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3章 うれしはずかし新生活
23 小さな間違いと大きな誤解*
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◇
「ん……暑い…」
ミムルちゃんと一緒に眠り、夜中にふと暑くて目が覚めた。
人間の姿の時は、シングルサイズのベッドでミムルちゃんと二人で寝ていて、体温の高いミムルちゃんがあたしに抱きついているから、前回も朝起きた時は汗だくだったんだよね。
今も汗をかいてるけど、汗を流すなら明日だなと思い、とりあえずお手洗いに行ってからもうひと眠りしようとミムルちゃんを起こさないよう部屋を出る。
(時計がないからわからないけど、多分今って深夜かな……?)
寝ぼけまなこでお手洗いへ行き、そのままいつも眠る部屋に戻って再びあたしは眠りについた。
……つもりだった。
◇
なんだかくすぐったいような気持ち良いような、マッサージをされているような感じがする。
(……でも、マッサージにしては肩とか腰じゃないような……でも、気持ち良い…)
服の上から優しく胸に触れて、両手で揉まれているような……
あれ?でもこの触れ方って以前カインズさんにされた事に似てる……?
「ミカヅキ……」
「??!!」
カインズさんの事を考えてたら、声や姿まで夢に出てきてビックリした。
そして、夢の中のカインズさんは優しく微笑みながらあたしの着ていたシャツのボタンを外し、胸に直接触れてくる。
「……っ、ぁ…」
カインズさんの手が冷たいのか、あたしの身体が熱いのか、直接触れられたところがひんやりとして気持ち良い。
気持ち良いけど、どこかもどかしくて身体が疼く。
(あれ?なんであたしカインズさんにこんな事されて……夢、だよね??)
「ミカヅキ……好きだよ……」
「!!!!……んんっ」
カインズさんの急な告白にドキドキする間もなく重ねられる口唇。
舌を絡めながら、カインズさんの両手はあたしの胸を揉んだり、少しだけ主張し始めた乳首を摘まんだりと好き放題だ。
口唇が少し離れてはまた角度を変えて深く重ねられる、そんな食べられるようなキスから解放され口唇が離れると銀糸の糸が見え、”カインズさんはキスまでえっちだな…”と冷静なのか現実逃避なのかよくわからない事まで考えてしまった。
(夢は願望の現れって言うけど、あたし、カインズさんにえっちな事されたかったの……?)
目の前のカインズさんは、優しい顔から少しだけ意地悪そうな捕食者のような目つきに変わり、身体の位置を少し下に下げてから以前みたいにあたしの胸をパクっと咥え、敏感な先端を中心に舐めしゃぶる。
「……っ!!」
一瞬電気が走ったような快感が身体を襲い、その後も舐めたり吸ったりし続けるカインズさんの行動にピクンッ、ピクンッ、と身体が敏感に反応する。
「んっ、やぁっ、カインズさん……」
「ミカヅキ……可愛い。もっと感じて……」
「!!!……ぁ、そっちは…」
(夢の中でカインズさんに以前よりえっちなことされてるなんて、欲求不満なんだろうか?
それにしては感触があまりにも……――――――――)
自分の発する甘い声やエスカレートするカインズさんの行動に戸惑いながらも行為を受け入れていたら、カインズさんの手が太ももに触れた後スス――――っと上に上がり、下着越しに大事な場所に触れられた。
「……っ、ぁ、やぁ…それ以上は……ダメ…」
下着の上からゆっくりと指でなぞられ、気持ち良さと恥ずかしさでどうしていいかわからなくなる。
だけど、そんなあたしの気持ちは一切カインズさんに伝わらず、指は下着の隙間からスルっと入り、直に秘部に触れられた。
(嘘っ!待って待って!!いきなりこんな……また痛い思いを……って、あれ?痛くない??)
触れられた事よりも、気持ち良さを感じている自分に戸惑う。
初めての時もココを触られたけど、もっと乱暴で“イヤだ、怖い”って言ってもやめてくれなかった。
だけど、カインズさんの指は優しくあたしの様子を伺いながら撫でるように、気持ち良いトコロを触れてくる。
(なんで……?!夢なのにホントに気持ち良く感じる……ってゆーか、夢じゃないの?)
指の動きが少し変わり、何かを探るように動いた後、つぷっと指がナカへ挿入って来た。
そして、挿入ってきたと同時に胸の先端にかじりつくように吸い付かれ、今まで感じた事のない強烈な快感に思わず大きな声が出てしまった。
「あぁ!!んんっ、やぁっ……ぇ、あれ?…ひゃんっ、や、何これ……ぁんっ」
先程よりもリアルに感じる快感と、スッキリしている頭で把握したのは、夢の中と同様にカインズさんにえっちな事をされているという状況だった。
(なんで?!どうして??!!あたし、ミムルちゃんと一緒に寝たはずなのにっ!!!!)
「ミカヅキ、起きた?」
「んっ、やぁっ、カインズ、さ……やめっ、きゃぅっ、やぁっ、指、入って…?」
「ん、ちゅ……そうだよ、ミカヅキのココ、俺の指を美味しそうに咥えてるだろ?せっかくミカヅキからベッドに来てくれたんだ……いっぱい気持ち良くしてあげるよ」
(あたしからベッドに入った??!!そんなわけな……
あ!!!もしかして寝ぼけて、間違ってカインズさんの部屋に行っちゃったって事??!!)
完全に部屋を間違えたあたしのせいだけど、それはワンコの時にカインズさんの部屋で寝てたことが原因だ。
なんとかカインズさんにわかって欲しくて口を開こうとするけど、与えられる快感が強すぎてまともに喋れない。
そして、このまま終わりが見えなかった行為は、カインズさんの指がどんどん奥へと挿入った際の痛みで、あたしが恐怖と痛みしか感じなかった初めての時の事を思い出し、パニック状態になって泣き出してしまった事で強制的に終了した。
「やっ、痛っ……カインズさん、も、やだぁ……ヒック」
「……え?これってもしかして処女膜?でも、ミカヅキは初めてじゃないって……」
カインズさんは何かを呟いていたけど、そんな余裕のないあたしはただただ泣き続けた。
「痛い思いさせてごめんな」とか「今はミカヅキの嫌がることはしないから、な?」などと謝罪しながらあたしのナカから指を抜き、てきぱきと服を整えてからぎゅうっと優しく抱きしめてくれるカインズさんは、行動までイケメンだなぁと少し和んだ。
「ん……暑い…」
ミムルちゃんと一緒に眠り、夜中にふと暑くて目が覚めた。
人間の姿の時は、シングルサイズのベッドでミムルちゃんと二人で寝ていて、体温の高いミムルちゃんがあたしに抱きついているから、前回も朝起きた時は汗だくだったんだよね。
今も汗をかいてるけど、汗を流すなら明日だなと思い、とりあえずお手洗いに行ってからもうひと眠りしようとミムルちゃんを起こさないよう部屋を出る。
(時計がないからわからないけど、多分今って深夜かな……?)
寝ぼけまなこでお手洗いへ行き、そのままいつも眠る部屋に戻って再びあたしは眠りについた。
……つもりだった。
◇
なんだかくすぐったいような気持ち良いような、マッサージをされているような感じがする。
(……でも、マッサージにしては肩とか腰じゃないような……でも、気持ち良い…)
服の上から優しく胸に触れて、両手で揉まれているような……
あれ?でもこの触れ方って以前カインズさんにされた事に似てる……?
「ミカヅキ……」
「??!!」
カインズさんの事を考えてたら、声や姿まで夢に出てきてビックリした。
そして、夢の中のカインズさんは優しく微笑みながらあたしの着ていたシャツのボタンを外し、胸に直接触れてくる。
「……っ、ぁ…」
カインズさんの手が冷たいのか、あたしの身体が熱いのか、直接触れられたところがひんやりとして気持ち良い。
気持ち良いけど、どこかもどかしくて身体が疼く。
(あれ?なんであたしカインズさんにこんな事されて……夢、だよね??)
「ミカヅキ……好きだよ……」
「!!!!……んんっ」
カインズさんの急な告白にドキドキする間もなく重ねられる口唇。
舌を絡めながら、カインズさんの両手はあたしの胸を揉んだり、少しだけ主張し始めた乳首を摘まんだりと好き放題だ。
口唇が少し離れてはまた角度を変えて深く重ねられる、そんな食べられるようなキスから解放され口唇が離れると銀糸の糸が見え、”カインズさんはキスまでえっちだな…”と冷静なのか現実逃避なのかよくわからない事まで考えてしまった。
(夢は願望の現れって言うけど、あたし、カインズさんにえっちな事されたかったの……?)
目の前のカインズさんは、優しい顔から少しだけ意地悪そうな捕食者のような目つきに変わり、身体の位置を少し下に下げてから以前みたいにあたしの胸をパクっと咥え、敏感な先端を中心に舐めしゃぶる。
「……っ!!」
一瞬電気が走ったような快感が身体を襲い、その後も舐めたり吸ったりし続けるカインズさんの行動にピクンッ、ピクンッ、と身体が敏感に反応する。
「んっ、やぁっ、カインズさん……」
「ミカヅキ……可愛い。もっと感じて……」
「!!!……ぁ、そっちは…」
(夢の中でカインズさんに以前よりえっちなことされてるなんて、欲求不満なんだろうか?
それにしては感触があまりにも……――――――――)
自分の発する甘い声やエスカレートするカインズさんの行動に戸惑いながらも行為を受け入れていたら、カインズさんの手が太ももに触れた後スス――――っと上に上がり、下着越しに大事な場所に触れられた。
「……っ、ぁ、やぁ…それ以上は……ダメ…」
下着の上からゆっくりと指でなぞられ、気持ち良さと恥ずかしさでどうしていいかわからなくなる。
だけど、そんなあたしの気持ちは一切カインズさんに伝わらず、指は下着の隙間からスルっと入り、直に秘部に触れられた。
(嘘っ!待って待って!!いきなりこんな……また痛い思いを……って、あれ?痛くない??)
触れられた事よりも、気持ち良さを感じている自分に戸惑う。
初めての時もココを触られたけど、もっと乱暴で“イヤだ、怖い”って言ってもやめてくれなかった。
だけど、カインズさんの指は優しくあたしの様子を伺いながら撫でるように、気持ち良いトコロを触れてくる。
(なんで……?!夢なのにホントに気持ち良く感じる……ってゆーか、夢じゃないの?)
指の動きが少し変わり、何かを探るように動いた後、つぷっと指がナカへ挿入って来た。
そして、挿入ってきたと同時に胸の先端にかじりつくように吸い付かれ、今まで感じた事のない強烈な快感に思わず大きな声が出てしまった。
「あぁ!!んんっ、やぁっ……ぇ、あれ?…ひゃんっ、や、何これ……ぁんっ」
先程よりもリアルに感じる快感と、スッキリしている頭で把握したのは、夢の中と同様にカインズさんにえっちな事をされているという状況だった。
(なんで?!どうして??!!あたし、ミムルちゃんと一緒に寝たはずなのにっ!!!!)
「ミカヅキ、起きた?」
「んっ、やぁっ、カインズ、さ……やめっ、きゃぅっ、やぁっ、指、入って…?」
「ん、ちゅ……そうだよ、ミカヅキのココ、俺の指を美味しそうに咥えてるだろ?せっかくミカヅキからベッドに来てくれたんだ……いっぱい気持ち良くしてあげるよ」
(あたしからベッドに入った??!!そんなわけな……
あ!!!もしかして寝ぼけて、間違ってカインズさんの部屋に行っちゃったって事??!!)
完全に部屋を間違えたあたしのせいだけど、それはワンコの時にカインズさんの部屋で寝てたことが原因だ。
なんとかカインズさんにわかって欲しくて口を開こうとするけど、与えられる快感が強すぎてまともに喋れない。
そして、このまま終わりが見えなかった行為は、カインズさんの指がどんどん奥へと挿入った際の痛みで、あたしが恐怖と痛みしか感じなかった初めての時の事を思い出し、パニック状態になって泣き出してしまった事で強制的に終了した。
「やっ、痛っ……カインズさん、も、やだぁ……ヒック」
「……え?これってもしかして処女膜?でも、ミカヅキは初めてじゃないって……」
カインズさんは何かを呟いていたけど、そんな余裕のないあたしはただただ泣き続けた。
「痛い思いさせてごめんな」とか「今はミカヅキの嫌がることはしないから、な?」などと謝罪しながらあたしのナカから指を抜き、てきぱきと服を整えてからぎゅうっと優しく抱きしめてくれるカインズさんは、行動までイケメンだなぁと少し和んだ。
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