【R18】LUCK∞で異世界チート?!~イケメンならぬ、イクメンに溺愛されてます~

暁月

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3章 うれしはずかし新生活

24 小さな間違いと大きな誤解 その2*

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カインズさんに抱きしめられ、トクン、トクンと鼓動を感じているうちに安心感が芽生え、気持ちが落ち着いてきた。

(カインズさんの腕の中……安心する…)

「……嫌な思いさせてごめんな、ミカヅキ」
「……ッグズ、カインズ、さん…」
「抱きしめられるのも嫌だったら言ってくれ。離れるから……まぁ、あんな事した俺に抱きしめられて安心も何もないかもしれないけどな」
「……そんなこと、ないです…カインズさんの腕の中、安心する……」
「!!!……そっか。なら良かった」

あたしを抱きしめたまま、カインズさんは安堵のため息をついた。

「ごめん、泣かせる気はなかったんだ。ミカヅキが夜這いに来てくれたんだと嬉しくなって、つい……」
「なっ、よ、夜這い…‥???!!!」

部屋を間違えただけでものすごく誤解されていた。
しかも嬉しいってなんだ、嬉しいって!!!

「うん、さっきと今の態度で夜這いじゃないってことはわかった。
 ……ただ、ミカヅキに少し聞きたいことあるんだけど良いか?」
「はい……でも、その前に…その、当たってマス……」

泣いているあたしを優しく抱きしめて慰めるカインズさんとは裏腹に、ちょうどあたしのお腹の辺りにいるカインズさんJrはものすごく大きく存在を主張していて、心穏やかな雰囲気を完全にぶち壊している。

「……それは勘弁して。これでもミカヅキをめちゃくちゃ抱きたい気持ちを必死で抑えてるんだ……」
「!!!!」
「言っただろ?俺はミカヅキが好きなんだ。ミカヅキの同意なしに最後まではしないさ……(少しずつ慣れさせはするだろうけど)」
「……あ、ぅ…ありがとう、ございます?」

何やら違う言葉も聞こえた気がするけど、さっきのコトと今の言葉でさらにカインズさんの顔を見るのが恥ずかしくて、とりあえず安心する腕の中にさらに顔を埋める。
カインズさんJrがさらに元気になった気がするけど、気にしちゃ負けだと自分に言い聞かせ「聞きたい事ってなんですか?」と話を逸らす事にした。

「ミカヅキ、以前「初めてじゃない」って言ってたけど、本当に初めてじゃないのか?」
「ふぇ…??!!」

質問内容に驚き、変な声が出てしまった。
まさかそんなこと聞かれるなんて思わなかったからね。

「えっと……ちなみに、何をもって”初めてじゃない”って言えるんでしょうか……?」
「……へ?」
「あの……あたし、お付き合いした人と初めてそういうコトをした時、少しだけ…その、挿入ったけど、ものすごく痛くて……「こんなの無理!!」って彼のことを突き飛ばしてしまって……それって初体験じゃないんですか?」
「……」

話ながら当時の事が思い出されて、少し身体が強張ったのが自分でも分かった。

大好きな人のはずなのに何をされても怖くて、痛くて、いっぱいいっぱい泣いてしまった。
あたしも酷い事をしたと思うけど、酷い事もいっぱい言われ、怖いとしか感じなかった経験は今でもトラウマになっている。

「……”初めて”は、痛くて血が出るって聞いたこともあります。……すごく痛くて…すごく、怖かっ……」
「もう良い。無理に話そうとしなくていいから……ミカヅキ、辛い事思い出させてごめんな。でも、話してくれてありがとう」
「……ッグズ、カインズ、さん……」

当時の事を思い出し震えるあたしをカインズさんは優しく抱きしめて、頭や背中を撫でて安心させてくれる。

(……あれから男性自体が怖かったのに、どうしてカインズさんは平気なんだろう?)

それから場を和ませようと、「初めての時とか経験が少ないときは失敗もあるし、怖い気持ちもあるよな」と言って、過去の経験談を話してくれたけど、内容は面白いのに心が少しだけチクリとした。

「じゃあミカヅキ、それ以降は?そいつと付き合い続けたり、別の誰かと付き合ったりしたのか?」
「その後も彼の事が怖くて断り続けてたら振られました。
 ……それっきり男性とはお付き合いしてません…」
「なるほどな。……結論から言おう。ミカヅキはまだ”処女”だ」
「え?」
「さっき、お前のナカに指を挿入れただろう?痛かったのは、処女膜に当たったからだ」
「!!!」

説明をしてくれているだけなのに、さっきまでカインズさんの指がナカに挿入っていた事の方を思い出してしまった。

(そっちじゃないっ!!思い出すべきはそっちじゃないからっ!!!)

頭からさっきのコトを追い出そうとしてたら、カインズさんに耳元で名前を呼ばれ、思わずビクっと反応してしまった。

「ミカヅキの”初めて”……いや、初めてだけじゃないな。ミカヅキの全部、俺にちょうだい?」
「……へ?」
「もちろん今すぐじゃなくて良い。それに、怖い事なんてしない。痛みなんて感じないくらい、いっぱい気持ち良くしてあげるから……」
「や、ちょっと…カインズさ……んんっ」

優しく触れるようなキスの後、あたしの口唇を啄むように何度も重ねられる口唇。
なんだか、言葉はないけど”好きだよ”って告白されてるみたいで、嬉しくてドキドキする。

(……さっきみたいなえっちなキスだけじゃなくて、こんな優しいキスもあるんだ……
 あたしは、こっちのキスの方が……――――――――)

「……好き、だなぁ……」
「……え?ミカヅキ、今 “好き” って……もしかして、俺……?」
「いやっ、ぁの、違っ……きゃぁっ」
「ミカヅキっ、嬉しい!!俺も大好きだ!!」
「やっ、ちょっと待ってカインズさんっ!違うの!!そうじゃなくて……
 ひぃぃぃっ!!アソコにナニカ当たってるんですけどっ!!!」
「大丈夫だよ。少し当てて擦ってるだけで、今日は挿入れないから。……もちろん挿入れたかったら……」
「いやいやいやっ!今日は無理!!ってか、こんな大きいの無理!怖い!絶対痛いっ!!」

半泣き状態で拒絶の言葉を発しているけど、下着越しで大きなカインズさんJrを擦りつけられるたびに、あたしのアソコはきゅんきゅんと嬉しそうに蜜を垂らしているようで、だんだんくちゅ、くちゅっといやらしい音まで聞こえてくる。

「ふふっ、大丈夫だって。ミカヅキっは感じやすいみたいだからそんなに痛くないと思うぞ」
「ん……え?…あたし、“不感症”じゃない、の?」
「は?誰がそんな事を……?」
「…初めての、彼です。……「お前は不感症なんだ!ダメな女だな」って……」
「……ふ~ん……そいつ、どこの誰?名前は?俺、ちょ~っとオハナシしたくなってきた」
「いやいやいやっ、人を殺しそうな雰囲気で”オハナシ”ってないでしょ!!もういない人の事なんてどうでも良いから!!!」
「え?そいつ、死んだの?」
「……まぁ、そんな感じです」

(正確には、死んだのはあたしの方だけど……)

腑に落ちたような、少し残念そうな顔をしながら「とりあえず改めて訂正するぞ」と前置きをされ、カインズさんにとんでもない事を言われた。

「ミカヅキ、お前は不感症なんかじゃない」
「へ…?」
「そいつが下手くそだっただけだ」
「えぇぇぇ??!!」
「……だって、さっきも今も、ミカヅキは俺のするコトでこんなに濡れくれてるじゃないか」
「!!!……ぁっ、や……」

今度はカインズさんJrの代わりに、再びカインズさんの指が下着の上から秘部に触れた。
すでにぐっしょりと濡れているのがわかる下着に触れられ、さらにくちゅっ、くちゅっといういやらしい音を自分が発してるのかと思うとすごく恥ずかしくて、認めたくなくて首をフルフルと振ってしまう。
カインズさんはイヤでもあたしに認めさせようと、今度は下着の隙間から指を挿入し、まだ十分に潤っている蜜壺の浅いトコロをわざと音が聞こえるように掻き回してきた。

「ほら、こんなにいやらしい音を響かせて、下着や俺の指をこんなに濡らしてるのはミカヅキの愛液だ。
 ミカヅキは意外と淫乱なのかもしれないな」
「やっ、嘘!違……んっ、音、やぁ…カインズさんの、いじわるっ、ぁんっ、や、また胸もっ…だめぇ……」
「ダメだよ、ミカヅキ。そんな可愛い反応されたら、もっとシタくなる」

(なんでだよっ!!あたしの嫌がることはしないって言ったじゃないかっ、嘘つきっ!!
 カインズさんのバカバカ!えっち!!変態~~~~~っ!!!!)


心の中ではカインズさんを盛大に罵倒してるけど、現実ではカインズさんの行為に翻弄されているあたし。


ナカに挿入れている指をうねうねといやらしく動かしながら、胸や他の場所も同時に攻められて先程と同じくらい…いや、それ以上の快感が続き、何かが弾けるような波にのまれそうな未知の感覚に恐怖を覚えた。

「……あっ、やだやだっ、なんかきちゃ…んっ、カインズさ……やだ、こわ、い……」
「大丈夫だミカヅキ。それは“イク”って事で怖いことでも何でもないんだ。……だから、遠慮なくイって」
「イ、ク……?ひゃっ、やっ、そこ摘まんじゃ…‥‥やだっ、も、無理っ……~~~~~~~~~~~っ」

身体の中でナニかが弾けて、ビクンッ、ビクンッと痙攣し力が抜けていく感覚がする。

(な、に…?今の……あたし、どうなっちゃったの……??)

激しい運動をした後のように荒い呼吸を繰り返していると、カインズさんが優しく瞼にキスをしてそのまま涙を拭ってくれた。

「はぁっ、はぁっ……いま、あたし……」
「うん、イったんだ。不感症ならイったりはしないさ。可愛かったよ、ミカヅキ」
「はぁっ…なに、それ……んっ、やだって、言ったのに…カインズさんの、バ、カ…………――――」
「へ?……ちょっ、ミカヅキ??!!」



カインズさんが必死にあたしの名前を呼んでた気がするけど、いろんな意味で限界だったあたしは、身体から力が抜けるのと一緒に意識までも遠のきそのまま眠ってしまった。


そして翌朝、カインズさんの腕枕で目覚めたあたしは驚いて悲鳴をあげてしまい、間もなくフライパン片手に部屋へ飛び込んできたミムルちゃんの鉄拳ならぬフライパン制裁がカインズさんへ下されたのだった。
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