【R18】LUCK∞で異世界チート?!~イケメンならぬ、イクメンに溺愛されてます~

暁月

文字の大きさ
上 下
9 / 46
2章 美幼女の秘密

7 同じベッドは危険がいっぱい?

しおりを挟む



初日に死にそうな目に遭いながらも、美幼女を育てているイケメンのイクメンに拾われたあたしは、“ミカヅキ”という名を付けてもらって、新しい生活をスタートさせていた。


3人での生活はとても楽しく、毎日が幸せで……――――――――


と、言いたいけど、現実はなかなか波乱万丈ハプニング続きです。


(…おかしいなぁ。
 LUCK∞なんじゃなかったっけ?
 何をもって運が良いって言えるんだろう??)




新しい生活は概ね平和だ。
何をもって平和かと聞かれたら少し困るけど、主にあたしの肉体的には平和だ。

……精神的なモノについては、いろいろ察して欲しい。

この家は、狭くはないけどそんなに大きくもない。
カインズさんとミムルちゃんそれぞれの寝室があって、他には台所やリビングがあるという普通の家だ。

そして、あたしの寝床はというと、一番広くてまだ余裕があるからという理由でカインズさんのベッドで寝かせてもらっている。

……もうね、一緒にお風呂に入るたびにカインズさんJrを目の当たりにしてると、同じベッドで眠ることなど全く気にならないのです。

(慣れっていうのは恐ろしいモノですね――――(棒読み))


初日にあったハプニングを経験すると、慣れるというかなんというか…
ワンコからもらったLuck ∞は本当なのか?!と疑いたくなることばかりで、だんだん耐性がついてきたのだ。


天国のお母さん。
今までは半分冗談のつもりでしたが、今は本気でお嫁に行けない身体になっていくような気がしてなりません。

記憶がなくなってノーカンになるなら、喜んでこの記憶を消去するのに……――――――




初日の夜、もうそろそろ寝ようという時間の出来事である。

「じゃあミムル。ミカヅキは一番広い俺のベッドで眠るから。お腹出したりしないでちゃんと布団をかぶって眠るんだぞ」
「……」

何か言いたそうな顔をしながらも、コクンと静かに頷き、心なしか寂しそうに部屋を後にするミムルちゃん。

(もしかして、一緒に眠りたかったんじゃないかな?)

そう思って、必死にミムルちゃんを呼び戻すようアピールしても、残念ながらカインズさんには伝わらなかった。

「なんだ?ミカヅキももう眠いのか?俺はもう少しやることがあるから、先に寝てて良いぞ」
「きゅうっ、きゅうぅぅん!!(違うわっ、ミムルちゃんも今日は一緒にここで寝ようよって言いたいの!!なんでわからないのよ!!!)」
「ははっ、わかったわかった、寂しくて眠れないんだな?仕方ない、俺が寝かしつけてやろう」
「きゅうぅぅぅぅんっ!!!(だから違うんだってばぁぁぁ!!!!!!)」

その後、カインズさんに抱かれながらベッドへと向かい、さすがに少しだけドキドキした。
※注意:ヒロインはワンコ姿をしています。

相変わらずテクニシャンなカインズさんは、あたしをベッドにそっと降ろし、優しく頭を撫で始める。
それだけであたしは気持ち良くなってしまい、だんだん身体の力も抜けてきた。
※注意:ヒロインはワンコ姿です。

「ほら、ミカヅキ。ココが気持ち良いんだろう?こうされるの好きだもんな」

カインズさんはそう言って、あたしのお腹周りを優しく撫で始める。
抵抗力のないあたしは、もうカインズさんにされるがままだった。
※注意:ヒロインは(以下略)



そんな感じで、すぐに夢の世界へと旅立ったあたしは朝までぐっすりコースだった。



そして、寝支度などを終えたカインズさんも同じベッドで眠りについた翌朝、事件は起こった。


(ん~…暑い……というか、なんか息苦しい?)


眠っていたあたしは、暑さと息苦しさで目が覚めた。
目を開けても視界が暗いことから、どうやら布団に潜り込んでいたようだ。

(そりゃ暑いはずだ。今は自分自身の身体が白い毛皮みたいなモノなんだから……)

前後がわからないままとりあえず動き、何かにぶつかればそれを辿って外に出れると思って、もそもそと動いていたあたし。
案の定何か温かくて固いモノに触れた感触があり、何に触れたのか探るためにちょいちょいっと手触りで確認していた。

すると……

「…ん、ぁ…くっ、はぁ……」

何やら上の方で聞こえてきたが、布団の中にいるあたしには内容までは聞こえない。
気にせずここがどこなのか手探りしていると、先程から触れているナニカから液体が出ていて自分の手に触れた。

(え?この辺に水っぽいものがあるの?
 今触れてるのってカインズさんの身体のどこかなんじゃないの??)

ようやく平坦っぽい場所を見つけて、そこを伝いながら布団の外を目指すと、急に布団が捲りあがり光が差し込んできた。

「…え?……ミカヅキ、お前だったのか??」
「??」

一体何のことだかさっぱりだったが、光が差し込んだ事ですぐそばにあったカインズさんの身体もはっきり見えるようになり、彼が服を着ていない状態であることを理解した。

そしてカインズさんの一言で、あたしがナニに触れていたのかも理解してしまった。

「はぁ~、女の子抱いてる気持ち良い夢を久々に見てたけど、ミカヅキのせいだったのかぁ……」
「!!」

さっきまで触れていた温かいけど少し固めのナニカ、そこから出ていたナニカの液体、そして先ほどまでいた自分の位置……――――――

恐る恐る先ほどまでいた自分の位置を振り返ると、カインズさんJrがお風呂で見た時よりも大きく臨戦態勢の状態で、“やぁ、昨日ぶりだね”と言わんばかりに挨拶してくれた…ような気がした。

「〇△※×■△☆~~~~~~~~~~~~~~っ」
「うわっ、ちょっとミカヅキ!布団の中でなんで急に暴れ……
 ぎゃ~~~~~~~~っ」

パニックを起こしたあたしは、周囲一帯を無作為に攻撃をし始め、カインズさんの身体や身体周辺をひっかいたり噛みついたりしまくっていた。

そして、その勢いでカインズさんJrも傷つけてしまったらしく、パニックになったあたしとデリケートな部分を傷つけられたカインズさんで、部屋はとてもカオスな状態だった。


この後、悲鳴を聞きつけてフライパンを片手に入ってきたミムルちゃんにより、二人で一緒に説教された。
(ミムルちゃんは喋れないので、無言で正座をさせられフライパンで殴られた。…主にカインズさんが)

……どうしてミムルちゃんはフライパンをいつも持っているんだろう、装備でもしてるんだろうか?


この日は、昼までずっと正座の刑という、美幼女にぼこぼこにされたカインズさんの横でお座りの刑が施行されました。(ご飯抜き)



刑の最中もその後も、ちょっかいをかけて来たり癒しを求めに来たり、何かしらとカインズさんに構われていたあたしは、その時ミムルちゃんがどんな顔をしてるかなんて見えていなかったのだった――――――
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!

柿崎まつる
恋愛
世継ぎの王女アリスには完璧な婚約者がいる。侯爵家次男のグラシアンだ。容姿端麗・文武両道。名声を求めず、穏やかで他人に優しい。アリスにも紳士的に対応する。だが、完璧すぎる婚約者にかえって不信を覚えたアリスは、彼の本性を探るため侯爵家にメイドとして潜入する。2022eロマンスロイヤル大賞、コミック原作賞を受賞しました。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました

ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

処理中です...