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1章 俺様エルフに拾われました
初めてのご飯作り?2
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◇
「へへ・・・驚かせちゃってごめんね。あまりに可愛いから思わず抱きしめたくて近づいちゃった。」
「きゅ~ん」
「大丈夫だよ。それよりも怖かったね、今度から気を付けるから。少しずつ近づいてもいい?良ければお料理するときに協力してくれたら嬉しいな!」
「きゅっきゅ!!」
「まかせとけと言っている。・・・お前は精霊が怖くはないのか?」
「え?こんな可愛い生き物を怖い?そんなわけないじゃない!そもそも精霊って怖い生き物なの?」
「いや、悪意や害意には敏感だが、根はいい奴ばかりだ。
そもそも未知の生き物を怖がってすぐに迫害するのは人間だろう?」
「いやいや、この世界の人達そんなことしてるの?
確かに未知の生き物は怖いかもしれないけど、何事も歩み寄りが大事でしょ!
あたしはこの子と仲良くなりたいし、できれば一緒に美味しい料理を作って食べたいなと思ってるわよ。」
「・・・ほんとにはおもしろい考え方をする奴だ。妖精や精霊は魔法を使うときに助力することもある。
仲良くなれるものはなっておけ。」
「ふふ。こんな可愛いお友達ならいくら増えたって嬉しいわ。大歓迎よ。じゃ、ご飯作り再開しよっか!
あ、精霊さんって名前あるのかな?」
「きゅう」
火の妖精は首を横にフルフルと振っている。やだもう超可愛い。
「ん~、じゃあ・・・きゅーちゃんって呼んでもいい?」
「きゅうぅ」
首をフルフル横に振って不服そうだ。ちゃんと名前を考えろということか・・・。
「じゃあ・・・焔!あたしの世界で炎って意味よ」
「きゅうぅん♪」
嬉しそうに鳴いた焔ことほむちゃんが、急に輝きだした。え?何?何ごと??!!
「あー・・・此奴はお前を主として認めたようだ」
「へ?」
「お前が名前を付けたことにより、主従関係が成立した」
「えぇ!!?あたし、そんなつもりじゃ・・・」
「ま、此奴が望んだことだ。好かれて悪いことはなかろう。ま、問題があるとすれば・・・」
「え?何か問題があるの?」
「精霊は主人の魔力を糧にしている」
「え・・・」
「ただでさえ自分の身体の治癒に魔力をもっていかれるのに、精霊にも取られるわけだ。
・・・この意味がわかるか?」
エル様がものすごく良い笑顔をしてる・・・。さぁ、どうしよう。
→ 逃げる
逃げる
逃げる
ダメだ。逃げの一択しか思い浮かばない。
よし、逃げるにしてもここはご飯作りに逃げよう。それなら大丈夫なはずだ。たぶん。
「と、とりあえずあたしはほむちゃんとご飯作るから!エルは出来上がるまで自分の研究の続きでもしてて!ね!!」
とりあえず、エルには台所から退場してもらおうとしたが
「今夜はじっくりたっぷり魔力を補給してやる。楽しみにしておけよ」
「!!!・・・んんっ!」
そう耳元で囁いて、濃厚なキスによる魔力補給をしてから去っていった。
魔力が満たされて身体はぽかぽか元気だけど、別の意味で力が入らなくて座り込んだ。
あたしは本当にいろんな意味で、エルなしでは生きていけない状態になってきてる・・・
そして、不思議とそれが嫌ではない現状に戸惑いを覚え始めた・・・
「へへ・・・驚かせちゃってごめんね。あまりに可愛いから思わず抱きしめたくて近づいちゃった。」
「きゅ~ん」
「大丈夫だよ。それよりも怖かったね、今度から気を付けるから。少しずつ近づいてもいい?良ければお料理するときに協力してくれたら嬉しいな!」
「きゅっきゅ!!」
「まかせとけと言っている。・・・お前は精霊が怖くはないのか?」
「え?こんな可愛い生き物を怖い?そんなわけないじゃない!そもそも精霊って怖い生き物なの?」
「いや、悪意や害意には敏感だが、根はいい奴ばかりだ。
そもそも未知の生き物を怖がってすぐに迫害するのは人間だろう?」
「いやいや、この世界の人達そんなことしてるの?
確かに未知の生き物は怖いかもしれないけど、何事も歩み寄りが大事でしょ!
あたしはこの子と仲良くなりたいし、できれば一緒に美味しい料理を作って食べたいなと思ってるわよ。」
「・・・ほんとにはおもしろい考え方をする奴だ。妖精や精霊は魔法を使うときに助力することもある。
仲良くなれるものはなっておけ。」
「ふふ。こんな可愛いお友達ならいくら増えたって嬉しいわ。大歓迎よ。じゃ、ご飯作り再開しよっか!
あ、精霊さんって名前あるのかな?」
「きゅう」
火の妖精は首を横にフルフルと振っている。やだもう超可愛い。
「ん~、じゃあ・・・きゅーちゃんって呼んでもいい?」
「きゅうぅ」
首をフルフル横に振って不服そうだ。ちゃんと名前を考えろということか・・・。
「じゃあ・・・焔!あたしの世界で炎って意味よ」
「きゅうぅん♪」
嬉しそうに鳴いた焔ことほむちゃんが、急に輝きだした。え?何?何ごと??!!
「あー・・・此奴はお前を主として認めたようだ」
「へ?」
「お前が名前を付けたことにより、主従関係が成立した」
「えぇ!!?あたし、そんなつもりじゃ・・・」
「ま、此奴が望んだことだ。好かれて悪いことはなかろう。ま、問題があるとすれば・・・」
「え?何か問題があるの?」
「精霊は主人の魔力を糧にしている」
「え・・・」
「ただでさえ自分の身体の治癒に魔力をもっていかれるのに、精霊にも取られるわけだ。
・・・この意味がわかるか?」
エル様がものすごく良い笑顔をしてる・・・。さぁ、どうしよう。
→ 逃げる
逃げる
逃げる
ダメだ。逃げの一択しか思い浮かばない。
よし、逃げるにしてもここはご飯作りに逃げよう。それなら大丈夫なはずだ。たぶん。
「と、とりあえずあたしはほむちゃんとご飯作るから!エルは出来上がるまで自分の研究の続きでもしてて!ね!!」
とりあえず、エルには台所から退場してもらおうとしたが
「今夜はじっくりたっぷり魔力を補給してやる。楽しみにしておけよ」
「!!!・・・んんっ!」
そう耳元で囁いて、濃厚なキスによる魔力補給をしてから去っていった。
魔力が満たされて身体はぽかぽか元気だけど、別の意味で力が入らなくて座り込んだ。
あたしは本当にいろんな意味で、エルなしでは生きていけない状態になってきてる・・・
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