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1章 俺様エルフに拾われました

必要なものを揃えましょう

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エルの治療と薬のおかげで、だいぶ動けるようになってきたころ、生活するにあたり、どうしても解決しなきゃいけない問題がいくつかあった。
それは・・・


1 自分の服や日用品がほしい
2 この家でできることを探す(一通りの家事はできるはず!物の使い勝手がわからないけど・・・)
3 可能であれば魔法を使いたい!


買うお金は申し訳ないけどエルに借りて、ちゃんとこの世界でも生活できるようにならないと!自立は大事!
・・・本音を言えば、せっかくの美人なんだからおしゃれをしたい気持ちが強い。

「エル、居候の身でお願いするのは大変心苦しいんだけど・・・」
「なんだ急に、気持ち悪い。時間の無駄だからさっさと要件を言え」

ドSな俺様エル様である。以前見せてくれた笑顔は幻だったのか・・・。

「なんだ?要件がないなら話しかけるな。俺は忙しいんだ」
「要件あります!めっちゃありますぅ!あたしの服とか日用品を用意してほしいな・・・と。もちろん仕事とかできるようになったら、かかった費用は返します!」
「あぁ、確かに用意しないといけないな。忘れていた」

お願い、忘れないで。(切実)

「近くの村で日用品や服が買えるだろう。ちょうど薬草を渡しに行く用事もあるから行くか」
「え?ほんとに?やったぁー!いつ行く予定なの?」
「ん?今からいくぞ」

え?何、この人。林先生なの?←違う

「はぁ?!今から?
ずっと寝たきりだったから、お風呂だって入ってないのに、今すぐなんて行けるわけないでしょ!せめて身体を拭いたり、ちょっと身綺麗にする時間をちょうだいよ!
女の子は身だしなみが大切なのよ!!」
「なんだ、ごちゃごちゃとうるさい。これで文句はないだろ」

「≪洗浄クリーン≫」

一瞬だけ風に包まれたかと思ったら、お風呂に入ったかのようなすっきりした爽快感だった。

「え?今なにが起こったの?」
「お前に“洗浄”の魔法をかけただけだ」
「“洗浄”?」 
「掃除するときによく使う魔法だ」
「あたしはゴミか!!」


エルと仲良くできる日は来るのか・・・ちょっとわからなくなりました。
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