【本編完結済】【R18】異世界でセカンドライフ～俺様エルフに拾われました～

１章 俺様エルフに拾われました

気になっていたこと

エルが用意してくれた部屋での生活も、少しずつ慣れてきた今日この頃、ふと着替えてる最中の下着姿で、鏡の前に立ち、自分の容姿を改めて確認してみた。


パッチリ二重の深紅の瞳、背中まであるシルバーブロンド、すっきりとした鼻筋、陶器のように白い肌、たわわなお胸なのに華奢なウエスト。鍛えたような筋肉はないし、手荒れも特にない。
たぶんどこぞの良家のお嬢様だったんだろう。

「こんなに可愛いのに、なんであんな酷い目にあってたんだろう・・・」

エルに聞いた時は瀕死の重傷だったはずだけど、エルの治療により傷や火傷の痕は一切残っていない。
彼女の分も自分は幸せに生きる。普通に恋をして、結婚して、子供を産んで・・・魔法も使えたら嬉しいな・・・なんて、そんなささやかな異世界ライフを目指そうと思っている。
お嬢様なら結婚するまで清い身体だろうから処女・・・だよね、きっと。
前の世界では男運が悪く、初体験も良い思い出ではないので、これからの出会いに大いに期待だ。
浮気や二股する奴は論外！！

「それにしても・・・」

出来心でお胸を揉んでみると、さすが天然！やわらかいのに弾力があって、最高の触り心地である。

「おぅふ！何という柔らかさと弾力・・・こんな破壊力抜群のお胸、コレは一度揉んだらやみつきじゃね？」
「確かに人間のわりに、触り心地も感度も良かったな」
「うひゃぁぁ！」

背後から急にエルがあらわれた。いやいや、モンスターじゃないけど！ビックリした！心臓に悪いわ！！

「一人でぶつぶつ言ってるかと思ったら、変な声出して盛さかり始めたり、人間とは変なものだな」
「いやいや！すべての人間がこんなことするわけじゃないから！偏見よくない！！」

人間嫌いって、エルにも原因があるんじゃないだろうか・・・
ん？あれ？そういえば

「あのぉ・・・エルさん、触り心地良かったって、この胸・・・触ったの？」

治療してもらってるから、診られるのも、多少見るのも触られるのも不可抗力。仕方ない。あくまで治療だ。

「あぁ。治療のときに俺の魔力を注ぐ必要があったからな」
「ん？魔力を注ぐ？そんなことしてくれてたの？」
「本来ならとっくに死んでてもおかしくなかった怪我だ。俺の魔力を体内に満たして、自己治癒力を高める。・・・まぁちょっとした実験だな。」
「ちょっと待って。治療なんだよね？後半なんか変な言葉が聞こえたんだけど、気のせいだよね？」
「いや、気のせいじゃない。治療できるかじっけ・・・・」 
「シャーラーーーーップ！！！と、ところで！魔力って人に分けることができるんだね！どうやったの？あたしも魔法使えるようになるのかな？」


続きを聞きたくなくて思わず話をそらしたら、とんでもない答えが返ってきた。