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2章 学園生活は波乱万丈?!
初めての邂逅。噂の彼女は”敵”認定?!
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◇
「サクラ、私は先に行きますけれど、くれぐれも、くれぐれも問題を起こさないで下さいな。約束できて?」
「みゅ?リンリン、あたしはママと違って行く先々でそんな問題起こさないから、大丈夫なのよ!」
「は?え……行く先々で問題起こす?お母様が??」
「そうなのよ。ママってばよく迷子にもなるし、何度も死にかけるしで、パパもあたし達家族も目が離せないの」
「昨日も散々申し上げましたけれど、あなたの家族の“常識”って一体どうなってますの??!!」
昨日友達になったリンリンとは結構遅い時間までいろんな話をしてたけど、気が付けば「学園を何だと思ってますの?!」と、なぜか椅子に座らされお説教されていたっけ。
だんだん眠くなってきたから、睡眠促進効果もあったベルに貰った飴を食べさせてリンリンを寝かせようとしたところで、ハンカチ片手に涙を拭いていたメイドのナンシーさんが止めてくれてその日は解散。
なんだかんだといつもより寝るのが遅くなっちゃったから、日課になってる今朝の走り込みができなかった。
そして翌朝、入学式で新入生代表として挨拶するための打ち合わせで先に行くリンリンがやって来て、冒頭のように“問題を起こすな”と釘を刺してきたのだ。
あたしはママと違って問題を起こすわけがないのに、リンリンは心配し過ぎだと思う。
「よし!こんな感じかな?」
真新しい制服を着終えてから鏡の前で確認する。
深緑の短めのブレザーに白いブラウス、同じく深緑のハイウェストのロングスカートは、一見地味に見えるかもしれないが、襟元や袖は金色ベースの生地に黒や金色の刺繍やレースが施されており、とても華やかだ。
スカートは前ボタン式のAラインのハイウェストのフレアスカートで、裾は黒レースに金色の刺繍が施されておりシンプルなデザインながらもとても可愛い。
そして極めつけが、バックリボンのついた簡易コルセットのような太めのベルトである。
この太めのバックリボンベルトを付けることにより、前から見ると全体的引き締まってピシッとした印象、後ろから見ると華やかで可愛いという、なんとも素晴らしい演出をしている。
どうやら制服のデザインには、マゼンダおば様のお店が関わってから大幅に変わったようで、今ではこの制服着たさに入学を心待ちにしている子供達がたくさんいるのだとか。
確かにこんな可愛い制服ならば、着れるだけで嬉しい!!
「んふふ~♪ベルにも早く見せてあげたいの♡」
今夜辺り、ママかノンたんにお願いしてベルに来てもらおうと決心したあたしは、いざレオたんとの待ち合わせ場所へと向かう事にした。
◇
「あ、サクラ。こっちだよ……って、どうしたの?何かあった?」
「……レオたぁん」
クラス発表の掲示板を見るために、少し離れた時計塔の下でレオたんと待ち合わせをしていたあたしは、レオたんの顔を見た瞬間安心して思わず抱きついた。
周囲にちらほら生徒はいたけど、さすがに声をかけてくる生徒はもういない。
どうやらあたしの状態を察したレオたんが、周囲に殺気ほどでないにしても“近寄るな”的なオーラを出して牽制してくれているようだ。
まずは少し落ち着こうと、あたしとレオたんは木陰にあるベンチへと移動した。
「――――で、何があったの?“敵”が現れたとか?」
「ん~…それが、よくわからないのよ。「あなたが黒髪の聖女様ですか?」って聞かれたり、「黒薔薇の姫君の大ファンです!握手してください!」って女子寮出てからひっきりなしに声をかけらて……」
「後者はとりあえず置いておいて、“黒髪の聖女”って?」
そう。意味不明なのは”黒髪の聖女様”の方。
確かにあたしは黒髪だけど、聖女なんてまったく身に覚えがない。
「あたしだって知らないのよ!知らないって言ってるのに、断っても次から次へと別の人が声をかけてくるからキリがなくて……だから逃げてきたの」
「なるほど。それで木の上に飛び移ったりして逃げてきたんだね、頭に葉っぱがついてる。スカートなんだからあまり高いトコロは……」
「それはキャロがくれたドロワーズを履いてるから大丈夫なのよ!ほら!」
「うん。そーゆー問題じゃないし、見せなくて良いからね」
レオたんに葉っぱを取ってもらいつつ話を聞いてもらったらだいぶスッキリしたので、クラス発表の紙が貼られている広場へ移動する事にした。
さすがに掲示板の前は、広場とあって人が多く掲示板を見に行くまでに何度か声をかけられたけど、「いい加減邪魔。無理矢理開けて通った方が良い?俺はそれでも良いけど?」と、にこやかにイライラしているレオたんの殺気と言動により、周囲にいた同級生達は素直に道を開けてくれた。
初めからこうしておけば良かったのかもしれない。
そして、これから一年間過ごす教室に着いた時、噂の“黒髪の聖女”が誰なのかが判明した。
教室の中心にある人だかりの中に、ひときわ目立つ艶やかなあたしと同じ黒髪をした女の子。
長い髪を両サイドで高い位置に結び、年頃よりも少々幼く見えるが整った顔立ちの美少女が、クラスメイトと仲良さそうに談笑している。
「サクラ、“黒髪の聖女”ってあの子じゃない?」
「うん。きっとそうなのよ」
今までは、パパかベルしか同じ黒髪の人を見たことがなかった。
幼い頃の記憶でも、この黒髪が原因でいわれのない言葉を浴びせられた事は記憶に新しい。
大好きなパパと同じ色で、大切なベルとお揃いの色。
特別で大好きだけど周囲に認められないのがどこか悔しかったのも事実だ。
そんな同じ黒髪をした女の子が、目の前でクラスメイト達とあんなに仲良く話してる。
それがなぜか自分の事のように嬉しかった。
「……ねぇ、レオたん。あたし、あの子と仲良くなれるかな?」
「うん、二人共同じ“色”を持ってるんだし、仲良くなれたら良いね……」
レオたんとそんな会話をしながら、その子のいる場所へとゆっくり近づく。
なんて話しかけようかな?と考えてたら、ふとその子と目が合った。
「――――――!!!」
(フイッ)
「「!!!!」」
瞳まで真っ黒な“黒髪の聖女”は、あたしと目が合った時一瞬目を見開いた。
そして、キッと鋭く睨んでから何事もなかったかのようにクラスメイト達と談笑を再開した。
一瞬の出来事だけど、その一瞬でわかってしまった。
理由はわからないけど、これは紛れもない”悪意”である。
「……レオたん。これは……間違いない、かな?」
「……あぁ。“黒髪の聖女”とやらは、俺達の“敵”みたいだね」
こうして同じクラスで同じ黒髪を持った“黒髪の聖女”とやらは、出会って程なくあたし達の“敵”として認定されたのだった。
「サクラ、私は先に行きますけれど、くれぐれも、くれぐれも問題を起こさないで下さいな。約束できて?」
「みゅ?リンリン、あたしはママと違って行く先々でそんな問題起こさないから、大丈夫なのよ!」
「は?え……行く先々で問題起こす?お母様が??」
「そうなのよ。ママってばよく迷子にもなるし、何度も死にかけるしで、パパもあたし達家族も目が離せないの」
「昨日も散々申し上げましたけれど、あなたの家族の“常識”って一体どうなってますの??!!」
昨日友達になったリンリンとは結構遅い時間までいろんな話をしてたけど、気が付けば「学園を何だと思ってますの?!」と、なぜか椅子に座らされお説教されていたっけ。
だんだん眠くなってきたから、睡眠促進効果もあったベルに貰った飴を食べさせてリンリンを寝かせようとしたところで、ハンカチ片手に涙を拭いていたメイドのナンシーさんが止めてくれてその日は解散。
なんだかんだといつもより寝るのが遅くなっちゃったから、日課になってる今朝の走り込みができなかった。
そして翌朝、入学式で新入生代表として挨拶するための打ち合わせで先に行くリンリンがやって来て、冒頭のように“問題を起こすな”と釘を刺してきたのだ。
あたしはママと違って問題を起こすわけがないのに、リンリンは心配し過ぎだと思う。
「よし!こんな感じかな?」
真新しい制服を着終えてから鏡の前で確認する。
深緑の短めのブレザーに白いブラウス、同じく深緑のハイウェストのロングスカートは、一見地味に見えるかもしれないが、襟元や袖は金色ベースの生地に黒や金色の刺繍やレースが施されており、とても華やかだ。
スカートは前ボタン式のAラインのハイウェストのフレアスカートで、裾は黒レースに金色の刺繍が施されておりシンプルなデザインながらもとても可愛い。
そして極めつけが、バックリボンのついた簡易コルセットのような太めのベルトである。
この太めのバックリボンベルトを付けることにより、前から見ると全体的引き締まってピシッとした印象、後ろから見ると華やかで可愛いという、なんとも素晴らしい演出をしている。
どうやら制服のデザインには、マゼンダおば様のお店が関わってから大幅に変わったようで、今ではこの制服着たさに入学を心待ちにしている子供達がたくさんいるのだとか。
確かにこんな可愛い制服ならば、着れるだけで嬉しい!!
「んふふ~♪ベルにも早く見せてあげたいの♡」
今夜辺り、ママかノンたんにお願いしてベルに来てもらおうと決心したあたしは、いざレオたんとの待ち合わせ場所へと向かう事にした。
◇
「あ、サクラ。こっちだよ……って、どうしたの?何かあった?」
「……レオたぁん」
クラス発表の掲示板を見るために、少し離れた時計塔の下でレオたんと待ち合わせをしていたあたしは、レオたんの顔を見た瞬間安心して思わず抱きついた。
周囲にちらほら生徒はいたけど、さすがに声をかけてくる生徒はもういない。
どうやらあたしの状態を察したレオたんが、周囲に殺気ほどでないにしても“近寄るな”的なオーラを出して牽制してくれているようだ。
まずは少し落ち着こうと、あたしとレオたんは木陰にあるベンチへと移動した。
「――――で、何があったの?“敵”が現れたとか?」
「ん~…それが、よくわからないのよ。「あなたが黒髪の聖女様ですか?」って聞かれたり、「黒薔薇の姫君の大ファンです!握手してください!」って女子寮出てからひっきりなしに声をかけらて……」
「後者はとりあえず置いておいて、“黒髪の聖女”って?」
そう。意味不明なのは”黒髪の聖女様”の方。
確かにあたしは黒髪だけど、聖女なんてまったく身に覚えがない。
「あたしだって知らないのよ!知らないって言ってるのに、断っても次から次へと別の人が声をかけてくるからキリがなくて……だから逃げてきたの」
「なるほど。それで木の上に飛び移ったりして逃げてきたんだね、頭に葉っぱがついてる。スカートなんだからあまり高いトコロは……」
「それはキャロがくれたドロワーズを履いてるから大丈夫なのよ!ほら!」
「うん。そーゆー問題じゃないし、見せなくて良いからね」
レオたんに葉っぱを取ってもらいつつ話を聞いてもらったらだいぶスッキリしたので、クラス発表の紙が貼られている広場へ移動する事にした。
さすがに掲示板の前は、広場とあって人が多く掲示板を見に行くまでに何度か声をかけられたけど、「いい加減邪魔。無理矢理開けて通った方が良い?俺はそれでも良いけど?」と、にこやかにイライラしているレオたんの殺気と言動により、周囲にいた同級生達は素直に道を開けてくれた。
初めからこうしておけば良かったのかもしれない。
そして、これから一年間過ごす教室に着いた時、噂の“黒髪の聖女”が誰なのかが判明した。
教室の中心にある人だかりの中に、ひときわ目立つ艶やかなあたしと同じ黒髪をした女の子。
長い髪を両サイドで高い位置に結び、年頃よりも少々幼く見えるが整った顔立ちの美少女が、クラスメイトと仲良さそうに談笑している。
「サクラ、“黒髪の聖女”ってあの子じゃない?」
「うん。きっとそうなのよ」
今までは、パパかベルしか同じ黒髪の人を見たことがなかった。
幼い頃の記憶でも、この黒髪が原因でいわれのない言葉を浴びせられた事は記憶に新しい。
大好きなパパと同じ色で、大切なベルとお揃いの色。
特別で大好きだけど周囲に認められないのがどこか悔しかったのも事実だ。
そんな同じ黒髪をした女の子が、目の前でクラスメイト達とあんなに仲良く話してる。
それがなぜか自分の事のように嬉しかった。
「……ねぇ、レオたん。あたし、あの子と仲良くなれるかな?」
「うん、二人共同じ“色”を持ってるんだし、仲良くなれたら良いね……」
レオたんとそんな会話をしながら、その子のいる場所へとゆっくり近づく。
なんて話しかけようかな?と考えてたら、ふとその子と目が合った。
「――――――!!!」
(フイッ)
「「!!!!」」
瞳まで真っ黒な“黒髪の聖女”は、あたしと目が合った時一瞬目を見開いた。
そして、キッと鋭く睨んでから何事もなかったかのようにクラスメイト達と談笑を再開した。
一瞬の出来事だけど、その一瞬でわかってしまった。
理由はわからないけど、これは紛れもない”悪意”である。
「……レオたん。これは……間違いない、かな?」
「……あぁ。“黒髪の聖女”とやらは、俺達の“敵”みたいだね」
こうして同じクラスで同じ黒髪を持った“黒髪の聖女”とやらは、出会って程なくあたし達の“敵”として認定されたのだった。
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