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アンナ=セラーズ編
その14 王宮
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朝になり、一団は城を目指して出立した。
ちらりと後方の集団に目を向けると、リリー王女の侍女と護衛の騎士の人数が減っていた。癖で人数と人相を覚えていたのだけれど、わたしが調べようと思っていた女もいなくなっている。
「どうかしましたか」
澄ました顔をしているユーリアン様に視線を向けると、何事もないかのような表情で返された。
……これは絶対に、何かを知っている。
「いいえ。なんでもありません。先に色々としていらしたのですね。私がお茶を淹れたときですか?」
「そうですね。昨晩は月が美しかったので、少し外を散歩していました」
「……私も、行きたかったです」
昨夜、ジークハルト殿下にお茶を淹れている時、ユーリアン様は退室した。
暫くしてから戻ってきてはいたが、あの時に何か手を打ったようだ。確かにあの男を運んでいたようではあったけれど……。
私もこれまで殿下を苦しめてきた人たちに何かしたかったのに。そんな思いでそう言うと、ユーリアン様はため息をついた。
「未婚の令嬢にそんなことはさせられません。手を汚すのは私と影たちだけで結構です。それに、そんなことは殿下がお許しにならないでしょう」
殿下というのはジークハルト殿下なのかアルベール殿下なのか、と一瞬考えていると「どちらもです」という平淡な声が飛んできた。
涼しい顔をしているが、流石はアルベール殿下の近衛隊長を務めているだけのことはある。
「それに、ヴァイオレット様もきっと知ったら悲しみます。あなたの存在でジークハルト殿下は随分と心が安まったはずです。それでいいのではないですか」
「ユーリアン様……」
「ほら早く馬車に乗ってください。王宮まであと少しです」
不満げな顔をしたまま、ユーリアン様に促されて馬車に乗り込む。既に中にいた殿下に頭を下げて、向かい合うように腰かけた。
私とジークハルト殿下は馬車に乗り、ユーリアン様はそれに併走する形で馬に跨る。
馬車に乗り込む前に見た風景では、もう視線の先にはお城の姿がはっきりと見えていた。
ようやくここまで来たのだな、と少しだけ肩の力を抜くことが出来た。
◇
城下町に入ると、王家の紋章が入った馬車の登場に民衆がざわめき立っているのが車内からでもひしひしと感じられた。
馬車もスピードを落としてゆっくりと進んでいる。
この国の王子と王女が共に移動しているのだ。それも当然だろう。
「アンナ、窓を開けてもいいか?」
「危険ではないですか? まだ気を抜いてはーー」
「大丈夫。民が見ているところでそんなことはしない筈だ。せっかく集まってくれているのだから、顔くらい見せないとな」
「……わかりました」
殿下は窓を開け、民衆に手を振った。
窓を開けた瞬間に大きな歓声が起こり、ますます熱気が湧いている。
「ジークハルト様ぁ~~!」
「お帰りなさい!」
民からの評価が高い、と自分で言っていただけあって、民衆の熱気は彼に対する確かな信頼を表していた。
あの時は食文化くらいで、と思ってしまったけれど、食文化こそ民に根付き、そこから色々と広がる大きな可能性を秘めたものだ。
だって私たちは、毎日食事をするのだから。
食事のために材料を揃え、材料のために生産や流通が発展していく。確かにそんなことを齢8歳でやり始めた王子に、羨望と嫌悪の感情が集まるのは、自然の摂理なのかもしれない。
「ーーどうしたアンナ。難しい顔をして」
ひととおり手を振り終えた殿下は窓を閉めてまたゆっくりと腰を下ろす。
「いえ。ジークハルト殿下はやはり、王子様なのだなと……考えていただけです」
「ふ、なんだそれは」
もう少しで王宮に着く。
どうか彼が無事に伝えられる事が出来た時は、彼をつけ狙う人たちも、もう諦めて欲しい。
「ジークハルト殿下。お願いがあるのですが」
「なんだ? アンナの願いだったらなんでも叶える」
真面目な顔でそう言うものだから、少し驚いてしまったけれど、私は懸命に笑顔を作った。
慣れていない笑顔は、少しぎこちなかったかも知れない。
「その……殿下が発明されたという食べ物を私も食してみたいのです。美味しいお店をご存知でしょう? 一緒に行ってもらえませんか。殿下が無事に臣籍降下のことをお伝えできた暁には」
驚きからか、一瞬きょとんとした表情を浮かべていた殿下は、しばらくするとゆるゆると破顔した。
いつの間にか強く握りしめてしまっている拳には、お仕着せのスカートがしわくちゃになって詰め込まれている。
「勿論だ。下町に、以前話した人に教えてもらったお勧めの食堂がある。アンナとの約束を守るために、絶対に父と兄に伝えなければならないな。ありがとう、アンナ。頑張ってくる」
「……私の方が殿下よりひとつ歳上の筈です。子供扱いしないでください」
ぽふ、と頭に乗せられた彼の手が気恥ずかしくてそう応えると、ジークハルト殿下は「悪い」と笑いながらその手を引っ込めた。
すぐには実現しないかも知れない。
だけど、いつか叶うといいな。
そう信じて、王宮までの道のりを、馬車に揺られるのだった。
ちらりと後方の集団に目を向けると、リリー王女の侍女と護衛の騎士の人数が減っていた。癖で人数と人相を覚えていたのだけれど、わたしが調べようと思っていた女もいなくなっている。
「どうかしましたか」
澄ました顔をしているユーリアン様に視線を向けると、何事もないかのような表情で返された。
……これは絶対に、何かを知っている。
「いいえ。なんでもありません。先に色々としていらしたのですね。私がお茶を淹れたときですか?」
「そうですね。昨晩は月が美しかったので、少し外を散歩していました」
「……私も、行きたかったです」
昨夜、ジークハルト殿下にお茶を淹れている時、ユーリアン様は退室した。
暫くしてから戻ってきてはいたが、あの時に何か手を打ったようだ。確かにあの男を運んでいたようではあったけれど……。
私もこれまで殿下を苦しめてきた人たちに何かしたかったのに。そんな思いでそう言うと、ユーリアン様はため息をついた。
「未婚の令嬢にそんなことはさせられません。手を汚すのは私と影たちだけで結構です。それに、そんなことは殿下がお許しにならないでしょう」
殿下というのはジークハルト殿下なのかアルベール殿下なのか、と一瞬考えていると「どちらもです」という平淡な声が飛んできた。
涼しい顔をしているが、流石はアルベール殿下の近衛隊長を務めているだけのことはある。
「それに、ヴァイオレット様もきっと知ったら悲しみます。あなたの存在でジークハルト殿下は随分と心が安まったはずです。それでいいのではないですか」
「ユーリアン様……」
「ほら早く馬車に乗ってください。王宮まであと少しです」
不満げな顔をしたまま、ユーリアン様に促されて馬車に乗り込む。既に中にいた殿下に頭を下げて、向かい合うように腰かけた。
私とジークハルト殿下は馬車に乗り、ユーリアン様はそれに併走する形で馬に跨る。
馬車に乗り込む前に見た風景では、もう視線の先にはお城の姿がはっきりと見えていた。
ようやくここまで来たのだな、と少しだけ肩の力を抜くことが出来た。
◇
城下町に入ると、王家の紋章が入った馬車の登場に民衆がざわめき立っているのが車内からでもひしひしと感じられた。
馬車もスピードを落としてゆっくりと進んでいる。
この国の王子と王女が共に移動しているのだ。それも当然だろう。
「アンナ、窓を開けてもいいか?」
「危険ではないですか? まだ気を抜いてはーー」
「大丈夫。民が見ているところでそんなことはしない筈だ。せっかく集まってくれているのだから、顔くらい見せないとな」
「……わかりました」
殿下は窓を開け、民衆に手を振った。
窓を開けた瞬間に大きな歓声が起こり、ますます熱気が湧いている。
「ジークハルト様ぁ~~!」
「お帰りなさい!」
民からの評価が高い、と自分で言っていただけあって、民衆の熱気は彼に対する確かな信頼を表していた。
あの時は食文化くらいで、と思ってしまったけれど、食文化こそ民に根付き、そこから色々と広がる大きな可能性を秘めたものだ。
だって私たちは、毎日食事をするのだから。
食事のために材料を揃え、材料のために生産や流通が発展していく。確かにそんなことを齢8歳でやり始めた王子に、羨望と嫌悪の感情が集まるのは、自然の摂理なのかもしれない。
「ーーどうしたアンナ。難しい顔をして」
ひととおり手を振り終えた殿下は窓を閉めてまたゆっくりと腰を下ろす。
「いえ。ジークハルト殿下はやはり、王子様なのだなと……考えていただけです」
「ふ、なんだそれは」
もう少しで王宮に着く。
どうか彼が無事に伝えられる事が出来た時は、彼をつけ狙う人たちも、もう諦めて欲しい。
「ジークハルト殿下。お願いがあるのですが」
「なんだ? アンナの願いだったらなんでも叶える」
真面目な顔でそう言うものだから、少し驚いてしまったけれど、私は懸命に笑顔を作った。
慣れていない笑顔は、少しぎこちなかったかも知れない。
「その……殿下が発明されたという食べ物を私も食してみたいのです。美味しいお店をご存知でしょう? 一緒に行ってもらえませんか。殿下が無事に臣籍降下のことをお伝えできた暁には」
驚きからか、一瞬きょとんとした表情を浮かべていた殿下は、しばらくするとゆるゆると破顔した。
いつの間にか強く握りしめてしまっている拳には、お仕着せのスカートがしわくちゃになって詰め込まれている。
「勿論だ。下町に、以前話した人に教えてもらったお勧めの食堂がある。アンナとの約束を守るために、絶対に父と兄に伝えなければならないな。ありがとう、アンナ。頑張ってくる」
「……私の方が殿下よりひとつ歳上の筈です。子供扱いしないでください」
ぽふ、と頭に乗せられた彼の手が気恥ずかしくてそう応えると、ジークハルト殿下は「悪い」と笑いながらその手を引っ込めた。
すぐには実現しないかも知れない。
だけど、いつか叶うといいな。
そう信じて、王宮までの道のりを、馬車に揺られるのだった。
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