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2章 過去の自分と新しい出会い
身体の持ち主について知りましょう2
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「サーヤ、俺から大量の魔力を奪った時、何を考えていた?」
「え?・・・あのとき、は・・・」
・・・うぅ、できれば言いたくない・・・でも、間違いなく「エルの全部が欲しい」って思ったのが原因だよね。
全部って、そーゆー意味じゃなかったのに・・・
「・・・どうした?言えない内容なのか?」
エル様がニヤニヤしている。絶対わかってて聞いてるんでしょ!!
相変わらずのドS鬼畜エルフがっ!!!
「うぅ・・・、あのときは・・・『エルの全部が欲しい』って思い、ました・・・」
最後は尻すぼみになにながら、そばにあった枕に顔を埋める。
あたし、そのうち羞恥で死ねるんじゃない?
・・・ちなみに今この話をしている場所は、エルのベッドの上。
すぐに話をする必要があったのと、さっき魔力を奪われたエルが、動けないわけじゃないけど怠いっていう理由と、いろんな意味で足腰に力が入らないあたしが自分で移動できないなどの理由からである。
何が言いたいかと言うと、さっき気持ちを通じ合わせたばかりのこの場は今、あたしもエルも全裸でラブラブえっちしていたのを中断して真面目な話をしているのに、冷静になったこの時にまた告白まがいのことを言わされているのだ・・・。
わかってるくせにっ、どこまでも鬼畜な俺様エルフめ!!
「俺の全部・・・ねぇ。くくくっ・・・ずいぶんと好かれたものよ」
そう言って、枕で埋もれたあたしをまるごと包み込むように、エルが後ろから抱きしめてくれる。
くそぅ・・・そういうところが大好きなんだよ、バカっ!
言ってることが意地悪でも、今では愛情すら感じるあたしはおかしくなってしまったんだろうか・・・
「・・・ロンド家に、お前の家に帰りたいか?」
「!!」
そっか。この世界のあたしの素性がわかるということは、ちゃんと家があるということだ。
しかも、エルの嫌いなこの国の貴族。
・・・でも、『ロンド家』とか『サーシャリア=ロンド』と名前を聞いても、中身が別世界から来たあたしにはピンとこないし、帰りたいとももちろん思わない。
あたしは、いろんなことがたくさんありすぎて、これからもたくさんあるかもしれないけど、エルが好きで、願わくばずっと一緒にいたい・・・。
エルは人間が嫌いって言ってたけど、こうやってあたしの状況を気にしてくれるということは、元は人間が大好きだったんだよね・・・。だからこそ、余程のことがありすぎて人間が嫌いになってしまった。
・・・そう思うと、なんだか俺様エル様も可愛く思えてしまった。
「あたしは、エルのそばにいたい・・・ううん、エルが嫌だって言ったってそばにいるよ。
今更返品なんてできないんだから、責任とってよね!」
身体ごとエルの方を向き、目線を合わせてそう伝える。
人間が嫌いで信じられなくても、あたしの言葉は信じてほしい・・・そう、願いを込めて。
「ふっ、モノ扱いすると怒るくせに、返品不可とは・・・。まぁ、俺から逃げられるなんて思わないことだな」
「ふふっ、望むところよ」
そう言って、どちらともなくキスをしてから自然と甘い雰囲気になった。
先ほど奪いすぎた魔力をエルに返したのに、あたしがエルを求めると、また無意識に魔力を奪ってしまう。
・・・なんということだ。
魔力の扱いをどうにかしないと、せっかく気持ちが通じたのにエルとまともにえっちできなくなっちゃうじゃないか!
身体は大分回復してきたみたいなので、エルから魔力を奪いすぎないように、これからは魔力制御の特訓をいっぱい頑張らなければ!!
そう心に誓いました。
いや、えっちのために頑張るんじゃないからね!違うんだからね!!
「え?・・・あのとき、は・・・」
・・・うぅ、できれば言いたくない・・・でも、間違いなく「エルの全部が欲しい」って思ったのが原因だよね。
全部って、そーゆー意味じゃなかったのに・・・
「・・・どうした?言えない内容なのか?」
エル様がニヤニヤしている。絶対わかってて聞いてるんでしょ!!
相変わらずのドS鬼畜エルフがっ!!!
「うぅ・・・、あのときは・・・『エルの全部が欲しい』って思い、ました・・・」
最後は尻すぼみになにながら、そばにあった枕に顔を埋める。
あたし、そのうち羞恥で死ねるんじゃない?
・・・ちなみに今この話をしている場所は、エルのベッドの上。
すぐに話をする必要があったのと、さっき魔力を奪われたエルが、動けないわけじゃないけど怠いっていう理由と、いろんな意味で足腰に力が入らないあたしが自分で移動できないなどの理由からである。
何が言いたいかと言うと、さっき気持ちを通じ合わせたばかりのこの場は今、あたしもエルも全裸でラブラブえっちしていたのを中断して真面目な話をしているのに、冷静になったこの時にまた告白まがいのことを言わされているのだ・・・。
わかってるくせにっ、どこまでも鬼畜な俺様エルフめ!!
「俺の全部・・・ねぇ。くくくっ・・・ずいぶんと好かれたものよ」
そう言って、枕で埋もれたあたしをまるごと包み込むように、エルが後ろから抱きしめてくれる。
くそぅ・・・そういうところが大好きなんだよ、バカっ!
言ってることが意地悪でも、今では愛情すら感じるあたしはおかしくなってしまったんだろうか・・・
「・・・ロンド家に、お前の家に帰りたいか?」
「!!」
そっか。この世界のあたしの素性がわかるということは、ちゃんと家があるということだ。
しかも、エルの嫌いなこの国の貴族。
・・・でも、『ロンド家』とか『サーシャリア=ロンド』と名前を聞いても、中身が別世界から来たあたしにはピンとこないし、帰りたいとももちろん思わない。
あたしは、いろんなことがたくさんありすぎて、これからもたくさんあるかもしれないけど、エルが好きで、願わくばずっと一緒にいたい・・・。
エルは人間が嫌いって言ってたけど、こうやってあたしの状況を気にしてくれるということは、元は人間が大好きだったんだよね・・・。だからこそ、余程のことがありすぎて人間が嫌いになってしまった。
・・・そう思うと、なんだか俺様エル様も可愛く思えてしまった。
「あたしは、エルのそばにいたい・・・ううん、エルが嫌だって言ったってそばにいるよ。
今更返品なんてできないんだから、責任とってよね!」
身体ごとエルの方を向き、目線を合わせてそう伝える。
人間が嫌いで信じられなくても、あたしの言葉は信じてほしい・・・そう、願いを込めて。
「ふっ、モノ扱いすると怒るくせに、返品不可とは・・・。まぁ、俺から逃げられるなんて思わないことだな」
「ふふっ、望むところよ」
そう言って、どちらともなくキスをしてから自然と甘い雰囲気になった。
先ほど奪いすぎた魔力をエルに返したのに、あたしがエルを求めると、また無意識に魔力を奪ってしまう。
・・・なんということだ。
魔力の扱いをどうにかしないと、せっかく気持ちが通じたのにエルとまともにえっちできなくなっちゃうじゃないか!
身体は大分回復してきたみたいなので、エルから魔力を奪いすぎないように、これからは魔力制御の特訓をいっぱい頑張らなければ!!
そう心に誓いました。
いや、えっちのために頑張るんじゃないからね!違うんだからね!!
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