んだ。
「起きたか?身体の調子はどうだ?」
「ん、おはよ。大丈夫だよ、ちょっと怠いくらいかな?」
昨日勢いでミナトちゃんからの加護を正式にもらうことになったあたしは、そのまま気を失ってしまい少し発熱もしていたらしい。
まだちょっと怠いし熱がある気がするけど、たぶん今日一日休んだら明日は元気になれると思う。
「ごめんね、勝手にミナトちゃんからの加護もらうことになっちゃって・・・」
「いや、そうなるだろうとは思っていた。気にするな」
ミナトちゃんのおねだりにはとことん弱いあたしである。
うぅ・・・だって、可愛いんだもの。
まだ寝そべっているあたしの顔に、エルの顔が近づいてきた。
え?キスされる・・・?!
こつん。
「・・・熱は、まだ少しあるな」
「へ?」
「なんだ?口付けでもされるとでも思ったか?」
「っ!!」
「だったら期待に沿わねばな」
「べ、別に期待なんかっ・・・んっ」
もうっ、いつもエルがえっちなことばかりしてくるからそういうことするんだって気持ちになるんじゃないか!!
・・・求められるのは嬉しけど、なんかあたしばっかり翻弄されてて腹が立つ。
「本来ならお前が満足するまで付き合ってやりたいが・・・」
「なっ・・・そんなことない!もう大満足ですっ!!」
「くくっ・・・物足りなさそうな顔をしているぞ?」
「そ、それを言うならエルだって・・・」
所構わず、ほぼ毎日あたしに手を出してきて、エルの方が万年発情期じゃないかっ!
「俺は"触れたい"と思ったときに触れてるだけだ。
誰だって目の前にご馳走があれば、食べたくなるだろう」
「あ、あたしは食べ物じゃないもん。」
「ほぅ」
エルはそう言って、今度は深いキスをして熱の原因でもある魔力を吸い取るようにあたしと舌を絡める。
魔力を与えられるときは甘い感じがするけど、逆のときは力がちょっと抜ける感じ。
「んっ、お前の魔力はお菓子よりも甘く、いくらでも食える」
「んんっ、ふぅ・・・んんんっ」
「さて、お前がもう満足してるなら、俺は研究室に戻るが・・・どうする?」
ここまでしておいて、それはないんじゃないだろうか。
エルの方こそ「まだまだ食べてやろうか」的な目をしてるくせに、どうしてもあたしに言わせたいのか。くそぅ。
「・・・足りない。もっと、ちょうだい」
「ふっ、おねだりが少しうまくなってきたな」
少しかよっ!そして大きなお世話だっ!!
「サーヤは、食べても食べても減らない、スイーツのようだな。
ココも・・・、ココも・・・。どこもかしこも甘い」
「んぁっ、ぁ・・・ぁんっ、待っ、昨日っ、お風呂入ってなっ・・・あぁぁっ」
エルはあたしの耳、首、胸と舐めていき、魔力を吸い取られて力の入らないあたしは、いつのまにか服は着ていないも同然の状態だった。
「そして、ココは特に甘い」
「あっ、あぁぁっ・・・や、ダメっ、んんんっ・・・あぅっ」
エルの舌先が蜜壺に差し込まれたり、入り口を舐めたり、激しくはないけど丁寧に愛撫されていることがなんだかとても恥ずかしい。
「やっ、お願っ・・・ソコ、だめぇ・・・」
「・・・熱があると、ココの蜜もいつもより熱いな・・・」
そんなのわかるかっ!
魔力による熱なのか、火照ったことによる熱なのかもよくわかんない。
でも、そろそろあたしも限界なわけで・・・
「っ・・・エル、挿入れて。・・・欲しぃ、の・・・」
「ったく、身体がつらいんじゃないのか?」
「ん、大丈夫。でも・・・優しく、して?」
エルはあたしの足を持ち上げて正常位のままゆっくり挿入れてきた。
あれ?いつもみたいな鬼畜さがない・・・。
「んぁぁっ、あ、ふぁっ・・・エルっ、キス・・・」
「・・・っ、キス?・・・あぁ、口づけか。・・・ふっ、欲しがりめ」
「んんっ、んぁっ・・・エル、だからだも・・・やっ、あぁっ」
今日のエルはすごく優しい。えっちもソフトだ。すごく労わってくれてる。
・・・いや、本当に労わってる人はそもそもえっちなんかしないか。
でも、あたしも欲しくなっちゃったんだから仕方ない。
「あ、ソレっダメ・・・あ、やぁんっ」
「ココか」
動きは激しくないけど、奥までグリグリかき回される感じが特にヤバイ。
ダメというほど攻めるエルはやはり鬼畜の所業である。
「んっ、あ、あぁっ・・・んぁぁぁぁぁっ」
「くっ」
エルと一緒に果てて脱力するも、ナカに注がれた熱い精を感じながら、挿入されたままのエルのモノがドクンドクンと脈を打ち、あたしの秘部もエルを離すまいと鼓動に合わせてきゅんきゅんと締め付けている。
終わってからこんな余韻に浸れるのなんて、実は初めてなんじゃない?
いつも、あたしの方が気が付けば意識飛んじゃってるし・・・。
「サーヤ・・・」
「ん、なぁに」
「明日、王都に向かう。この後ゆっくり休んで、明日には治しておけ」
「ふふ、了解。」
エルなりにあたしに負担がかかりすぎないよう気を使ってくれてたらしい。
なんだかんだ優しいところがあるんだから、この俺様エルフ様は。
その後は、王都で宿をとっているので少し観光できること、お城もエルが気に入っていた場所など時間があれば案内すると話してくれた。
・・・もしかしなくても、これは初めてのデートなんじゃないだろうか?!
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