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1章 俺様エルフに拾われました

※番外編※ 寝起きドッキリ大作戦~エリュシオンside2*~

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「・・・ゃっ、み、見ないでっ、恥ずかしっ・・・んっ」

いつものように恥ずかしがっているサーヤを見て、先ほど言われた「優しくして」と言う言葉を思い出し、優しく触れるようなキスをする。もちろん最初だけだ。
舌を絡めようとするが、サーヤは口を固く閉ざしている。
・・・何も言う気はないということか?それなら・・・

背中に手をまわすと、胸と同様に背中が露出していた。本当になんなのだ、この服は。
ま、今はそれが丁度いいがな。
背中を指でつー・・・となぞりつつブラのホックを外すと、案の定敏感なサーヤはかんたんに反応し口を開く。

「やっ・・・ぁんっ・・・ふっ・・・んんっ」

その後は舌を絡めるようなキスでサーヤを翻弄し、愛撫を続けながら服を乱して逃げられないよう追い詰める。
力のぬけたサーヤは、少し涙目で荒い呼吸をしていた。

「・・・なんだ、この服は。どこで手に入れた?」

質問をしながらも俺の動きは止まらない。
俺の知らないところでこんな服を手に入れて、俺以外にもこんな姿を見せたというのか?

「あ、ゃんっ・・・こ、コレは・・・っココットさんのお店のキャロさ・・・はぅっ」
「ココットの店だと?あの店にこんな服はなかったはずだ。・・・こんなに足をさらけ出しおって・・・」

キスや胸への愛撫をしながら、下半身にも手を伸ばす。
・・・本当に一体なんなのだ、この服は・・・。
短いスカートにガーターベルトで支えられた靴下がなんともいやらしい。
貴族のバカ女共のように、色香で俺を惑わそうとでも思ったのか?

短すぎるスカートのおかげで、サーヤの弱点をすぐに捕らえる。

「やぁんっ」
「なぜこんな時間に、こんな格好で俺の寝室に来た。・・・だった?」

少しずつ確信に触れていく。
お願いだ、俺の予想通りの答えを言わないでくれ。

「あっ、あ・・・っ」
「言え。なぜ俺の寝ている時間を狙ってきた?・・・気だったか?」
「ぇっ?・・・っきゃぁぁん」

聞きたい・・・だが、聞きたくない。
俺の中を矛盾した気持ちが支配し、サーヤへの愛撫が少し乱暴になる。

・・・お前も俺を裏切るのか・・・?

「やっ、違っ・・・違うのっ!そんなこと、しなっ・・・あぁんっ」

サーヤが何かを訴えようとしているが、言わせまいと俺はサーヤの蜜壺をぐちゅぐちゅと掻きまわす。
俺に翻弄されながら、サーヤは叫ぶように予想外のことを言い放った。

「あ、あたしはっ・・・エルに、口でっ・・・シてあげようかと・・・っゃん」

「・・・は?」

・・・なん・・・だと?
耳を疑って俺は動きを止める。

「もうっ!エルのバカバカ!!人の話はちゃんと聞きなさいっ!寝首なんてあたしに掻けるわけないでしょ!!あたしは魔力をもらうために口でシて上げようかと思って忍び込み・・・はっ」

・・・こいつは、本当にバカだった。刺客でもなんでもなく、単なるアホだ。
俺の寝首を掻くのではなく、俺の魔力をもらうために口で・・・だと?

一気に気が抜けると、とたんにバカらしくなって今度は笑えてきた。

「・・・っく、くくくっ。・・・ダメだ、もうおかしすぎるだろ。なんなのだ、お前は」

サーヤはやっぱりサーヤだ。
俺の予想だにしないことばかりしでかしてくれる・・・
だが、今の俺にはそれが何よりの救いであり、癒しなのかもしれない。
こんなに笑ったのは実に久しぶりだ。

重力に逆らうことなく、俺はサーヤを潰さないよう覆いかぶさった。
今の俺がおかしいのは寝起きだからか?サーヤのこの温もりが心地よいとすら感じている。

「あの・・・エル?」
「・・・そうだな、お前には俺を殺す力どころか、俺を落とす色気すらなかったな・・・くくっ」
「いやいや、物騒な・・・ってか色気って余計なお世話よっ、このお色気むんむんエルフ!」
「ほぅ・・・。男の俺には色気があると・・・?」

男に色気・・・ねぇ。
せっかくこっちが珍しく良い気分なのに、それを台無しにするサーヤの発言は本当にあきれるものよ。
・・・だが、今日の俺はまだ気分が良いようだ。
ご希望の通り色気たっぷりで、サーヤの魔力が満タンになるくらい補給してやろうじゃないか。

ちょうど顔の位置にあったサーヤの胸を舐め始める。

「ひゃんっ」

そのまま左右の手でそれぞれサーヤの弱いところを中心に胸、秘部を解しながら、魔力を与え続ける。

「やっ、急に何?・・・あぁんっ・・・やぁっ、待っ・・・んっ」

急に与えられる快感と魔力を、サーヤはかなり戸惑いながらも受け入れる。

・・・サーヤは、俺を拒絶することはないんだろうか・・・
最終的には俺を受け入れているが、本当は嫌なのだろうか・・・だとしたら俺は・・・

今日は本当にどうかしてるんだろう。
でも聞かずには・・・言わずにはいられなかった・・・

「・・・挿入れても良いか?お前のナカに入りたい」

普段の俺自身を振り返ると、なんとも情けない言葉だ・・・
でも、サーヤは・・・サーヤだけは、他の奴らと違うのかもしれない・・・
そう思いたかったんだろう。そして、確認したかった・・・

「・・・うん。あたしも・・・その、エルが欲しい。挿入れて・・・」

・・・サーヤが俺を望んで、受け入れてくれた・・・。

それが柄にもなくとても嬉しかった。
何度も抱いているのに、今日はいつにも増して気持ちが良い。そして心地良い。
俺の全身でサーヤを抱いている感覚だ。・・・悪くはないな。

まだ眠りが足りなかったからなのか、あまりにも心地よかったからなのか、サーヤに魔力を与えすぎたからなのか・・・理由は明確にわからないが、俺がサーヤの中で果てた後、二人とも眠ってしまった。




今までに味わったことがない感覚だったが、それも悪くないなと思いながら俺は眠りについた。


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※長くなってしまいすみません。
 次から一度本編に戻ります。
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