【本編完結済】【R18】異世界でセカンドライフ～俺様エルフに拾われました～

１章 俺様エルフに拾われました

必要なものを揃えましょう４

◇
着替え終わってココットさんとエルのいる場所に戻った。


「服、ありがとうございます。とても着心地が良いです」
「いや～ん💛思った通りサーヤちゃん、超可愛い！！他にもいろいろ用意したからぜひ着てみせてねん💛」
「わぁ・・・可愛い。ありがとうございます！ココットさん！！」

ホーンラビットの毛皮を使っているという白いケープは、ラビットファーみたいなふわふわで可愛いフード付き。
他にもスカートやシャツ、ワンピースなどが数着、カントリー調のベッドとサイドテーブル、椅子のセットも用意されていた。

「あの・・・。こんなにたくさんどうやって持ち帰れば・・・？そしていったいおいくらに・・・」
「大丈夫よん💛お気に召したなら、全部魔法袋マジックバッグに入るから安心してねん。お代はエル様からもう頂いてるわん」
「え？いつのまに・・・ってか魔法袋マジックバッグ？」
「空間魔法が施されてる魔法の袋なのん💛エル様が作るのは容量もすごいし、時間も止まってるから食べ物だって持ち運べちゃうんだから！すごいでしょ？」

エルが持っている普通の麻袋に見えるのが魔法袋マジックバッグみたいで、信じられないことに触れたものがどんどん消えていく。収納されているという事なんだろう。
すごい！これぞファンタジー！！

「さて、買い物は済んだろう。帰るぞ」
「あ、待ってエル！あの、あたしも家でご飯作りたいから、食材とかも見てみたいんだけど・・・ダメかな？」
「いや～ん💛もうこれって新婚さんみたいじゃない！きゃ～～～ふぐっ」
「よかろう。俺も少々殺やることができたからな。リンダ、いるか？」
「はいは～い。あ、エル様だぁ。お久しぶりです！」


エルに腹パンされたココットさんが動かないんだけど、大丈夫なんだろうか・・・。
そして、お店の奥からアッシュブラウンのふわふわしたくせ毛をポニーテールでまとめた、グリーンの瞳の明るく元気な女の子が出てきた。リンダさんといってお店の従業員らしい。
あれ？ココットさんのことはスルーなの？？それでいいの？！


「リンダ、こいつと市場へ行って食材関係をいろいろ見せてやれ。欲しいといったものは買ってかまわん。
　後、記憶喪失で名前以外一般常識も何もかも抜けているからいろいろ説明してやってくれ」
「あら、記憶喪失？それは大変ですね、了解しました！
　初めまして、あたしはリンダ、１７歳です。よろしくお願いします」
「あ、大槻沙亜耶・・・さあやです。こちらこそ、お世話になります」


異世界で初めてまともな女の子に出会えた！ぜひとも友達になりたい！！