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1章 俺様エルフに拾われました
※番外編※ カルステッドの受難その1~エリュシオン様の好きなモノ2~
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◇
エリュシオン様の好きなモノがないか思い出そうとしてみたが、どうしてもピンとくるものがなかった。
「う~ん・・・、思い浮かばないわん。ごめんなさいね・・・」
「あ、いいんです。あれば・・・と思って聞いてみたので。
今はあたしの作る料理が珍しいのか、おいしそうに食べてくれるので、しばらくはおやつとかご飯で釣る・・・いえ、お願いしてみようと思います!」
・・・今の言葉は聞かなかったことにした方が良いんだろうな。
うん、俺は何も聞いてない。“釣る”とか俺は知らないぞ。
それにしても、サーヤはエリュシオン様の胃袋を掴んでるのか?
いささか信じられんが、それがホントだとしたらすごいことだ。
あ、でも確かにエリュシオン様は・・・
「そういえば、好きなモノ・・・って訳ではないけど、エル様は自分の知らない未知のモノには心惹かれみたいよん💛」
「エルの知らないモノ・・・なるほど」
少し考えるそぶりをしたサーヤは、紙とペンを要求し、何かを描き始めた。
「ココットさん。この世界の女性って、スカート丈が長かったり、肌を露出しないのが普通なんですか?」
「(この世界?)・・・えぇ、そうよん。女性に大事なのは、慎み深さと貞淑さよん💛肌なんて、簡単に見せちゃダメダメっ」
「そうですか・・・。あの、じゃあこういう服を着るのもダメなんでしょうか?」
そう言ってサーヤが見せてきた紙には、俺が今まで見たことがないデザインの服の絵が描かれていた。
一見侍女の服だが、黒いパフスリーブのシャツ型のワンピースのようでも、胸元はがっつり空いている。
谷間が見えそうで見えないように白いレース生地で覆う感じだろうか?
シャツ襟ではなく、リボンで結んで服が落ちないよう固定するデザインのようだ。
え?後ろも首元のボタンで留めてるけどがっつりあいてて背中が見えるだと?!
腰巻タイプのフリルエプロンは可愛いが、何だこのスカート丈は!膝が見えるなんて、短すぎるだろ!!
お父さん許しませんよ!!!
・・・おっと、サーヤの見せる服のデザインが俺の常識をはるかに超えていて、ちょっと取り乱してしまった。
「ちょっ、サーヤちゃん。こんなふしだらな服、娼婦でも着ないわよ・・・」
「そうですか・・・エルが見たことない服装かなって思ったんですけど・・・」
・・・さすがにエリュシオン様もこのような服は見たことないだろう。
エリュシオン様も考え方が斬新だが、サーヤもかなりぶっ飛んだ考え方をする子なのか・・・
ガタガタッ
背後からの音に反応し、俺はサーヤを背に反撃できるよう構える。
「誰だ!!・・・って、キャロ?!」
犯人はこの店の服飾関係の職人であるキャロだった。
え、ホントに気配感じなかったんだけど・・・コイツ何者なの?
キャロはサーヤの描いたけしからん侍女服を見て固まっている。
そして、なにやらプルプル震えてる・・・なんだろう、ものすごく嫌な予感・・・
「キャ~~~~~~~~💛💛ナニコレ!ナニコレ~~~~!!!可愛いっ、可愛いすぎるぅ~~~💛💛」
「・・・え?あ、あの・・・誰、デスカ?」
「うふふん♪初めまして💛あたしはこの店の服飾を担当しているキャロよん♪よろしくねん☆」
背後にいるサーヤが困惑している。無理もない。
俺という巨体の前に、褐色で菫色の髪をツインテールにしたいかつい巨体が目の前にいるんだ。
キャロは普通に挨拶してるが、どう考えてもぱっと見モンスターに遭遇した戦場にしか見えないこの場は、とてもカオスな状況だった。
どうしよう、とても帰りたい・・・。
エリュシオン様の好きなモノがないか思い出そうとしてみたが、どうしてもピンとくるものがなかった。
「う~ん・・・、思い浮かばないわん。ごめんなさいね・・・」
「あ、いいんです。あれば・・・と思って聞いてみたので。
今はあたしの作る料理が珍しいのか、おいしそうに食べてくれるので、しばらくはおやつとかご飯で釣る・・・いえ、お願いしてみようと思います!」
・・・今の言葉は聞かなかったことにした方が良いんだろうな。
うん、俺は何も聞いてない。“釣る”とか俺は知らないぞ。
それにしても、サーヤはエリュシオン様の胃袋を掴んでるのか?
いささか信じられんが、それがホントだとしたらすごいことだ。
あ、でも確かにエリュシオン様は・・・
「そういえば、好きなモノ・・・って訳ではないけど、エル様は自分の知らない未知のモノには心惹かれみたいよん💛」
「エルの知らないモノ・・・なるほど」
少し考えるそぶりをしたサーヤは、紙とペンを要求し、何かを描き始めた。
「ココットさん。この世界の女性って、スカート丈が長かったり、肌を露出しないのが普通なんですか?」
「(この世界?)・・・えぇ、そうよん。女性に大事なのは、慎み深さと貞淑さよん💛肌なんて、簡単に見せちゃダメダメっ」
「そうですか・・・。あの、じゃあこういう服を着るのもダメなんでしょうか?」
そう言ってサーヤが見せてきた紙には、俺が今まで見たことがないデザインの服の絵が描かれていた。
一見侍女の服だが、黒いパフスリーブのシャツ型のワンピースのようでも、胸元はがっつり空いている。
谷間が見えそうで見えないように白いレース生地で覆う感じだろうか?
シャツ襟ではなく、リボンで結んで服が落ちないよう固定するデザインのようだ。
え?後ろも首元のボタンで留めてるけどがっつりあいてて背中が見えるだと?!
腰巻タイプのフリルエプロンは可愛いが、何だこのスカート丈は!膝が見えるなんて、短すぎるだろ!!
お父さん許しませんよ!!!
・・・おっと、サーヤの見せる服のデザインが俺の常識をはるかに超えていて、ちょっと取り乱してしまった。
「ちょっ、サーヤちゃん。こんなふしだらな服、娼婦でも着ないわよ・・・」
「そうですか・・・エルが見たことない服装かなって思ったんですけど・・・」
・・・さすがにエリュシオン様もこのような服は見たことないだろう。
エリュシオン様も考え方が斬新だが、サーヤもかなりぶっ飛んだ考え方をする子なのか・・・
ガタガタッ
背後からの音に反応し、俺はサーヤを背に反撃できるよう構える。
「誰だ!!・・・って、キャロ?!」
犯人はこの店の服飾関係の職人であるキャロだった。
え、ホントに気配感じなかったんだけど・・・コイツ何者なの?
キャロはサーヤの描いたけしからん侍女服を見て固まっている。
そして、なにやらプルプル震えてる・・・なんだろう、ものすごく嫌な予感・・・
「キャ~~~~~~~~💛💛ナニコレ!ナニコレ~~~~!!!可愛いっ、可愛いすぎるぅ~~~💛💛」
「・・・え?あ、あの・・・誰、デスカ?」
「うふふん♪初めまして💛あたしはこの店の服飾を担当しているキャロよん♪よろしくねん☆」
背後にいるサーヤが困惑している。無理もない。
俺という巨体の前に、褐色で菫色の髪をツインテールにしたいかつい巨体が目の前にいるんだ。
キャロは普通に挨拶してるが、どう考えてもぱっと見モンスターに遭遇した戦場にしか見えないこの場は、とてもカオスな状況だった。
どうしよう、とても帰りたい・・・。
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