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第四章 おおきな一歩
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「じゃあカネちを倒した人が俺と交替して」
「なぜに倒したヤツ⁉︎」
レースゲームは四人制なので、必然的に交替が必要になる。
最初は交代要員になるらしい蒼太くんがそう言うと、カネちさんは素っ頓狂な声をあげた。
――そして、わたしはというと。
メンバー全員でワイワイと楽しそうにしている様子をソファに座って眺めている。
だって、ブラストが目の前に揃っているのだもの!
追っかけているファンとして、これは目に焼き付けておくしかない。
まさに動画で見ていたような距離感で楽しそうにゲームをしている様子は心の栄養である。
最高だ。本当にありがとう、神さま。
「ひなはまだやらなくていーの?」
ひとりで神様に感謝をして天を仰いでいると、蒼太くんがわたしの近くに腰掛けてきた。
そろそろゲームがスタートするから、全員が画面をくうるように見つめている。
わたしと蒼太くんは観客だ。
「わたしはこの光景を目に焼き付けるのに忙しいから、まだやらなくて大丈夫だよ……!」
「なんだそれ」
「だってほら……! ブラストをこうして見られるなんてもうラッキーすぎるもん! わたしはすっごく楽しんでるから、交代しなくても大丈夫」
「はは、本当にブラストのこと見てるんだな」
「そうだよ! 前も言ったけどわたしの一番の推しはアオくんでね……」
「ちょっと待って。その話は今はやめて、恥ずいから」
わたしがまた気合いを入れて推しについて語ろうとすると、蒼太くんに止められる。
左手を顔にあてているから表情ははっきりと見えないが、指の間から見えるほおが少し赤く見える。
蒼太くん、照れてるんだ……!
ふふ。なんだかかわいい。
わたしは思わず頬が緩んで、ニコニコと蒼太くんを見つめてしまった。
「……背後から青春の波動を感じるッッッ! くっそおおおおおお!!!! 千明にぶつけてやる!!」
急に雄叫びをあげたカネちさんが、前に走る千明くんにアイテムをぶつけようとしている。
それを察したのか、千明くんはサッと持っていたアイテムを後ろに配置してそれを避ける。
「あっこら千明! 避けるな!」
「いやだよ。よし、この追加アイテムでお返ししないとだね」
「ちょいまち、千明! 話せばわかる!」
焦っているカネちさんとは対照的に、千明くんはハンターの顔をしている。
「完全に狙ってるな。千明は根に持つタイプだから」
「そうなんだ……!」
いつもニコニコとしている千明くんの新たな一面を知る。
ああでもそういえば、靴箱事件の時も千明くんからはブリザードでも吹いているのかってくらいの寒気を感じたな。
「紫音くん、その先は崖から落ちやすいですから気をつけて。左端に寄ってくださいね」
「ありがとう深緑っち。俺今回結構いい感じかも~」
殺伐としている上位争いの二人とは正反対に、委員長さんと紫音くんは二人でピクニックでもしているかのように平和にレースをしている。
いつもトリッキーなプレイをしてしまう事に定評のある紫音くんも、委員長さんに導かれて安全運転だ。
ここにいるみんな、自分の好きなものを全力で大切にしている人ばかりだ。
だからきっと、人の好きなものに対しても寛容で、こんなふうに楽しくて温かい空気を作れるのだと思う。
わたしも少しづつ、今の自分のことを受け入れることができている。
「ふふふふっ、みんながんばれ~!」
レースはまだ後二周もあると言うのに、あちこちでドラマが生まれ続けていてずっと楽しい。
一ヶ月間の共同生活の中で、みんなとすっかり打ち解けてそれぞれと仲良しになれたことが嬉しい。
「よしひなちゃん、見てて。俺ここから一位になるからさ!」
「とりあえず僕はカネちくんをお掃除しておくね」
「千明の言葉が不穏すぎる! 俺には深緑くんだけ……って、あああ⁉︎」
「すいませんカネちさん。ボールが当たってしまいましたね」
委員長さんが放ったボールがカネちさんにぶつかり、スピンしてしまった。
その横を委員長さんの緑のカートが駆け抜けてゆく。紫音くんも一緒だ。
賑やかなお疲れさま会はその後もずっと続いて、笑いすぎて涙が出てしまった。
「ふう……すっごく楽しかったな」
夜の寝る前のひととき。
わたしは今日のことを思い出してまたほっこりした気持ちになる。
目標だった運動会も乗り越えて、お疲れ様会もブラストのみんなと過ごせるというなんとも充実した二日間だった。
「明日からもがんばれそう……!」
なんでも頑張りたいと、心から思う。
周りの目だけを気にして背中を丸めていたわたしはもういない。
ピコン、とタブレットが鳴る。
わたしは飛び起きるようにしてタブレットを開いた。
いつものアプリ画面には、蒼太くんから送られてきた猫のスタンプがジト目でこっちを見ている。
《今日はありがとう。とっても楽しかった》
わたしはすぐに返事を送る。
蒼太くんとのこのメッセージのやり取りは定期的に続いていて、おやすみの挨拶をすることがルーティーンになっている。
……うれしいな。
蒼太くんとやりとりをしていると、すごく楽しい。
またすぐに音が鳴る。おやすみの挨拶かな?
《来週の休みってどっちか空いてる? ちょっと頼みたいことがあって》
「えっ⁉︎」
突然のことにタブレットを放り投げそうになってしまった。
慌ててカレンダーを見る。
お父さんが帰るのを見送るのは土曜日だから、日曜日なら空いている。
ドキドキしながら文字を打つ。
動揺しすぎて、「日曜日は空いてる」という言葉を打つのに何度も打ち間違ってしまった。
頼み事ってなんだろう。
画面を眺めていると、蒼太くんが入力中だと表示される。
《次の動画配信のためのゲームを探しに兄ちゃんとモールに行くから、来ない? ひなの意見も参考に聞きたい》
ピコンと表示された内容を、わたしは何度も何度も読み返す。
お休みの日に、遊びに行くってこと……?
友だちとお出かけなんて、初めてだ。
《行きたい。明日お母さんに聞いてみるね》
そわそわしながらそう返事をする。
その夜、わたしはなかなか寝付けなかった。
「なぜに倒したヤツ⁉︎」
レースゲームは四人制なので、必然的に交替が必要になる。
最初は交代要員になるらしい蒼太くんがそう言うと、カネちさんは素っ頓狂な声をあげた。
――そして、わたしはというと。
メンバー全員でワイワイと楽しそうにしている様子をソファに座って眺めている。
だって、ブラストが目の前に揃っているのだもの!
追っかけているファンとして、これは目に焼き付けておくしかない。
まさに動画で見ていたような距離感で楽しそうにゲームをしている様子は心の栄養である。
最高だ。本当にありがとう、神さま。
「ひなはまだやらなくていーの?」
ひとりで神様に感謝をして天を仰いでいると、蒼太くんがわたしの近くに腰掛けてきた。
そろそろゲームがスタートするから、全員が画面をくうるように見つめている。
わたしと蒼太くんは観客だ。
「わたしはこの光景を目に焼き付けるのに忙しいから、まだやらなくて大丈夫だよ……!」
「なんだそれ」
「だってほら……! ブラストをこうして見られるなんてもうラッキーすぎるもん! わたしはすっごく楽しんでるから、交代しなくても大丈夫」
「はは、本当にブラストのこと見てるんだな」
「そうだよ! 前も言ったけどわたしの一番の推しはアオくんでね……」
「ちょっと待って。その話は今はやめて、恥ずいから」
わたしがまた気合いを入れて推しについて語ろうとすると、蒼太くんに止められる。
左手を顔にあてているから表情ははっきりと見えないが、指の間から見えるほおが少し赤く見える。
蒼太くん、照れてるんだ……!
ふふ。なんだかかわいい。
わたしは思わず頬が緩んで、ニコニコと蒼太くんを見つめてしまった。
「……背後から青春の波動を感じるッッッ! くっそおおおおおお!!!! 千明にぶつけてやる!!」
急に雄叫びをあげたカネちさんが、前に走る千明くんにアイテムをぶつけようとしている。
それを察したのか、千明くんはサッと持っていたアイテムを後ろに配置してそれを避ける。
「あっこら千明! 避けるな!」
「いやだよ。よし、この追加アイテムでお返ししないとだね」
「ちょいまち、千明! 話せばわかる!」
焦っているカネちさんとは対照的に、千明くんはハンターの顔をしている。
「完全に狙ってるな。千明は根に持つタイプだから」
「そうなんだ……!」
いつもニコニコとしている千明くんの新たな一面を知る。
ああでもそういえば、靴箱事件の時も千明くんからはブリザードでも吹いているのかってくらいの寒気を感じたな。
「紫音くん、その先は崖から落ちやすいですから気をつけて。左端に寄ってくださいね」
「ありがとう深緑っち。俺今回結構いい感じかも~」
殺伐としている上位争いの二人とは正反対に、委員長さんと紫音くんは二人でピクニックでもしているかのように平和にレースをしている。
いつもトリッキーなプレイをしてしまう事に定評のある紫音くんも、委員長さんに導かれて安全運転だ。
ここにいるみんな、自分の好きなものを全力で大切にしている人ばかりだ。
だからきっと、人の好きなものに対しても寛容で、こんなふうに楽しくて温かい空気を作れるのだと思う。
わたしも少しづつ、今の自分のことを受け入れることができている。
「ふふふふっ、みんながんばれ~!」
レースはまだ後二周もあると言うのに、あちこちでドラマが生まれ続けていてずっと楽しい。
一ヶ月間の共同生活の中で、みんなとすっかり打ち解けてそれぞれと仲良しになれたことが嬉しい。
「よしひなちゃん、見てて。俺ここから一位になるからさ!」
「とりあえず僕はカネちくんをお掃除しておくね」
「千明の言葉が不穏すぎる! 俺には深緑くんだけ……って、あああ⁉︎」
「すいませんカネちさん。ボールが当たってしまいましたね」
委員長さんが放ったボールがカネちさんにぶつかり、スピンしてしまった。
その横を委員長さんの緑のカートが駆け抜けてゆく。紫音くんも一緒だ。
賑やかなお疲れさま会はその後もずっと続いて、笑いすぎて涙が出てしまった。
「ふう……すっごく楽しかったな」
夜の寝る前のひととき。
わたしは今日のことを思い出してまたほっこりした気持ちになる。
目標だった運動会も乗り越えて、お疲れ様会もブラストのみんなと過ごせるというなんとも充実した二日間だった。
「明日からもがんばれそう……!」
なんでも頑張りたいと、心から思う。
周りの目だけを気にして背中を丸めていたわたしはもういない。
ピコン、とタブレットが鳴る。
わたしは飛び起きるようにしてタブレットを開いた。
いつものアプリ画面には、蒼太くんから送られてきた猫のスタンプがジト目でこっちを見ている。
《今日はありがとう。とっても楽しかった》
わたしはすぐに返事を送る。
蒼太くんとのこのメッセージのやり取りは定期的に続いていて、おやすみの挨拶をすることがルーティーンになっている。
……うれしいな。
蒼太くんとやりとりをしていると、すごく楽しい。
またすぐに音が鳴る。おやすみの挨拶かな?
《来週の休みってどっちか空いてる? ちょっと頼みたいことがあって》
「えっ⁉︎」
突然のことにタブレットを放り投げそうになってしまった。
慌ててカレンダーを見る。
お父さんが帰るのを見送るのは土曜日だから、日曜日なら空いている。
ドキドキしながら文字を打つ。
動揺しすぎて、「日曜日は空いてる」という言葉を打つのに何度も打ち間違ってしまった。
頼み事ってなんだろう。
画面を眺めていると、蒼太くんが入力中だと表示される。
《次の動画配信のためのゲームを探しに兄ちゃんとモールに行くから、来ない? ひなの意見も参考に聞きたい》
ピコンと表示された内容を、わたしは何度も何度も読み返す。
お休みの日に、遊びに行くってこと……?
友だちとお出かけなんて、初めてだ。
《行きたい。明日お母さんに聞いてみるね》
そわそわしながらそう返事をする。
その夜、わたしはなかなか寝付けなかった。
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