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2章 学園生活は波乱万丈?!
学園到着!仕事の準備?? inサーヤside
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◇
レオンやサクラが、アレク兄様と一緒に乗った馬車で正門から入り寮に向かっている頃、魔道具で髪色と瞳の色を変え、認識阻害の魔法がかかった眼鏡を装着したあたしとエルは、同じくアレク兄様が手配してくれた質素な馬車で、職員用の出入り口へと向かっていた。
生徒達が使っている正面から少し東側にある小さめの通用口で、主に教職員や業者用のため道がとても空いている。
あたしとエルは、この通用口から本校舎へ向かい1階にある保健室へと直行する予定だ。
先に潜入しているリンダが、保健室のカギを開けて換気をや簡単な掃除をして待ってくれているはずなので、今日は掃除をしつつ時間があれば学園内を見て回りたいなぁと思っている。
「ねぇ、エルは王立魔術学園に行ったことあるの?」
「ん?あぁ、魔法省のトップをしていた時に何度か行ったな。学園内には、薬草学を学ぶ生徒が担当する薬草農園があるから、そこに少々……」
「ふ~ん、薬草の育て方とか調合の方法とか先生として教えてたの?」
「いや、貴重な素材の苗も育てていたから、その素材をいくつか採りに行ったくらいだ」
「……それって、許可をもらって採ったんだよね?」
「……」
気まずそうに顔を背けるエル。
これは間違いなく無断で薬草を拝借していたに違いない。
魔法省のトップだったんだから、堂々と許可を取るなり、あたしは事実を確認しようがないんだから嘘でも「許可は貰っていた」とか言えば良いのに、こういう些細な事でもエルは決してあたしに嘘はつかない。
そんなエルだからあたしは100%信用できるし、こういう嘘をごまかそうとする一面がとても可愛かったりするんだよね。
「ふふっ、もし今後学園にある薬草が欲しくなったら、ちゃんと許可貰わないとダメだよ?なんなら、あたしが許可貰いに行ってあげるからね♡」
「くくっ、お前に行かせたら学園内で迷子になるだけではないか?」
「もうっ!ちゃんと場所を確認したら、お使いくらいあたしにだってでき……んんっ」
「ん……うるさい。お前は黙って俺のそばにいれば良い。家であろうが、学園であろうがな」
「!!!……っ、ふぁ、んっ」
魔力を含んでいないはずなのに、とっても甘くてあたしをメロメロにするエルのキス。
くちゅくちゅと舌を絡めながら、時には歯列をなぞられるだけで下腹部がきゅんきゅんと切なくなる。
「ぁ、エル……」
「ふっ、これだけでそんな顔とは……先が思いやられるぞ?」
「ふぇ?」
なんとなくぼーっとする頭で“どういう意味だろう?”と思っていたら馬車が停止し、御者の方の「到着しました」と声が聞こえて現実に戻る。
そうだ、ここは学園に向かう馬車の中だった!!
もうもうっ、こんなトコロであんなキス反則だぁぁぁっ!!!
「ありがとうございます!行ってきます!!」
「あ、行ってらっしゃいませ」
御者の人の顔がほんのり赤かったのはきっと気のせいだ、そう自分に言い聞かせながら、トランク1つを片手にあたしはエルと学園へと足を踏み入れた。
◇
「あ、サーヤにエリュシオン様、待ってましたよ~」
「(ぺこり)」
本日生徒達は、入寮の手続きをしてから荷物を置き、講堂で教材をもらった後は各々部屋の片づけをする事になっているため、保健室に到着するまで生徒に遭遇することはほとんどない。
保健室に到着すると、先に来ていたリンダとアルマさんが窓を開けて換気をしたり掃除を始めようとしてくれていた。
「ちょっと埃っぽいですけど、そんなに汚れてないからちょっと掃除をしたら綺麗になると思いますよ」
「そっか。じゃあ早速バケツに水を汲んで……」
「≪洗浄≫」
「「……」」
何という事でしょう。
リンダの言葉で拭き掃除を開始しようとしたのに、エルの洗浄魔法一発で部屋が綺麗になってしまった……
思えば洗浄魔法は、本来こういった掃除に使うのがメインであって、決してあたしの身体やイロイロあったベッドを綺麗にするためのモノじゃないので、コレが正しい使い方なんだろう。
頭ではわかってるんだけど、少々複雑である。
「ははっ、さすがはエリュシオン様。もう掃除が終わっちゃいましたね。持ってきた荷物はバラすの手伝った方が良いですか?」
「いや、これは見せかけのために持っているだけで、中身はほとんど入っていない」
持ってきたトランクは、エルの言う通り見掛け倒しで中身は何も入っていないモノなのだ。
さすがに手ぶらで来たら怪しまれると思ったんだよね。
応急処置のセットは常備されてるだろうし、薬品関係はエルが魔法袋に入れて持ってきてるから、助手として来ているあたしは正直お茶を用意する以外に主だった仕事はない。
なので、まずは保健室にある物や設備を確認して、足りないモノを常備している魔法袋から出して保健室に保管しようかなと思っている。
「エリュシオン様、ココ、何かある……隠し部屋っぽい」
「え?隠し部屋??保健室なのに?」
「ん?……確かに何かあるな。なるほど、コレに魔力を籠めるようだ」
アルマさんに促されたエルは、瞬時に隠し部屋の起動装置に気付き魔力を籠める。
すると、ブオォォンという音と共に扉一枚分の入り口が現れた。
「すごい!ホントにあった、隠し部屋!!入ってみても良い?」
「待て、サーヤ。まずは俺が確認する」
「はーい」
エルの言葉に大人しく従い、先に隠し部屋に入ったエルの背後からひょこっと顔を出して内部を確認する。
若干かび臭い小部屋にあるのは、照明用のランプと簡易的なベッド、サイドテーブルといったシンプルなモノのみのようだ。
「なんだろう。仮眠室だったのかな?……空気はだいぶ悪そうだけど」
「……まぁ、近いモノだな」
エルは先ほどと同様に洗浄魔法を隠し部屋全体に使って綺麗にしたが、中に入っているモノはすべて処分するようリンダやアルマさんに指示している。
別に全部処分する必要までなくない?
「ねぇエル。何も全部処分しなくても……」
「ココであった出来事を考えれば何も残す気はない。むしろ、ミナトを呼んでこの部屋全体を丸洗いして欲しいくらいだ。サーヤ、ミナトに念話できるか?」
「え?あ、うん。やってみる」
よくわからないままミナトちゃんに念話すると、『わかったのよ!』と言ってカイトくんの転移魔法で程なくやって来てくれた。
カイトくんの転移魔法はだいぶ上達したようで、今では失敗する回数の方が少ないらしい。
「じゃあ、この小さなお部屋まるっと丸洗いなの!」
「このベッドやサイドテーブルって廃棄したいんでしょ?僕が無に還してあげるよ」
ミナトちゃんとカイトくんのおかげで作業は瞬時に終わり、二人は「今日は、レヴィおじと一緒に晩ご飯の支度してるのよ♪」「今日は魔牛のビーフシチューだよ。楽しみにしててね、おにーさん、おねーさん」と言って早々に帰っていった。
いつの間にご飯までお手伝いするようになったんだろう?
でも、仕事を終えて帰ったら天使が作ったご飯が待ってるなんて最高過ぎでしょ!
早く明日からの仕事の準備をして家に帰らないとね!!
それにしても、何でこの隠し部屋をそんなに綺麗にしたがってたんだろう?
「ねぇエル。この部屋って、単なる仮眠室じゃなかったの?」
「はぁ……お前はホントにわかっていなかったようだな。この部屋は所謂“連れ込み部屋”だ」
「へ?“連れ込み部屋”??」
「あー……保険医が生徒を連れ込んで、如何わしいコトしてた部屋って事ですよね」
「本当にあったんだ。噂だけかと思ってた」
「???!!!」
何ですって???!!!
そんな部屋が学園の保健室に???
「まぁ、これからは俺とサーヤの休憩部屋になるだろうがな」
「!!!!」
「あ、じゃあいつもの店で寝具注文しておきますね」
「リンダ、寸法測るのが先」
待って待って!
エルとあたしの休憩部屋ってもしかして……―――――――――
「くくっ、これで、学園内でもお前を可愛がる時間が十分に取れそうだな」
「……――――――――――っ!!!!」
耳元で悪魔のような口説き文句を囁く、ドSで鬼畜なお色気大爆発の俺様魔王様。
反論したいのに、あたしの身体は今後この部屋で行われる密事にすっかり期待してしまい、顔を真っ赤にさせながら口をパクパクすることしかできなかった。
あたし、ちゃんと保険医としての仕事できるんだろうか???
レオンやサクラが、アレク兄様と一緒に乗った馬車で正門から入り寮に向かっている頃、魔道具で髪色と瞳の色を変え、認識阻害の魔法がかかった眼鏡を装着したあたしとエルは、同じくアレク兄様が手配してくれた質素な馬車で、職員用の出入り口へと向かっていた。
生徒達が使っている正面から少し東側にある小さめの通用口で、主に教職員や業者用のため道がとても空いている。
あたしとエルは、この通用口から本校舎へ向かい1階にある保健室へと直行する予定だ。
先に潜入しているリンダが、保健室のカギを開けて換気をや簡単な掃除をして待ってくれているはずなので、今日は掃除をしつつ時間があれば学園内を見て回りたいなぁと思っている。
「ねぇ、エルは王立魔術学園に行ったことあるの?」
「ん?あぁ、魔法省のトップをしていた時に何度か行ったな。学園内には、薬草学を学ぶ生徒が担当する薬草農園があるから、そこに少々……」
「ふ~ん、薬草の育て方とか調合の方法とか先生として教えてたの?」
「いや、貴重な素材の苗も育てていたから、その素材をいくつか採りに行ったくらいだ」
「……それって、許可をもらって採ったんだよね?」
「……」
気まずそうに顔を背けるエル。
これは間違いなく無断で薬草を拝借していたに違いない。
魔法省のトップだったんだから、堂々と許可を取るなり、あたしは事実を確認しようがないんだから嘘でも「許可は貰っていた」とか言えば良いのに、こういう些細な事でもエルは決してあたしに嘘はつかない。
そんなエルだからあたしは100%信用できるし、こういう嘘をごまかそうとする一面がとても可愛かったりするんだよね。
「ふふっ、もし今後学園にある薬草が欲しくなったら、ちゃんと許可貰わないとダメだよ?なんなら、あたしが許可貰いに行ってあげるからね♡」
「くくっ、お前に行かせたら学園内で迷子になるだけではないか?」
「もうっ!ちゃんと場所を確認したら、お使いくらいあたしにだってでき……んんっ」
「ん……うるさい。お前は黙って俺のそばにいれば良い。家であろうが、学園であろうがな」
「!!!……っ、ふぁ、んっ」
魔力を含んでいないはずなのに、とっても甘くてあたしをメロメロにするエルのキス。
くちゅくちゅと舌を絡めながら、時には歯列をなぞられるだけで下腹部がきゅんきゅんと切なくなる。
「ぁ、エル……」
「ふっ、これだけでそんな顔とは……先が思いやられるぞ?」
「ふぇ?」
なんとなくぼーっとする頭で“どういう意味だろう?”と思っていたら馬車が停止し、御者の方の「到着しました」と声が聞こえて現実に戻る。
そうだ、ここは学園に向かう馬車の中だった!!
もうもうっ、こんなトコロであんなキス反則だぁぁぁっ!!!
「ありがとうございます!行ってきます!!」
「あ、行ってらっしゃいませ」
御者の人の顔がほんのり赤かったのはきっと気のせいだ、そう自分に言い聞かせながら、トランク1つを片手にあたしはエルと学園へと足を踏み入れた。
◇
「あ、サーヤにエリュシオン様、待ってましたよ~」
「(ぺこり)」
本日生徒達は、入寮の手続きをしてから荷物を置き、講堂で教材をもらった後は各々部屋の片づけをする事になっているため、保健室に到着するまで生徒に遭遇することはほとんどない。
保健室に到着すると、先に来ていたリンダとアルマさんが窓を開けて換気をしたり掃除を始めようとしてくれていた。
「ちょっと埃っぽいですけど、そんなに汚れてないからちょっと掃除をしたら綺麗になると思いますよ」
「そっか。じゃあ早速バケツに水を汲んで……」
「≪洗浄≫」
「「……」」
何という事でしょう。
リンダの言葉で拭き掃除を開始しようとしたのに、エルの洗浄魔法一発で部屋が綺麗になってしまった……
思えば洗浄魔法は、本来こういった掃除に使うのがメインであって、決してあたしの身体やイロイロあったベッドを綺麗にするためのモノじゃないので、コレが正しい使い方なんだろう。
頭ではわかってるんだけど、少々複雑である。
「ははっ、さすがはエリュシオン様。もう掃除が終わっちゃいましたね。持ってきた荷物はバラすの手伝った方が良いですか?」
「いや、これは見せかけのために持っているだけで、中身はほとんど入っていない」
持ってきたトランクは、エルの言う通り見掛け倒しで中身は何も入っていないモノなのだ。
さすがに手ぶらで来たら怪しまれると思ったんだよね。
応急処置のセットは常備されてるだろうし、薬品関係はエルが魔法袋に入れて持ってきてるから、助手として来ているあたしは正直お茶を用意する以外に主だった仕事はない。
なので、まずは保健室にある物や設備を確認して、足りないモノを常備している魔法袋から出して保健室に保管しようかなと思っている。
「エリュシオン様、ココ、何かある……隠し部屋っぽい」
「え?隠し部屋??保健室なのに?」
「ん?……確かに何かあるな。なるほど、コレに魔力を籠めるようだ」
アルマさんに促されたエルは、瞬時に隠し部屋の起動装置に気付き魔力を籠める。
すると、ブオォォンという音と共に扉一枚分の入り口が現れた。
「すごい!ホントにあった、隠し部屋!!入ってみても良い?」
「待て、サーヤ。まずは俺が確認する」
「はーい」
エルの言葉に大人しく従い、先に隠し部屋に入ったエルの背後からひょこっと顔を出して内部を確認する。
若干かび臭い小部屋にあるのは、照明用のランプと簡易的なベッド、サイドテーブルといったシンプルなモノのみのようだ。
「なんだろう。仮眠室だったのかな?……空気はだいぶ悪そうだけど」
「……まぁ、近いモノだな」
エルは先ほどと同様に洗浄魔法を隠し部屋全体に使って綺麗にしたが、中に入っているモノはすべて処分するようリンダやアルマさんに指示している。
別に全部処分する必要までなくない?
「ねぇエル。何も全部処分しなくても……」
「ココであった出来事を考えれば何も残す気はない。むしろ、ミナトを呼んでこの部屋全体を丸洗いして欲しいくらいだ。サーヤ、ミナトに念話できるか?」
「え?あ、うん。やってみる」
よくわからないままミナトちゃんに念話すると、『わかったのよ!』と言ってカイトくんの転移魔法で程なくやって来てくれた。
カイトくんの転移魔法はだいぶ上達したようで、今では失敗する回数の方が少ないらしい。
「じゃあ、この小さなお部屋まるっと丸洗いなの!」
「このベッドやサイドテーブルって廃棄したいんでしょ?僕が無に還してあげるよ」
ミナトちゃんとカイトくんのおかげで作業は瞬時に終わり、二人は「今日は、レヴィおじと一緒に晩ご飯の支度してるのよ♪」「今日は魔牛のビーフシチューだよ。楽しみにしててね、おにーさん、おねーさん」と言って早々に帰っていった。
いつの間にご飯までお手伝いするようになったんだろう?
でも、仕事を終えて帰ったら天使が作ったご飯が待ってるなんて最高過ぎでしょ!
早く明日からの仕事の準備をして家に帰らないとね!!
それにしても、何でこの隠し部屋をそんなに綺麗にしたがってたんだろう?
「ねぇエル。この部屋って、単なる仮眠室じゃなかったの?」
「はぁ……お前はホントにわかっていなかったようだな。この部屋は所謂“連れ込み部屋”だ」
「へ?“連れ込み部屋”??」
「あー……保険医が生徒を連れ込んで、如何わしいコトしてた部屋って事ですよね」
「本当にあったんだ。噂だけかと思ってた」
「???!!!」
何ですって???!!!
そんな部屋が学園の保健室に???
「まぁ、これからは俺とサーヤの休憩部屋になるだろうがな」
「!!!!」
「あ、じゃあいつもの店で寝具注文しておきますね」
「リンダ、寸法測るのが先」
待って待って!
エルとあたしの休憩部屋ってもしかして……―――――――――
「くくっ、これで、学園内でもお前を可愛がる時間が十分に取れそうだな」
「……――――――――――っ!!!!」
耳元で悪魔のような口説き文句を囁く、ドSで鬼畜なお色気大爆発の俺様魔王様。
反論したいのに、あたしの身体は今後この部屋で行われる密事にすっかり期待してしまい、顔を真っ赤にさせながら口をパクパクすることしかできなかった。
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