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第二章 銀色の拘束
第四十八話 薄氷の上
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『ふははははははは、成敗!』
ちょ、ま! ヨアヒムの言い訳の言葉を聞くことなく、ミネア様はやおら光の剣を抜いてざっくり……ヨアヒムじゃなく彼がいた背後の壁がぱっくり避けた! おおお、ヨアヒム、間一髪避けたのは凄いぞ! けど、ミネア様は冥土に送る気満々かぁ!
「お、お待ちくだされ! お気を確かに!」
ルーファスがそう言って割って入り、
『正気だわ、このくそたわけ!』
ミネア様がどなりつける。
「ど、どのような訳が?」
ルーファスそっちのけで、ミネア様はヨアヒムに詰め寄り、ぬおんっと眼前に仁王立ちだ。ヨアヒムは壁際で縮こまっていて、怯えた猫、じゃない、まんま怯えたネズミに見える! ほんと、ミネア様、落ち着いてぇ!
ミネア様の目がきりりとつり上がった。
『精霊の笛! どうして吹かなかったぁ!』
ミネア様がそう叫ぶ。精霊の笛?
『精霊の笛を吹いてさえいれば、マルティスの狂気の揺れを抑えられたのに、お前のお陰であいつは散々だ! ふらふら出歩いて聖光騎士団の罠にはひっかかりまくって、あいつの足ひっぱりまくって……くっそ腹の立つ行動ばかりしやがってぇえ! お前の場合、存在自体が気に食わない! 万死に値する! 死ね! 今すぐ死ね! そうしたら代わりの者がやってくるから!』
「精霊の笛は音が鳴らない! 壊れてるんだよ!」
ヨアヒムが慌ててそう叫び、
『壊れてる、だぁ? 貸せ!』
ヨアヒムが首からさげていた銀色の笛をひったくり、ミネア様が自分の口に当てる。綺麗な音が鳴り、ヨアヒムが目を見開いた。
『ほら! 壊れてない!』
ミネア様が憤然と銀色の笛を突き返す。
「え? で、でも……」
ヨアヒムが吹くと、あ……鳴らない?
「ほら、吹けないんだよ!」
ミネア様の目がすっと半眼になる。
『なら、お前が誰かを憎んでる証拠だ』
彼女の低い声がそう告げた。憎んでいる証拠? あ、もしかして、憎しみを持っていると音が鳴らない?
『誰だ? そいつは。そいつを今すぐ成敗して、お前の憎しみを解消してやる。言え! じゃないと今すぐお前を冥土に送ってやる!』
「そ、その……サイラス」
まぁ、予想通りの答えだけれど、怖々ヨアヒムがそう言った途端、ヨアヒムの腕がはじけ飛んで……あっけにとられて、誰もが動けなかった。あまりにも唐突すぎたのだ。現実感がない。え? 何が起こったって感じだ。
ヨアヒムの無くなった腕の付け根部分から、鮮血がざあっと広がり、痛みがようやくやってきたか、ヨアヒムから悲鳴が上がった。
けど、こっちも悲鳴もんだ。ほんと、待ってぇ!
「戦女神様! ご容赦を!」
叫んだのはルーファスで、
『サイラス? どういうことだ……』
ミネア様の声音に、ひやりと背筋が凍った。
あ、これはまずいと分かる。憤怒の限界点をとっくのとうに超えた、そんな感じだ。殺気だけで息の根が止まりそうなほどの重圧を感じる。地震? 違う……これ、ミネア様の怒りでこの場が揺れているんだ。
瑠璃色の宮殿……そうだ、天界にいた時、ミネア様が怒鳴り込んできた時もこんな感じで、宮殿全体が小刻みに揺れていた。でも、あの時以上にヤバい感じがする。
冷気を伴った憤怒の嵐が吹き荒れた。
『あいつはお前に危害を加えたことはない。ずっと保護してきたはず……理由を言え! 場合によっては、今すぐ地獄に叩き込んでやる! そこから出てこれないように、鎖でつないで地獄の王に売り渡す! ディーの責め苦を延々味わいやがれ! 気も狂えない永遠の責め苦をな! 永遠に地獄の底で後悔するがいい!』
ヨアヒムが必死に弁解した。
「あ、あいつが母さんを殺したんだ! あいつのせいで自殺……」
『くそたわけがぁ! 寝言ほざくな! お前の母親を殺したのは地獄の王の手先だ! マルティスは関わってないだろ! 何を勘違いしている!』
「地獄の王? な、何で!」
『知るかぁ! あいつの考えていることまでは見通せない! けど、事実だけは知ってる! お前の母親は人間の悪意と地獄の王の働きで死んだ! 自殺? 違うね! 自殺に見せかけられて殺されたんだよ!』
「自殺、じゃ、ない……じゃ、じゃあ、あいつは関係ない?」
『最初っからそう言ってるだろ! そもそも! 自殺だったとして! 何であいつが原因なんだよ!』
「あいつが母さんをレイプ……」
奇妙な爆音が空中で響いた。まるで重量級の物体がぶつかり合ったような音で、これも度肝を抜かれる。な、何が起こった?
「戦女神様! どうか、どうか! お怒りをお収めくだされ!」
ルーファスが平身低頭謝った。こんなこいつの姿を初めて見る。脂汗? それだけ危ない状況ってことか? いつものようにふざけることも出来ないほど?
「ヨアヒム! それ以上何も言うな! 次はないぞ!」
ルーファスがそう叫ぶ。
次はない……次はかばえない……さっきの爆音は、ミネア様の攻撃をルーファスが防いだから? ミネア様の攻撃を防いだけれど、これが限界だってことだ。次は確実に地獄送りにされる。
「ミネア様、あの……ヨアヒムを殺して新たな助力者を送り込むよりも、改心したこいつが協力した方が、ずっといいのでは?」
私がそう言うと、ようやくヨアヒムの胸ぐらから手を放してくれた。力がぬけたようにヨアヒムが座り込む。口は自由に動くので、ヨアヒムを諭してみた。
「ヨアヒム、あのな、今聞いたとおりだ。サイラスはお前の母親のかたきじゃない。納得してくれたか?」
震えながらも、ヨアヒムは頷いてくれた。
その後、ルーファスがヨアヒムの怪我を手当てしてくれたけれど、不安に駆られてしまう。これ、元通りに出来るのかな? 確か再生魔術ってのがあったはずだけど……。ルーファスは稀代の癒やし手だ。出来るとそう思いたい。
ちょ、ま! ヨアヒムの言い訳の言葉を聞くことなく、ミネア様はやおら光の剣を抜いてざっくり……ヨアヒムじゃなく彼がいた背後の壁がぱっくり避けた! おおお、ヨアヒム、間一髪避けたのは凄いぞ! けど、ミネア様は冥土に送る気満々かぁ!
「お、お待ちくだされ! お気を確かに!」
ルーファスがそう言って割って入り、
『正気だわ、このくそたわけ!』
ミネア様がどなりつける。
「ど、どのような訳が?」
ルーファスそっちのけで、ミネア様はヨアヒムに詰め寄り、ぬおんっと眼前に仁王立ちだ。ヨアヒムは壁際で縮こまっていて、怯えた猫、じゃない、まんま怯えたネズミに見える! ほんと、ミネア様、落ち着いてぇ!
ミネア様の目がきりりとつり上がった。
『精霊の笛! どうして吹かなかったぁ!』
ミネア様がそう叫ぶ。精霊の笛?
『精霊の笛を吹いてさえいれば、マルティスの狂気の揺れを抑えられたのに、お前のお陰であいつは散々だ! ふらふら出歩いて聖光騎士団の罠にはひっかかりまくって、あいつの足ひっぱりまくって……くっそ腹の立つ行動ばかりしやがってぇえ! お前の場合、存在自体が気に食わない! 万死に値する! 死ね! 今すぐ死ね! そうしたら代わりの者がやってくるから!』
「精霊の笛は音が鳴らない! 壊れてるんだよ!」
ヨアヒムが慌ててそう叫び、
『壊れてる、だぁ? 貸せ!』
ヨアヒムが首からさげていた銀色の笛をひったくり、ミネア様が自分の口に当てる。綺麗な音が鳴り、ヨアヒムが目を見開いた。
『ほら! 壊れてない!』
ミネア様が憤然と銀色の笛を突き返す。
「え? で、でも……」
ヨアヒムが吹くと、あ……鳴らない?
「ほら、吹けないんだよ!」
ミネア様の目がすっと半眼になる。
『なら、お前が誰かを憎んでる証拠だ』
彼女の低い声がそう告げた。憎んでいる証拠? あ、もしかして、憎しみを持っていると音が鳴らない?
『誰だ? そいつは。そいつを今すぐ成敗して、お前の憎しみを解消してやる。言え! じゃないと今すぐお前を冥土に送ってやる!』
「そ、その……サイラス」
まぁ、予想通りの答えだけれど、怖々ヨアヒムがそう言った途端、ヨアヒムの腕がはじけ飛んで……あっけにとられて、誰もが動けなかった。あまりにも唐突すぎたのだ。現実感がない。え? 何が起こったって感じだ。
ヨアヒムの無くなった腕の付け根部分から、鮮血がざあっと広がり、痛みがようやくやってきたか、ヨアヒムから悲鳴が上がった。
けど、こっちも悲鳴もんだ。ほんと、待ってぇ!
「戦女神様! ご容赦を!」
叫んだのはルーファスで、
『サイラス? どういうことだ……』
ミネア様の声音に、ひやりと背筋が凍った。
あ、これはまずいと分かる。憤怒の限界点をとっくのとうに超えた、そんな感じだ。殺気だけで息の根が止まりそうなほどの重圧を感じる。地震? 違う……これ、ミネア様の怒りでこの場が揺れているんだ。
瑠璃色の宮殿……そうだ、天界にいた時、ミネア様が怒鳴り込んできた時もこんな感じで、宮殿全体が小刻みに揺れていた。でも、あの時以上にヤバい感じがする。
冷気を伴った憤怒の嵐が吹き荒れた。
『あいつはお前に危害を加えたことはない。ずっと保護してきたはず……理由を言え! 場合によっては、今すぐ地獄に叩き込んでやる! そこから出てこれないように、鎖でつないで地獄の王に売り渡す! ディーの責め苦を延々味わいやがれ! 気も狂えない永遠の責め苦をな! 永遠に地獄の底で後悔するがいい!』
ヨアヒムが必死に弁解した。
「あ、あいつが母さんを殺したんだ! あいつのせいで自殺……」
『くそたわけがぁ! 寝言ほざくな! お前の母親を殺したのは地獄の王の手先だ! マルティスは関わってないだろ! 何を勘違いしている!』
「地獄の王? な、何で!」
『知るかぁ! あいつの考えていることまでは見通せない! けど、事実だけは知ってる! お前の母親は人間の悪意と地獄の王の働きで死んだ! 自殺? 違うね! 自殺に見せかけられて殺されたんだよ!』
「自殺、じゃ、ない……じゃ、じゃあ、あいつは関係ない?」
『最初っからそう言ってるだろ! そもそも! 自殺だったとして! 何であいつが原因なんだよ!』
「あいつが母さんをレイプ……」
奇妙な爆音が空中で響いた。まるで重量級の物体がぶつかり合ったような音で、これも度肝を抜かれる。な、何が起こった?
「戦女神様! どうか、どうか! お怒りをお収めくだされ!」
ルーファスが平身低頭謝った。こんなこいつの姿を初めて見る。脂汗? それだけ危ない状況ってことか? いつものようにふざけることも出来ないほど?
「ヨアヒム! それ以上何も言うな! 次はないぞ!」
ルーファスがそう叫ぶ。
次はない……次はかばえない……さっきの爆音は、ミネア様の攻撃をルーファスが防いだから? ミネア様の攻撃を防いだけれど、これが限界だってことだ。次は確実に地獄送りにされる。
「ミネア様、あの……ヨアヒムを殺して新たな助力者を送り込むよりも、改心したこいつが協力した方が、ずっといいのでは?」
私がそう言うと、ようやくヨアヒムの胸ぐらから手を放してくれた。力がぬけたようにヨアヒムが座り込む。口は自由に動くので、ヨアヒムを諭してみた。
「ヨアヒム、あのな、今聞いたとおりだ。サイラスはお前の母親のかたきじゃない。納得してくれたか?」
震えながらも、ヨアヒムは頷いてくれた。
その後、ルーファスがヨアヒムの怪我を手当てしてくれたけれど、不安に駆られてしまう。これ、元通りに出来るのかな? 確か再生魔術ってのがあったはずだけど……。ルーファスは稀代の癒やし手だ。出来るとそう思いたい。
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