25 / 29
2章 学園生活は波乱万丈?!
起こるはずだった出逢いイベント in聖女side
しおりを挟む
◆
この世界に来てからいろいろ、本当にいろいろあったけど、アタシはようやく念願の場所へと辿り着いた。
――――ここは、アタシが異世界トリップしたフェイフォンの隣にあるガルドニアという国。
そのガルドニアには貴族平民関係なく、義務教育を始めとして魔法や剣術、薬草学など様々なことを学び、将来の人脈作りにも多大な影響を与える王立魔術学園という大きな学園があり、国外からの留学生も積極的に受け入れている。
アタシの目的は何かって?
魔法……確かにシグルーンの加護のおかげで、光属性の魔法が使えるみたいなので学んでみたいとは思ってる。
だけど、アタシの目的はそれがメインではない。
もちろんこの学園に来た目的は、これから大好きだったゲームをこの身を持って体験すること!!
ぜひとも実物の攻略対象と出逢い、あわよくば結ばれたい。
さらに欲を言うと、結ばれるならばやはり推しキャラがいい!!!
乙女ゲームのヒロインに転生したら、誰もがそんな夢を見るのは当たり前だと思う。
……だけど、学園でもアタシの予想だにしない展開は続くのであった。
◆◇
『……ねぇ、シグルーン』
『ん?なんだい?アイリ』
『“黒髪の聖女”ってこのガルドニアでも有名なんだよね?』
『そうみたいだけど?』
アタシとシグルーンがいるのは、ガルドニアの王都にある王立魔術学園の大きな広場。
目の前にはちょっとしたお城くらいに大きな学園の本校舎があり、今いる広場には入学するためにやって来た生徒や付き添いの大人達、寮へと向かって走る馬車などたくさんの人達が行き交っている。
アタシは乗ってきた馬車を停め、濃紺のジャケットワンピースにトレードマークであるツインテールをなびかせながら、シグルーンと共に広場の中心にある噴水を眺めていた。
ちなみに、シグルーンは鳥ではなくちゃんと人型になって、アタシの侍従としてそばにいる。
人型になったシグルーンは、グリーンの瞳に肩より少し少し長めの金髪を後ろで1つに束ねた超絶イケメンな美青年に扮しており、先ほどから数名の女生徒が頬を染めながら見つめている。
確かに初めて見たとき正直ドキッとしたけど、所詮は口を開けば憎まれ口ばかりの性格悪男である。
『皆さん!見た目に騙されちゃダメですよ!!』と声を大にして言いたいけど、アタシまで変な目で見られる可能性があるため、そこは我慢だ。
『……ねぇ、ちょっと失礼なこと考えてない?』
『ふぇ?!そ、そんなことないけど?』
『ふ~ん……』
意外に鋭いシグルーンをごまかしながら、目的の人の訪れを待つ。
この場所にいるのには、もちろん理由があるのだ。
この広場では、明日の入学式前にちょっとした出逢いイベントがある。
しかも、何を隠そうアタシが激推しのキャラなんだよね☆
周囲の人が、アタシを見てヒソヒソと何か話しているのも想定内。
理由は簡単。元々この世界では“黒”が不吉、不幸を呼ぶと嫌悪されているため、アタシの黒髪はとにかく超目立つ。
アタシも、“聖女”という肩書がなければ、もしかすると酷い扱いを受けていたかもしれない。
……――――だけど、正直これは想定外だった。
『あのっ、素敵な黒髪ですね!』
『へ?あ、ありがとうございます!』
『もしかして、『黒薔薇の姫君』の黒髪エルフ様のご息女様ですか?』
『は?……くろばらの、ひめぎみ?』
さっきから男女問わず羨望の眼差しで声をかけてくると思ったら、二言目に出てくるのは決まって『黒薔薇の姫君』。
聞くところによると今この国で一番人気の小説らしく、子供向けの絵本にもなっていたり、舞台として昔から何度も再演を繰り返しては満員御礼を繰り返すほど人気作らしい。
聖女よりも小説が有名で人気があるって、この国の文化は一体どうなってるわけ??
『いやぁ、アタシはフェイフォンから留学生としてやって来たばかりなので……あはは~』
『あら!フェイフォンと言えば先日聖女が現れたって聞いたけど、もしかして……』
『あ、はい。“黒髪の聖女”とも呼ばれてます』
『ぷっ、自分で自分の事を“聖女”だって……痛っ』
茶々を入れてくるシグルーンに肘鉄を入れながら、声をかけてきた親子と当たり障りのない会話をして別れると、次に話しかけてきた女の子達も、その後の男の子やおばさまも皆が皆、二言目には『黒薔薇の姫君』だの『黒髪エルフ様のご息女』だの言ってきて、誰も『黒髪の聖女』のことに触れてくれない。
あまりにも触れてこないため、勢い余って『黒髪の聖女様ですか?』ってことまで否定してしまったが、そこは慌てて訂正した。
さすがにちょっと休憩をしたくて木陰へ移動したアタシ達。
そして状況を察したシグルーンが指をパチンと鳴らし、遮音の結界が貼られたのを確認すると、アタシは思うさま叫んだ。
『も~~~~~~~っ、一体なんなのよぉぉぉぉぉぉぉっ!!!』
こう叫びたくなる気持ちをどうか理解して欲しい。
だって、こんなの叫ばないとやってられないでしょ??
『一体さっきから何なの?『黒薔薇の姫君』だか何だか知らないけど、アタシは聖女!魔獣の氾濫から村を救ったとされる、“黒髪の聖女”なのよ?!なんで本なんかに“聖女”が負けてるわけ??』
『実際にその魔獣達を一掃したのはボクだけどね』
『だぁぁぁぁっ!何と言われようと、国王様がそれを公認してるんだから良いのよ!!アタシが言いたいのは、知名度や人気なら、普通”聖女”の方があるはずだって事よ!!』
『単純にぽっと出の”黒髪の聖女”より、昔から根強い人気がある『黒薔薇の姫君』が圧勝してるだけなんだろうね』
『きぃぃぃぃぃっ!だまらっしゃいっ!!!』
ホントになんなの?
どうしてこの世界に来てから想定外の事ばかり起こわけ??
この世界は『ブルームーンに抱かれて』の世界なんだよね?
アタシ、ヒロインなんだよね??
途方に暮れかけていると、周囲がいきなりザワザワし始めた。
もしかして……
『どうやら、王太子御一行が向こうにいるみたいだよ』
『えぇぇ?!アタシが木陰にいるのに??!!』
本来なら噴水の前で出逢いイベントが始まるのに、当のアタシは少し離れた木陰にいる。
慌てて人並みをかき分け、なんとか激推しのキャラこと王太子が見える場所まで辿り着いた時、アタシはそこで信じられない光景を目の当たりにした。
『……え?あの黒髪の女って、誰??』
アタシが目にしたのは、貴族が乗るような真っ白で品のある馬車から王太子に手を引かれて降りてきた、同い年くらいの黒髪の女だった。
---------------------------
聖女のお話、もう少しだけ続きます。
だんだん黒髪の聖女が不憫になってゆく……
|ω・`)(でもきっと、最後にはハッピーになる……はず)
次回の更新は4/26予定です。
この世界に来てからいろいろ、本当にいろいろあったけど、アタシはようやく念願の場所へと辿り着いた。
――――ここは、アタシが異世界トリップしたフェイフォンの隣にあるガルドニアという国。
そのガルドニアには貴族平民関係なく、義務教育を始めとして魔法や剣術、薬草学など様々なことを学び、将来の人脈作りにも多大な影響を与える王立魔術学園という大きな学園があり、国外からの留学生も積極的に受け入れている。
アタシの目的は何かって?
魔法……確かにシグルーンの加護のおかげで、光属性の魔法が使えるみたいなので学んでみたいとは思ってる。
だけど、アタシの目的はそれがメインではない。
もちろんこの学園に来た目的は、これから大好きだったゲームをこの身を持って体験すること!!
ぜひとも実物の攻略対象と出逢い、あわよくば結ばれたい。
さらに欲を言うと、結ばれるならばやはり推しキャラがいい!!!
乙女ゲームのヒロインに転生したら、誰もがそんな夢を見るのは当たり前だと思う。
……だけど、学園でもアタシの予想だにしない展開は続くのであった。
◆◇
『……ねぇ、シグルーン』
『ん?なんだい?アイリ』
『“黒髪の聖女”ってこのガルドニアでも有名なんだよね?』
『そうみたいだけど?』
アタシとシグルーンがいるのは、ガルドニアの王都にある王立魔術学園の大きな広場。
目の前にはちょっとしたお城くらいに大きな学園の本校舎があり、今いる広場には入学するためにやって来た生徒や付き添いの大人達、寮へと向かって走る馬車などたくさんの人達が行き交っている。
アタシは乗ってきた馬車を停め、濃紺のジャケットワンピースにトレードマークであるツインテールをなびかせながら、シグルーンと共に広場の中心にある噴水を眺めていた。
ちなみに、シグルーンは鳥ではなくちゃんと人型になって、アタシの侍従としてそばにいる。
人型になったシグルーンは、グリーンの瞳に肩より少し少し長めの金髪を後ろで1つに束ねた超絶イケメンな美青年に扮しており、先ほどから数名の女生徒が頬を染めながら見つめている。
確かに初めて見たとき正直ドキッとしたけど、所詮は口を開けば憎まれ口ばかりの性格悪男である。
『皆さん!見た目に騙されちゃダメですよ!!』と声を大にして言いたいけど、アタシまで変な目で見られる可能性があるため、そこは我慢だ。
『……ねぇ、ちょっと失礼なこと考えてない?』
『ふぇ?!そ、そんなことないけど?』
『ふ~ん……』
意外に鋭いシグルーンをごまかしながら、目的の人の訪れを待つ。
この場所にいるのには、もちろん理由があるのだ。
この広場では、明日の入学式前にちょっとした出逢いイベントがある。
しかも、何を隠そうアタシが激推しのキャラなんだよね☆
周囲の人が、アタシを見てヒソヒソと何か話しているのも想定内。
理由は簡単。元々この世界では“黒”が不吉、不幸を呼ぶと嫌悪されているため、アタシの黒髪はとにかく超目立つ。
アタシも、“聖女”という肩書がなければ、もしかすると酷い扱いを受けていたかもしれない。
……――――だけど、正直これは想定外だった。
『あのっ、素敵な黒髪ですね!』
『へ?あ、ありがとうございます!』
『もしかして、『黒薔薇の姫君』の黒髪エルフ様のご息女様ですか?』
『は?……くろばらの、ひめぎみ?』
さっきから男女問わず羨望の眼差しで声をかけてくると思ったら、二言目に出てくるのは決まって『黒薔薇の姫君』。
聞くところによると今この国で一番人気の小説らしく、子供向けの絵本にもなっていたり、舞台として昔から何度も再演を繰り返しては満員御礼を繰り返すほど人気作らしい。
聖女よりも小説が有名で人気があるって、この国の文化は一体どうなってるわけ??
『いやぁ、アタシはフェイフォンから留学生としてやって来たばかりなので……あはは~』
『あら!フェイフォンと言えば先日聖女が現れたって聞いたけど、もしかして……』
『あ、はい。“黒髪の聖女”とも呼ばれてます』
『ぷっ、自分で自分の事を“聖女”だって……痛っ』
茶々を入れてくるシグルーンに肘鉄を入れながら、声をかけてきた親子と当たり障りのない会話をして別れると、次に話しかけてきた女の子達も、その後の男の子やおばさまも皆が皆、二言目には『黒薔薇の姫君』だの『黒髪エルフ様のご息女』だの言ってきて、誰も『黒髪の聖女』のことに触れてくれない。
あまりにも触れてこないため、勢い余って『黒髪の聖女様ですか?』ってことまで否定してしまったが、そこは慌てて訂正した。
さすがにちょっと休憩をしたくて木陰へ移動したアタシ達。
そして状況を察したシグルーンが指をパチンと鳴らし、遮音の結界が貼られたのを確認すると、アタシは思うさま叫んだ。
『も~~~~~~~っ、一体なんなのよぉぉぉぉぉぉぉっ!!!』
こう叫びたくなる気持ちをどうか理解して欲しい。
だって、こんなの叫ばないとやってられないでしょ??
『一体さっきから何なの?『黒薔薇の姫君』だか何だか知らないけど、アタシは聖女!魔獣の氾濫から村を救ったとされる、“黒髪の聖女”なのよ?!なんで本なんかに“聖女”が負けてるわけ??』
『実際にその魔獣達を一掃したのはボクだけどね』
『だぁぁぁぁっ!何と言われようと、国王様がそれを公認してるんだから良いのよ!!アタシが言いたいのは、知名度や人気なら、普通”聖女”の方があるはずだって事よ!!』
『単純にぽっと出の”黒髪の聖女”より、昔から根強い人気がある『黒薔薇の姫君』が圧勝してるだけなんだろうね』
『きぃぃぃぃぃっ!だまらっしゃいっ!!!』
ホントになんなの?
どうしてこの世界に来てから想定外の事ばかり起こわけ??
この世界は『ブルームーンに抱かれて』の世界なんだよね?
アタシ、ヒロインなんだよね??
途方に暮れかけていると、周囲がいきなりザワザワし始めた。
もしかして……
『どうやら、王太子御一行が向こうにいるみたいだよ』
『えぇぇ?!アタシが木陰にいるのに??!!』
本来なら噴水の前で出逢いイベントが始まるのに、当のアタシは少し離れた木陰にいる。
慌てて人並みをかき分け、なんとか激推しのキャラこと王太子が見える場所まで辿り着いた時、アタシはそこで信じられない光景を目の当たりにした。
『……え?あの黒髪の女って、誰??』
アタシが目にしたのは、貴族が乗るような真っ白で品のある馬車から王太子に手を引かれて降りてきた、同い年くらいの黒髪の女だった。
---------------------------
聖女のお話、もう少しだけ続きます。
だんだん黒髪の聖女が不憫になってゆく……
|ω・`)(でもきっと、最後にはハッピーになる……はず)
次回の更新は4/26予定です。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
空から落ちてきた皇帝を助けたら、偽装恋人&近衛騎士に任命されました-風使いの男装騎士が女嫌いの獣人皇帝に溺愛されるまで-
甘酒
恋愛
夭折した双子の兄に成り代わり帝国騎士となったビリー・グレイがいつものように城内を巡視していると、空から自国の獣人皇帝のアズールが落下してくるところに遭遇してしまう。
負傷しつつもビリーが皇帝の命を救うと、その功績を見込まれて(?)皇帝直属の近衛騎士&恋人に一方的に任命される。「近衛騎士に引き立ててやるから空中庭園から皇帝を突き落とした犯人を捕らえるために協力してほしい。ついでに、寄ってくる女どもが鬱陶しいから恋人の振りもしろ」ということだった。
半ば押し切られる形でビリーが提案を引き受けると、何故かアズールは突然キスをしてきて……。
破天荒でコミュニケーション下手な俺様系垂れ耳犬獣人皇帝×静かに暮らしたい不忠な男装騎士の異世界恋愛ファンタジー(+微ミステリとざまぁ要素少々)
※なんちゃってファンタジーのため、メートル法やら地球由来の物が節操なく出てきます。
※エブリスタにも掲載しております。
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました
indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。
逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。
一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。
しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!?
そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……?
元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に!
もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕!
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる